2012年09月のコラム
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●2012年09月30日(日)

今月もこれで終わりですが、丁度台風がやって来てしまいました。
すごい暴風雨でして、これは今夜夜半まで続くとの事です。


10月は、17日にいよいよ「豊橋バイパス」が通れるようになります。
豊橋バイパスの詳細は★こちら★にあります。
今回開通するのは、豊川橋の出口〜御津バイパス間の部分ですよん。



これが出来上がると、田原や豊橋港から豊川橋経由で、国道一号線〜岡崎方面へのアクセスがとても楽になると思われます。
現在でも豊川橋を出てから23号線に乗って御津の街を迂回して行けば国1に出られたんだけれど、遠回りでした。
実際には小坂井パイパス方面に行き、東名高速の豊川ICを目指すとか、とにかく面倒でしたねぇ。

私の場合は逆に、豊橋港・田原方面に行くのですが、これがスムーズになりそうです。
今までは御津の田んぼの中の狭い道路を最短距離で進み、小坂井パイパス出口付近に出るルートを多用していました。
あんまり道が狭いのと工事の影響で通行止めがあるので、最近はすこし遠回りとなりますがJR御津駅のちょっと東をくぐって、御津・小坂井線を使うコトも多かったですねぇ。
とにかく小坂井パイパス南出口付近まで出てしまえば、後は豊川橋を通るか、それとも和田津橋を通って豊橋の南方に出るかです。
ちなみに、豊橋の駅西方面に用事がある場合は、旧東海道からちょっとナナメに外れて小坂井を縦断する最短ルートを良く使ってます。
やはり距離優先で走る事が多いですねぇ。
どうしても燃料代が気になりますから。
しかし狭い生活道路ってのは、事故のリスクを考えるとあんまり好ましくはありません。


ちなみに、豊橋バイパスは将来的に東は潮見坂の方の国道一号線と接続し、西は蒲郡の町の北を横断して幸田へ通るんだそうです。
そして全体的な道路の名称は、「国道23号線・名豊道路」になるんだそうですよん。

これが完成すれば、愛知県の三河地方〜名古屋を結ぶ幹線道路が、国道1号と国道23号の2本に強化されて物流がとてもスムーズになると思われます。
特に愛知県の南の方ってのは工業地帯がありますので、産業道路として23号線の強化の恩恵はでかいですな。
国道1号線は旧東海道が基本になっているのですが、やっぱり古いんです。

それと、東名高速道路と並行して走る、新東名高速も近い将来完成しますねぇ。
豊田あたりで新旧東名が接続されるんだけど、こっちの恩恵ってのは正直ちょっと判んないです。
私の住んでいる地域とはあんまり関係ないってのもありますが、基本的に「東京〜名古屋間」の話ですからねぇ。
一応こちらはあと2年で通れるようになるようです。




●2012年09月29日(土)

ちょっと休憩。
うどんのお話です〜〜〜〜〜〜〜〜@

麺類の代表格と言えば、多分ラーメンが真っ先に思い浮かぶのではないかと思います。
やはり一番人気ですから町のあちこちにラーメン屋さんがあるのは頷けます。

しかし、ここんとこ勢力を伸ばして来たうどんのチェーン店があります。
うどん屋さんってのは昔からあるにはあるのですが、なかなかココだ!と言うようなお店が見当たらないようですねぇ。
もっとも私個人的には、実はかなり幼い時期からやってる、とても美味しいうどん屋さんってのがあるのですが。
まだ2〜3才だったけれど、はっきりとその味は覚えておりまして、現在も全然変わらない美味しさを出し続けているのです。
まぁ思い出で美化されている部分もあるかも知れませんから「日本一のうどん屋さん」だとは言いませんけれど、私の中ではそう思っていたりするのです。
ちなみに、そこではいつも「玉子とじうどん」を食べますよん。

うどん屋さんで美味しい所と言えば、やはり讃岐うどんが筆頭に上がりますよねぇ。
チェーン店のうどん屋さんでも基本的には讃岐風ですから。
しかしうどんには大きく分けると関西風のと関東風のの2種類あるのです。
つゆと出汁が全然違うんですよねぇ。


んで、私の住んでいる地域ってのが丁度その関東・関西の境目だったりします。
なのでうどんとか蕎麦のお店によって、関東風だったり関西風だったりまちまちで、混在してんですねぇ。
もっとも最近はどうやら関西勢が押して来ている様子でして、関東風のは少なくなってますけど。

私はどちらも好きですから、むしろ混在しててくれた方がありがたいのです。
しかし、中には生まれ育って馴染んだ味付けしかダメって人もいるようなので、そういう方には入ってみなければどちらなのかわかんないのは不便なようですな。
ちなみに、店名で「東京」とか付いてても関西風の味の店もありますから、外からは判断できないんです。


しかし、最近は回転寿司でうどんを食べる機会が多いですねぇ。
まず注文するのが「うどん」なのです。
(タイトル写真参照)

うどんは確かに好きなんだけれど、この場合はあくまで節約目的だったりするんです。
平日だとかけうどんがお値打ちになってて、お寿司一皿分とちょっと程度だったりしますからねぇ。
でもうどん一杯で、寿司5皿分位のボリュームがありますからとても節約になるのです。
しかも結構おいしいですからねぇ。


こう書くと、たかだか回転寿司のうどんでナニ言ってんだか、と笑われてしまうかも知れません。
でも、それ位ハードルが低くても良いんですv
リーズナブルな仕様に出来ているとメリットがイロイロありますからねぇ。
あんまりグルメだとお金が掛かるんです。


実は、うどん屋さんってのは「まずい店」がはっきりしているのが特徴じゃないかと思います。
ラーメン屋に関しては、あんまり美味しくないなと思った事はそこそこありますけれど、はっきり「不味いぞ!」と断言するに至った店ってのはあんまり思い当たりません。
ラーメンなんてのは誰がどう作っても、そこそこ美味しく出来てしまうからなんでしょうか。

麺類の中では、そばが一番調理が難しいとされています。
季節や天候によって出来栄えが変わってしまうようではプロの料理としてはダメですから、いつでも同じクオリティを維持するのは大変です。
つゆにしても同様に繊細ですから、ちょっとした味の違いもはっきり出てしまうんですからこれまた大変ですな。
それだからか、前述の「不味い店」に出会う確率も高かったりするのです。

ちなみに、私の人生の中で『マズイそば屋No.1』は比較的近所に存在します。
まだ営業してるんで具体的な店名は書かないでおきますけどね。
そこで食べたモノの中で一番美味しかったのは、付け合せの玉子焼きだったり。
どのように良くないのかと言いますと、およそ蕎麦の美味しさってのが微塵も感じられないんですな。
例えて言うと・・・「黒いソフト麺」みたいな。
多分、作ってる人は自分の料理を食べてみた事がないか、もしくはちゃんとした蕎麦を今まで食べた事が無いかのどちらかでしょう。
だって、一口食べてみれば「コレはなぁに?」と疑問符が付き捲っちゃうんですから。


そしてうどんです。
うどんはそばほどシビアではありませんが、やはり麺料理としては少々地味なのもあって、なかなか「感動的な美味さ」にめぐり合える機会が少ないと思います。
その中で、讃岐うどん系ならば美味しさってのが判りやすいのかも知れませんねぇ。
素麺なんかと違って、少々の野暮ったさがありますから。
もっとも名古屋名物のきしめんとか味噌煮込みうどんなんかの特徴的なモノも、判り安い美味しさがあると思われます。
しかしあえてごく普通のうどんで、「あぁ美味しいなぁ」と感じられるお店ってのはなかなか無いですねぇ。

でも、反対に「こりゃダメだわ」ってのはちょくちょく遭遇いたします。
やはりその原因は、どこかが間違っているんですよねぇ。
まずは麺。
茹で加減がうどんの命だと私は思います。
もちろん麺の打ち方とか切り方、熟成度合いなんかも重要な要素ではありますが、そういうのの結果の喉越し・腰の強さを余す所無く引き出せるかどうかはやはり茹でに掛かっていると思うんです。
最近の冷凍うどんの進歩が著しかったのは、この茹で加減を製造メーカーが完璧にコントロールしたからじゃないでしょうか。
カップ麺のうどんが生めんにこだわるのも同様でしょうねぇ。
いわゆる白玉うどんにしても、かなり微妙な茹で加減で仕上げて工夫している製品も良く見かけますし、それが結構美味しいんです。
麺がダメなパターンは、大抵が茹で過ぎですねぇ。
歯応えも何にも無くて、ただの棒状のお粥みたいです。


で、先ほどそば屋のNo.1を紹介しましたが、実は『マズイうどん屋No.1』『同じくNo.2』『No.3』があるのです〜〜〜@
そば屋に比べて多いのは、それだけマズさがはっきりしてるのと、私がうどん好きだからでしょうか。
ちなみに、これらトップ3のうどん屋は全て私の近所に存在してしまうんですよねぇ。
(最初に出てきた美味しいうどん屋さんは、それらよりも遠いんです)

マズイうどん屋の具体的な店名を書くのは、やはり気が引けますな。
No.1のお店の具体的な評価は、「記憶から消したい位のマズさ」です。
つまり食事時になってお腹が空いて何か食べようと考えた時に、そのお店のすぐ近くにいてもそのお店の存在に関して自然に気が付かないレベル。
根っからそのお店で食べようなんて思わないんですよねぇ。不思議な事に。
もちろん過去に2度食べに行ってちゃんと結論出してますよん。
故意に不味く調理しようと思っても、なかなかあそこまで不味く仕上げるのは難しいでしょうな。

No.2のお店は最近順位が入れ替わって、旧No.2のまずいうどん屋は現在No.3のまずさになりました。
(判りにくい書き方してますが、ようするにもっと不味い店が後から見付かったんです)
もっともそのお店は無くなっちゃってますからもうどうでも良いんですけどねぇ。

内容としては、うどんとしてのまとまりは見られるんだけれど・・・何となく「讃岐コンプレックス」に囚われているような感じでしたねぇ。
問題なのは、その讃岐うどんの再現をしようと頑張ってるんだが、材料とかが全然別のモノでやっちゃってるので模造品レベル以下の怪しいうどんだった所です。
もっとも天婦羅が入ってれば充分に食える味ではありましたが、煮かけだと「ちょっと塩とってくれない?」と言いたくなるような出来栄えでしたねぇ。
何か物足らないんです。
いっそのコト、讃岐コンプレックスから脱却しこの地域の味ってのを重視してアレンジすればそこそこ良くなった気がします。
でも、すでに後の祭りですな。


そしてここまで書けばもう明らかなのですが、マズいうどん屋No.2ってのは最近出会ったばかりなのですv
あんまり詳しく書くとすぐにどこのお店なのか判ってしまうのですけれど、ちょっとだけ。
実はまだ一回しか食べに行っていません。
私が食い物屋をエラそうに評価する場合は大抵2回行くようにしてます。
だって、もし一回目がたまたま失敗しただけだったらダメ出ししちゃ気の毒ですからねぇ。
それとちょっと慣れて来れば改良されるケースつてのが結構あるんです。
マズイ店を探すんじゃなくて、そこそこでいいので美味しいお店を見つけたいんです。

しかし、No.2店はちょっと問題点が違いますねぇ。
何かが間違っちゃってるパターンではなく、一言で言うと下手糞なんです。
にも関わらず、麺は自家製の手打ちですし、出汁だって自前でとってますからねぇ。
お店の看板にもそんなコダワリのコトが書かれていたような気がします。

しかし、うどんの麺の太さがあんなにバラバラ・マチマチなのは初めて見ましたよん。
最初見た時は、中華麺料理の「刀削麺」かと思った位の形状でしたから。
当然ですけれど、茹で加減が命なんだけれど火の通り具合は悲惨なほどマチマチになっちゃってんです。
そもそもなんでアノ程度の腕前で自家製にこだわっちゃってんでしょうか。
むしろ割り切って製麺会社の出来合いを使っていた方が絶対に良かったと思うんです。
あんまり、自家製>出来合いと決めて掛かるのは良くないな、と思いました。

さらに、出汁もまた酷い仕上がりです。
実は最近ちょっと珍しくなった、私好みの関東風(東京風)の出汁が出てくるのですv
見た時はとても幸せな気分になりました。
しかしいざ口にしてみると、頭の中に「?」マークがぐるぐる回り出したんですよねぇ。

なんか出汁に醤油ブチ込んでハイ出来上がりって作ってしまってるような、そんな違和感とチクハグさを感じます。
美味しくない、不味い、と言う感覚より先にこの不可解さが気持ち悪いですな。
理科の化学実験じゃないんだから、もうちょっとバランスとか一体感とか大事にしてくれよと。

ちなみに出汁の取り方はかなり気を使って丁寧にやってるのが判ります。
しかしそれが結果に結び付いていないんです。
出汁は出汁、ツユはツユ、とバラバラなんですよねぇ。
それが「出汁に醤油を落としただけ」みたいな感じを受けるんだと思います。

手間を掛けるのはとても大事な心構えです。
でも、だからと言って、手間だけ掛けてあれば良いってモノではありません。
あくまで出来上がった料理が美味しくなければお話にならないんです。
手間を掛けるのはその目的の為の手段でしかありませんよ。

気長に考えれば、まだそのうどん屋さんは成長するのかも知れないと普通はそう思いますよねぇ。
しかし、あまりのレベルの低さに、こりゃ絶対無理だわ(将来改善される見込みなし)と確信してしまうんです。
定食で食べましたから当然ご飯も付いてきましたが、このご飯の炊き方もなっていないです。
あぁやっぱり料理が下手なんだなーと納得してしまいましたねぇ。
私のセオリーでは2度目の試食があるんだけれど、正直又行くのは嫌だなーと思っちゃってます。
多分そのうちにそのお店も無くなっちゃうのかも知れないですねぇ。


意外と、駅のホームの立ち食いうどんってのが美味しいかったですねぇ。
ツユも関東風でしたし、パックの出汁なんだが不思議とまとまりがあってイイ仕上がりでした。
やっぱり庶民的な料理なんだから、堅苦しいコト言わず気軽に食べられるってのが正解でしょう。

●2012年09月27日(木)

バイクネタです。
またまたかもめさんカブです〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

前回はフロント周りにトラブル発生という事だったのですが、今回はトラブルではありません。
ちょっとギヤ比の見直しをしてみました。
ギヤ比ってのはスプロケット丁数で変更が出来ますが、この設定はちょっと難しいんです。
まずエンジン仕様・性能が決まらないと前に進めません。
トルクが出てくる回転数がどこからどこまでか、どこまでエンジンが回るのかによってギヤ比の設定が決まります。

このギヤ比設定で初心者が勘違いしているコトが多いです。
スピードや加速の性能はあくまでエンジンが決めているんです。
そしてギヤ比はエンジン特性に最適化させなければなりません。
つまり、ギヤ比だけいじってスピードが出るようになるとか加速が良くなるとかはありません。

トップスピードに関して、ギヤ比をいじって少し伸びる場合もあるにはあります。
しかしそれは最初の設定で、少しローギヤード気味にしてあったからなんですねぇ。
走行状況を想定してみるとギヤ比を詰め気味にして、各ギヤをクロス化させて運転しやすくする場合もあるのです。

また、ローギヤード化を「加速重視」設定と呼ぶのはいささか気が退けます。
実は加速特性ってのは、やっぱりエンジン次第なんですよねぇ。
そして、加速=エンジンレスポンスが占める割合がとても多いのです。
もちろんエンジンのレスポンスってのは負荷に応じます。
しかし充分トルクは足りていても、加速力に結び付かないコトもあるのです。
レスポンスの緩慢な特性のエンジンだと、アクセルを開けても「ぶい〜〜〜〜〜ん」と吹け上がりますねぇ。
それが元気の良いエンジンなら「バィ〜〜ン!!」と一気に吹け上がります。
で、前者のような緩慢な特性の場合だと、ローギヤード化すればむしろ加速力が弱くなってしまうんです。
ゆるゆると吹け上がり切った時点での速度が落ちてますからねぇ。
トルクさえ足りていれば、むしろ吹け上がった時に速度が出ているようなギヤ比設定の方が正解なんです。


かもめさんカブのエンジン仕様は、ちょっと中途半端な状態になっています。

シリンダー・ピストンはタケガワeステージ80ccの旧型。
適用は当然ながら、12vカブ用ですよん。
実用車然とした、肉抜き軽量加工のないピストンで鉄シリンダーです。
(現在ではこのキットはモデルチェンジして、軽量ピストン&アルミシリンダーになりました)
ポート加工やバルブ研磨/ウェスト加工など一切していません。
唯一カムシャフトだけは、以前モンキーRに採用したCF-POSH製ハイカムが入っています。
まあコレはたまたま使い古しを持っていたからなんですけどねぇ。

キャブは12vカブ(50cc)規制後のをベースに、MJのみ大きくセッティングしてあります。
基本的にはエンジンとセットになってんですねぇ。
マフラーはちょっと難点がありまして、c50カスタム純正の壊れかけたモノを貰って付けてます。
以前使ってたマフラーが破損したため、暫定的にくっ付けたんです。
エアクリーナーボックスは小加工しています。
CDIユニットなどは12vカブ純正です。
そしてベースエンジンは新聞カブです。

つまり、レスポンスやパワー志向として不利な組み合わせなんですよねぇ。
やはりベースエンジンは通常カブじゃないとクランクシャフトからして重量級ですから。
キャブやーマフラーなんてのは適当すぎですけれど、ようするに「走ればいい」って感じなのです。
もちろん当初からちゃんと作ろうなんて思っていないんです。
ただの足として使えれば良いんだれど、使い勝手を考えるとちょっとボアアップしとこうかなと思っただけ。
やはり力があった方が楽が出来るからです。

ただし、キャブとの絡みでちょっと不安定さが残っています。
どうしてもアンバランスな部分が足を引っ張ってんですねぇ。
もう少しこの辺をちゃんとしてあげた方が良いかなと思っとります。


まずはギヤ比をちょっとハイギヤード化しました。
トライブスプロケットを15Tから16Tにしたのです。
今回はお値段の安〜い、クリッピングポイント製を使いました。

タイトル写真一番上がそれですけれど、肉抜きも何にもない、素っ気無いスプロケです。
フィキシングプレートはプレスで乱暴に打ち抜いたみたいですな。
値段は安いけれどちゃんと機能はしてくれるだろうから文句は言えません。

ちなみにチェーン引きの位置から、丁数1増しなら充分対応可能であるコトは判明しています。
これはチェーンのコマ寸法×増加分を2で割っただけ、チェーン引きが前に出られなければなりませんからね。
しかし・・・かもめさんカブはジェネレータカバー側の取り付けで相当苦労しただけあって、ドライブスプロケット交換はちょっとやり難いですな。
レッグシールド固定もジェネレータカバーがやってますので、レッグシールドも取り外した方がよさげです。

ふと、ここで思いつきました。
手持ちのビッグキャブが数種類あるので、かもめさんカブに付かないかなと。
マニホールドは旧カブのも持ってて、こっちはちょっと中の通路が広いです。(16φ)
それと曲がり具合が新しいカブだと緩くて、少しエアクリとのジョイント部分に無理をさせてましたからねぇ。
僅かにフロントフェンダーに干渉させてしまってましたので、ついでにここを直そうと思います。

しかし突然の思い付きゆえに何もかも上手く行く事はありませんでした。
実はケーヒンPBキャブも大きいヤツだと、キャブボディは基本的に同一でも取り付けフランジのピッチが異なるのです。
PC20キャブと同寸になるんですよねぇ。
つまり、カブ50純正インマニでは、キャブの取り付けピッチの違いにより使えないんです。
残念ですねぇ。
なのでキャブ自体の換装は諦めて、インマニだけ旧カブのにしました。
ちょっとだけヘッド側のポート入り口の段付き修正をしときましたよん。


結果的には、ギヤ比に関してはハイギヤード志向なので巡航モードでは使いやすくなってます。
エンジンの吹け上がるレスポンスがやはり鈍いので、加速するフィールは緩慢なんだけれど、実用速度域への到達は早くなってますねぇ。
しかし最高速寄りの領域では、やはりエンジンパワー不足さがより顕著に感じられるようになってしまいました。
走行抵抗でガクっとスピードが落ちますねぇ。

インマニ交換によるフィーリングの変化は、多少良くなっている感じです。
特に中間域でのレスポンスは向上しました。

・・・走行テスト中に、実は対抗右折バイクに衝突の危機が発生しましたけれど、奇しくもこの中間域レスポンス向上に救われましたねぇ。
先日のフロント周りの修理のおかげもありまして、必死に回避行動を取ったのでぶつからずに済みました。
私自身も、スーパーカブがこんな機敏な動きをするなんて思いませんでしたからびっくりです。
もちろん運も良かったんですけれど、やっぱりちゃんと整備して性能を発揮できるようにして乗るコトは重要ですよん。


でも、エンジン特性の不安定さと構成のアンバランスさがやはり気になります。
マフラーは修理と言う面がありますから、これはやはり交換るするしか無いでしょう。
70/90用の補修用マフラーを狙ってんですが、注文しても現在「入荷未定」となってしまってます。
これは入ってくるのを待つしかありませんねぇ。
さすがに爆音上等なスポーツマフラーにするワケには行かないですから。

キャブレター換装に関しては、前向きに検討したいと思っています。
でもやはりキャブを大きくすれば燃費が悪くなりやすいので、航続距離問題で悩んでます。
しかし小さすぎるキャブってのは安定しないので、ドライバビリティ確保を考えればやっぱり手当てしたいですねぇ。

そうすると、「最初からもっとちゃんと作っとけば良かった」って話になるんですが。
本命バイクではないんだけれど、生活密着してるので乗る機会が多いから気になります。
どの辺までやるのかは大いに悩みますねぇ。
とりあえず、少しずつ出来る範囲で進めていこうとは思ってますけど。

●2012年09月24日(月)

今月はクルマネタ、「ホンダ・アクティトラック」のアルミホイール換装記事がメインでした。
先日までに一通り作業終了はしたのですが・・・・宿題がちょっと残ってました。

機能上は問題ないんです。
だから実走行テストまでやりましたからねぇ。
もっとも、キックバックが強くなったのでおかげですっかり右手首から肘、肩まで痛くなってしまいましたが。
後日、天候が悪い日が続いたのでウェット路面での走行テストも出来たんだけれど、この点は以前よりもブレーキング時にロックしやすくなった感じです。
やはりワイドリム化によりサイドウォール剛性が高くなったためなんでしょうけれど、少し空気圧を加減すると良いのかも知れませんねぇ。
そろそろホイールとタイヤが馴染んだと思いますから、エアチェックがてらイロイロと適正値を見つけようかと思います。

宿題ってのは、見た目の部分なんです〜〜〜〜〜〜〜〜〜@
まず第一は、ホイールのセンターキャップ部分の汚損。
中古品で購入している都合上仕方無いとは思いますが・・・ホイール本体が意外とキレイでピカピカしてるので、余計に真ん中部分が目立ちます。
4本のうち、2個のセンターキャップのマークが剥がれかけていて、残りの2本も表面がガサガサですねぇ。
ちなみにホイールはブリジストン製Cittaと言うシリーズでして、所謂「かわいい系」ですからかなりメジャーな品物です。
センターキャップも補修品として多分供給はされていると思いますが、これもよさげなのをヤフオクで検索してみます。
すると、いくつか出ていますねぇ。
大体4個セットでも\1,200-位(送料別)ですから、まぁそんなに高くはないですな。

もう一つの見た目の問題点は、リヤ側ホイールのハブセンターキャップとホイールセンターキヤップの干渉です。
これは装着時にも懸案事項と言う事で、アクティのリヤ側はホイールによって装着できないのがあるらしいと言う話は聞いておりました。
なので事前にフィッティングテストをしたんだけれど、ホイール本体のみなら装着ok。
しかし、センターキャップ部分が微妙に干渉して、ホイールキャップが1.5mmほど浮いてしまいます。
だからと言ってキヤップが脱落する恐れはありません。
気にしなければ大丈夫ではありますが、私は意外と細かい所まで気になる性分なので困りますねぇ。
機会があればどうにかしたいな〜と思っとりました。

見た目で問題点がありありと見えていると、やはり気分が良くないですねぇ。
なんか喉元に小骨が引っ掛かったような感じです。
割り切ってこのままにしとくかと悩みました。


でも、やっぱり最後までキッチリとやろうと決断をいたしました。
早速ヤフオクで良い出物をゲットし、到着を待ちます。
こう言う小物関連ってのは単価が安いので、送料や振込み手数料が負担となる場合が多いです。
ですから念入りにその辺りをチェックして入札いたします。

で、到着したので取り付けを考えます。
フロント側はそのままキャップ部分をコジって外せば簡単に交換ができますねぇ。
問題はリヤ側です。
単純なキャップ交換ではなく、クルマ側のハブセンターキャップをどうにかしなければなりません。
約2mmほど引っ込ませれば良いんですが・・・どのように干渉しているのか調べます。
もしも、ハブキャップの中心部の出っ張りが原因ならば、トンカチ&ハンマーで叩いて凹ませるコトにより解決出来るかもしれません。
作業はホイールを外さなければならないんですけど、まずはセンターキャップだけ外して様子を見ます。
浮いているのでとても簡単に取り外しができますねぇ。

ホイールセンターキャップを外すと中の穴の所にデデーンと、ハブキャップが見えます。
意外に天辺はフラットですから、ハンマー凹まし方法はちょっと使えないかも。
ここでふと気が付きました。
ホイールヲクルマから外さなくても、問題のハブキャップは取り外しが出来そうな感じです。
ドライバーでこじってみると浮いてきますねぇ。
しかし、ホイール中心の穴がちょっと小さいので途中で引っ掛かります。
しかしハブセンターキャップは外してしまえばもう使いませんので、変形させても良いんです。
そのまんまドライバーでちょっと強引にこじり取れば、ポロリと外せるのでした。
キャップの中身は、ハブナットと割りピンが見えています。
丁度原付きスクーターのリヤホイールを止めているのと同じですねぇ。
良品のホイールセンターキャップをはめ込めば完了です。

フロント側のホイールセンターキャップは、取り外すのに意外と苦労しました。
やはりマイナスドライバーでこじり出すにも隙間がありませんので困ります。
もっとも、汚損が激しいので壊してしまっても構わないんですが。
何とか取り外せば、後は良品をはめ込むだけで完了。
でも折角なので記念写真を撮っておきました。


と言うのも、「社外アルミホイール装着時に、ハブリングが必要か否か」と良く議論されています。
例えば某知恵遅れ?掲示板なんかでもこのテーマは散見されるんですが、きっぱりと「必要ありません」と断言されている方ってのは意外と少ないですねぇ。

ハブセンターリングってのは、ホイール中心部分の穴とハブの出っ張りを勘合させてホイールの取り付けをより確実に正確にしようって構造です。
社外のアルミホイルは汎用性を持たせるためにハブセンター穴のサイズはちょっと大きく作られているんですねぇ。
なので、そのままだとハブの出っ張りとはピッタリ勘合せず、結局はハブボルト&ナットで位置決めをするコトになるのです。
この状態が是か非か、なのですねぇ。
ハブリングってのはリング状スペーサーを噛ませて、その隙間を埋めてあげようってモノです。

しかし、ハブリングの寸法も「嵌め合い」を意識すると多少のクリアランスが必要ですから、ホイールをセットしても少々ガタ付くのが普通なのです。
でもガタ付けば、位置決めにはなりませんよねぇ。
しかも、大抵はアルミ合金で作られているコトが多いんだけれど、中には樹脂製のモノまであるのです。
ようするにホイールをはめ込む時のセンター出しを助ける役割をしているだけなんですねぇ。
あのセンターリング部分でホイールを固定しているワケでもないし、ましてや荷重を受けてはいないんです。
なので、絶対に必要なモノではありません。

その証拠として、クルマの中にはハブセンターが出っ張っていないモノもあるのです。
そしてホンダ・アクティのフロントハブもそのような構造になっています。
丁度ホイールセンターキャップを取り外すと、問題のハブセンター部分が見えますからねぇ。
タイトル写真の一番下段が、フロント部分です。(キャップはこの後で取り付けてます)

もう一度言いますと、「ハブセンターリングなんて、必要ありません」。
付けても良いけれど必ず付けなさいってモノではないのです。


ヤフー知恵遅れの回答には、リング付けたらハンドルのブレが無くなったとか書いてたりしますけれど、それは他に原因があるようですねぇ。
まぁあそこは分野によって異常に回答レベルが低いので、問題解決の参考にはあんまりなりませんが。
特に、ほとんどその事柄に付いての知識が無いにもかかわらず回答をしている人がかなり目立ちます。
そもそも困っている人の為にと親切心から書き込むフォーラムはとても良いのです。
でもそうではないみたいですねぇ。
ただ軽〜いノリでカキコミの応酬を楽しみたいって人々の集まりの様子ですから、マジメに受け止めてはいけないのでしょう。


これで、ようやく宿題が解決いたしました〜〜〜〜〜@
ちょっと追加資金が必要になったので、折角掘り出しモノのアルミホイールだったんだれどトータルでは結構掛かりましたねぇ。

実は、ホイールナットもちょっと考えてはいたのです。
お値段最優先で選びましたから、現在は開放ナットを付けてます。
もちろん盗難防止のロックナットも噛ましてあります。
でもアルミホイールの場合だと袋ナットを使うと見栄えが良いですねぇ。
まぁ乗用車ならば特にこの点は重要でしょう。
しかし私のは貨物車なので、開放ナットで無骨さが出てても不似合いにはならないのが救いです。
むしろジュラルミンナットなんか使ってたらオカシイですから。

ちなみにホイールボルトの長さから言うと、微妙に短めな感じがします。
現状の開放ナットでは2山ほど飛び出ているのですが、ロックナットはちょっと長いので1山半足りていません。
鉄チンホイール装着前提の貨物車ゆえなのか、軽自動車だからこんなモノなのかはちょっと不明ですねぇ。
実用上は問題になりませんけれど、開放ナットだとそのボルトとの掛かり方が良く判ります。

袋ナットにすべきかどうか、まだちょっとだけ迷ってます。
もっともセンターキャップ交換よりもかなり実現可能性としては低いですけどね。
そもそもナット部分なんてあんまり目立ちませんし。

●2012年09月20日(木)

今回もバイクネタ。
しかもセルモーターの修理のお話です〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

対象車両はホンダの250オフ。
症状は、セルモーターが回りが弱い・回らない。
なのでエンジンを始動するのに苦労するので、バッテリーも弱り気味になってしまったとのコト。


まずは、セルスターター回路のおさらいをします。
電気回路としては、「バッテリー」→「スターターリレー」→「セルモーター」という構成になってます。
とってもシンプルなんですよん。
特徴としては、この回路の中にはヒューズなどの安全装置は入っていないのが通常なのです。

これば何故なのかと言いますと、セルモーターは大電流を使います。
なので、バッテリー側から見るとセルの負荷が高いのか、はたまたショートしているのか判んないんですよねぇ。
ですからヒューズを入れても、簡単に溶断するようでは困ります。
むしろ中々溶断しないようにする位ならば、いっその事無くても一緒だったりするんですな。
途中にコネクタ接点とかが介在すればその分損失が増えますし、また発熱ポイントにもなり得ます。
じゃあ安全対策はどうなっているのかと言うと、セルボタンは長く押し続けないようにする、時々休ませるというと言う使い方で注意するコトになってんです。
どんなバイクでもセルの使い方の注意点がちゃんと書いてありますからねぇ。
なので、エンジンが中々掛からないからって延々とセルを回し続けるのは大間違いなのです。


トラブルシューティングでは、まず元気の良いバッテリーを持って来て接続し、セルボタンを押してみます。
・・・・回りませんねぇ。スーターターリレーはカチカチ言ってんですけど。

次に、強引な方法ではありますがスターターリレー接点をジャンプケーブルで短絡(ショートカット)して、直接セルモーターに電気を繋ぎます。
もしコレで正常に回るようならば、スターターリレー不良ですからねぇ。接点焼けとか。
・・・・回りませんねぇ。

これで、セルモーター自体が不良であるコトが判明しました。
セルモーターをバイクから取り外して、ついでに弱ったバッテリーも降ろして充電器に掛けておきましょう。


セルモーターの修理の殆どは、ブラシとコミュテーターの磨耗です。
ブラシが減っていれば交換。
コミュテーターってのは回転子(アーマチュアー)とブラシが接触する電極部分のコトです。

モーターとしては、「直流ブラシ式」のごく普通のモノです。
模型用のマブチモーターなんかもこの構造ですねぇ。
ちなみに交流モーターになると色んな種類のモノがありますけれど、直流モーターってのは基本的にブラシ式です。
アーマチュアーにはコイルが複数巻かれてて、固定子は外側ケースになっておりマグネットが配置されてます。
そしてコイル/ブラシの位置と、マグネットとの位相関係によって回転方向が決まります。
勿論ですが、+−を逆にすれば逆回転しますよん。

そして、使い古して不良となってしまったモーターはトルク抜けの状態になります。
つまりモーターの回転が弱くなってしまって、力もスピードも出なくなるんです。
大抵はブラシ・コミュテーターの接触不良によってコイルに流れる電力が低下するのが原因です。
また、回転部分が機械的に不具合があるとモーター回転が重くなり、電気を無駄に食うくせに回転が弱いと言った最悪なパターンとなります。
軸受けの破損とかアーマチュアーの曲がりや干渉などですねぇ。


通常のブラシ交換オーバーホールの手順は、次の通りです。
まず内部の清掃ですねぇ。
軸受けの状態などをチェックしながら、キレイにして行きます。
汚れていると細かい部分が見えませんのでこれは他の部分の整備にも言えます。
(キレイになっていない=チェックが完全にされていない、と判断しても構わないでしょぅな)

コミュテーター研磨は、ブラシが完全に密着して当たるような状態に持って行くのです。
なので研磨修正できる限度ってのがありますよん。
その限度を超えている場合は、残念ながら部品交換となります。
またブラシは消耗品なので、使用期間等を考慮してなるべく新品への交換をしましょう。
やはり減る部分は新しくしておけば、その分長く使えますからねぇ。

組み立ては丁寧に、正確にがコツです。
回転軸がブレないように、ネジとかは偏らないように締めていきます。
軸受けなどにはグリスを適せん使用します。
またゴムシールにはシリコングリス等を組み付けグリスとして使い、より確実に組み上げるようにします。
但しコミュテーター部分には接点グリスを含むグリスは一切付けてはいけません。
すぐに油分が焼けて電気的接触が悪くなってしまい、本末転倒です。

組みあがったらバッテリーに繋いで回してみるのですが、とても強力なモーターなので安全に注意が必要です。
モーターの回転力の反作用で暴れたりして怪我の元になりますからねぇ。
出来上がったら車体にセルモーターを取り付けて完成です。


と、簡単に流して書きましたけれど実は今回の修理はちょっと事情が異なりました。
そもそもブラシ関連のメンテナンスは去年行ったバイクですからねぇ。

今回のトラブルの原因は、実はセルモーターにあるのではなく、エンジン側のスーターター機構の方だったのです。
ホンダのXR250系は、MD30になってからセルが標準装備になりました。
完全に新設計と言うワケではないんですけどね。
以前のMD17系エンジンでは基本的にキック始動のみのバッテリーレス電装って構成だったんです。
もっとも、MD17のルーツとも言えるFTR250にはセル付きモデルが用意されてましたけど。
それとAX-1/XLディグリーの水冷DOHCエンジンも腰下はMD17系ベースでして、セルが付いてます。
これらのエンジンのスターター機構ってのは基本的にどれも一緒です。

にも関わらず、MD30系には特有の弱点があるのです。
どうやら排気ガス対策の為の希薄燃焼設定が災いしているのか、ブローバイからの水分発生が非常に多いんですねぇ。
ブローバイガスのホースはエアクリーナーボックスに繋がってて、そこからドレンホースが車体下に延びており先端はプラグで塞がっています。
定期的にこのプラグを取り外して「水抜き」をしなければならないんですよん。
ある程度走行していると、かなりのおミズが溜まっててびっくりすると思います。

で、困ったコトにブローバイの水分は全部ホースで抜けてくれるのではなく、クランクケース内部の上面にも溜まるんです。
ちょっとしたオイルキャッチタンクみたいになっちゃうんですねぇ。
そして、丁度その役割をするのが「スターターギヤボックス」なのです。
具体的な場所は、セルモーターから繋がる第一ギヤの入ってる丸いフタの付いてる部分です。
ここは8mmソケットを使えばボルト3本で簡単にフタが外せますので内部の点検が可能です。
エンジンオイルの油面ははるかに低いので、フタを外すのにオイルを抜く必要はありません。
その中には、オイルと水分が混じって乳化し「マヨネーズ状態」になってびっしり溜まってるコトがありますねぇ。
こうなっていると、ちょっと厄介なのです。

今回のトラブルは、この水分がセルモーターの出力軸に浸透し、その軸受けを腐食させ破損に至りました。
軸受けの作用を失ったセルモーターは回転が非常に重くなり、電力をガンガン消費する割りに力が出なくなってしまったワケです。


不思議なのは、MD30より前のモデルでは同じ構造になっているにも関わらず、そのようなマヨネーズ堆積の症状はほとんど遭遇した事が無いのです。
なので外部からの水分の浸入とは考えにくいですねぇ。
(もちろん高圧洗車で近距離からシール部分に直接攻撃するのはダメです)
排気ガス規制の対策で、完全燃焼によりおミズ発生が多くなったんでしょうな。
そもそもパワー&レスポンス志向のセッティングだと、どうしてもリッチ(濃い)方向になりますのでこういったコトになりにくいんです。

心配なのは、ヤマハTT250Rもメーカーが違うのに、スーターターの構造はほとんど同じなのです。
そしてベースEgとしてセロー250などにもほぼそのまま使い続けられてんですねぇ。
ちなみにWR250系となるとちょっとケースの造りが違うんですけど。
排気ガス規制の為の完全燃焼化により、ブローバイガス中の水分がどの程度発生し、その部分に溜まるのかどうかってのは機会があれば一度チェックしてみたいですねぇ。
MD30だって最初の頃は、こんな弱点があるなんて知られていなかったんですから。


で、軸受けのベアリングが破損していたので交換を考えます。
とりあえずハウジングから抜き取ります。(オイルシールも一緒に付いてます)
ニードルローラーベアリングなんですが、中のローラーは粉砕されてますねぇ。

ベアリングの品番刻印がイマイチ判読できませんでしたので、各寸法から該当するモノを探すしかありません。
ニードルローラーベアリングの呼び方は、内径×長さというルールになっています。
例えば内径13φで長さが12mmの場合だと「1312」になるんです。

ベアリング寸法を測ると、外径が19φ、内径が13.5φ、そして長さが12mmですねぇ。
外側に金属ケースが付いている「シェル形」ってヤツです。
ん?
ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ〜、13.5φ??
・・・と思わずキムタクっぽく叫んでしまいました。


と言うのも、通常の工業規格では13.5φってのは存在しないはずなのです。
12φとか13φとか14φとかキリの良い数値なんですよねぇ。
カブやモンキーで言うとホイールのベアリングだと10φまたは12φですし、クランクシャフトは16φです。
つまり、13.5φってのは規格にない「特注品」なんですねぇ。
一般的な市場に流通していないんで、入手は大変難しいのです。

ちなみに、バイクの補修部品としてもココのベアリングは単品供給されていません。
それよりもハウジング自体ですら供給がないんです。
話は前後しますけれど、ハウジングとマグネット部分他のセットになった「フロントブラケットA'ssy」って形態での供給されている他車種はありました。
ちなみに、余分なモノまでセットになってて\13,000-ちょっとします。こりゃダメですねぇ。
どうしてベアリングだけ供給してくれないんでしょうか、意地悪。


ここで色んな作戦を考えます。

まず第一は、ごく真っ当な正攻法。
つまり「セルモーターA'ssyで交換」ですねぇ。
本来はこれで行くしかありませんが、お値段を調べてびっくり。
HONDA 品番[ 31200-KCZ-007 ] モ-タ-ASSY スタ-タ-、定価 \35,805 だそうな。

・・・仕方がないとは思いますけれど、流石にちょっと保留。


第二プランとして、ベアリング流用です。
実は内径13.5φのベアリングには心当たりがあるんです〜〜〜@
モンキーちゃんのミッション受けのニードルローラーベアリングが確か内径13.5φだったはず。
そしてキャブ仕様最終型になってようやくクランクケースA'ssyではなく、ベアリング単品で供給されているのです。
しかし詳細を調べて見ると問題が。
実は、特注サイズゆえなんですが、外径がちょっと大きい20φなのですねぇ。
なのでセルモーターのハウジング部分をボーリング加工しなければ、このベアリングは入りません。
これはかなり大掛かりな作戦になりますねぇ。
かなり現実的ではありますが、関心のシャフト部分が手付かずになるのが難点です。
完璧な修理の状態から程遠いです。
もしもシャフト部分にダメージがなければ、この作戦で決まりだったのですが。


第三プラン。
アーマチュアー側のシャフト径を0.5mm落として、13.0φ→13.0φとします。
これならば規格品のニードルローラーベアリングが存在します。
しかもベアリングの各寸法は、内径以外同一なのです。
もちろんシャフトが細くなると機械的強度が落ちますが、元々先端のギヤ部分はベースサークル12φですから大丈夫でしょう。
オイルシール側の問題としては、シャフトが細くなればシール出来なくなるけれどリップの当たる部分まで削らなければ大丈夫。
さらにベアリングを選定してシール付きのにするコトも考えられます。
また対象物が丁度ベアリングの当たる部分が腐食により磨耗・荒れが生じていますので、その修復にもなりますねぇ。
問題は、シャフトの材質です。
焼き入れがされており、かなり固いので切削加工が困難です。
もちろん加工屋さんに無理をお願いするしかありません。
とりあえず、この作戦が一番現実的でしょうな。


「もっと良い方法は無いのか」。
かなり考えましたねぇ。そのお陰でコラム更新が止まってしまいましたし。
ネットでイロイロ調べてみても、中々皆さん苦労されている様子です。
MD30系の同様のトラブルで悩まされている方は、結構多いんですねぇ。
もしかして・・・欠陥レベル?なのかも。

解決方法として多かったのは、「中古のセルモーターを探して来て、それベースでOHする」という物でした。
OHに必要な部品は大体4千円位で揃いますので、中古モーターが6千円位ならなんとか採算が合うみたいです。
しかし、ヤフオクを探してみても出品物の中ではなかなか見当たりませんねぇ。


ここでちょっと発想の転換です。
セルモーターはホンダが作ってるのではなく、電機メーカーが製造してんです。
MD30のセルモーターはミツバ電機のSM-13ってシリーズのですねぇ。

このシリーズのモーターは、実はアチコチのバイクに使われているんです。
私の愛車TT250Rもコレですよん。
しかし各部寸法を見ると、TT250Rのセルモーターはちょっとマグネット部分が長いですねぇ。
単気筒用スペシャル仕様ってコトで、強化してあるんでしょうか。
もっとも、問題のハウジング部分(ベアリング含む)は同一ですので、この部分だけ流用するコトは可能です。
もちろんですが、シャフト径は忌まわしき13.5φですよんv

海外のネットでは、OHキットと言う名目でどうやらベアリングを含む部品が売られているようです。
しかし、パッケージの中身がしっかり確認できないのと、クレジットカード決済でしかも外国語(多分英語?)でしか取引できないってコトで敷居が高いですねぇ。
さすがに英語で中身の確認をお願いして、さらに取引するってのは私には難し過ぎます。
そもそも私の英語力ってのは、エロイサイトの入り口を探すレベルまでなので。

それと、内径13.5φのニードルローラーベアリングで調べると、台湾か中国のメーカーサイトに行き着きました。
もっともそこには具体的な入手方法に結び付く事柄は一切記述されてなく、ただ「特殊サイズだよ」ってコトしか書いてないですねぇ。
それが判明するまで、かなりの紆余曲折があったのですけど。


と、ここで急展開。
ミツバSM-13シリーズのセルモーターで、TT250Rよりちょっとマグネットが短い、MD30同寸61mmのヤツを色々探してみたのです。
そしてとうとう見つけてしまいました〜〜〜〜〜〜〜@
しかも作動確認済みで格安品です。
私が一番欲しいのはハウジング部分。(もっと細かく言うとベアリング)
もちろんアーマチュアーのシャフトが腐食磨耗してるのでこれもあんまり使いたくないですけど、贅沢は言えませんねぇ。
早速、そのセルモーターを購入して来て、MD30のモノと比較してみました。

いやいやいや、ドンピシャですねぇ。
ハウジングはおろか、アーマチュアーまで同一寸法です。
もちろんですが、セルギヤ部分の歯数やベースサークル径も同一。
もしかしたら大変な流用情報を見つけてしまったのかも知れません。
気になる回転方向ですが、モーターと相対して見て時計回りのが殆どです。
しかし仕様によっては逆回転のもありますから要注意ですねぇ。
今回は無事に、回転方向もokでした。
正しい回転方向は、その車種のスターター機構とクランクシャフトの回転方向から考えると判ります。

そして2つのセルモーターの良い所取りをして、リビルト品を作ります。
とにかく真心込めて丁寧に。
ちなみに、リビルトの方は作業に集中していましたので組み立て中の写真撮影はしていません。
なので、余った方のを仮組み立てしましたから、そっちの方をご覧下さい。
(もちろん清掃などは最低レベルです)

モーター単体レベルで完成したので、クルマのバッテリーに接続して回してみました。
ビュンビュンと元気良く回りますねぇ。
回転の反作用でピクピク動くのがエロいです〜〜〜〜@
これは期待できますv


一番問題となるのが、アーマチュアーに付いているワッシャの組み合わせですねぇ。
薄いのと厚いの、それとベーク材のヤツとかもあって組み合わせが判りにくいです。

とりあえず調べておいたんですが、この順番ですよん。

モーターお尻のメタル:[薄][薄](厚)[薄]:コミュテーター
アーマチュアーコイル:(厚)[薄](ベーク)[爪付き金具[:ハウジングのオイルシール&軸受け

これらワッシャはシムと言うよりかスラスト方向の滑り軸受けの役割みたいですねぇ。
順序に必然性が有るのかどうかは判りませんが、まぁメーカーさんが組んで来た通りにしとくのが良いでしょう。
ちなみに各ワッシャにはごく薄くグリスを塗っておくと良いですな。
爪付き金具の方向は、爪が外側(ハウジング側)を向くようにしなければなりません。
これは、爪がハウジングと噛み合い回り防止になっているからです。
間違えても一応組めてしまうので、特に要注意です。

ケース固定子マグネットの位置もしっかり確認しましょう。
今回のモーターには合わせマークも付いてるし、ブラシホルダとの勘合部分にも合わせ部があります。
もっともこの部分は分解する前にちゃんとマーキングしておくべきですねぇ。
モノによっては合わせマークが付いていなかったり、擦り切れてて判らない場合がありますから。
組み立てを間違えマグネットの位相が変わると、場合によっては逆回転するようになってしまいます。
以前、ジョグでやらかして散々悩みましたねぇ。
セルが逆回転すると、当然スタータークラッチがカラ回りする方になるので、ワケが判んなくなるんです。
スタータークラッチは幾ら調べても正常なので困りますよねぇ。
ちょっと前に、スズキV125でも同様のトラブルがありましたが経験済み事例なのですぐに解決出来ましたv

そして、ハウジング・ケースを2本のボルトで締めるんですが、この力加減がちょっと難しいです。
少しずつ均等に締めて行かなければ、アーマチュアーの回転が重く渋くなっちゃいますから要注意。
締めすぎもダメですよん。
またイヤラシイコトに、このボルトの頭は「7mm」だったりします。
こんなサイズなんて滅多に使いませんから困りますよねぇ。

ミツバ電機さんって根性悪過ぎませんか?
規格サイズで作ってくれればすごくOHも楽になるんですけれどねぇ。
担当者は見ていたら出頭するように。

●2012年09月17日(月)

かもめさんカブに、ちょっとしたトラブルが発生しておりました。

スーパーカブのハンドリングってのは、ちょっと独特な動きをするんです。
ボトムリンク式サスペンションが付いているんだけれど、リンク式サスの代表格と言えば「アールズフォーク」でしょうねぇ。
アールズフォークはちょっと前の車種にも採用例があるのです。
例えば、原付きスクーターでスズキ・アドレスV100とか、ヤマハ・初代ビーノとかですねぇ。
ホンダのスクーターだと、旧リード/ジョーカー辺りもそうです。

アールズフォークのメリットは、耐加重が強い点です。
簡素な造りでも丈夫な足回りが作れるメリットが大きいですねぇ。
それと沈み込んだ時のキャスター変化が少なく出来る点もあります。
ブレーキを掛けた時の車体安定性が良いんですが、その反面旋回性が落ちるのです。
サイドカーにした場合、キャスター変化が少ない方が車体特性にマッチするので、アールズフォーク化を併せて行う場合が多いですねぇ。


しかし、スーパーカブのボトムリンクサスはちょっと構造が異なるのです。
リンクの方向が逆に付いてんですねぇ。
通常のリンクサスだと支点が前方にあり、リンクアームは後方へ伸びています。
しかしスーパーカブの場合は反対に、支点は手前に付いてて、アームは前方に伸びてんです。

これにはちゃんとした理由があるんです。
ブレーキを掛けると、当然車体は停止しようとするんだけれど、その時フロントが持ち上がるような動きをします。
アンチノーズダイブ機構だ!などと喜んではいけません。
確かに一時期のスポーツバイクに流行った機構に似ていますが、そういう目的ではないんです。

これはスーパーカブの生い立ちがまだまだ未舗装路ばかりだった時代に活躍していたので、低い摩擦係数の路面でのブレーキングを考えてあります。
この逆リンク式のサスペンションだと、フロントホイールがブレーキでロックした場合、自然に足回りが収縮してスリップを防ぐ方向へと動くんです。
「ブレーキ掛ける」→「前足が起き上がる」→「タイヤがロック!」→「前足が沈んで力を逃がす」
これが通常のサスペンションの動きだと、前タイヤがロックすれば前足が伸び、ロックしたタイヤを蹴り出すので余計にグリップが回復しづらく転倒に至りますねぇ。

もちろんですが、スーパーカブのブレーキってのは簡単にタイヤがロックさせられるほど強力ではありません。
なのであくまで低μ路でのお話です。


メリットばかり強調すると、とっても良い足回りじゃないかと思われちゃいますが当然デメリットもあります。
それは、やっぱり乗ってみれば判るんだけれど、圧倒的に旋回性が悪い点でしょう。
カーブの手前でブレーキを掛け減速し、フロントに荷重を移したタイミングでスパッと曲がる。
これがバイクの基本的な曲がり方なんだけれど、それが前足の構造的に出来ないんです。
ブレーキ掛ければフロントが持ち上がりますからねぇ。

なので、スーパーカブの曲がり方は基本的に「ハンドルを切る」動作が必要です。
丁度自転車の乗り方に近いですねぇ。
車体をバンクさせつつハンドルを切って曲がるのが正解ですよん。
ちなみに新聞屋さんの乗り方と、郵便屋さんの乗り方は根本的に異なっています。
郵便屋さんはMD90主体ですけれど、アレはテレスコピック式のフロントサスペンションですからねぇ。
なので普通のバイク的な乗り方(曲がり方)が出来るのです。
新聞屋さんのカブとは全然違うんです。


もっとも、四角いヘッドライトのスーパーカブ・カスタムの場合は足回りがちょっと異なります。
ブレーキがフローティング式になってて、ブレーキ反力はリンクアームではなくフロントフォーク側で受けてます。
なので、前ブレーキを掛けてもフロントは持ち上がってきません。
もっとも逆リンクの構造はそのままなのでカーブはハンドルを切って曲がるやり方ですけれど、ちょっと初期旋回性が良くなってんです。
前ブレーキが残っててもハンドルが素直に切れますからねぇ。
実は、この構造はスポーツカブ由来のモノなのです。

なので私は四角いライトのカブ・カスタムが大好きなんです〜〜〜〜〜@
何てったってメカが進化してますからねぇ。


そんな独特な構造のスーパーカブのフロント足回り。
もう一つ特筆すべき点がありますよん。
それは全車、ハンドルがラバーマウントされているんです〜〜〜〜@
まさしく高級ツアラーな構造なんですねぇ。

カブのハンドルと言ってもピンと来ないかも知れませんな。
スクーターでもカブでも、ステアリング部分は自転車にそっくりです。
ステアリングステムシャフトが1本伸びてて、そこにステムベアリングでフレームを上下から挟み込んで固定。
そしてそのシャフトの上にハンドルがYの字(Tかも)型にくっ付いてんですねぇ。

スクーターの場合だと、直接ハンドルが連結されています。
でもスーパーカブの場合は、ハンドルマウントが存在してて、そのマウントとハンドルとの間には2枚のブ厚いラバーシートが挟んであるんです。
これによって振動がハンドルに伝わりにくくなってて、フロントの挙動もマイルドになる効果があります。
もちろんですが、ゴムだからってそんなにプニプニと柔らかく動くワケではありません。
思いっ切り力を加えると、微妙なたわみが感じられる程度です。
もっとも古くなって来るとここのラバーシートが硬化したり収縮してガタが出易くなりますよん。


かもめさんカブでは、当然ながら最初の段階でこのラバーシートは交換してあるのです。
フロント周りは最初はガタガタだったので、徹底的に手を入れましたからねぇ。
そのおかげでとてもよいフィーリングとなりました。


しかし、最近気が付いたのはどうにもフロントタイヤの空気圧が低下しているような挙動を示すのです。
足回り?タイヤ?の底付き感って言うのか、なんか横剛性が低すぎるような。
まぁ旧いバイクなんだから仕方がないのかもと思っとりました。

でも、ある日ちょっとしたコトがきっかけで、不具合であるコトが判明したのです。
それは・・・・ちょっと出先にかもめさんカブを置いとかなくてはならない事情が出来まして、片隅に邪魔にならないよう止めたのです。
そして向きをちょっと変えようと、いつもはやらないんだけどハンドルを持ち上げてエイッ!と動かしたんですねぇ。
その時に、フロント周りが「カクッ!」と微妙に横方向へ動くのです。

これは、ステアリングステムナットが緩んでいるか、はたまた同ベアリングの破損ですねぇ。
普通に走行している状態だと車重が掛かっていますから、下側のステムシャフトベアリングのにみ荷重が加わっています。
こうやってバイクの車体を支えているんですねぇ。
上側のステムシャフトベアリングはいわば、補助的な位置決めをしているに過ぎないんです。
しかし、フロント周りへ大きな荷重が加わった場合には話が別ですよん。
どんな状態になっても、ステアリングステムを正確な位置に保持し続けなければならない使命を帯びてんです。
ここにトラブルがあるとカクッとステムシャフトがこじれて、フロント足回りはあらぬ方向へと動いてしまいます。
かなり深刻な事態ですねぇ。

これを修理するには、まずベアリング部分の破損がないかのチェックです。
もっともかもめさんカブは最初の修理で、このベアリング関連は全部新品に交換してしまっていますのでまず大丈夫でしょう。
でもセオリー通りに分解点検するコトにしました。


ここで誤算だったのは、スーパーカブは構造上、このフロント周りの整備がとてもやり難いんです。
普通のバイクに比べると、軽く3倍時間が掛かりますからねぇ。
ハンドル部分がカバーされてて、配線もその中に通ってて、しかも狭いと来ています。
さらにラバーフローティングの機構によって複雑な構成になってるのが整備製の悪さに輪を掛けてるんです。

ちなみに、ステムナットを締め直すだけならばちょっとした裏技があるんですけどね。
隙間からやっつけるコトが出来ますので、カバー類をちょっと外すだけで済むのです。

今回はセオリー通りなので、完全分解となりました。
当然ながらヘッドライトケース奥にある配線も全て外してますです。
かなりの面倒ですねぇ。

タイトル写真の通り、あられもない姿になってしまいました〜〜〜〜〜@

結局はステムナットの緩みだけで済みましたけれど、グリスアップもしときましたです。
このステムナットの緩み防止に付いても、カブの場合はちょっと変わってる部分があるのです。
緩み止めの為にダブルナットになってるのは他のバイクと同様なんですが、問題はそのナットとナットの間。
カブの場合は、ラバーフローティングの構造ゆえこの辺りは混雑してんです。
なので、ナットがあって、その上にスリーブ状カラーが付いてて、さらにハンドルマウントの金具がラバーを介して挟み込んでるのを上のナットで共締めしている造りとなってます。
書いててもワケが判りませんが、ようするに余計なモノが挟んであるんですねぇ。
これではあんまりダブルナットの効果が無いような気がいたします。
しかしこの構造は結局スーパーカブの伝統らしく、現行の支那モデルより前までずーっとそのままでした。

構造からして、組み立てには順番があります。
ステムナットの下をまず適正な締め加減にしておいて、そこからハンドルマウント金具類をまず仮組みします。
重要なのはこの時点で、決してフォークへの連結ボルト(M8の短2本と長2本)は固く締め付けないってコトです。
ここから上側のステムナットを本格的に締め付けるんですねぇ。
その後で、フォークへの連結ボルト類とかを締めていくんです。

これはあくまで、ステムナット上下を真っ先に締め付ける順番を守れってコトですよん。

もしもハンドルマウント金具類とフォークを先に締めてしまうと、上下のステムナットの締め付けの邪魔をしてしまいます。
ナットで締めてピッチリ固定しなければならないのに、微妙に浮いてしまう形になるんですねぇ。
そうすると緩みやすくなってしまいます。
裏技を使う場合でも、まずはステムナット以外のボルトを緩めとくのが良いでしょうな。


この、組み立て時の順番ってのは例えばモンキーの合わせホイールとハブとの関係にも言えます。
アレも最初にホイールリムの方を締めてから、最後にハブの固定ボルトを締める順番を守らなければなりません。
もちろんハブボルト穴の位置合わせの都合上、最初にハブボルトは植えておく必要はあるんですが。
ホイールリム側を後で締めると、場合によってリムの合わせ面の密着不良とかによりハブボルトの緩みへと発展してしまいます。
実際私も何回か自分のモンキーちゃんでヤりましたからねぇ。


で、組み立てなんですが・・・・見ての通り配線の繋ぎ直しは大変に面倒です。
ちなみにこの部分に関しては改造は全くしておらず、完全なホンダオリジナルのままですからねぇ。
昔の人ってのはこういう面倒な作業を、生産ラインで毎日毎日やっていたのかと思うと感無量です。

でも、なんか配線の数が多いような気がしますねぇ。
そもそもカモメさんなのでライトボディ部分が小さく狭いのは仕方ありません。
しかしいつものカブとちょっと勝手が違いすぎます。
よくよく考えてみたら、ヘッドライトスイッチとか付いてますし、また旧カブ回路はライト消灯時の保障セメント抵抗とかもありますから豪華絢爛です。
その為に、気のせいではなくてやっぱり配線の数が多いんですな。


んで、やっちまいました〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@
なんか変だなとは思ったんです。
具体的な症状としては、ホーンボタンを押すとニュートラルランプが消える。
そしてそれを繰り返すと、ニュートラルもウインカーも付かなくなる・・・・・。

原因は簡単です。配線の繋ぎ間違えに決まってますからねぇ。
だって分解する前まではちゃんと作動してたんですから。
バッテリー部分のヒューズを見ると、見事にブッ飛んでおりますので、こそこそっと交換しときます。
そして今一度、接続した配線部分を全てチェックし直しです。

ここが重要。
実は、作業上間違ってしまった場合にはそれを素直に認められなければ絶対に解決しません。
一番困るのは、妙なプライドにこだわって自分の間違いを認めない考えられない人です。
よく聞くセリフですけど「ちゃんと組み立てたのに動かない、どうしてだろう?」。
こう言う場合の適切なアドバイスは、ちょっと厳しいようですがコレしかありません。
「ちゃんと組んだのなら動くはずでしょ。動かないってのはちゃんと組んでないからでは?」

つまり今回のトラブルの原因は明白なので、余計なコト考えずさっさと手を動かすのがベストですな。
結論から言うと、ホーンの配線とプラス電源が入れ替わってました。
どちらも赤系統の色ですが、ちょっど微妙に色目が違ってて、そしてラインが入ってんです。
もうちょっと落ち着いて作業すべきだったと反省。
そして、解決です〜〜〜〜〜〜〜〜@

ただし、ちょっとメインハーネスとスロットルケーブルの取り回しに難がありますねぇ。
この部分は後日、要改善でしょう。


旧カブってのは、やっぱりイジり難いですねぇ。
とは言うものの、フロント周りの動きはバッチリ直りました。
やっぱりこうじゃなきゃイケマセンねぇ。

実にイイ感じで、カーブを攻略して行くことが出来ます。
もちろん、ハンドルを切りながら曲がって行くのですよん。
でも実はちょっとした別のテクニックもあるのです〜〜〜@
ブレーキを掛けなければ、フロントの足回りの悪癖は現れませんからノーブレーキで曲がっちゃうんです。
スロットルを戻してフロントに荷重移動した瞬間に曲がり始めれば、カブとは思えない勢いでカーブに入れますです。
もちろんですが、出ているスピードには要注意ですからねぇ。

これやった時にブレなくなったのが、大きな収穫でした。
ハンドル切ってる場合だと、ハンドルを支えてる分ガタを押さえ込んでますからあんまり判んなかったんです。


でも、カブは大人しく乗った方が何かと良いと思いますけどねぇ。
良い子はマネしないようにオネガイしますv

●2012年09月16日(日)

ちょっと一服ネタ。
季節の花シリーズなのですが、ちょっとシーズンとしては終わり頃になっているのかも知れませんねぇ。

庭にさるすべりの木があるのですが、そこに花が咲いております。
夏の花ってのはアサガオくらいしか思い浮かばなかったんですが、さるすべりもそうなんですねぇ。

さるすべりは漢字で「猿滑」とも書きますが、一般的には「百日紅」と書きます。
花の色は文字通りの鮮やかな紅色のモノと、白色のがあるのです。
そして比較的長期間花が咲いているから、百日紅なんだそうな。

さるすべりという名前の由来は、木の表面がとても滑らかなのが特徴でして、猿でも滑るんだろうってコトでしょう。
でも英語で「monkey slip」と言っても意味は通じませんですv
大きくなるに従って樹皮が剥がれ落ちてしまい、ツルツルな表面になるんだそうですよん。


さるすべりの木つてのは、結構あちこち普通に植えられているのです。
我が家みたいに庭木になっていたり、道端なんかに植えられていたり。
なので特別珍しいモノではありませんが・・・・いざ百日紅の名所ってのを探すととても難しいですねぇ。
なかなか近所では見つかりません。

その中で、なんとか探し出したのが豊川市(旧・宝飯郡一宮市)にある「成徳寺」と言う小さなお寺です。
ここの境内には大きな百日紅の木が一本植わってて、とても見事な紅色の花を咲かせています。
ここまで大きいのはちっょと珍しいようですねぇ。
そもそもあんまり大きくならないからこそ、庭木として植えられる事が多いのですから。

場所は、★こちら★です。
ただし、道がちょっと狭い所を入っていかなきゃならないので判りにくいかも知れません。



ちなみに、作手「手作り村」にも紅色のさるすべりが沢山植えられていて道行く人の目を楽しませてくれているそうです。
それと新城の湯谷温泉の少し手前にある「宝珠院」というお寺にも、これまたでっかい百日紅の木があるんだそうな。
場所は、★こちら★です。
また豊橋の花田町(駅西の方)にある浄慈院ってお寺の境内にも、樹齢250年のさるすべりがあるそうです。
場所は、羽田保育園横ですよん。

ちなみに今まで紹介しているのは全て紅色の花を付ける木の所ばかりです。
白い花が咲く方もありますが、やはり百日紅ですから紅色の花の方がしっくりくるかと。


実は、この間久々に我が愛車TT250R改18"モタードのガソリンが「リザーブ」となりました。
走行中にアクセルを戻す度にパンパン言い出したのです。
もちろんコックをリザーブ側へ切り替えれば走行継続okなんですが、実はTT250R(無印)のガソリンタンク容量は9Lと少ないんですよねぇ。
そしてリザーブになる時のガソリン残量は1.8Lほどなのです。
実は恥ずかしながらこのバイクで、過去に数回(3ないし4回)ガス欠を喰らって押し歩きしています。
まぁ車体は乾燥重量113kgととても軽いのですけど、精神的負担は大きいですねぇ。
ガス欠の原因は大抵がリザーブ位置のままコック切り替え忘れていたコトです。
給油の際にちゃんと戻して指差し確認しなければなりませんねぇ。
(と、これ書いててちょっと不安になって来ました。今回ちゃんとやったかな???)

まぁ基本的には燃費が大変よろしいバイクですから、その燃費の良さが給油頻度の少なさにつながり、給油習慣が薄れるんでしょうねぇ。
そしてついつい燃料を使い切ってしまうってケースもあるのです。
なので、最初にやったのはこちらのパターンですから、その後は「リザーブに入ったら即、給油!」を合言葉にしている次第でございます。
いつまでも走るけれど、やっぱりガソリン燃やして動いているには違いありませんから当然ですねぇ。


そんなワケでして、リザーブに入った翌日早速ガソリンスタンドに行き給油しました。
しかしガソリンの値上がりは凄い勢いですねぇ。
場所によっても違うらしいんだけれど、比較的安い目な私の地域でも149円/Lもするのです。
ハイオクに至っては160円/Lですから恐れ入りますねぇ。

1000円だと、6.7Lになります。
でもそれだとリザーブからだと満タンにはならず、ちょっと足りません。
満タンにするには、もう0.5Lほど必要なのです。
今回は、1080円で7.25Lほど入りました〜〜〜〜〜〜〜〜〜@
でも、ちょっと入れ過ぎみたいですねぇ。
タンクキャップの下端スレスレですから、ちょっと揺すればこぼれてしまいそうです。

それと最近TT250Rはあんまり乗っていませんから、そこでちょっとお出かけしようかと思っての「さるすべり見物」だったのです。
でも天候が生憎で、ちょっと雨がパラ付いてましたので恐る恐る近場で済ませるしかありませんでした。
本当だったら湯谷温泉の方まで行きたかったんですけどねぇ。

それと気が付いたのは、TT250Rの方もやっぱりオイル交換の時期が来ているようです。
ギヤの入り具合がちょっと引っ掛かりますから、オイル性能が低下してますねぇ。
ちなみに私の愛用オイル銘柄は、ホンダG2だったりします。
これは比較的安くて特性が安定してて、そして結構長持ちするんですよねぇ。
まぁTT250Rはオイル交換だけなら1.0Lしか使いませんので、もっと高いヤツでも良いとは思いますが。
しかしオイルとエンジンには相性ってのがありますからねぇ。
なので、次もまた同じホンダG2を使うんです。
既に用意はしてあるんですよんv

かもめさんカブもオイル交換したら調子が良くなったんで、早急にやんなきゃね。


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