2015年03月のコラム
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●2015年03月25日(水)

バイクネタですが、モンキーでもカブでもありません。
なんと、ビクスクですねぇ。

修理に入ってきたんだけど、やっぱりデカイです。
このガタイの大きさやメカニズム構成の複雑さなどで、バイク屋さんもビクスクが好きじゃないって言う人が結構多いみたいですねぇ。
かく言う私もあんまり好きじゃないですし、現況だとお預かり困難車種という事になってます。

基本的にスクーターなのですが、ビクスクならではの独特な作りってのがあります。
例えば、原付きには見られない「前後ディスクブレーキ」。
特に後ろ側のディスクブレーキってのは、ビクスクならではなんです。
しかも、パーキングブレーキ付きだったりしますねぇ。


パーキング付きディスクブレーキってのは、クルマの領分です。
なので整備をするにしても、二輪専門の知識では出来ません。
今回、リヤブレーキパッド交換とリヤタイヤ交換を行ったんだけど、このリヤキャリパーがクセモノ。

キャリパーピストンを戻す時に、従来の二輪のやり方ではダメなんです。
クルマと一緒で、ピストンを時計方向へ回して締め込んで行くと戻るんです。
これはパーキング機構にも自動調整メカが付いているから。
パッドが減って行くに従って自動的にピストンのストローク開始位置がせり上がってイクのです。
勿論ピストンにレンチを掛けるのに特殊工具が必要なんですねぇ。

私は以前、工具カタログを見ててこの特殊工具を見つけ、どうやって使うんだろうと調べたコトがありました。
そもそもが工具の形がとても面白かったんで興味を引いたのです。
四角いサイコロみたいな形状で、各自動車メーカー毎に異なる形状のレンチに対応してました。


ホンダの場合、大きい十文字の溝があるんだけど、これはクラッチとかのロックナットを回す工具が丁度適合します。
サイズとしては小さい方(旧カブ系とかでしか使わない)でピッタリと溝に嵌まりますねぇ。
写真のように、時計方向へ締め込んで行くとピストンは戻って行きます。
ちょっと固いんで大変ですが、予めパッドカス等の汚れをキレイにしておいてグリグリやっつけます。

ちなみに車種によっては、パーキングブレーキが独立してるヤツもあります。
ようするにキャリパーが2つ付いてんですねぇ。
それとパーキングがドラムブレーキ、リヤブレーキがディスクブレーキってシステムのもあったような。
ビクスクは比較的新しいジャンルのバイクなので、メカ構造のセオリーが確立しているとは言えないんでしょう。
なので、色んな構造のがあって観察していると楽しいですねぇ。


リヤタイヤ交換も手間が掛かります。
マフラー外して、原付きには無いサブスイングアームを外して、超固いセンターナットをガツンとやっつけて外さなければなりません。
これには高トルクのエアインパクトレンチが無いと無理っぽいですねぇ。
私の手持ちのインパクトレンチはシングルハンマーの貧相なヤツなので、こう言う場合にはオーバーテイク状態・超高圧エアー掛けてインパクトレンチに相当無理させるコトになります。
まぁ外せなかったら素直にでっかいインパクトレンチ借りに行くしかないんですが。

ビクスクに良く見られる傾向として、メンテナンスされていない状態での運用が多すぎるってコトです。
例えばリヤタイヤなんだけど、車重やエンジントルクのお陰で結構早く減りますねぇ。
でも外から見え難いってのと、オーナーにメカオンチが多い為か、完全にタイヤが磨り減ってカーカスが出てしまってる状態なのを良く見掛けます。
そして走行中に空気が抜けてどうしようもなくなってからタイヤ交換に出すパターンが多いんですねぇ。
(しかもエア抜けた状態で平気で自走して来たりとか)
オイルに関しては、まぁ大体はちゃんと交換しているコトが多いようですが。

車検制度ってのは、やっぱり必要な面はちゃんとあるんだなと思います。
ブレーキだってタイヤだってちゃんとしていなければ、公道を走るのが危ないんですからねぇ。
しかも自分だけの問題ではなく、周りの通行者に対しても多大な迷惑を掛けてしまいます。

ここで安直に「自己責任」と言うのは大間違い。
例えばテロの危険性が高い国への渡航をした(しようとした)人達がいましたが、いざテロの餌食になったら色んな人々や国々にスゴイ迷惑を掛けますよねぇ。
そしてその代償は個人レベルでは償いきれない程大きいモノなのです。

まぁ大げさではありますが、道路を走るんならば最低限のちゃんとしたメンテナンスはしておいて欲しいですな。
ビクスクに限ったコトではありませんが、メンテしていない乗りっ放しのバイクが修理に入ってくると正直困ります。
何処まで修理をするのか悩むんですよねぇ。
問題のある箇所があちこち止め処なく見つかると、どうして良いのやら途方に暮れてしまいます。
勿論全部ちゃんと修理しなくてはいけないんだけど、そうすると修理代が嵩んでしまいますからお客さんが払いきれなくなったり。
でも金が無いからって、妥協して不完全な状態で送り出すのも心情的に厳しいんです。
後悔先に立たずと言いますからねぇ。


ビクスクはあんまりやらないので、修理金額の計算なんかでも悩みます。
リヤタイヤのみ交換だと、標準工数で0.9Hになってますんで、6〜7千円ってトコでしょうか。
それにタイヤ代が大体で1.0万〜1.2万円位(サイズにもよるけど)ですから、合計1.8万前後の交換費用が掛かる計算です。

オンロードバイクに比べるとまぁ同じような金額なんだけど、手間としては感覚的に2倍近くは掛かります。
マフラー外したりとか色んなモノを外さなければならないんですからねぇ。
割安だと言えば割安なんだけど。
やっぱりどうしてもスクーター=原チャリって固定観念から脱却しないとダメなんでしょうな。

●2015年03月24日(火)

ネタが新鮮なうちに、かもめさんカブのワイドリム化のインプレを。

早速の、実践投入です〜〜〜〜〜@
昨夜組んだばかりでの試験走行は、まぁ第一印象程度しか判んないんですよねぇ。
やっぱりきっちりと乗ってやらないと。
実務に使っちゃって大丈夫かどうかの安全性確認位なのです。


まず感じたのは、やっぱりカッチリしているリヤ周りの感触と、ちょっと操作感覚に重さを感じる部分ですねぇ。
ここは昨夜の印象と変わるものではありません。

でも少し乗って行くと、どうやらグリップ力が飛躍的に向上している様子。
この強く感じるグリップ感が、バイクの重さと勘違いしやすいんです。
今までと同じタイヤなのに(はめ替えて使い回してます)、全く別銘柄のタイヤにしたみたいです。
とにかく速度を上げれば上げるほど、このイイ感覚が大きくなっていきますねぇ。
そして、スピード感ってのがすごく少なくなりました。
速度が出ているコーナーでもフラフラ・ヨロヨロせずに車体はビシッと安定しているのです。


今までカブを勘違いしていたんだけど、足回りとかの剛性が不足してんじゃなくて、タイヤとホイールの関係に根本的な原因があったんですねぇ。
もっともヨレるのは、タイヤのサイドウォール部分だったんです。
ここが腰砕けになるので、カブでスピードを出すと怖さを感じるんですな。

そして特筆すべきなのは、ダート等の低μ路での挙動。
グリップ力はダートでも向上していますねぇ。
どうやらミシュランM35本来のポテンシャルを発揮させるには、やっぱりリム幅はちょっと広い方が良いみたいです。
サイドウォール剛性の高さとしなやかさが美点のミシュランタイヤの「美味しさ」を引き出してくれますねぇ。
つまり、普通に使ってる場合だとむやみにサイズを大きくしない方がむしろ特性的には良い感じになる可能性があるんです。

低μ路では流石に滑りますけど、そのスリップの具合もとにかくリニアで素直なんです。
滑り出す時も、グリップが戻って回復時でも、余計な動きをいたしませんからちゃんと対処してあげれば全然怖さは感じません。
その反面、パニくってバイク任せ成り行き任せな運転だと転倒領域まで至りやすいかとも思えます。

加速力はあんまり変わっていませんねぇ。
感覚的には遅くなったような気がするんだけど、実はスピード感が薄れているのでそっちの効果が大きいのです。
ブレーキの効きは良くなってます。特にリヤがロックしてからの減速具合はかなり向上してますねぇ。
やっぱりココもタイヤのヨレで逃げちゃってる部分が大きかったのかも。


正直、カッ飛ばすのがとても楽しくなってしまいました。
そしてつい熱が入りすぎて、タイヤや燃料をムダに浪費させてしまう危険性がありますねぇ。

なんかカブとは別のバイクになったような運転感覚です。
ワイドリム化ってのは、スピードを出す人にとってはすごく有効なチューンなんだと思いますよん。
まったり乗りたい人には、乗り心地が硬くなるんで向かないかも。

●2015年03月22日(日)

バイクネタです〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@
しかも、かもめカブのお話し。

かもめカブは毎日毎日稼動しているので、磨耗消耗する部分はやっぱり悪くなるのです。
仕事用バイクってのは何度も修理をするので、何となく「修理してもしてもまた壊れた」みたいな印象を持つことがありますねぇ。
本当は、酷使しているのでただ単に何度も壊れるだけなんだけど。
場合によっては、悲しくなってくるコトもありますよん。

んで、今回もトラブルなんですが・・・・リヤタイヤのパンク。
これは分解してみると、原因は何かが刺さってるワケではなくて、リムの錆・腐食ですねぇ。
腐食した部分がゴツゴツしてて、そこにチューブが擦られて薄くなり、最終的には穴が開いたのです。
ちなみにフロント側もちょっと前に同じ様になったので、思い切ってリムを新品にして組み替えて修理しました。


リヤ側のホイールは、一昨年前の秋にオリジナル品はハブ破損したために丸ごと交換してます。
この時使用したのはベンリィCD50の中古ホイールです。
なぜCD50なのかは、カブ90相当のワイドリムだからですねぇ。
普通のカブ50は前後1.20のリムが付いてます。タイヤサイズは2.25-17です。
そしてカブ90は1.40のリムが前後に装備されてんです。(カブ70は後ろだけ1.40のワイドリム)
そしてタイヤサイズは、2.50-17と太くなってんです。

しかしベンリィCD50になると、50ccなのに前後2.50-17のタイヤで、リム幅は1.40とワイドになってんです。
つまり、ベンリィCD50とカブ90は同じホイールってコトなんですねぇ。
(リヤ側に関してです。フロント側はハブもシャフト径も異なります)
そして何故か、ヤフオクなどの中古市場ではカブ90の部品相場は高くて、CD50のは安いんです。
なので、賢くベンリィCD50のリヤホイールを使いました。
でも、ちょっと程度が悪くて、ブレーキドラムの錆が酷くて修理するのに手間が掛かりました。
完全に良くなってはおらず、やっぱりブレーキシューの当たり面が結構荒れますねぇ。
仕事用バイクなのでブレーキは良く使いますから仕方ないんだけれど、ゆくゆくハブは交換しなければならないなと思いました。


そしてこの間、純正部品5%offのキャンペーンをやってたので良い機会だと思って、思い切って新品ハブを注文しちゃいました。
ハブは約1万円するので、こういうチャンスでもないとなかなか買えませんからねぇ。
ちなみに中古品で調達するつもりはサラサラありませんでした。
遊びのバイクならばイザ知らずプロ使用なので、ドラム部分の消耗があるとすぐに使えなくなっちゃうんで却って高く付くんです。

リムに関しても多少錆が出ているんで、こちらも変えなきゃならないかもとは思ってましたが、結構な金額しますから同時購入は見合わせました。
欲を言うとスポークだって新しくしたいですからねぇ。もしかしたらサビて固着して外せないのも出てくる可能性もありますし。

ちなみに、高年式モデルになると補修部品として「ホイールA'ssy」で供給されています。
これはすでに新品のハブ/スポーク/リムで組んであるんで、文字通りポン付け交換するだけでokです。
お値段はちと高いですよん。(後述)
私は思うところがあり、別々に注文していますが。

そして・・・ハブが到着した翌日に、このリヤタイヤのパンク発生となったのです。
ちょっとタイミングが悪かったですねぇ。


実は、前々から思うところ・野望があったのです。
それは、更なるワイドリム化。
使用タイヤのミシュランM35のカタログを見てみると、仕様はこのようになってます。
-------------------------------------------------
サイズ 荷重指数   断面幅 直径 標準リム幅 適合リム幅
2.25-17 38P REINF TT 60mm 556mm  1.50   1.20-1.60
2.50-17 43P REINF TT 64mm 568mm  1.50   1.35-1.60
2.75-17 47P REINF TT 75mm 588mm  1.85   1.50-1.85
-------------------------------------------------

つまり今使っている2.50-17でリム幅1.40ってのは、もうちょっとリム幅を太くする余裕があるのですねぇ。
もしも2.75-17の装着を考えるのならば、カブ90のリム幅ではちと不足気味ってコトにもなるんです。
(今の所は2.75サイズのタイヤを使おうとは思っていませんが)

そして、ワイドリムに使うリムなんだけど、カブのシリーズには適合するのが見当たりません。
なので色々と探した結果、ヤマハDT50のリヤホイールリムがどうやら使えそうだと言う結論になりました。
アレは3.00-17のオフロードタイヤを履いてます。
最初はてっきり16インチだとばかり思っていたけれど、そうじゃなくて17インチなんですよねぇ。
そしてリヤはドラムブレーキなんでハブ径も似たような感じですからイケるのではないかと。
同じくヤマハのRZ50(新)も17"ドラム仕様なんだけど、部品調べたら微妙に高くてパス。
何故か判りませんが、同じ17×1.60のリムなのに。
RZ50(新)の流用はフロントのディスクブレーキ化でよく使われているんです。

ホンダとヤマハのコラボレーションになりますが、特別仕様っぽくてイイでしょv
このスペシャル感を味わいたいなと思っていたのです〜〜〜〜〜〜〜〜〜@
そうそうリム組み換えなんてしませんから、ある意味チャンスかも知れません。


と言う事で、ついにワイド1.60リム化してのリヤホイールリニューアル作戦開始です。
ちなみに部品詳細は以下の通りですよん。

リヤハブ  [ホンダ品番:42635-GB5-J30] 1個 \9,600-(税抜き)
スポーク  [ホンダ品番:97282-42158-F0]&[ホンダ品番:97548-42157-F0] @135×18本×2種類= \4,860-(税抜き)
リム・DT50 [ヤマハ品番:94416-17332] 1個 \5,760-(税抜き)
--------------------------------
合計 \20,220- (税込み¥21,838-)

参考までに、
リム C90用  [42701-030-007] 1個 \4,320-(税抜き)
ホイールAssy [42650-GT0-305] 1個 \24,500- (税込み¥26,460-)

ちなみに後輪単体でのハブ/リム組み換えの工数は、1.8H(約1.3万円前後)になるかと思います。
そう考えるとA'ssy交換は\5,720-の差額しかありませんからお得ですねぇ。
(当然ながら車体から後輪・タイヤを脱着する工数は別途掛かります。0.8H/約6千円プラスです)


ヤマハのリムは随分高いですねぇ。差額が\1,440-もあります。
ここはちょっと悩みどころではありますが、まぁスペシャルなホイールを作るんだからヨシと納得しましょう。

スポークは社外品が3千円位でありますけど、やっぱりホンダ純正にしました。
5千円か3千円かで悩むけれど、ホンダの場合は1本単位で部品供給してますから、将来万一スポークが折損した場合を考えると純正品が良いのです。
ヤマハの場合は1輪分セット供給なので、どっちでもイイんですけどね。
でもメッキの状態とか材質とかで安心できるのは、やっぱり純正部品なのです。


このワイドリム化に関しては、多分現行のカブ110のオーナーさん達が熱望するのではないかと思いますねぇ。
あっちは車体が結構しっかりしているようだし、排気量も大きいんで、2.75-17を履きたいんじゃないかな。
社外パーツとしてタケガワからアルミリムkitなんかも出ているようですし。


ホイールはサクッと組みあがりました。振れ幅は0.5mm以下まで追い込みましたよんv

★カブにDT50の1.60リム流用は可能ってコトが証明されました。
特に必要な加工とかはありません。普通に組み立てるだけでok。

ただし、タイヤの組み込みは少し困難になりましたねぇ。
それと車体からのホイール脱着もちょっとやりにくくなりました。
太くなってんだから仕方ないですねぇ。

わーい、太くなった〜〜〜〜〜〜〜〜@
・・・と言いたい所ですが、リム幅が1.40"から1.60"と5.1mm太くなっただけなので、ホイール単体だと見た目にはあんまり判りませんねぇ。
タイヤを組み込むと、流石に少し太い見た目になります。
でも、地味な変化なので気が付く人は多分いないだろうと思いますねぇ。


今回はハブも新品にしています。
この場合には必ずブレーキシューも新しくした方が絶対に良いです。
減ったシューと組み合わせると、ドラム内面の馴染み具合がおかしくなりますからねぇ。
引き回しもスムーズになりました。
まぁこれはハブベアリングが新品になった効果が大きいんでしょうけれど。


で、跨った感じがちょっと変わりましたねぇ。
なんか腰高になった感じがするんです。タイヤは以前のをそのまま移植して使ってるのに。
そして、タイヤの感触も固くなったような感じです〜〜〜〜〜〜〜@
これはタイヤ断面形状が、リムのワイド化により変化して潰れにくくなったからでしょうか。

試しにちょっとだけ走らせて見ると、なんか全然別のタイヤ履いたように思えますねぇ。
流石にカーブでは、ガッチリ・シッカリと踏ん張ってくれてます。
不思議な感覚なんだけど、タイヤがヨレないんですよねぇ。
それと、バンクしている感じが薄れてます。(実際ちゃんとバンクしているんだが)
また、全体的に動きが重たくなった感じもしますねぇ。
グリップ感がかなり向上しているのも、それに寄与しているみたいです。
タイヤの接地面形状が変わったからなんだろうけど、正直こんなに変化するとは思いませんでした。
以前、1.20→1.40にリム幅を増やした時にも随分カッチリしたんだけど、それよりも判りやすい変化です。

フィール的には、はっきり言うとまだ違和感だらけですねぇ。
果たしてトータル性能的に、どのようになったのか。
それは、後日のお楽しみ〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

●2015年03月21日(土)

バイクネタです〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

ちょっと売り物にする為にメンテをしてた、ヤマハ・ビーノ。
ビーノは初代の2サイクル時代にも、ぶいぶいではチューンしたりでお馴染みのマシンです。
YouTubeには「Vino簡単チューン」「Vino疾走中」の2タイトルの動画がアップしてあったような。
(ちなみにタイトルは不正確かも知れません)

丸っこいスタイルで、カワイイ系のスクーターですねぇ。
とにかく大人気でした。
初代ビーノ(5AU)はジョグアプリオをベースに、フロントフォークをボトムリンク式にしてレトロデザインでデビュー。
多分ベスパを意識したんだと思われます。
パフィーのCMのおかげもあって、爆発的ヒット作となりました。
その後マイナーチェンジしましたが、基本的には変わらない構成でしたねぇ。


世の中はエコブームってコトでして、2サイクルエンジンは「極悪」のレッテルを貼られ、規制されちゃいました。
ヤマハは以前オイルショック時にも2スト消滅の危機があったんだけど、その時にはRZ250の開発で大逆転かました経歴がありましたねぇ。
それもあってか、最後まで触媒マフラー装備した2サイクルを作ってみたりと頑張ってはいましたけど、やっぱり厳しい排気ガス規制をクリアするのは無理だったようです。

てなワケで、新型の4サイクルエンジンを投入して来たのですねぇ。
水冷のSOHC3バルブ搭載。
ヤマハは多バルブが好きなようでして、昔は5バルブを色んなエンジンに展開してましたから。
そのお家芸ってのでしょうか。
ちなみに50ccエンジンは全てこれでして、廉価版2バルブとかはありません。
最初はCVキャブレター仕様でしたが、変り種デザインのスクーター・VOXからインジェクション仕様になりました。
現在は全てFI仕様になっています。

このビーノは'05モデルなので、CVキャブ仕様ですねぇ。


外装は台湾製社外品にてチェンジしてあります。
と言っても、元々このバイクは台湾ヤマハで生産してんですが。

ちなみに、写真撮影時にはグリップとマフラーカバーがまだ来ていなかったので未交換のままです。
現在はちゃんとグリップも茶色い純正品になってるし、カバーも新品ですよん。
やっぱりカワイイ系スクーターはキズがあると目立ちますからねぇ。


で、'05ビーノのスペック紹介。
エンジンは水冷4サイクルOHC3バルブ。
もちろん吸気2排気1の構成です。
そして5.3PSの馬力がありますので、結構イイ具合に走ります。
スタートは「スルスルスル〜」っと走り出して気持ち良く速度に乗る感じですねぇ。
2サイクルのように鋭いスタートダッシュではありませんが、充分に良くは走ると思います。

トップスピードは60km/hに到達しますねぇ。
流石3バルブというか、高回転の伸びがそこそこ気持ちイイんです。


車体はどっしりとした重さを感じます。
乾燥重量が確か70kgちょっとだったと思いますから、それほど重たいワケじゃないんですけど。
ホイールはアルミキャスト。これ豪華ですねぇ。
このお陰で、乗り心地も安定性も優秀です。
ちなみに前後ドラムブレーキですよん。

フロントは、通常のテレスコピックフォークです。
なのでハンドリングはとても自然なフィールになっています。

全体的にデザインが、ホンダのスクーピーっぽくなってますねぇ。
でも、ぱっと見てビーノだなって判るカタチです。
実はビーノは外人の若者にも人気があるんですよねぇ。

カラーは、ワインレッドと言うかビビッドレッドってのです。
実はこの色は現行モデルにあるんですよねぇ。(ライトカウル部分とかの色使いが異なりますが)
落ち着いててとってもイイ感じだと思います。

そう言えばビーノのデザインは、単色だとすごく印象が激変しますねぇ。
黒一色、白一色なんかを見た事がありますが(多分社外外装部品)、正直「何でこうなった?」ってな感じです。
また、社外外装品には色んなカラーがありまして、イエローやピンクまであるんだけど、これも要注意。
インナー部分との組み合わせに気を使わないと、とっても変な感じになってしまうんです。

なので、格好良くお洒落に決めるのは、意外と難しかったりするんですねぇ。
私は個人的に、ビーノの色ってのは、茶色と白の「たぬきカラー」が一番しっくりくると思ってます。
そこから派生した、オレンジ色とか赤色のツートーンなんかもまた良いですな。
青系も意外に良いんですよねぇ。

現行ビーノも沢山のカラーバリエーションがありまして、ヤマハも迷走中のようです。
ストライプが入ってたりする派手なのが主流ですけど、これは写真で見るのと現物では格段に印象が異なります。
実物はカッコイイのに、写真だとダサく見えたりするんですよねぇ。

まぁこの売り物ビーノは、写真も現物もそんなにイメージに差はありませんけど。


4サイクルになってからのジョグやビーノは、「4stビーノ」みたいに表記されてます。
でもこのビーノのモデルは「5ST」なのでややこしいですねぇ。
4stの5STビーノ。7万5千円で好評発売中!

●2015年03月20日(金)

オーディオ続編です〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

この間レコードプレーヤ(近年ではターンテーブルと呼ぶそうだが)を復活させて、アナログレコードを堪能するコトになったと書きました。
実は、我が家にはもう一台のレコードプレーヤがありまして、私にとってはむしろこちらが本命だったりするのです。

メーカーはテクニクス(旧:松下電器)のシスコン、SL-5300と言うモデル。
とても優れモノでして、ダイレクト駆動のターンテーブル搭載、フルオートプレーヤなのです。
つまり、演奏スタートも停止も全部ツマミを動かすだけでokなんですねぇ。

しかも片面6回または無制限のループ演奏も可能。
針先の照明もついてるし、スピードコントロールも出来たりと、とっても多機能のプレーヤなのです。

上位モデルには、チェンジャー機能付きのもありましたねぇ。
スピンドルシャフトが長く突き出ていて、そこに複数枚のレコードを載せておき、順番に下へ落として連続演奏するというちょっと強引な仕組みでした。

昔の人は偉いな〜と関心するのは、これら全ての動作を機械的に、メカニズム設計だけで解決してあるコト。
しかも、このモデルにはモーターはDDのターンテーブルモーターが唯一なので、その回転力を借りてきてアーム等も動かしていたりするんですな。
現代人にはピンと来ない、まさにスーパーハイメカニズムの結晶であります。


ちなみに動作しない状態だったのですが、修復をするコトにしました。
さすがに'70年代後半位の製品で40年近く経過してますので、直るかどうか自信はありませんでしたが。
昔取った杵柄と言いますけど、ほとんど意地ですねぇ。
内部メカも、電気回路も、ハイテクてんこ盛り多機能が災いして、とにかく修理が難しいのです。
何とか20数年前にチラホラやってた技術的な部分の記憶を掘り起こして頑張ってみました。

ちなみにデンオン(デノン)の方を先にモノにした理由はココにあります。
あっちは機能が少ないので、復活させられる可能性が高かったからですねぇ。
それでも電気式のアームリフターとか、終端自動停止機能(アームが上がり回転が止まるだけ)とかも付いてたりします。

SL-5300はアーム動作不良とターンテーブル暴走を起こしてましたけど、何とか解決したようです。
まだ若干、ターンテーブル回転制御に不安定っぽい要素は残ってますけど、動かしてエージングしていれば安定するかも。

しかし、フルーオート動作をちゃんとするってのは、嬉しいですねぇ。
なんかロボットっぽく動くんですv
このモデルは現在でもヤフオク等でちょくちょく見掛けますけど、なかなかしっかり動作するモノは少ないようです。

カートリッジは本来付いている「EPC-270C」はDENON/DP-55Lの方で使ってますので、借り物のSHURE/M44Gってのをくっ付けてみます。
このカートリッジは現行モデルってコトでして、比較的お値段も手頃なのでもし気に入ったら購入してしまっても良いかなと思ってます。
勿論MM型なので、普通のフォノアンプで鳴らす事が可能です。





修復には苦労しただけあって、値段もクラスも格下のはずなんだけど、やっぱり私はSL-5300の方が好きですねぇ。
とにかく、フルオートってのは楽なんです。
レコードサイズは手動設定なんだけど、自動で演奏スタートしてくれるのはありがたいですな。
それと回転制御がテクニクスは強力なので、起動も素早いし、回転安定性もかなり高いんです。

ちなみにテクニクスのレコードプレーヤと言えば最も有名なのがSL-1200シリーズ。
これは主にDJ用に使われていたんで、何度もモデルチェンジしながら2010年まで継続して販売されてました。
製品クラスが異なりますけど、基本的に同じ技術を使ってますので、SL-5300も実は結構良いプレーヤだったりします。
トーンアームとかの作りは流石に大きく異なりますけど。

●2015年03月17日(火)

こちらは、いわゆるMP3プレーヤーです。
SDカードもしくはUSBメモリに入っている音楽ファイルを再生してくれるんですねぇ。

我が愛車のカーステレオもUSBメモリ対応のにしました。
やっぱり沢山の音楽を入れておけるんで重宝しております。
一度夏のクソ暑い時にオーバーヒートしたのか、USBメモリへのアクセス不能に陥りましたけど、冷やしたら直ったようです。


これはガレージでの使用の為に購入したのです。
なのであんまり良いモノでなくても構わないし、むしろ高級なのは保安に気を使いますから困りますねぇ。

今まではスマホ&イヤホンとか、PC&スピーカーでやってたんだけど、あんまり良くないんです。
スマホは電池がすぐに無くなるし、イヤホンは鬱陶しいし、PCをガレージに持って行くのは感心しないし。
ラジカセっぽく気軽に使えて置いておけるのが欲しかったんですねぇ。

そんなワケでして、見るからに安っちいMP3ラジカセ(?)を購入しました。
送料等も合わせて\2,400-です〜〜〜〜〜〜@


見るからに安っちいですねぇ。
場末のギフトショップとかバッタ屋あたりに転がっていそうな感じです。
木製キャビネットが売りらしいんだけど、確かに木で出来てはいますがプラスチック製に対するアドバンテージは何にも感じられません。
メッキグリルの色は、「赤」「青」「金」の3色から選べましたが、まぁ何となく金色にしときました。

スピーカーはフルレンジ1本で、まぁこんなもんでしょう。
その周囲にはイルミネーションの多色点滅LEDが仕込まれています。
電源が入ってるとピカピカと下町の歓楽街のネオンのように光ります。
(実はこのピカピカをon/off出来る事が後で判明)

電源はマイクロUSB端子が付いてて、ここから充電する方式。
まぁこれも良くあるタイプですねぇ。
安さ故に仕方ないんだけど、ケーブルは付いてきたけれど肝心のAC電源アダプタなどはございませんでした。
まぁこれも手持ちがあるんで別に構わないですけどね。

電源のon/offスイッチは使い難いことこの上ないですな。
背面パネルの一番隅に、普通の小さなスライドスイッチになってます。
ここは改造して、ちゃんと大きいスイッチをどこかに付けたくなりますねぇ。
背面パネルにはUSBスロット/SDカードスロットがあります。
ちなみにSDカードは標準サイズのヤツなので、マイクロSDHCカードを使う場合にはアダプタが必要。
更にライン入力もあります。ちょっと親切ですね。


早速、鳴らしてみました〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

うーん、安っちい、とってもプアな音がいたします。
まぁそこそこ音量パワーは取れるんで、とりあえず目的は果たせますねぇ。

本体のパネルスイッチの他、リモコンでも操作が出来ます。
ボタンが独立している分、リモコンの方が良いですねぇ。

ちなみに大きさは結構ありますよん。
立方体なんだけど、単一乾電池を並べてみました。
(ちなみに乾電池は使用することはできませんので誤解のないよう)
一辺は単一乾電池2本分よりもちょっと大きい位ありますねぇ。
まぁあんまり小さすぎても無くしそうで困りますから、丁度良い大きさでしょう。

ただし、大きさの割りに出てくる音はショボイのです。
音作りなんてのは一切やってないのですねぇ。


しかし唯一、しっかりとした部分があります。
それは・・・・取っ手。
多分、千円分くらいは取っ手のコストなんじゃないかと勝手に思い込んでます。


子供騙しっぽい商品ではありますが、使い道によっては便利なことこの上ないと思います。
安くて便利ならば、良いではありませんか。
これのお陰でガレージでの作業が楽しく捗りそうです。

●2015年03月15日(日)

続オーディオネタです〜〜〜〜〜〜@

知り合いから相談を受けました。
「音楽をPCへ取り込んでデジタル化したい」とのこと。

うーん、レコードですかぁ。久々にその単語を聞きましたねぇ。
思い起こしてみると、確か私が高校生の頃にCDが新発売されて2年生の夏休みにバイトをし、CDプレーヤを購入したんだっけ。
そのバイトってのが日立製作所の関連企業で、CDプレーヤのメイン基盤製造。
町工場なんだけどラインの流れ作業で、近所のパートのオバチャン達が大勢働いていました。

そんなワケでして、30数年も前の話しになりますがデジタルオーディオの台頭により、どんどん従来のアナログオーディオは衰退していったのであります。
21世紀に入った現代に於いては完全に過去の技術になってしまいました。
しかし、マニア趣向のジャンルとしてひっそりと生き残っているのです。
果たしていつまでもアナログレコード鑑賞という趣味が生き残っていけるのかは判りませんが。

てなワケでして、とりあえず手持ちのレコード盤のライブラリをデジタル化して持っておこうって作戦ですな。


とにかく、パソコン側のインターフェースがまず必要です。
アナログ音声を取り込めるかどうか。
一昔前のPCには大抵「LINE-IN」と言う音声入力端子が付いていました。
これがあればとりあえず合格なんですが・・・・でもノイズが多かったりして使い物にならないコトもありましたねぇ。

なのでオススメは、USBオーディオI/Fで、アナログ入力が付いてるヤツです。
ただ単に音声を再生するだけの機能のヤツではダメですよん。
以前使っていたのはヤマハのUW10ってのですが、昔の製品故かちょっと動作が不安定なんですねぇ。
出来ればある程度しっかりした製品を使いたいモノです。
丁度この間入手した、ヤマハのPCオーディオアンプ・RP-U100なんかはとても良いですねぇ。
ちなみにONKYO製品でも同様のがあるのです。

とにかくノイズ対策がしっかりしてあるオーディオ入力I/Fが必須なのですよん。

その次は、アナログレコード再生環境です。
まぁレコードプレーヤの特徴としてなんだけど、専用のフォノイコライザーアンプが必要なのです。
(フォノアンプ、フォノイコライザーとも言います)
今更になりますが、レコードプレーヤからの音声出力は大変小さくて、かつRIAAカーブと呼ばれる規格の特性になってます。
なので信号レベルを増幅し低音域を増強して補正して、初めて他の音声ソース並みに扱えるんですねぇ。
さらに詳しく言うと使用するカートリッジの種類によってはさらに信号レベルが小さい(MC型)ので、もっと増幅してあげなきゃならないコトもあるのです。
もっともレコードプレーヤ側にフォノEQアンプが内臓されてるヤツもありますけどね。
そういう製品を使うんならば簡単なのですが。

昔のアンプには「フォノ入力」ってのがありまして、アンプ側にフォノEQが内臓されているのが多かったんです。
でもアナログレコード衰退によりその機能も無くなってしまいました。
ミニコンポ全盛期はとっくにCDが主流になっていたので、レコードプレーヤ側で解決すべき問題になってましたねぇ。
それが現在にも至るって感じです。

そしてオーディオアンプなんだけど、フォノ入力で再生するだけじゃなく、録音出力の端子が付いてないと話になりません。
レコードの音声を取り出して、PCのライン入力へ持っていかなければなりませんからねぇ。
ここが意外と盲点になってて、大抵はレコードを再生するだけのシステムが組まれているコトが多いんです。
オーディオマニアは余計な機器や接点を音楽信号が経由するのを嫌いますから。
しかし再生だけを考えるのと、録音・再生に対応させようってのは根本的に考え方が違います。
まぁ録音する時だけ接続を替える方法でも良いのですけど。


レコード再生環境もあり、PCへの音声入力も出来たら、後必要なのはアプリケーションです。
録音ソフトなんだけど、これが悩むんですねぇ。
Windowsには標準で「サウンドレコーダー」と言うソフトが入っているんだけど、それとメディアプレーヤを組み合わせれば録音が出来るらしいです。
でも私の流儀ではありません。
昔は時間的制約とか機能が貧弱だったりして、あんまり実用的じゃなかったんですねぇ。

市販の音楽プレーヤソフトなんかにも録音機能が付いてるのがありますから、それを使うのもイイかも。
私はJetAudioってのを、CDからの取り込み&MP3変換に使用していました。
そういう目的にある程度特化しているので、CD1枚を連続して取り込みたい時なんかは便利でしたねぇ。

ではアナログ音声入力を録音するにはどうやっていたのかと言いますと、フリーウェアで「サウンドエンジン」ってのを愛用していたのです。
これはかなり昔からある有名なアプリでして、波形編集・加工の機能が豊富なんですねぇ。
その代わり使い方にはかなりのコツが必要だったりします。

まぁ全般的にどんなアプリでも使い方のコツは必要で、それを覚えるのに苦労させられたりするんですが。
出来れば最初からアナログレコードの取り込みに特化したアプリがあるのならば良いんですけどねぇ。

アプリケーションの選定と活用法のマスターが、レコード取り込み作戦での最大の関門じゃないかなと思います。


そんな説明をしたんだけど、そのおかげで自分でもちょっとレコードを聴いてみたくなりました。
私は決してオーディオマニアさんではありません。
なのでそんなに立派なオーディオ機器を持っているワケではないんだけど、普及クラスの機器は昔のヤツがあったりします。
今回はそれらを活用して、PCとレコードを仲良くさせてあげようと思います〜〜〜〜〜@

まずはレコードプレーヤ。
これはちょっとイイヤツで、DENON製DP-55L。
長年使用していませんがターンテーブルはダイレクトドライブなので、ちょっとの手直しで何とかなったりします。
これがベルト若しくはアイドラ駆動だと、多分ゴム部品が劣化してダメでしょうねぇ。

最初はアーム制御がちょっと怪しかったですねぇ。
この機種は演奏が最後まで行くと針先の保護の為に自動でアームが上がり、ターンテーブルの回転を停止するようになってます。
フルオートじゃないのでアームは戻っては来ませんが。
しかしその終端検知が甘くて、自動停止が作動しなかったのです。
光学センサで検知してんですがその部分を修理したら、ちゃんと動くようになりましたけど。
それと若干、ターンテーブル駆動モーターがトルク抜け気味なのか、回転の起動に時間が掛かります。
本来ならば1.5〜2秒位で規定回転数に達するはずなんだけど、これがもっさりもっさりしてんですねぇ。
こればっかりは部品交換しなければ良くなりませんので、まぁ妥協するコトにしました。
とりあえず、規定回転に達してしまえばサーボ制御はキチンと掛かってて、安定した回転を維持していますからねぇ。


最初悩んだのが、カートリッジ。
以前は凝ってたので、SONY製XL-MC3と言うMC型のを使用していました。
しかしその時に組み合わせていたアンプは壊れてしまって廃棄。
MC型カートリッジに対応したフォノEQアンプは手持ちにありません。

仕方ないので、もう一台のレコードプレーヤからカートリッジだけ拝借しました。
これはシステムコンポ用なので普及クラスなんだけど、まぁそこそこイイ具合に鳴るんでヨシとします。
Technics製EPC-270Cと言うMM型カートリッジです。
指定針圧は1.75±0.25gとなっていますが、今回は2.0gに設定しています。
ちなみに替え針はまだ入手可能だそうな。買っておこうかな?

フォノEQアンプですが、これは正直困りましたねぇ。
単なる実験なので、わざわざ新たに買ってくるのではなく手持ちの機器で何とかしようと思います。
これまたシステムコンポ用なんだけど、Technics製SU-8055と言うプリメインアンプがありました。
これだけでもレコードプレーヤの音は出るんだけど、今回はプリアンプ(フォノEQ)部分を使います。
ちなみに当然ですがMM型カートリッジしか使えません。普及クラスの製品なので。
入力セレクターとか端子関係の接触がかなり怪しかったので、頑張って手直ししました。
パワーアンプ部分が壊れていたかと思ってましたが記憶違いだったかも。
ちゃんとヘッドホン接続で鳴りますねぇ。
スピーカーを接続して負荷が掛かるとどうなのかは不明ですが、まぁ動いてんだから余計なコトはしないでおきます。


USBオーディオ&メインアンプは、本命のヤマハ製RP-U100を使います。
オマケですけど、スピーカーはやはりシスコン用のTechnics製SB-1870
これは30cmウーファの付いてる3ウェイのでっかいスピーカなので、結構素直なイイ音がするんですよ。
一般的には小さいスピーカほど値段の優劣が現れやすく、大きくなるほど安いのでもイイ音で鳴る傾向があります。
まだユニットのエッジなんかも柔軟ですねぇ。
当時の高級モデルで流行ったウレタンエッジだったら多分とっくに劣化してダメになってたでしょうな。
モニター用にはヘッドホンを使うんだけど、これは愛用のオーディオテクニカ製ATH-A900Xを組み合わせました。
まぁモニター用ではないんだけど、使い慣れているってのが理由です。
そこそこのお値段のクラスなのでイイ音で鳴りますよん。


そして録音に使うPCは、東芝ネットブックNB-100。
実はリアルタイム録音の為には、結構マシンパワーが必要なんですねぇ。
不慮の事態により音切れとかが発生しても困りますんで。
MP3へのコーディング作業もCPUパワーとメモリの量が合った方が断然スムーズなのです。
まぁ小さいんで持ち運びも楽ってのがありますから、最近は私のメイン機っぽくなってます。
デスクトップ機をなんで使わないのかと言いますと、サウンドカード設定を変えたくなかったから。
折角現時点で安定してんですから、そこにUSBオーディオを組み込んでおかしくなったら勿体無いです。
ノートPCでも音質に影響しないのがUSBオーディオのメリットですから、最大限そのメリットは活用しましょう。

このPCにUSBオーディオ制御アプリと、録音アプリのサウンドエンジンを入れておきます。
ちなみにサウンドエンジンだけではダメでして、MP3コーデックも別途にインスコが必要なんですねぇ。
コーデックは昔から有名な、「午後のコーダを」使ってます。


あれやこれやと機器のセッティングをして、ようやく音が鳴るようになりました。
正直言いまして、ちょっと扱い方を思い出すのに苦労しましたv
すごく久し振りにレコードを聴いたんだけど、思っていたよりも音は良いですねぇ。
特にデジタルマスター盤だと、いくらデジタル音源とは言えポータブルプレーヤに慣れた耳には充分高音質だったりします。
一番音質に影響するのは、やっぱりレコード盤のコンディションですねぇ。
とっても古〜いレコードはプチプチとスクラッチノイズが多い目です。
これを除去するフィルタもあるんだけど、音質にも影響してしまうので使い難い面があります。
ノイズも味のうちってコトにしといて無加工の方が素直な音で好感が持てます。


録音をしてみましたが、やはり圧倒的に音声レベルが小さいです。
判ってはいたんだけどイザ実際にやってみると愕然としますねぇ。
なのでレコードからの録音をするには、ノイズ対策は非常に重要になって来ます。
PC内臓のサウンドカードじゃ多分使いモノにならないでしょう。USBオーディオ必須です。

そしてサウンドエンジンで音量ノーマライズ等の加工をして、普通の音楽ファイル並みの音声レベルに持ち上げます。
リアルタイム録音なので、曲の前後の余計な所をカットしたりもついでにやっておきます。
で、MP3に変換して保存。これで通常の音楽ファイルとして完成です〜〜〜〜〜@


一曲ずつ録音してもイイんだけど、A面(或いはB面)を通して録音しておいて、後で一曲ずつ切り分けでもイイですねぇ。
この場合に役立つのは、サウンドエンジンの録音時間制限機能です。
録音モードの窓を開いて右クリックするとメニューが出て来て、そこで最大録音時間を設定可能です。
まぁ付きっ切りじゃなくても30分とかに設定しておけば自動的に録音を止めてくれます。
後で編集する前提ならばMP3にはせず、waveのまま保存するのがイイですな。


しかし今回復活させた実験的なオーディオシステムですが、当時の機器のお値段で合計して考えるとすごい金額になりますねぇ。
コレでも普及クラスの機器ばかりなのに。

つまり、オーディオと言う趣味はとにかくお金が沢山掛かってしまうんです。
基本的に、お値段相応の音で鳴るんです。
そして機器を突き詰めて行くと最終的には「お部屋の構造」に行き着くんですよん。
原音に忠実にとか言いながら、結局は自分好みの音質を求めるコトになりますから、ゴールはありません。
そもそもが生演奏よりもイイ音ってのがあるんですから、理屈を大きく超えてますねぇ。
この辺りが、私には少々馴染みにくさを感じる部分なのかも知れません。


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