2014年09月のコラム
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●2014年09月29日(月)

オートバイ工房はこじんまりとした規模で、細々とやっております。
道具や設備の制約はありますが、それを工夫と技術でカバーするように頑張ってます。

今までは借り物のエアーコンプレッサーを使っていたのですが、この度買い替えをいたしました。
勿論中古品なのですが、何てったって本職の大工用の高圧コンプレッサーなのです。
パワーが全然違いますねぇ。

従来のエアーツール用の口だけではなく、「スーパーネイラー」という釘打ち銃のゴツい奴も使えるのです。
その威力は、5cm以上ある太い釘を一発で、しかも連続で打ち込んでしまうほど。
私の手持ちのエアタッカーなんて足元にも及びませんねぇ。

もっともオートバイ整備ではそんな高圧の威力は使いませんけど。
その代わり、通常圧側の出力も0.8Mps位まで圧が上げられるので、ココ一発!という時には大いに役立ちます。
ショボイインパクトレンチでもガッツリとトルクが掛かってくれるんです。
(あんまり多用すれば当然エア工具が壊れると思いますが)


今までと同様、持ち運びが可能なAC100Vタイプ。
メーカーはホッチキスで有名なMAXです。
ちょっと外観が大きくなりましたけれど、保管時は立てて置いておけるのでスペースは意外と取りません。
タンク容量は10Lだそうですが、充填圧がすごく高いので3倍位の計算になります。

ちょっとタイヤの空気を入れるだけ、なんて気軽には使えませんけど、頼もしいパワーです。
エアの圧と容量の大きさがあるので、タイヤ交換時のビード上げも全然心配要りません。
イザとなれば、フルパワーでドバッ!!とエアをブチ込んでやれば、エアインフレータなんぞ無くても一瞬でビードが上がりますからねぇ。
むしろエア圧の掛け過ぎに注意しなければなりませんな。

何にしても嬉しいのは、今までみたいな借り物ではなく、完全に私のモノってコトですv
やっぱり自分の道具ってのはイイですねぇ。


今までお世話になったコンプレッサーは、持ち主の所へお返しいたしました。
こちらも随分と使い勝手が良く、色んな整備の相棒として活躍してくれましたねぇ。

●2014年09月22日(月)

かもめさんカブは、ほぼ毎日稼動しております。

で、今回のトラブルは「バッテリー不良」。

具体的な症状は、ウインカーの作動不良(点滅周期がコロコロ変化する)、ホーンが鳴らない、そしてニュートラルランプが暗い。
ここ一週間位の間で急速にこの症状が進んでしまいました。
ただし、ヘッドライトを消してしばらく走っているとある程度復活するのです。
なのでこれはバッテリー自体の寿命が来たんだと思われます。


今のバッテリーは、かもめさんカブを12v化する時に新品で入れたモノです。
銘柄は、業務用補修パーツブランドの「プロセレクト」。
安いんだけどそこそこ品質も良く、コスト制約の厳しい中古車整備なんかに使われてます。

この安い銘柄バッテリーってのは難しいんですよねぇ。
とんでもない粗悪品レベルの製品もあるし、そこそこ実用になるモノもあります。
ちなみに寸法や容量は規格になっているんだけど、激安品の中には材料の鉛を節約してて、実際の容量が少なかったりするコトもあります。
それと密閉型のはずなんだけど平気で液漏れする製品もありますねぇ。
数ある安物銘柄の中から、ちゃんと実用レベルになってる製品を選び出すのにはノウハウがあるのです。
その中で、プロセレクトはそこそこ良い製品だと思います。
その他の安物銘柄では、AZバッテリー、ACデルコ、BSバッテリー、バッテリーマン、駆(かける)等イロイロありますねぇ。
使ってみなければどうなのか判らないのです。

昔あったKOYOと言うブランドは、安いんだけど結構良かったですねぇ。
でも何時の間にか入ってこなくなってしまいました。
その代役として、以前使っていたのがプロセレクトなのです。
丁度プロセレクトが出た頃にKOYOが無くなりましたからねぇ。


安い銘柄のバッテリーに共通するのは、寿命の期間が短い目ってコトです。
日本製のバッテリーはかなり長期間使えるケースがあるんだけど、安物銘柄ではそういうのはほぼ皆無です。

そしてバッテリーの寿命は、製品の当たり外れもありますが公称で2〜3年とされてます。

かもめさんカブを12v化したのが、調べてみると2011年11月頃です。
使用状況は激変しましたが、約3年弱バッテリーが持ったってコトになりますねぇ。
これは、やっぱり適正な寿命でしょう。

配達業務中は、基本的にライトONしてますからねぇ。
特に高速移動中はハイビームですし冬季にはグリップヒータも点けてるので、電装系には結構負担掛けてたと思います。
しかもウインカー良く使いますからねぇ。(駐車する場合とかウインカー出してるコトが多い)

プロセレクトは、やっぱりそこそこ使い物になるってコトが良く判りました。
でも欲を言うと、もうちょっと長持ちして欲しいですねぇ。
セルが付いてるバイクじゃないんで、もちょっと持つかなと思っとりましたので。

ちなみに、TT-Rに搭載してるバッテリーは化け物じみてます。
すでに10年は経過しようとしてるのに、未だ元気に稼動しているのです。
しかもTT-Rはセル始動のみですからねぇ。
こういうのこそが、Made in Japanの底力ってのです。


で、次の新しいバッテリーは、ちょっとグレードを上げて「台湾ユアサ」製にしました。
最近では私も流儀をちょっと変えて、品質重視になったのです。
それにより、ギリギリの採用ラインはこの台湾ユアサ製ってコトになってます。
プロセレクトは、妥協する場合のみですよん。

台湾ユアサのバッテリーは、以前からも使っていましたが中々優秀です。
そして、たま〜に超安く売ってるキャンペーンとかがありますからねぇ。
ちなみに良く似た銘柄に「海外ユアサ」なんてのもありますが、これは中国ユアサのコトです。
支那とか中国とかはイメージが良くないので言い換えているのでしょう。
こっちはまだ使ったコトはありませんが、まぁ台湾ユアサがあればそれで良いとは思っとります。
しかし機会があれば、支那ユアサも一度使ってみようかなとは思っとります。


かもめさんカブは12v電装へと大改造されてはいるのですが、キッチリ純正クオリティで仕上げてあるのでバッテリー交換作業上「普通」に行えます。
言われなければ、元々が6v電装モデルだとは判らないでしょうね。

ちなみに、新しいバッテリーの取り付け方は説明書通りに行うのがベストです。
まずシールを剥がして電解液を注入。
ここで容器に穴を開けたり揺すったりしてはいけません。(液が噴出するコトがあります)
ちなみにプロセレクトの場合は、容器に穴あけしろってことで、針まで付属してますが。

そうして、15〜20分程度そのままにしてバッテリー内部を落ち着かせます。
電極に泡が付いたりしてると、ちゃんと性能を発揮出来ませんからねぇ。
その後、フタをしっかり打ち込んで密閉します。

ここから初充電をします。
初充電をしなくてもすでにこの時点で電池として機能してはいますが、一旦充電するコトにより電極付近のイオン化とかが安定するんだそうな。
充電・放電は中身の鉛と硫酸の化学反応の作用なので、そのサイクルをきちんと行えるようにしてあげるには一旦きっちりと充電動作をしてあげたいんです。

つまり、調子を出す為の初充電なので、これは急いでいても是非やった方がイイですねぇ。
充電器に掛けて、キッチリと満充電までしてあげます。
バッテリー交換する前日には、準備しておくのが望ましいですな。


で、バッテリーは無事に交換出来ました。
まぁ何ら感動はありませんねぇ。

ちなみに一般ユーザー向け計算での費用としては、バッテリー代5〜6千円ってトコでしょうか。

●2014年09月18日(木)

次から次へと、色んなモノが壊れて修理をしています。

今回のお題は、「門扉」。

築ン十年の我が家の門扉ですが、風に煽られてパッタンパッタンしていた為か閂部分が破損してしまいました。
実は、前々からクラックが入っててヤバいな〜とは思っていたんですけど。
その時点で、溶接補修をしようと思ったのですが、実はココの材質が非鉄金属。
多分、亜鉛ダイキャストじゃないかと思われます。
モデルガンの材質ですねぇ。

つまり、私の溶接機では手も足も出ないのです。
接着剤では、吹きさらしの屋外使用なのであっと言う間に劣化してしまうでしょう。
やはり添え物をして、ビス止め等で補修するしか方法はなさそうです。
ベストなのは、丸ごとこの部分を取り替えてしまえば良いんだけど、部品供給の体制がイマイチ不明ですね。
ちよっと調べたら、門扉ごとの交換ともなると軽く7〜8万円は覚悟しなければならなくなりそうです。


そんなこんなで放置しておいたら、ある日突然ポッキリと折れてしまいました。
なので、暫くの間は門扉は開放した位置で固定しておきました。
でもこんな状態では無用心ですので、早急に修理する必要に迫られてしまったのです。

で、考えたのは、閂部分を作り変えてしまえと。

折れた部分を削って平面を出し、そこへ新たに太いボルトを流用して閂を作ります。
軸部分には穴あけしてタップを切り、ネジ込んで固定すれば強度もとれますし、耐久性も確保できますねぇ。

当初は太いボルトのサイズでのネジ切りを考えていましたが、どうやら軸部の構造的にあんまり太い径の穴は開けられそうにありません。
なので妥協して、M6サイズのネジにして、M6⇔M8変換のアダプタを使う作戦に変更したのです。
丁度閂の長さになるように材料を買って来て作りました。

ネジは緩み止めのケミカルを塗布して締めてます。


本来ならば、閂が必要以上に下がらないようなストッパーがあるんですが、これは効かせるのは止めにしました。
そもそもがこのストッパーのお陰で、門扉が閉まる時に閂だけに力が加わるようになっていたからこそ破損したのです。
もうちょっと受け部分の形状が工夫されていれば良かったんですけどねぇ。
ちなみに受け部分&閂部分に大きな穴が開いているのは、多分ここに南京錠を取り付けられるようになっていたんだと思います。
我が家ではそんな使い方はしていませんでしたけど、施錠が出来るようになってたんです。
そこまで工夫できるんならば、もうちょっと何とかならなかったんでしょうか。
この穴のお陰で、ナナメに削って逃がしを作る事が出来ないのです。


ステンレス製のM8ロングボルト、ナット2つ、M6⇔M8変換アダプタで約千円でした。
何万円も掛けなくてもとりあえず修理が出来たので、良しとします。
いちいち閂を持ち上げて掛けなければならないのは煩わしいですが、でもしっかり門扉が閉められる様になりました。
台風の強風に晒されてもしっかり門扉は閉まってるままで耐えてくれましたv

最初は、汎用の閂を取り付けようかと考えたんですよん。
でも、それだと門の外と中の両方から開け閉めするのが難しくなるのでボツにしたのです。

●2014年09月16日(火)

クルマネタです〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

修理の為に、代車としてお借りしたのがこのトヨタ・初代パッソ。
プチトヨタと称する、トヨタ車のラインナップで最小かつ安価なモデルです。
ちなみにダイハツと共同開発されて両社からそれぞれの名前のクルマが出ております。

我が家のクルマもコンパクトカークラスなのですが、それよりもさらに下のクラスってコトになりますねぇ。
パッソは、3気筒1000ccと4気筒1300ccがラインナップされていました。
写真のモデルは、1000cc版の方です。
人気番組だった「東京フレンドパーク」のダーツの賞品にもなりましたねぇ。

以下、インプレは完全にぶいぶい主観です。


外観デザインはスッキリとシンプルで嫌味の無い、とても優秀なまとまりだと思います。
これは多分ダイハツのセンスでしょうか。
トヨタのデザインだと、どこか破綻しまくってダサくなってるはずですが、そういう部分はありませんので。

またタイヤは車体の四隅にレイアウトされてて、前後オーバーハングは極端に短く、スペース効率を重視されているように感じます。
これも軽自動車に良く見られる傾向で、やはりダイハツ流でしょうねぇ。


ちなみに車室内もかなり広いのです。
乗車定員は5人となってますが、実質的にこのクラスは4人までですねぇ。
でも4人大人が乗ってもちょっとした余裕があるほど広いです。
これも好感触。

車室内ついでに、運転席・インパネ廻りや内装に関して。
これは、モロに軽自動車そのものですな。
しかも最近の乗用車っぽく進化する前の、4ナンバー軽貨物に近いです〜〜〜〜@
メーターはステアリングコラム上に凝縮されまとめられたモノで、デザインでお洒落感を出そうと頑張ったようではあるが、結果的にはただ安っちいだけ。
見易さの点も、合格ラインはあげられませんねぇ。
中途半端にお洒落系を目指したが故に、配色とかが視認性の点でダメダメなのです。
まぁいちいちメーターなんか見なくたってもイイって人もいますから、これで良いのでしょう。
シート関連の造りは、そこそこ良いです。


走りに関して。
まずは、びっくりしますねぇ。
いくら3気筒だからって、アクセル踏み込むと文字通り「ガーガー」言って振動を伴いパワー感に乏しいですねぇ。
こんなエンジンでよくもまぁ市場に出せたものだと思います。
多分物を良く知らない人同士で「3気筒なんてこんなものだよ」とかしたり顔して語り合ってヨシなんでしょうか。
ちなみに排気量が異なるけれど、660cc3気筒ではホンダなんかはもっと洗練された回り方をしますよん。

なんと言うか、1300cc4気筒エンジンが最初にあって、1つピストン取ればコストダウンできるじゃんって安直に作られたようなフィールなのです。
底力も感じられないし、4速ATとの組み合わせの相性もあるのか、加速は非常にトロいですねぇ。

エンジン・ミッション関連は、ダメダメですな。


車体に関しては、基本的なシャーシ性能はそこそこのレベルだと思われます。
が、足回りの設定が妙にヘニャヘニャで柔らかいんですねぇ。
経年劣化している分を見越しても、やっぱり柔らかいなーと感じます。
如何にも女の子仕様って感じですねぇ。
タイヤは13インチで小回り重視の軽自動車サイズです。
足回りの柔さも手伝って、旋回の限界はとても低いですな。
なのでくれぐれもスピードを出して走ろうとは思わない方が良さそうです。
もしくは、細かいコトを意識せず、気にせずイケイケで乗るとか。
足回りの設定変更すれば、そこそこのレベルにまでは昇華させられそうですねぇ。
(そう言えばダイハツの方だとターボモデルもあったし)

ハンドリングは、センター付近だけ妙にレスポンスを落とした、安定志向風味。
「曲がり難い」のではなく「曲げ難い」味付けになってて、だらーっと走るには丁度良い感じになってます。
カーブを曲がろうとする場合には、意図的にハンドルに気合を込めて回す感じが必要ですねぇ。

パワステが車速感応式なのか、妙にステアリングを押さえ込むような力が走行中に加わるんです。
なのでちょっとハイペースにと思うと、運転しにくいですねぇ。
残念ながら運転する楽しさってのはほとんど感じられません。


ここまで書いてて、改めて言いますと・・・・
パピプペパッソは全てに於いて「でっかい軽自動車」なのです。

問題は、本物の軽自動車に比べて動力性能がそんなに高くなっているワケではないってコトです。
まぁ車内の広さには普通車クラス化されたのが反映されてますけどね。
「安いクルマなんて、こんなもん」の一言で片付いてしまいます。
本当ならば、安くてもクルマは楽しいよってのが理想なんですが。

ただ、評判によると後のモデルはかなりイロイロと改良されているみたいですけどね。
特にCVTになって、加速とかも良くなったらしいですし。


このクルマは人気が結構高くて良く売れたそうです。
クルマなんてのは移動の手段と割り切って、細かいフィールがどうとか拘らないってのが今の時流なんでしょうか。
しかし、運転する楽しさってのが薄いと、若い人達がクルマに乗らなくなってしまいますねぇ。
運転が単なる移動の為の作業では、むしろ乗せて貰うだけの方が良くなってしまいます。

果たして、クルマ本来の部分ってのは時代と共にちゃんと進化したんでしょうか。
装備品とかは格段に進化したのは判るんですが・・・・・。

●2014年09月15日(月)

バイクを複数所有していると、面倒を見るのも大変です。
特に稼動状態にしてある場合には定期的に動かしてあげなければなりません。
乗らずに放置プレーをして、とうとう動かなくなっちゃったってケースはとても多いのです。

おにぎりタンクの4Lモンキーは、なかなか出番がありませんねぇ。
私にとって最も思い入れの強いマシンなのですが、遊び用のバイクゆえに中々乗る機会が少ないんです。
実用性はちゃんと考えて作ってあるんだが、盗難が怖くて気軽にその辺に止めておけませんからねぇ。

そして、とうとうフロントタイヤの劣化が深刻なレベルになって来てしまいました。
自然にタイヤの空気が抜けてしまうので、乗る前にいちいちエアチャージしてあげなくてはなりません。
勿論代わりのタイヤは既に用意してあるんだけど、ホイール塗装もやりたいとかで中々取り掛かれずにいます。
とりあえずは、空気入れて動かすようにしているのです。


今の状態が完成だと言えるのかどうかは、正直判りません。
エンジンも車体も電装も全部作り直したんだけど、当初の予定通りの結果は得られています。
トップスピード約90km/hほどをマークする、予定仕様通りのスペックです。

でも・・・欲を言うと、もうちょっとパワーが欲しいかも?みたいな気がします。
それと熱対策ですが、現状でも十分だとは思うんだけど、やっぱりオイルクーラーが付いてないと見た目寂しいですねぇ。
まぁオイルクーラー自体はちゃんと手持ちがあるのですが。
しかし、このすっきりとしたシンプルな構成ってのもひょっとしたらアリではないか?とも思うのです。

もっとも、パワー志向に走ってしまうと昔に逆戻りですけどね。
現在はシャーシ性能がエンジンに勝ってて余裕がありますので、安心して楽々乗っていられます。
地味だけど上質な乗り味なので、これは充分に良いと思うんです。
何事も「もうちょと・・・」と思っている内が華なんですからねぇ。


そんなワケで、先日もちょっとモンキーを出動させました。
この日のディナーは、ご存知「餃子の王将」です〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

今まで知らなかったんだけど、餃子の王将って店舗によっては、お休みがあるんですねぇ。
てっきり全て年中無休だと思っとりました。
なので、いつもの馴染みの王将ではない別の店舗に行ったのです。

モンキーは邪魔にならないよう、入り口のちょっと横に止めておきました。
すると妙に景色として似合うような気がしましたので、記念撮影。
絵になりますねぇ。

●2014年09月13日(土)

バイクネタで、しかも久々の4mini改造です〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@
(便宜上カブは4mini外の扱いとします)


仕様変更の依頼により、モンゴリ系のリヤ廻りを作り直しすることとなりました。
エンジンは排気量が上がっている為、やはりスイングアームは長い目にしてあげたいですねぇ。
オーナーさんは、純正ノーマルでもイイよって言ってましたけれど。

しかし、モンゴリに関してのノーマルのスイングアーム長では正直短すぎるんです。
50ccのままでも乱暴なクラッチワークをすると、簡単に棹立ちしてしまいます。
ましてや排気量upしたトルクの強力なエンジンだと、普通に乗るだけでもおっかないのです。
しっかり心構えをしてハンドルを押さえ込んであげる必要があります。
自動遠心クラッチ仕様だと、シフトアップ時のスロットルワークには細心の注意を払わなければなりません。

以前、「モンキー=遠心クラッチだろ」と考えて、75ccのHiチューン・遠心クラッチ3速仕様を12vモンキーをベースに作ってみたことがありました。
そもそも、初代ゴールドモンキーがデビューする位までは、モンキー=遠心クラッチ,ゴリラ=手動クラッチだったのです。
でも市場のウケとしては圧倒的に手動クラッチの方の人気が高いんですねぇ。
それに対するアンチテーゼって意味もあったりします。

この時の車体は、リヤサスのみ変更のノーマルスイングアーム長でした。
ルックスを替えたくなかったのと、大きくしたくなかったってのでこのパッケージングとなったのです。
ウィリー対策は、変更したリヤサス任せってコトですねぇ。

エンジンは、この車体を3速ミッションのくせに90km/hオーバーまで引っ張る実力があります。
高回転志向の強いパワフルなエンジンでしたねぇ。
しかし。
スタート時はともかく、2速へのシフトアップ時にはごく自然にフロントが浮き上がります。
しかも3速へのシフトアップ時も微妙にスーッとフロントが軽くなり上がってしまうんです。
なので、とにかくシフトアップする時はスロットルをちゃんと戻してエンジン回転を落としてからじゃないとシフトペタル
から足を離せません。
更にハンドルは押さえっぱなしとなりますので、大変に疲れます。
まぁ慣れてしまえばフロントをポンポン上げながらフル加速させて走る事も可能なのですけど。
とんでもないジャジャ馬なのでした。
暴れ馬ならぬ、暴れ猿ですねぇ。
楽しいって言えば確かに楽しいんだけれど、ちょっと実用性が悪いです。
オーナーさんは当初走りの良さに感激して、暴れ猿状態も面白がってはいましたが・・・・・
しばらく経って遊びに来てくれた時には、既にちょっと長いスイングアームに替ってました。
やっぱり、あまりにも疲れるんで、ちょっとだけ実用性を持たせたかったと。
正解ですねぇ。


てなワケでして、今回もちょっとだけロングなスイングアームで組むコトにしました。

社外カスタム部品のスイングアームと言うと、私の時代ではアルミ製で2〜3万円するモノが殆どでした。
鉄製のもあったけれど少数派でしたねぇ。
しかし時代は変わって、今ではアルミ製のスイングアームでも1万円を切る安いのがありますし、鉄製のスイングアームも何種類もラインナップされているのです。
勿論ですが、安物ゆえのリスクってのも抱き合わせですけど。

今回チョイスしたのは、minimoto製の鉄スイングアーム(5cmロング)+スタビ付き仕様です。
ちなみに色はこの黒の他に赤もあります。
そして長さに関しても、10cmロングタイプも赤黒ラインナップされてんです。
スタビの無い本来の形状のタイプもそれぞれに用意されてますよん。

5cmロングにしたのは、剛性確保ですねぇ。
スイングアームが長くなればなるほど、リヤ廻りの横方向剛性は低下します。
つまり、リヤタイヤがバンクさせた反対側へ逃げるんです。
しかも、エンジンのトルクによりスイングアームは左側へ引っ張られますが、それが大きくなります。
すると走行安定性が増すはずのロンスイ化により、却って不安定になる傾向が出てしまうのです。
これは一重に、モンゴリのスイングアーム/フレームの結合部分が弱いから。
スイングアームは多少ヨレる位が乗り易いんだけど限度があります。
なので、我慢できる最低レベルのヨレって事で、5cmロングに留めました。
スタイル的にもあんまりリヤは長く伸ばしたくない気持ちは勿論あります。

スタビ付き仕様にしたのは、ちょっとした豪華さを狙ってです。
純正形状の鉄スイングアームの弱点は、見た目の貧相さでしょう。
ヒョロヒョロ〜っとした感じで、安っちく見えちゃうんです。(実際、安いのですけどね)
しかし、ここにスタビが付くと、ゴツゴツしてて力強く見えるのです。
でもこのタイプのスイングアームを付けると、ダウンマフラーと干渉する恐れがありますから、アップタイプのマフラーを使うようにした方がイイですな。
このオーナーさんは元々からアップタイプ(しかも純正ルック)のマフラーを愛用されていたので問題ナシでした。


それだけではありません。
大きな排気量の遠心クラッチエンジンを積んであるので、どうしてもギヤ比設定はロング気味にしなければなりません。
このギア比設定を軽く考えている方が見えますが、とても大事なコトなのです。
ギヤが高過ぎれば、エンジンは慢性的過負荷状態で運転しなければなりません。
反対にギヤが低すぎると、エンジンが過熱気味になってしまいます。
これは人間が自転車を漕ぐのをイメージしてもらえば判り易いでしょう。
結論を言うと、適性なギヤ比以外では「とても疲れる」「体を壊す」などトラブルばかりなんです。
エンジンだって同じですよん。

で、ロング気味のギヤ比にすると当然ドリブンスプロケット(ホイール側)は小さくしなければなりません。
するとスイングアーム根元にチェーンが干渉しやすくなるのです。
カチャカチャ騒がしいのは、お客様仕様としては勘弁ですねぇ。
なので、チェーンスライダーを取り付けます。
純正でもFIモンキーから採用されていて部品流用も出来るんだけど、今回は丁度良い社外パーツがあったのでチョイス。
田中商会ってトコから出ています。
ゴム製で、スイングアームを車体から外さずに取り付けが出来ます〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

実際、チェーンが干渉する状態で使っているとすぐに磨り減ってしまう消耗品です。
でも、こういうのが付いてると、何となくお行儀が良いんですよねぇ。
ちゃんとしているって雰囲気が、高級感へと結び付くのです。


いつも、ぶいぶいコラムで部品の紹介をする時には必ずお値段を書いてましたが、今回はありませんねぇ。
と言うのも、今回のテーマとして、如何に高級感・リッチテイストを演出するかというのがあるのです。
こんなに立派なんだから、さぞやお金が掛かっているんだろうなぁと思わせるのが狙いですよん。

ちなみに、このスイングアーム&スライダーは1万円でお釣りが来てしまいますv
秘密っぽくしてあるのは、原則的に「改造はお金が掛かるモノ」だから。
安くイイ感じになるってのは例外中の例外なんで、あんまり簡単に考えて欲しくないですねぇ。

●2014年09月09日(火)

毎日毎日元気に働いてくれている、かもめさんカブ。
酷使しているのであちこち壊れます。

今回は・・・エアクリーナーのフタ。
旧カブの特徴の一つとして、表にフタがあるエアクリーナーボックスがあげられます。
ナット1つ外すだけで簡単に掃除ができるようになってんですねぇ。
その後のカブでは、エアクリはバイクの下側から分解するようになったのです。
昔は未舗装路が多かったので、エアフィルターはこまめに掃除すると考えられていたのでしょう。

ちなみに以前の郵政カブ(MD50/90)は旧カブの車体構成に基づいていますので、旧カブ同様のエアクリになっています。
でもこのフタは鉄板製の薄いタイプになっているんです。
かもめさんカブのモデルだと、フタはプラスチック製なんですねぇ。
乗っていると常に見える部分ですから、ここは出来るだけオリジナルの部品のまま使いたいですな。


このフタの中央部が割れて来てしまいました。
これだけならどうってコトは無いんだけど、かもめさんカブは雨が降っても稼動しますので、雨水が浸入する可能性が考えられますからとてもマズイです。
途中でエンジンに水を吸い込んで立ち往生してしまったら困りますから。
なので、しっかり直さなくてはなりません。

ちなみにこのフタは以前のエンジン仕様に合わせて、ちょっと浮かせて取り付けてありました。
でも今回はそれも直して、オリジナル通りの取り付けにしてみます。
問題は、部品がまだ注文しても出るかどうか。
郵政カブと同じ部品ならば大丈夫なんだけど、プラ製のフタは当時のモデルのみですからねぇ。
30年以上も経っているのであんまり期待できません。

しかし・・・・まだ、ありました!
お値段は\500弱です。純正品番[17220-092-720ZA]

早速注文して交換。
実にヨイ感じですが、フタだけ新しくてツヤツヤしてるのでちょっと浮いてますねぇ。
取り付けをオリジナルに戻したら、アイドリング近辺の安定性が増し、低速域のトルクも強くなりました。

バイクがちゃんとしていると気分が良いですねぇ。


ちなみにフタ上方に付いてるスイッチは、グリップヒーターのです。
これはキット付属のスイッチなんだけど気に入らないので、そのうち見直ししたいと思っとります。
でもカブってのはスイッチを後付けしようとすると意外に苦労するんですよねぇ。


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