●2014年07月28日(月)
バイク修理ネタはまだまだ続きます〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@ 今回ばかりは続けたくなかったのですが。 我が愛車、ヤマハTT250R(18"モタード改)には持病と言うかウィークポイントがあります。 TT-Rに限ったコトではないんだけれど、ちょっと前の空冷ハイパワーエンジンにありがちな弱点。 それは・・・・エンジンからのオイル漏れ発生です。 特に、オフロードマシンとして設計されているので、空冷DOHC4バルブ単気筒なのに贅肉が削ぎ落とされ、軽量エンジンはとてもコンパクトになっています。 やはり車重は運動性能に直結するので、バイクの中でも最も重量の嵩むエンジンは特にコンパクト化が要求されるワケですね。 しかし、肝心のパワーが弱くなってしまっては元も子もありませんから、必然的に「軽量コンパクト・ハイパワー」となるんです。 ちなみにTT250Rのエンジンは、249ccで30馬力の出力があり、車体重量は僅か113kgとなっていますv そのしわ寄せが、エンジン廻りからのオイル漏れの持病ですねぇ。
今まで数台、この修理をしてまいりました。 それでも自分のバイクだけはなぜかオイル漏れは発生していなかったのです。 当初は腰下辺りにオイル漏れでベタベタになっていたコトがありましたが、これはジェネレータカバーのスターターギヤ機構辺りの破損が原因でした。 かなり昔に事故で側溝に落ちているので、多分その時のダメージだと思います。 この時もオイル漏れだってコトで各シールを全交換する予定でしたが、作業を進めていくうちに真の原因であるケースカバー破損が見つかったのです。 修理後は完全にオイルリークは直って、エンジン外観は常時乾いている状態になっていました。 バイクを駐車している場所の都合上、いつもバイクの左側(チェーン側)ばかり見ていたのです。 そして乗り降りがしにくいシート高ゆえに、やっぱりバイクの左側しか見ないんですねぇ。 乗り降りの都合上バイクの左側が表玄関で、右側は裏口に該当するのです。 しかしこの間、エンジン前下方のクランクケースがオイルで湿っているのを発見しました。 ムムッ!?と良く観察してみると・・・・どうやらシリンダー基部の右前方辺りから滲んでいるようです。 「うわぁぁぁぁっ、とうとうキタか!」 正直な感想はコレです。 根拠は無いけれど自分だけは大丈夫だと言い聞かせていたのですが、やはりそういうワケには参りませんな。 現状でそれほどオイルリークは酷くないものの、この症状はどんどん進行して行って酷くなりますので早い所修理しなければなりません。
交換するのは、シリンダーベースガスケット。 不具合により漏れている原因はココだけですが、この部分に到達するまで腰上を分解しなければなりません。 すると、シリンダヘッドガスケットも要交換です。 ちなみにシリンダヘッドカバーにはゴムパッキンがあるんですが、これも本当ならば分解時に再利用せず新品交換が必要です。 しかしガスケットと違ってゴムパッキンですから、もしかしたら再利用しても大丈夫かもしれませんな。 もっともかなりの年数が経過していますので、すっかり柔軟性が失われてしまっている可能性もありますが。 まぁヘッドカバーパッキン交換ならば比較的簡単なので、後で問題が確認されてからでも良いでしょう。 と言う訳で、シリンダーベースパッキンとシリンダヘッドパッキンの交換をするコトに相成りました。 それとシリンダースリーブ基部には大きなOリングが嵌まっているのですが、これもオイルリークに関連しなくはないので交換します。 以上、3点の部品交換です〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@ あ、カムチェーンテンショナのガスケットもありますねぇ。 これは慎重に外して、使い回しちゃいましょうか。 そもそもこの辺りにはオイルはあんまり廻って来ませんからねぇ。 もし後で問題が確認されても、やはり交換は簡単に出来ますから。 ちなみに部品詳細は、[4BE-12213-00] ガスケツト,テンシヨナケース (\86) となっています。
早速、部品手配です。 [4GY-11181-00] ガスケツト,シリンダヘツド 1 (\1,609) [4GY-11351-00] ガスケツト,シリンダ (\454) [93210-78544] O−リング (\410) -------------------------------------------- 合計 \2,473- ちなみにヘッドカバーパッキンは、[4GY-11193-00] \2,376 となっております。 それともう一つ、排気ポート上にあるデコンプ?のメクラ蓋(ゴム栓)もオイル漏れしやすいポイントですねぇ。 この部品は、[90338-18067] プラグ (\356) となっています。 とりあえず先のガスケット3点のみで、部品代が約\2,500-。 しかし工賃が結構高く工数3.5hなので、約2.8〜3万円になりますねぇ。 合計すると、3万円を少し超える、大修理となります。 もっとも自家用の修理なので、実際には部品代(原価)のみしか掛かりませんけど。
エンジンの腰上を完全に取り外しますので、ついでにピストンや燃焼室廻りも手を入れたくなります。 作業手順としては、実はこのバイクのエンジン腰上は車上整備が可能なのです。 燃料タンクを取り外さなければ勿論出来ませんが、それだけでok。 エンジンを車体から降ろさなくても大丈夫です。 確か以前作業した時、古いシリンダーベースガスケットがやたら固着してて、剥がすのに苦労した覚えがあります。 完全にクランクケースのアルミと硬化したガスケットが一体化してしまってましたからねぇ。 こうなっちゃうと、実はどうしようもありません。 ただひたすら愚鈍にコツコツと表面から少しずつ剥がして行く以外に方法がないのです。 ガスケット剥がしケミカルを使おうとしても、そもそも古いガスケットがガチガチに硬化しちゃってますので薬剤が染みていきません。 表面が若干ふやけるだけが関の山なのです。 これはガスケット面への面圧の掛かり方、ガスケットの材質でこうなっちゃうようなので、多分私のバイクでも一緒でしょうな。 心して取り掛からなければなりませんねぇ。
ついでに、念願のオイル交換もしておきましょうか。 ずーっと前に交換したままなので、ちょっとヤバいですからねぇ。 オイル銘柄は、ホンダG3とG2、ヤマハエフェロプレミアムとワコーズ4CRがストックにありますが、ホンダG3にしようと思います。 一応、ホンダG2はお客さんの修理用としてストック、エフェロPはかもめさんカブに、4CRはおにぎりモンキーにと予定しています。 ヤマハ車にホンダのオイル、ホンダ車にヤマハのオイル(とワコーズ)って組み合わせが面白いですねぇ。 まぁこれらは相性として良かった組み合わせで決めているので、たまたまなのですが。 どうせならば、オイル交換は3台一気にやっつけてしまおうかなと思います。 廃油処理が面倒なので、できるだけまとめた方が良いですからねぇ。 それでも3リットルしかオイルは出ませんけど。
|