●MIDIでの音楽演奏
かなり昔からある、MIDI形式の音楽ファイルに付いてのごく簡単な説明です。詳しいことはその筋の専門サイトにお任せします・・・。

☆MIDIの概要 ・・・・MIDIについての基本的な説明
☆MIDI音源の種類に付いて ・・・・音源=楽器です
☆パソコンでのMIDI音源に付いて ・・・・パソコンでMIDI演奏を楽しむ


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MIDIの概要

音楽ファイルには、WAV,MP3,WMA,OGG,CD-DAなど色々な種類があります。これらの音楽ファイルとMIDIファイルには決定的な違いがあります。

その違いとは、他のファイルが音声の波形自体をデータ化して記録されているのに比べ、MIDIには音自体のデータは一般的に含まれていません。

MIDIと言う規格は、電子楽器の制御信号用です。本来、電子楽器業界がメーカーを超えて相互に楽器をつないで総合的な制御が出来るように・・・と話し合って決まりました。
「音色はピアノを選択しなさい」「何オクターブ目のドと言う鍵盤を何秒間押しなさい」「何秒したら離しなさい」「次にレと言う鍵盤を押しなさい」・・・・このような命令を次々と出し、楽器を演奏するようになっています。
もちろんシンセサイザーに代表される電子楽器には各メーカーさまざまな機能や音色がありますから、演奏する楽器によって鳴る音色はずいぶんと異なってしまいます。
よって、「端子・電気的な規格」「通信手順」「最低限の基準の演奏データ」が決められています

MIDIファイルのデータとはつまり、楽譜のような物です。ですから、音を鳴らすのには「楽器」に相当する機器(音源)が必要となります。
パソコンで使用するMIDIは、内臓(一般的に)のシンセサイザー機能を制御して自動演奏させます。


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MIDI音源の種類について

ここでは、パソコン用(DTM用)の音源のこととして話を進めます。一般的な電子楽器(リズムマシン、キーボード、エレクトーンなど)でもMIDIを使用して演奏なども可能ですが、その楽器に応じての制御コードを送信しなければならない場合がほとんどです。

元々MIDIファイルでの音楽演奏に付いては、一般に流布するのではなくあくまで限定された演奏環境をターゲットにしています。
よって、ネットなどで配布されているMIDIファイルには「●●用」と対応する音源を指定してある物がほとんどです。

Rolandの「GS規格」と、YAMAHAの「XG規格」の2つの規格が主流で、その中でそれぞれ音源のモデルによって追加・拡張や変更されたモデル用のデータがあります。
大抵は、メーカーが同一ならば演奏させてもまずまずの結果となりますが、GSとXGが異なると楽器の割り当てが変わってしまったりして正常な演奏にならないことがあります。
特に、ターゲットとしている音源の機能・性能をフルに発揮させたような凝ったMIDIファイルだとこのような不具合が出やすいです。
当サイトのBGMのような場合は、とりあえずどのメーカーの音源でもそれなりに正常な演奏が出来るようにする場合、基本的な楽器の割り当てなどだけで決まっている「GM規格」のMIDIファイルで作成します。
この場合には凝った音色の楽器や効果などは使えませんが、色々なメーカーの音源に対応します。
このGM規格を拡張した「GM2規格」というものもあります。


パソコンのMIDI音源を購入する場合、「GM対応」であることをマークなどで確認しましょう。
GSとXGのどちらを選ぶのかは好みなどもあって難しいと思います。なぜならば、音源の性能(同時発音数、各種エフェクトなど)の優劣だけではなく楽器としての音の感じが人それぞれ受ける印象が異なるからです。

ですが、どちらかというとGS音源が主流と言われているのでこちらの方が良いかもしれません。リズム楽器の鳴り方に迫力があるのが特徴です。
ちなみに私は昔からヤマハが好きなので、XG音源を使用しております。アコースティック楽器の鳴り方がとても気に入っています。
(私の使用音源:外部音源のMU-90とSC-88ST Pro、YMF754チップ搭載のサウンドカード、ソフトシンセS-YXG50)




どこの、どの音源にしようかな?????
まずは、各社の音源の鳴り方の違いを「森の熊さん」で聞き比べをして見ましょう。
※このサイトのBGMが鳴っている場合は左のパネルで再生を停止しておいてください。各mp3ファイルのサイズは1MB前後です。

ソース:kumasan.mid 
(キーボードで各パートを適当に弾いてリアルタイム入力した物です。初期化パラメータは適当・・・一応XGのエフェクトとか入れてます)


GS音源
Roland SC−88ST Pro(SC-55マップ )  <<click
Roland SC−88ST Pro(SC-88マップ )  <<click
Roland SC−88ST Pro(SC-88Proモード) <<click
XG音源
YAMAHA MU−90 <<click
midiの作り方によっては全く違う鳴り方をします。これ位、簡単な曲だとあまり違いは出ないかも知れません。
この熊さんは元々MU-90しか持っていない時に作ったので公平な比較にはなりませんし、アナログで録音している都合上レベルが小さめになってしまっています。



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PCで使う、MIDI用音源に付いて

(1) 外部音源/MIDIインターフェース使用の場合

パソコンは外付けの音源と通信を行って演奏します。よってパソコンの負担も少なくて反応も早く、音質も良い物が多いです。
ただし、機器が高価なのが最大のデメリットとなります。音源との接続はRS-232C(シリアル)、USBなどです。また通信インターフェースにMIDIアダプターを使用することもあります。
>>> オススメは、ネットオークションなどでちょい昔のを安く買う。SC-55系は\6000〜7000円、SC-88系は\10,000〜15,000円位からあります。MU-50/80/90は大体\10,000前後です。

>>> もし、手持ちの電子楽器(キーボードやピアノなど)に「GM」「GS」「XG」の対応マークが付いていれば、MIDIインターフェースのみの購入で鳴らすことが出来ます。
MIDIインターフェースは、サウンドカードにJoystick端子(GAME-PORT)として内蔵されている物では別売りケーブルを購入して使用できます。
またUSB端子に接続するアダプターもあります。これは\4000-位で手に入ります。


パソコンを外部音源に直接接続できない場合でも、MIDI接続アダプタ経由で音源を制御することも可能です。



(2) 内臓音源を使用の場合

パソコン内部に、シンセサイザー機能を持ったハードウェアが搭載されており、ちょうど外部音源を接続したのと同じように演奏が出来ます。
サウンドカードの中にはこのハードウェアMIDI音源が搭載されている物もあります。これらも、パソコンの処理は楽器の制御だけですから負担が軽くなっています。

出力される音質は、機器によってさまざまです。本格的な音響効果が楽しめる物もあれば、オモチャ程度の物もあります。
コストはそれほど高くはありませんが、機種選定の際パッケージに記載されている表記が判りにくいことがあるようです。
サウンドカード購入の際には「ハードウェアMIDI音源対応」で高音質を求める場合は音源(又はウェーブ)テーブルの容量が大きい物(2MBとか8MBがあります)を選びましょう。
>>> オススメは、YMF-7xx(744/754など)チップ搭載品や、SoundBlasterシリーズ(SoundFont対応が良い)のサウンドカードを買う。YMF7xxチップ搭載品は\3000円位からあります。
もちろん、値段なりの音質なのですが・・・・MIDI音楽を楽しむ上でのメリットは少なからずあります。(MIDIに限らず、高い物の方が良い音で鳴るといえます。)


>>> サウンドカード機能も付いた、パソコン内蔵型のMIDI音源もあります。

MIDI音源の拡張カードもあります。ちょっと間違えやすいのですがサウンドカードとは異なりますのでこれ単品では使用できません。


(3) ソフトシンセを使用の場合

シンセサイザーの機能を、プログラムで再現して演奏するタイプでもっとも一般的なケースです。
演奏中は各楽器の波形を計算・合成してサウンドカードの音声出力から音楽を鳴らすため、パソコンの処理能力が高く要求されます。

WinXPや2000には最初からこのソフトウェアが用意されています。しかしあくまでオマケ程度の貧弱な音質の物ですのでMIDI演奏を楽しむには少々ツライものがあります。
高音質を求める場合は音源(又はウェーブ)テーブルの容量が大きい物(2MBとか8MBがあります)を選びましょう。

このソフトは単体でも販売されていますが、入手する機会で一番多いのが多分サウンドカードなどの機器購入の際に付属(バンドル)されて来る物です。
サウンドカード購入時は、このソフトシンセの種類やバージョン、対応OS(特にWin2000/XPへの対応可否)をじっくり見るのがオススメです。
※Windows2000/XPへの対応はこの分野は、かなり遅れているようです。
>>> オススメは、ソフトシンセ付属のサウンドカード(など音響関連機器)を選んで買う。なぜかソフト単体で購入する場合よりも安上がりなことがあるんです・・・・。

>>> Roland,YAMAHAのサイトから体験版をダウンロードすることが出来ます。(日数制限あり)
ただし、Windowsのサウンドデバイスとして組み込まれるため、システムに対する影響が出てしまうこともありますから事前に重要なデータのバックアップをとっておくことを強くオススメいたします。

また、YAMAHAのサイトから無料でダウンロードできる「MidRadioPlayer」の新バージョンには、S-YXG20相当のソフトシンセ音源が内蔵されています。
こちらはWindowsのサウンドドライバとしてではなく、あくまでこのアプリの機能の一部として動作しますから、あまりシステムには影響しにくいようです。
ローカルのMIDIファイルや、ネットのMIDIストリーム再生に対応しています。(WebサイトのBGMで使っているMIDIは鳴りません)
パソコンに保存してあるMIDIファイルの演奏ならば試しにこれを使って見るのも良いでしょう。



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