2014年10月のコラム
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●2014年10月28日(火)

「売りモンキー」の続きです〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

足回りパーツが来たので、とりあえず自立できるようにと仮組みしてみました。
最も興味があるのが、やはりペッタンコのタイヤ&アルミキャストホイールの収まり具合ですねぇ。

で・・・・ここで早速、問題発生。
しかも深刻レベル。
フロントフォークは支那ディスクなんだけど、コレがクセモノでしてとっても我が侭なパーツなのです。
左側ディスクってことなので、ハブは通常とは逆にホイール左側面に当たるようになってんです。・
でもキャストホイールは通常の鉄板合わせホイールよりも遥かに厚みがあるので、その厚みの分だけホイールセンターが右側へズレます。
ホイールはどんなのでも右側面を基準にしてありますから、この左側ハブってのは困りモノですねぇ。
勿論、合わせホイールでもアルミのヤツなんかはやっぱり厚みがあるので、センターズレは発生するのです。
つまり、このタイプのフォークは基本的に純正準拠の鉄板合わせホイールしか使えないってコトですな。


と言う事で、もしもキャストホイールとの組み合わせをするのならば、カラー加工等をしてセンター合わせをしなくてはなりません。
実際リヤ側がセンターからオフセットされているバイクは、昔のベスパなんかにありますが、さすがにフロント側がズレてるのはあり得ませんからねぇ。
右曲がりと左曲がりの時とで動きが変わってしまうのはとても困ります。

でも、センター合わせの加工をすると今度はこのキャストホイールしか使えなくなってしまいます。
自家用ならばそれでも良いけれど、売りモノを標榜するにはちと厳しいかも知れませんねぇ。
しかしももう一つ問題と言うか、気に入らない部分がるあるのです。

それは・・・・写真をご覧頂くと一目瞭然なんですが、ちょっとフロントが上がり気味の姿勢になってんですねぇ。
本来ならば「ノーマル同寸」だったはずなんだけど、実際には少しフォークが長いようです。
もっとも、本当の純正ノーマルのマンキーでも、少し前上がりの姿勢になっているのが正しいんですが。
この点をどうにかしようとすると、ちょっぴり大掛かりになるんですねぇ。

フォークを短くする加工ってのはネジを切らなければなりませんので加工コストが掛かります。
スプリングを切り詰めてダウンさせる手法は、私の流儀では禁じ手。
(足回りの性能を大幅に低下させるので、安全性が損なわれてしまいます)
考えられる方法は、上下クランプ式の三ツ又がありますからそれに替えてギリギリ許される範囲で突き出しするとか。
そうするとまた一万円ほど費用がかさみますねぇ。


冷静になって考えてみると、果たしてそこまでしてこの支那フォークを使いたいか?と疑問が沸いてきます。
内部構造を見ると、本来ならオリフィスをフォークオイルが通過する抵抗でダンパーを効かせてなければならないのに、このフォークはそうではありません。
ぶっちゃけ設計が悪くて、例えて言うと88ccボアアップ用シリンダーに49ccノーマルのピストンが入っているような感じです。
なのでダンピングの効きは良くなくて、辛うじてオイルの攪拌抵抗により働いている有様なんですねぇ。
もっとも、ミニバイクのフロント側なんてのはそれほどダンパーを効かせなくても充分実用域なんですが。

ここで、決断をしました。
残念ですけど、この支那フォークは捨てよう。
そしてノーマルのフロント廻りをベースにして、真っ当な方向に修正しようと。
こちらもお金が結構掛かりますけど、出来上がりを考えるとメリットは大きいのです。


実はTLシートに関しても、ちょっと固定の甘さがあるので見直しの必要があります。
でも流石に、このシートは使いたいですねぇ。
『コンパクトにまとめる』というコンセプトの為にはこの
シートが良いですし、ちゃんと表皮はTL模様になってるんで捨てるには惜しいです。

エンジンは、やっぱりベンリィCD50です。
4速マニュアルクラッチ(ロータリーシフト)の方が何かと良いですからねぇ。
遠心クラッチの場合はどうしてもウィリー気味になるので、安心して乗るにはロンスイ化しなくてはなりません。
ちなみにマフラーは、ノーマル形状のヤツに決めてます。


次はいよいよ、フェンダーとかが付きますよんv

●2014年10月23日(木)

本日も、バイクネタ。
実は水面下で着々と進行しているプロジェクトがあります。

それは・・・・・名付けて「マシンX」計画。

少しずつ部品を集めてカタチにして行くのです。
よって全貌は、正直言うと出たとこ勝負ですねぇ。
そもそも当初はゴリラなのかモンキーなのか、モンキーでもラッキョなのかオニギリなのか全く判んなかったんです。

そして、本日になってようやく仮フィッティングをするコトが可能になりました。


らっきょタンクのモンキーです。
12v系モデルでして、タンクのこのカラーは確か2000年位だったような。
シンプルでモダンな良いカラーだと思います。

シートは、TLシートですねぇ。
ちゃんと表皮の模様もTLしています。
こう言う細かい部分にオジサン達は、若かりし頃を懐かしんで涙するんです。
モンキーはノーマルシートの方が乗り心地・座り心地が圧倒的に優れているのですが、見た目が少し野暮ったいんですねぇ。
そもそも小さいバイクであっても、乗る人間のサイズは変わりませんから、どうしてもアンバランスになるのは仕方ないのです。
この辺りも散々悩みましたが、結局はオシャレな外観の方に振ることとしました。

全体的なコンセプトは、こじんまりと可愛らしいバイクを目指します。


まだ確定はしていないんだけれど、リヤはキャリヤレス仕様。
確かに荷台があれば実用的ですが、今回は全体のフォルムを短くまとめたいのです。
グラブバーにテール台が付いてるヤツを考えてます。

前後のフェンダーは、白色ですねぇ。
これは元々タンクの2000年カラーの組み合わせが白だから、それに準じてます。
でもヘッドライトは黒ですよん。
(本来はタンク前半分と同じ、キャンディメタリックレッドなのですが)
これらの形状は勿論ノーマル準拠です。

タイヤ・ホイールは、ちょっと実験的になんだけど8インチキャスト+太足。
らっきょタンクが丸っこいんで、タイヤの方もコロコロした感じにしてみようかなと思いました。
もっともココは一度取り付けて見なければイメージが湧きませんので、もしかしたら後で変更になるかも知れません。
ちなみに暫定サイズは、前後共に130/50-8と言う凶悪なモノです。
キャストホイールは、私のオニギリモンキーのリヤに使っているハヤシタイプと同じデザインのモノです。
写真に写ってるリヤ廻りはベースなので、このまま使うわけではありません。


電装は勿論、12vCDI。
このバイクは販売前提の商品ですから、ホンダ純正仕様に基づいて作ってます。
じゃないと後々、オーナーになった方が困りますからねぇ。
バッテリーも4A-BSと本来の大きさのを使います。(でも安いブランドのヤツ)

エンジンは・・・・これは悩んでます。
とりあえずカブの遠心3速でも載せておこうかと思いましたが、でもこれだと商品的に弱いんですねぇ。
やっぱりマニュアルクラッチじゃないと、と言われてしまいます。
でも12vモンキーのエンジンってのは、中古相場がやたら高いんですな。
なので、ココはちょっと妥協して、ベンリィCD50のを検討しております。
マニュアルクラッチ4速なんだけど、ロータリーシフトなのが特徴です。

現段階では、50ccで行きたいと思っとります。
ボアアップも良いけれど、やはり運転免許の壁は大きいですからねぇ。
なので、クルマの免許しか持っていない方でも乗れるようにしたいなと思います。
大きいパワーが欲しい気持ちも判りますが、70cc〜は免許を取ってから乗りましょうね。


ハンドルは、ちょっと遊んでみようかと。
ノーマル形状の折りたたみハンドルも無難ですが、意外とこの手のパーツは高いんですねぇ。
海外製のレプリカもありますが、複雑な構造を持ってるのが災いして、もしかしたらグラグラしてシッカリ感に乏しいモノが来るかも知れません。
ホンダ純正品だって、古いモノとかは微妙にハンドルにガタがあったりしますからねぇ。
そういうガタってのは運転する上で気になるモノなのです。
だったら、オーソドックスなパイプハンドルにしてしまった方が、むしろ使った感じとしてはイイかも。

細かいパーツはまだまだ必要なので、一体幾ら位のバイクになるのかは不明です。
でも、そんなに安くは出来ないだろうと思います。
ホンダ純正で主要部分を固めてますのでどうしてもお金が掛かるんです。
その代わり、末永く楽しめるマシンにしたいなと思います〜〜〜〜@

乞う、ご期待!

●2014年10月21日(火)

先日、知り合い達と昼ごはんを食べようって話しになり、突発プチツーリングに出かけました。
一番の目的はバイクの試験走行なんですけどね。

行き先は、「ラグーナ蒲郡」。
そこにはラグーナ丼と言う、なんかとっても美味くてデカい丼モノがあるらしい。
よし、それを目指してイザ出発!


道中、何のドラマもなく到着。
まぁ元々が近くなのですが。
だから原付きクラスのテストランに丁度良いんですけどね。
早速、フードコートに行きまずはグルっと回ってどんなモノがあるのかを見ました。

海産物販売、ようするにお魚センターなのです。
もっとも静岡の焼津みたいに大規模な漁港があるワケじゃないので、売られているモノの内容はこじんまりとしてます。
蒲郡は三河湾の海産物を扱ってんですが、一押しの名物はどうやらエビのようですな。

・・・三河湾だったら、フグ(トラフグ)だろうと思ったんだけど、高級過ぎて地元には出回らないのかも知れません。
小さいのの干物はありましたけどね。
食べ物は、マグロ丼等の海鮮丼と、天丼がメインでした。
そして噂のラグーナ丼ってのは、正確には「ラグーナ天丼」だったのです。

ラグーナの名前を冠した天丼には2種類ありまして、「ラグーナ天丼」と「ラグーナタワー天丼」です。
ちなみにラグーナ蒲郡には所謂タワーはありません。観覧車はありますが。
じゃあなんでタワーなのかと言いますと、どうやらエビ天のでっかいのが2つ、丼の上にそそり立ってるらしいです。
(現物を見ましたが、エビ天がデカいんでピン立ちしておらず、はみ出て乗っかってる豪華版天丼って感じです)

普通の天丼(ラグーナ天丼)が\500-で、タワー丼は確か\980でした。
私は普通のラグーナ天丼を注文しました〜〜〜@


写真が、そのラグーナ天丼です。
お味噌汁は白味噌・赤だしから好きなのを選べます。
私は赤だし派なのです。
お味噌汁の具材は、蒲郡ならではのアオサ海苔。
こうやって地元名産のモノを自然に使ってある料理ってのは良いですねぇ。

ご当地名物ってのはB級グルメとかで流行ってますけど、地元との結び付きがパッと見て判りやすいのがイイですねぇ。
無理矢理に妙なゲテモノ料理をでっち上げて名物でございってのには気分的に抵抗感があります。
まぁ新メニュー発祥地ってのでご当地名物に昇華させるんだろうけれど、ゲテモノは所詮ゲテモノで、変化球なんです。
その点でラグーナ天丼は、正統派なので好感が持てます。

ちなみに注文すると、まずレジで支払いをしチケット(鑑札)を貰います。
このフダが手作りでして、ボール紙にマジックで書いてありセロテープでグルグル巻いて補強してあるという大時代的なモノ。
この場末な感覚ってのも蒲郡らしいですねぇ。
そしてチケットを出して、ひたすら料理が出来上がるのを待つのです。

そう、ここの天丼は目の前で揚げてて、揚げ立てを食べられるんですな。
なのでパリッパリで美味しいったらありゃしないんです。
タレも絶妙でして、フタをして蒸らさなくてもご飯と天麩羅がしっかり馴染んでのは見事です。

あんまり美味しくて、ガツガツと食べてしまいました。
量が多いと聞いていましたが、普通プラスってレベルでそれほどでもありません。
ただ満足感は半端ないので、丁度良い盛り具合でしょうねぇ。
次回はタワー丼の方を食べて見たいと思います。


順序は前後してますが、タイトル写真の上半分が今回のメンバーです。
四角いカブと、モンキー・ゴリラ3台ですよん。
なんか親子連れみたいな感じですねぇ。
カブが引率者で、モンゴリがついて行く感じで。(実際の走行でもその順序でしたが)

ちなみに私のマシンは奥から二番目の、派手なヤツです。
わざわざこのおにぎりモンキーに乗り換えて行ったんですよ。
配達が終わってくつろいでる時にこのお出かけプランが出てきたのでそのまま行っても良かったんですが。
しかしかめもさんカブで出かけると、遊びに行ってんだか仕事してんだか判らなくなっちゃうのです。

おにぎりモンキーはあんまりお披露目とかしてないんで、たまには出そうと思いました。
この間エンジンオイルは交換したんだけど、まだ劣化したフロントタイヤはそのままです。
いちいちお出かけ前に空気圧チェックしなければならないのが面倒ですねぇ。
はやくタイヤ交換しなければ。

●2014年10月17日(金)

工具ネタです〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

道具や設備ってのはとても大事なモノです。
それらが充実していないと作業効率が落ちるとか、もしくは作業そのものが不可能になってしまったり。
でも、設備投資コストには限界がありますので、際限なくお金を掛けるワケには行きません。
そう言う場合は、工夫やテクニックでなんとかするしかないですねぇ。


先日9月29日のコラム記事にある通り、エアーコンプレッサーを強力なのにしました。
このおかげで随分と作業環境が変わりましたねぇ。

タイヤ交換の時のビード上げなんかは、例えウンコタイヤ銘柄でも一発でパンパンッ!!と上がります。
インパクトレンチですら、エア圧を上げれば従来歯が立たなかったクルマのホイールナットですらガンガンいけちゃうんです。
(もっともエア工具には使用圧力指定がありますので、あんまり無茶はしない方が良いのですが)

インパクトレンチで思い出したんだが、二輪の整備では実はあんまりインパクトレンチの使用頻度ってのは高くないんです。
対象が共回りしてしまうような部分のボルト・ナットを緩めたり締めたりする時に使うだけですからねぇ。
普通に、電動ドライバーのように使うにはインパクトレンチではちょっと使いにくいんです。
製造ラインでの組み立て作業とかならばエアラチェットやエアドライバーなんかは無くてはならない工具ですけど、メンテナンス整備ではそんなに多数のボルトを一気に扱うコトはありません。


インパクトレンチが活躍する状況で真っ先に思い浮かぶのは、スクーターのリヤホイール脱着作業でしょうか。
個体差がありますが、そこそこ大きなネジなのでしっかり締まってて中々緩められないコトがあります。
そんな時には、強力なインパクトレンチが欲しくなります。
エア圧ブーストみたいな裏ワザではなく、インパクトレンチ本体が強力なヤツですねぇ。
もっとも、そういうのは新品中古を問わず高いので、なかなか購入に踏み切れません。
欲しい時はあるんだけど、だからって使用頻度がしれているので勿体無いような気もするのです。
なので、とりあえず固いナットに遭遇したらエア圧ブーストとかCRC攻撃とかを駆使して凌いでしまってます。


ところが、今度はインパクトレンチではなく、ソケットの方が経たって来てしまいました。
スクーター整備の場合、50cc原付きのほとんどが対辺22mmのナットで止まっています。
ホンダ・トゥディ等一部の車種や、125ccクラスになると対辺24mmナットを使っていたりしますねぇ。
この、22/24mmサイズのソケットの角がどうやら磨耗して来た様子でして、ナットの角に食い込んで取れなくなるコトがありました。
それとナット側の角もダメージを与えてしまいます。

なので、一大決心をしてこの良く使うサイズのインパクトソケットを新しく買い替えるコトにしました。
メーカーはKTC。そして強いトルクがかけられる内面6角のモノにして、アクスルシャフトへの干渉を考慮したセミディープにしたのです。
当然差し込み部分はインパクトレンチに合わせた、1/2インチ角ですよん。

こういうソケットには、連続使用時に便利なようにピン固定するようになってるモノもあります。
レンチにソケットをセットして、固定ピンを横から打ち込み、ピン脱落防止のOリングを嵌めるんですねぇ。
でも私の場合はそんな使い方はしませんから、普通に差込み固定だけで結構です。
購入したKTCのインパクトソケットには一応ピン固定の対応が出来る設計になってますけどね。
良くみてみると、固定ピンは両側に貫通するんではなく、片方から入れるようになってんですな。
確かにプラント設備なんかの現場では、細かいパーツは紛失しやすいので、こう言う工夫はありがたいと思います。

インパクトソケットにはもう一つ種類がありまして、それは薄肉かどうかってコト。
強度や耐久性を考えるとソケットの肉厚は厚い方が有利なんだけど、使う場所が狭かったりするとソケットが入らなくなってしまいます。
例えばクルマのアルミホイールなんかでは、ホイールナットが入る部分が小さいなんてコトも良くありますねぇ。
そういう時には、薄肉のソケットを使わなければなりません。
なので、「クルマ用」と銘打って販売されているソケットは薄肉タイプなのです。
薄肉の、更に薄いヤツとかもありますねぇ。
これはデザイン上の都合ってよりも、むしろ特殊な専用工具的な扱いで盗難防止策の一環のようです。
取り外すのに普通の工具が使えなければセキュリティとして有効ですからねぇ。
ちなみにソケットの対辺サイズは、クルマ用だと17/19/21mmが多いようです。
・・・22/24mmじゃないんですねぇ。

このセミディープソケットは、1つ1600円ほどしました。(実際の買値はもちっと安いですが)
ここんとこはSnap-onとかばかりに目が行っていたので、第一印象は「安っ!」でしたねぇ。
勿論高級ブランド工具は良いんだけれど、そればかりで揃えるってのは大変です。
実用本位で、精度が高く丈夫で長持ちして、しかも手頃なお値段だってのはとてもありがたいです。

ちなみに、無銘メーカー品だと1つ500円位からありますよん。
使用するトルクと頻度によりけりですが、こういうのだって使い道が無いわけじゃありません。
そもそも、今まで使ってた22/24のソケットも、ベアリングやオイルシール打ち込みのスペーサとしてまだまだ活躍してもらいますから。

●2014年10月13日(月)

新ネタのバイクです〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

とりあえず手持ちのバイクは数台あるんだけれど、今回中古ベース車両として仕入れてきたのがこのスーパーカブ。
スーパーカブはとにかく根強い人気がありまして中々出物が見つからないんだけれど、運良く手に入れるコトが出来ました。
しかも・・・・かな〜りレアな、「スーパーカブ70」でございますv

カブ70と言うと、6v旧カブ時代からラインナップされてんですが、そもそものルーツはOHCエンジンになった第一発目の「C65」でした。
このカブC65はボア×ストロークが44.0mm×41.4mm=62.9cc(≒63cc)の仕様です。
OHV時代の、ちょっぴり大きい排気量のカブは55ccでしたから随分気前良く張り込んだモノですねぇ。

デビュー当初は、OHCエンジンのC65と、従来のOHVエンジンのC100(50cc)の二本立てだったんですが、すぐ後から50cc版もOHCエンジンになったのです。
但しボアは39.0mmに縮小されると共にバルブサイズや燃焼室も小型化された新設計の腰上の内容でしたが。
これはそもそもカブの主力モデルが50cc版なので、それに設計を最適化したんだと思われます。

そして、C65というモデルは短命に終わり、ボアを47.0mmに拡大したC70カブが跡を継ぎました。
この内容のエンジンは、ダックスやベンリィCD/CLなどにも使われていて、ハイパワー版カブエンジンの基本エンジンとなったのです。
ちなみに、90cc版は古くからありましたけど、どちらかと言うとちょっと別のシリーズって感じでしたねぇ。
ストロークが長いので、振動対策などで難しい面があったようでして、腰下関連の設計統合化は随分後のモデルになってからだったんです。


そんな由緒正しい、ホンダカブ70シリーズなんですが、時代と共にその存在意義が薄れて来てしまいました。
HA02カブ(90cc)が二種原付きクラスのカブとしての標準となり、それがタイカブ→タイのWAVE/DREAMのシリーズへと発展して、現行110ccに繋がるんです。

でも、70cc版の美点は、振動が少なくスムーズに回るエンジンフィールを持っている所です。
とっても乗りやすくて、交通の流れに乗るパワーはちゃんとあり、足として使うにはとても優秀。
カブ90との比較をすると、登坂路では流石に底力の違いがありますが、街中の平坦路やトップスピードの差はそれほどありません。

勿論絶対的な速さってのはありませんけど、最も気持ち良く楽しく走れるのがカブ70じゃないかなと私は思います。
長丁場の走行でも、疲れが少ないと思いますよん。


・・・商売用としてのカブは、90ベースの97cc(≒100cc)エンジンですけど、コレは重たいモノを積んで走る前提だからです。
こっちは豊かなトルクが持ち味なんだけど、ちょっと振り回され気味になる状況もままあったりするのです。


入手して来て、早速メンテナンス計画をたてます。
エンジンのメカノイズが大きいようなのでチェックして見た所、動弁系から音が出ていることが判りました。
当初は、イザとなったらクランクシャフト交換も辞さない覚悟で望みましたが意外と軽症でホッとしました。
カムチェーンテンショナーが固着してましたので交換修理したら快調となりました。

車体・外装関連は、前オーナーがお年寄りだったコトもあり、左右に倒した経緯はありましたが所謂転倒ではなくて立ちゴケのようです。
距離はちょっと走ってますけど、シャキッとしてて真っ直ぐブレずに走ります。
二種原付きカブなので、ピリオンステップ(格納式)もちゃんと付いてます。
ちなみに、格納式になってるのはかなり後のモデルでして、このカブ70は97年式なんですよん。

かもめさんカブが多分77年式モデルくらいなので、この2台の間には20年の差があると言う事になります。
これは中々感慨深いですねぇ。
やっぱりスーパーカブってバイクは、伝説の銘車なんだなぁと思いました。


中古車相場を調べると、小売価格で10万前後〜と結構高いですねぇ。
個人的には、70ccだから7万円位なのかなと考えてましたけど、見通しが甘かったようです。
近年の支那カブに馴染めず、キャブ仕様の12vカブを求めるお客さんが多くて、相場が上がって高値で推移しているみたいですな。
ヤフオクでの相場をみると、車両価格7〜8万円位で入手出来るようですが、それでも運送コストとかも折り込めば乗り出し予算は10万円ほどは用意しておかないと難しいようです。

既にメンテナンス計画は進行中でして、部品も第一陣の入荷が済んでます。
ミラーとかステップラバーなんかはヨレヨレなので、新品に交換します。
細かい部分とかは、追々とやっていく予定です〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

●2014年10月04日(土)

ちょっと出先で入った用品店で見つけてしまいました。
作業中にちょっと明かりが欲しいな〜と思う時に便利な、LEDライトです。

17個のLEDを使ってるのでとても明るいらしいです。
電池は単4が3本。付属してます。
これが売り切りセールで、通常価格\980-が\480-になっていたので買ってしまいました。


見た感じからして安っちぃですねぇ。
でもボディはしっかりアルミ製で、滑り止めのラバーもあるのです。
さすがに防水ではありませんけど、デザイン的にはとてもイイ線行ってますねぇ。

早速、付属の電池を込めます。
なんと!「Panasonic(ハナソニック)」ならぬ、「Penesamig(ペネサミィグ??)」。
色といいフォントといい、これはパクリ路線まっしぐらですねぇ。
ここで嫌や予感がしました。

気を取り直して、スイッチON!
ピカー・・・・・とは来ませんねぇ。点灯いたしません。
安モノなのですぐ壊れて点かなくなっちゃう位は覚悟していましたが、まさか一発目から不発とは。
思わず「ダメだこりゃ」とズッコケてしまいました。


Penesamig製の電池が怪しさ満点なのでチェックしてみると・・・1本わずかに漏液しているようですな。
しかも良く見るとケースが内圧で膨らんでて、危険な雰囲気を醸し出しています。
もしかしたら・・・爆発寸前なのかも?????
支那製品ですから、破裂するのはお得意というかお約束ですからねぇ。

ここでちゃんとした乾電池に取り替えて、再挑戦。
「ピカーッ!!」。
今度はちゃんと点灯しました。
レンズが付いていなくて、LEDが単純に並んでいるだけですから光は結構拡散します。
なのでそれほど明るさはありませんけど、作業用ならばむしろ使い勝手が良さそうですね。
スイッチも側面に、オルタネート動作のプッシュ式になっているので、使いたい時にスッと照らすことが出来ます。
安いヤツだと、底のフタ部分を回すとかの操作し難いスイッチになってますからねぇ。

●2014年10月01日(水)

タイヤのお話。

オートバイ工房では、タイヤ銘柄に拘ります。
なので、激安ブランド製品は殆ど使いません。
よほどコスト要求が厳しい場合にだけ使うんです。

てなワケで、有名メーカー製以外はまとめて「ウンコタイヤ」なんて呼んでいたりしました。
もっとも最初から頭ごなしに否定したりはしません。
ちゃんと実践テストをした上で出した結論なのです。
やっぱり、有名メーカー製とは全然違いますからねぇ。


チェンシン(マキシス)というメーカーは、ヤマハが純正採用しているのでそこそこ実用性があります。
でも、意外と安くなかったりするのです。
一般的な原チャリサイズならば安いんだけど、ちょっとでも変わったサイズになると途端に高くなるんです。

変わったサイズのタイヤでも安く入って、しかもそこそこ実用性がある銘柄といえば、台湾のDURO(デューロ)ですねぇ。これは昔、キタコがモンキー用に8インチチューブレスタイヤを輸入したのが出会いの始まりでした。
完全にオンロード用のスポーティーなトレッドパターンと扁平サイズにより、一時期とても人気がありましたねぇ。
でもそのうちに、見かけの割にはグリップも良くないってのが明らかになって来て人気も落ち着きましたが。
まぁ8インチのオンロード用スポーツ銘柄ってのがラインナップに乏しく、選択肢が無かったってのもありますが。
ハイグリップっぽい雰囲気はありましたけど、要するに普通の安いスクータータイヤ程度の性能だったのです。

今回、110/80-10TLと、100/90-10TLの2つ注文いたしました。
お値段最優先なのでモデルとかは全然気にしていませんけれど、到着したタイヤを見ると異なるシリーズのようです。
そして、110/80-10の方を良く見てみるとびっくり。
サイド部分に「Racing〜GPX」なんてあるじゃないですか。
レース?ハイグリップ?と思わず期待してしまいそうです。
・・・・でも、もう片方にはそんなコト書いてないので、こちらが普通のタイヤってコトだと思うのですが、パターンをみると普通銘柄の方がむしろ攻撃的ですな。

で、実際に履かせてみると、やっぱりハイグリップでもなんでもない普通の安いタイヤでしたv
でもビードの上がり方は、「パンッ!!・・・パンッ!」ととても良い具合です。
これがウンコの中のウンコタイヤなると、「ぽそっ」と頼りなくビードが上がるんですよねぇ。
もしくは中々ビードが上がらずやたら固かったり。

このビードの収まり具合ってのが、激安銘柄と有名メーカー製品とて決定的に異なるんです。
そして激安銘柄のタイヤは経年劣化によりビードが緩んでくるのか、ある程度の期間使い続けたタイヤが走行中にビード落ちを起こすケースがちょくちょく見られます。
空気圧管理はこまめにしなければなりません。
それとコンパウンド(ゴム)質が良くなくて、ヒビ割れとかが起きやすかったりするのです。
ミゾの谷間部分にクラックが走ったりするので困りますねぇ。
ある程度劣化が進むと、空気が自然に減る具合が酷くなります。
こうなったら、溝が残っていてもタイヤとしての寿命は尽きています。


一概に激安銘柄タイヤを否定できないのは、そんな品質のタイヤでも限界まで磨り減ったヤツを使い続けるよりは遥かにマシなのです。
当然、有名メーカー品の新しいのを使うのがベストなんですけどね。
今回のタイヤ交換でDUROを採用した事情も、そんな感じです。

とにかく安いです〜〜〜〜〜〜〜〜@
3.50-10のピレリSL26が手元にありますが、DURO2本でピレリ1本分ですからねぇ。
これは正直ありがたいです。


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