2011年11月のコラム
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●2011年11月30日(水)

今月のコラム記事は以上です。続きは来月〜〜〜〜〜@

●2011年11月29日(火)

★★★ぶいぶいEG共和国からのお知らせ〜〜〜@★★★
左メニューの、バイク画像の種類が増えました。
アトランダムに変わりますので、色んなのが出てきますからお楽しみに。



もうすぐ、12月になりますねぇ。
年末と言うと色々バタバタするのですが、その中でも一大イベントが「大掃除」です。

掃除なんてぇのは常日頃、ちゃんとやってれば別に年末になってバタバタしなくても良いじゃないか。
と言うのはごもっともです。
しかし、いつも使っていて中々手が届かない部分なんてのもあるでしょぅからねぇ。
なので普段は掃除できない所を重点的にヤルのです。


去年の今頃だと、丁度「トイレの神様」という歌が流行ってましたねぇ。
流行っていたと言うか、流行らせていたのに近いですが。
そして、NHKの紅白歌合戦に、なんとフルコーラスで歌うってのが話題となってたりしました。

紅白の方だともう一つ、小林幸子と美川憲一の衣装対決が恒例となっていたのですが、それが無くなった話もありましたねぇ。
美川憲一が選考に漏れたんですな。
もっとも、近年さっぱりヒット曲がない歌手でも紅白は出場してますから、何故なのかが不明だったのです。
なんか今年は、チョンコロタレントを出すとか妙な事になっているようですねぇ。
一体どうしてしまったのか、何かしたいのか、はたまた紅白は何処へ行くのやらです。

で、トイレの神様の歌の話ですねぇ。
そもそも去年の最初、つまり平成22年の1月頃にラジオからヒットした10分近い長い歌です。
それが話題となって、テレビドラマになったりまでしたんですねぇ。
おばあちゃんとの思い出を歌った物で、「泣ける歌」ってコトでしたな。
トイレの掃除は大事だよっておばあちゃんはいつも幼い孫娘に言って聞かせてたのだそうで。


で、トイレ掃除と言うと、近年はすっかり水洗化が進んでて、まぁきれいに使っていればそれほど掃除は大変じゃなくなってます。
でも、時には頑固な汚れがこびり付いてて、落ちないことがあるのですねぇ。

そんな時こそ、超強力なコレ。
「イチが効く、ニが効く、サンが効く」でお馴染みの「サンポール」です〜〜〜〜@

これは塩酸が主成分の強酸性な洗剤です。
なので、塩素系洗剤と混ぜると非常に危険なのです。
有害な塩素ガスが発生して、死んでしまいますからねぇ。

ちなみにちょっと前に流行った(?)硫化水素を作るのにも、サンポールが使われてましたな。
具体的な生成法を書くと、どうやら有害情報呼ばわりされるようなのでボカしますけど、でも中学生の頃の理科の授業でやったような覚えがあります。
硫黄と塩酸を混ぜる実験ですねぇ。

この騒動のおかげで、六一〇ハップの製造会社は潰されちゃいました。
でも、サンポールは金鳥なので、そのまま販売も中止されず生き残っております。


で、この強力トイレ洗剤のサンポールは、なんとバイクのガソリンタンクの錆び取りにも使えるのです。
しかも、タンクサビ取り剤として売られている物よりはるかに威力が強いんですな。
もっとも過ぎたるは及ばざるが如しと言いますので、あまり強過ぎて穴開きに至る例も多いといわれてますが。

肝心なのは、サンポールでの酸洗いをした後の処理なのです。
そのまま酸性洗剤が残っていると、例えいくら水洗いしても確実に錆が再発します。
これをもって「サンポール錆取り」を否定する方も居ますが、大間違い。
実は、サンポールの他に、「マジックリン」が必要なのですねぇ。

♪しつこい汚れに、マジックリン〜♪

マジックリンじゃなきゃダメですよん。
と言うのは、この薬剤の機能として必要なのが、「アルカリ性」での中和作用だからです。
一般的な洗剤は、大抵が「中性洗剤」ですから役に立ちません。
もちろんアルカリ性の薬剤ならば、例えば重曹とかを使う事も考えられますねぇ。

でも伝統的に、マジックリンが最も良いのです。
ちなみにサンポールの方は、同等品なら何でも良くて、特に百円均一店で売られているパチ物の方がむしろ強力だったりします。
基本的に、塩酸と界面活性剤(洗剤)が混ざってるだけですからね。


ただ、これらだけでは金属表面のコーティングが出来ません。
なので、本来なら燐酸+亜鉛で仕上げるんだけれど、これはタンク錆取り剤の安いのを買っておきます。
もっとも・・・この写真の製品は、威力が貧弱すぎますねぇ。
正直言って、あんまり使い物になりませんでした。
やっぱり、ファクトリーミルウォーキー製の「花坂爺さん」の方が良いですな。


当然ですが、サンポールとかを扱う場合に、ビニール手袋は必須です。
とはいう物の、いつものごとくエイヤッ!と気合で乗り切りますが・・・・
やっぱり、酷く手が荒れてしまいました〜〜〜〜〜@
ちょっと手に付いただけなのにねぇ。

それだけに、サンポールは強力です。
浸す時間は2〜3時間で、穴が開かないよう気を付けながら行います。
その後水洗いして、再度マジックリンで30分位浸せば、とりあえず完了ですな。
もし錆取りが弱かったならば、再度繰り返すのです。
なので排出した液を取っておくのが良いんだけれど、今回は使い捨てにしちゃいましたねぇ。
そもそも入れ物とかの都合もありますから。

錆の程度が酷くないタンクならば、タンク専用品のみでやった方が良いです。
でも、ちょっと程度が悪い場合だと、サンポール&マジックリンみたいな乱暴な方法も必要ですな。
TPOに応じて、使い分けましょう。

●2011年11月28日(月)

本日はトウガラシのお話です〜〜〜〜@

唐辛子の中でも、七味唐辛子ですねぇ。
うどんに掛けてよし、カツ丼とかにもお味噌汁の風味付けにもよいのです。
牛丼屋さんにも置いてありますねぇ。

実は、私の近所には何故か「トンでもなく不味い」うどん屋・そば屋が乱立しています。
まぁそばはともかく、うどんは気取って食するようなモノではないのですが、それでも酷いですな。
家庭の味とか謳うのは、言葉の耳ざわりこそ良いものの、その実プロの飲食店としての料理を提供する自信が無いだけとしか考えられません。
そばの場合だとちょっと材料に助けられるだろうって甘えが前面に滲み出ちゃってたりしますが、気取ってるだけで中身がスッカラカンです。
某大手グルメマンガじゃないですが「究極のメニュー」ならぬ、「空虚なメニュー」ですねぇ。

もちろんですが、このダメ出しってのは人の好みの問題ではありません。
蓼食う虫も好き好きと言いますけど、まあゲテモノだって美味しいと思う人がいるってコトで、それらの店は未だ成り立ってるのでしょうか。


今回はうどんの話ではないのですけど、でもうどん屋さんってのは怖いですねぇ。
私の経験から、入ってみて最も失敗する確立が高かったのがうどん屋さんなのです。
なんかうどんってのは、こういう物だという正解が確立されていないように思いますねぇ。

もっともこれは私が住んでる地方が丁度、関東風と関西風の境目で混在してるからなのかも知れませんが。
具体的には、おツユが黒いか白いかが店によってマチマチなのです。
好みが分かれる所なんだろうけれど、私はどちらも好きですねぇ。

うどんの生命線は、何といっても喉越しに尽きるでしょうな。
つるんと入るか、にゅるりんと行くのか、にょろんと来たりするのか色々とありますが、それが楽しいのです。
もちろん歯応えとか味わいとかの要素もありますけど、うどんならではの楽しみですからねぇ。
お出汁とか具は、その引き立て役だと思うんです。


そういえば、なんかご当地メニュー(名物)開拓で、豊川は今度はうどんで行くらしいですな。
豊川稲荷うどんってのを開発したんだそうです。
その正体とは、きつねうどんの揚げの中にお餅が入ってるらしいです。
まぁすごく常識的な組み合わせで安心しました。
ご当地名物っのてのはやたら、妙な取り合わせの具材でゲテモノを作りたがりますからねぇ。
とにかく売り出そう、話題にしよう、とばかり焦ってて、肝心の料理の美味しさが忘れられちゃってたりしますから。
でも、うどんで勝負ってのは、また困難な道を選んだ物です。
なかなか、うどんの王者・讃岐に匹敵するモノは難しいですからねぇ。
そもそも地味〜な料理ですし。


で、うどんの話はここまでです。
今回はあくまでも「七味唐辛子」ですから。

七味唐辛子の名産は、良く知られているのが日本に3箇所あります。
一つは、東京・浅草の「やげん堀」。
それと、京都・清水寺の「七味家」。
そして今回出してきた、信州長野・善光寺の「八幡屋磯五郎」ですねぇ。
どれもお寺の門前ってのが共通してます。
日本三大七味なんて呼ばれているらしいですねぇ。

もちろん新潟の方のかんずりとか、九州のゆず胡椒とかもありますけどそっちはまぁイイんです。
今回は、オーソドックスな七味唐辛子の話ですからねぇ。
七味ってのは「しちみ」と読みますが、「ななみ」と読むのも間違いではありません。
「なないろ」とか呼ぶこともありますからねぇ。

ちなみに、唐辛子のみの「一味唐辛子」もあります。
それに比べて七味唐辛子は辛味の他の様々な風味も楽しめますからねぇ。
ちょっとした、ふりかけっぽい感じです。
もっとも、唐辛子が苦手な方からすると、どっちも辛いので同じだそうですが。


で、その日本三大七味唐辛子ですが、残念ながら私の住んでいる地域からはどれも距離があります。
しかも、取り扱っているお店を検索すると、一番近いのが静岡県浜松市の遠鉄百貨店ですな。
ちょっと買いに行くにしても、遠すぎます。

だったら必殺の通販で、となるのです。
探してみると、八幡屋磯五郎/オンラインショップなんてのがありますねぇ。
しかし、唐辛子ってのは単価が安いんです。
運送コストがばかにならないので、こういう場合は何名かの購入希望者を募っての、共同購入が良いですねぇ。
たしか以前オートバイ工房でも、千葉は銚子の濡れ煎餅とか、神戸だかのパンとかでやりました。
でも今ではそんな仲間もいませんので無理ですねぇ。

さらに困った事に、我が家でも七味唐辛子を食するのはなんと私一人だけなのです。
家族全員、辛い物が苦手なのですねぇ。
もしかしたら私の出生の秘密が明らかになると、ちょっとしたドラマみたいな展開があるのかも知れないですv

とバカな妄言は置いといて、とにかく購入する量が限られるんですねぇ。
なので沢山買うってのが出来ません。
送料一律\400-だそうなので、これは困りました。


ある日、近所のスーパーへコーヒーを買いに行きました。
いつも愛飲しているスジャータの紙パックのヤツです。
なんかこの商品もやたら人気が出てきたようでして、品切れとかも良くありますな。
もしかして、私がこのコラムで書いたから流行っちゃったのでしょうか???

で、スジャータ紙パックコーヒーにもいくつかの種類があります。
あ、私の飲むのはブラック無糖のみですからね。(甘いのはガブ飲みすると太ります)
通常安く売ってるのは、黒いラベルのモノですな。
注ぎ口が別に付いているパックのと、牛乳と同じ形式のとがあります。
前者は千葉県佐倉市の工場で作ってるみたいですねぇ。
震災の後、東京水道パニックがあった時からはあんまり見なくなりましたけど。
後者は名古屋工場って書いてありますけど、主流派こちらです。
どちらも微妙に味が違うんですが、まぁ名古屋の方がちょっとおいしいかな。

その他の種類で見たのは、緑色のラベルのですねぇ。
こちらはなんかちょっとおいしいんです。
よりコーヒーらしいと言うか、とてもイイ感じなのですねぇ。
しかし残念な事に、こっちのを売ってる店がほとんど無いのです。
なので近所のスーパーで見かけた時は狂喜乱舞して5つもいっぺんに買ってしまいました。
(後で冷蔵庫に入らず苦労しましたよん)

いつもはコーヒーだけ買ってささっと退散するんですが、ある時レジが混んでたので売り場をウロ付いてみたのです。
そして唐辛子の売り場にて、なんと!
あれだけ恋焦がれていた、八幡屋磯五郎の七味唐辛子が並んでいるじゃありませんか。
もちろん品数は僅かでしたから、即効買い求めました。

しかし、家に帰って気が付いたのは、実はつい先日に七味唐辛子が無くなったので普通のヤツを買って来て補充したばかりなのです。
よってしばらくの間は、この八幡家磯五郎・七味唐辛子を味わう事が出来ません。
一度開封してしまったらどんどん風味が失われて行きますからねぇ。
なので、まずは今あるヤツをどんどん消費していかなきゃなりません。


果たして、いつもの普通のと、名物・八幡家磯五郎のとはどの位違うものなのか、楽しみです。


●2011年11月26日(土)

本日は、かもめさんカブではなくて、似たようなののネタです〜〜〜〜〜〜〜@

世界の銘車・ホンダのスーパーカブは半世紀の歴史を持ちます。
50年以上もあちこちで働き続けているのです。

オートバイとしてのジャンルは、実用車とかビジネス車と呼ばれています。
クルマで言うと「商用車」「営業車」に該当するんでしょうけれど、むしろ荷物を載せて運ぶことが多いので「貨物車」に近いですねぇ。
二輪車の商用バン、とでも言った方が正しいでしょうか。


そんなワケなので、バイクはバイクでも「走り」に関する部分ってのはあんまり突出した点はありません。
エンジンに関してはせいぜい、中低速トルクが豊かで燃費が良く耐久性があり壊れにくいって事位でしょうか。
それと「ノークラッチ」ですねぇ。

車体・足回りとしては・・・・
タイヤが2.25-17と言う自転車みたいなサイズです。
(後ろ側はワンサイズ大きな2.50-17とかの場合もありますけど)
スポークホイールにチューブが入ってるんですねぇ。
街中での取り回しを重視した、14インチサイズのタイヤを採用したモデルもありますな。

ブレーキは、ドラム式がほとんどです。コストとのバランスでしょうね。
足回りも後ろはオーソドックスな2本サスで、前はボトムリンク式のタイプが多いです。
これも堅牢性と重量・コストのバランスからでしょう。

つまり、かなり昔のオートバイの基本構成のまんまなのです。
スーパーカブC100が発売されたのは1958年(昭和33年)のことですねぇ。
大ヒット作となったんですが、当時は斬新なスタイルだったのでこのカタチが標準となるのはもうちょっと後です。
ヤマハのメイトU5Dがデビューしたのは1965年、スズキのU50(後のバーディー)は1966年ですからねぇ。
ちなみにスーパーカブがOHV→OHCになったのはこの頃です。
そもそもスーパーカブのヒットにより、その売れ行きの良さから同じようなスタイルのを出した訳です。
悪く言えばコピーとかパクリになるんでしょうけれど、でも市場ニーズがあるんだからそれに対応するのは当然の事です。
あながち「ヤマハのカブ」「スズキのカブ」と呼ばれてたのは間違いでも無かったりしますねぇ。
で、ビジネス車ってのはこういう物だと言うのが確立したのです。

信頼性・堅牢性を重視すれば、やはりあんまりコロコロと構成などを変えるのは良くないので、ずーっと同じカタチを踏襲しつつ今まで来てたのですな。


今回のネタバイクは、ヤマハのカブこと「メイト」です〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@
先ほどちょろっと書きましたけれど、実はメイトは1965年のU5Dが最初です。
スズキのもですが、この当時は2サイクルなのですねぇ。
ホンダだけが唯一4サイクルエンジンだったのです。

でも、やっぱりホンダに追従すべく、他メーカーも4サイクルモデルを出してきたんですねぇ。
もっとも各社の得意な2サイクルモデルも併売していたのです。
ヤマハは「タウンメイト」というモデルで1982年から、スズキはバーディー80DGで1984年頃からです。
やはり、2サイクルでは省燃費の点でカブには敵わなかったからでしょうな。
でもヤマハの意地なのか、Tメイトはシャフトドライブにして来てます。
メンテナンスフリーの豪華なメカですからコスト的に厳しいはずなんですけどねぇ。
スズキは「後出しじゃんけんのスズキ」と昔から言われる通り、フォロワーとしての車種を開発して出すのはいつものこと。
だから割り切っているのか、ほぼ2サイクルモデルと共通の車体構成で出して来たのです。
生産コストを抑えるのにはむしろこっちの方が正しい方法なのですけれどね。

その後、ヤマハとホンダは苛烈な省燃費競争を繰り広げるのです〜〜〜〜〜〜@
さらにスクーターの分野でも同じく、HY戦争と呼ばれるほどの激しい売り込み合戦がありました。

その結末は・・・やっぱり、カブには敵いませんでしたねぇ。
このビジネスバイクの変遷とかを改めて見直しても、そもそもホンダがカブで確立した分野ですから。
しかも唯一無二の4サイクルエンジン技術を引っさげてなので、流石に追従するのも難しかったようです。

しかし、全然売れなかった訳ではありません。
私の住んでいる地方だと、銀行の外回り営業さんは圧倒的にメイトが多いんです。
ちなみに、メイトでも2サイクルの方のVメイトですけどね。
Tメイトは、農家の方が使う事が多かったと思います。
特に山の方とかへ行くと、田んぼや畑への道が狭く、そういう所を通うのには丁度良いんですな。


今回はメイトのネタなので、ヤマハ主点で見なければなりません。
でもどうしてもカブを意識してしまいますねぇ。

ちなみに、2サイクルの「V50メイト」と、4サイクルの「タウンメイト50」の2台一緒にありますv
どちらも自動遠心クラッチ・3速ロータリーミッションを搭載しています。

Vメイトの方の特徴は、やはり2サイクルエンジンって所ですね。
レーサーレプレカに被れた考え方の人は、やたら2スト=速いというイメージに縛られている傾向がありますけれどこれはちょっと間違いです。
構造上、利点は多くありますけれど、やはり弱点もまたあるのです。
実用車の場合だと、それほど「速い」ワケじゃあないですからねぇ。

確かに、出足から中間加速の部分は力強いです。
グワッと車体が前へ進みますからねぇ。
その代わり頭打ちが早くて、思ったように速度が伸びません。
2サイクルは高回転化が難しい構造でもあるのです。
Vメイトは、この中間域の「グワッ」と加速する点が、最大のチャームポイントなのですねぇ。

走行フィールに関しては、正直言って良く判りませんねぇ。
まぁこんなもんだろうって感じで、特筆すべき点なんぞ何もありません。
ちなみにカブとはフレーム構成がちょっと異なります。
カブは後モノコック+前パイプなんだけど、メイトは全てプレス成形ですからねぇ。
スポーティーさって点からだと、カブみたいな無理は利きませんな。
なのでビジネス車らしく、足として普通に乗るのが良いと思いますです。
(カブはダート走行とかが意外と楽しかったりするのです)


写真のV50Dメイトは1994年のモデル(V50D/4AT4)でして、走行距離は2.6万km。
詳細の写真は、★コチラ★です〜〜〜〜@

遠心クラッチ3速で、電装は12vです。キック始動。
コンディションとしては、外観がちょっとヤレている部分があります。
フロントウインカーボディの側面とか、メッキが飛んで錆びてますねぇ。
ただし、前後タイヤはバッチリ溝があります。(交換してから走行距離が少ない)
さらに灯火類の作動ok、バッテリーも生きています。
そのまま乗れる状態ですな。
ミラーは右側のみ、カギも純正で1本のみ(箱のカギもあります)。
もちろんですが、走るのにガソリンの他に2サイクルオイルも必要ですからね。

予定価格は・・・4万円ですね。


もう一台の、タウンメイトT50。4サイクルですよん。
1997年のモデル(22F/3ELD)ですが、走行距離はちょっと多くて5.7万km。
これも遠心クラッチ3速ロータリーで、12v電装、キック始動です。
詳細写真は、★コチラ★です〜〜〜〜@
コンディションはそこそこの外観ですが、キャブ周りはちょっと汚れが多いです。
それとチョークワイヤーが屈曲してますねぇ。
(戻す時に折れ曲がらないよう助けてあげる必要があります)
もっともこれはワイヤーを交換すれば直りますけど。
それとバッテリーが上がってしまってますので、交換が必要です。
開放型の「YB4L-B/GM4-3B」ってタイプになります。(ミントとか旧Jogとかと一緒)

タイヤは前後共に磨り減っていますので、そのうち交換する必要がありますね。
もっとも、このバイクを買ってくれた方にはオプションとして、「\6,000-で前後タイヤ新品」にします。
銘柄はダンロップIRCブリジストン辺りで選べませんけれど。(変な中国タイヤは使いません)
タイヤ交換オプションを選択すると、オイル交換もオマケになりますよん。

シートは純正オプションのカバーで補修してありますのでキレイです。
電灯も全部作動しますけれど、ウインカー点滅とホーンはバッテリーを交換しなければダメです。
カギは1本のみ。
もちろんエンジンの係りや吹けは良くて、試し乗りをしても悪い点はありませんでした。

走行距離が多いのですが、以前ドライブシャフトのベベルギヤケース部の修理をしています。
シールを交換して、ヤマハ純正指定の専用グリスを充填してあります。
それとカムチェーンテンショナーの調整も行っていますので、エンジンの音はとても静かです。

予定価格は、2万5千円ですねぇ。


どちらも、そのままかちょっと手を入れれば充分に実用となります。
あんまり人気は無いモデルなんですが、それを逆手にとって駅までの通勤通学の足として如何でしょうか。


この2台のメイトは、近々オークションに出品いたします。
でも、事前に買いたいって方がいれば是非お問い合わせ下さいね。
近所なら配達しますです。(高速道路代と距離に応じた燃料代実費はご負担願います)

2サイクルの「V50Dメイト」が、4万円。

4サイクルの「タウンメイト50」が、2.5万円。
※(購入時オプション:新品タイヤ+オイル交換\6,000-)


書類は譲渡証を発行します。
(登録代は別途お問い合わせ下さい。また自賠責保険は別に必要です)

メールでのご連絡は、★こちら[imatech@vivieg.com]より★
※普通のメールなので、ちゃんと連絡先とか書いて下さいね。※

もっとも、ヤフオクに出品してどなたかの入札があれば、それまでとなります。

●2011年11月25日(金)

かめさんカブ復興計画に、かなり大幅な変更がでました〜〜〜〜〜@

タイトル写真の通りです。ぼわわっぷですよんv
遂に悪魔の囁きに負けてしまったのです・・・・・。

ずーっと「手間暇掛けて、その結果が普通のカブか?」と自問自答して来ましたからねぇ。
ただし、「速くしたい」なんてつもりはありません。
実用性能向上を図ると、やはり排気量があった方が有利なんです。
運転だって楽ですからねぇ。
ここだけはお間違いのなきよう。


採用した製品は、タケガワのeステージ81ccです。
ノーマルヘッド流用するタイプで、スチールシリンダーですねぇ。
ちなみにお値段は、\10,290-でございますです。

デイトナのアルミ88ccキットも有力候補でした。
なんかモデルチェンジして随分と値下げしましたからねぇ。
こちらの定価は\12,075-なのですが、デイトナは掛け率が(以下自粛)
つまりお買い得なんです。
でも、デイトナのキットは品薄で納期が掛かるとのコトでしたのでパスです。
まぁ以前のキットの作りの酷さから、ちょっと採用するのに抵抗があったのも関係してますけど。

実はキタコも対抗して、定価\11,550-のアルミ85ccキットを発売してます。
これは最初イイ!と思いましたけど、何故か仕切値が???(定価とほぼ同じ)だったのでパス。
何かの間違いじゃないかと思うんですけどねぇ。
もっともキタコの掛け率は(以下自粛)
まぁ高級品ってコトですな。
モンキーちゃんの方はキタコだから、まぁいいや。


で、タケガワeステージ81ccキットに話を戻しますが、なんかこれは地味と言うか存在感が薄いんですよねぇ。
と言うのも、廉価版ってコトもありますし、タケガワでは通常ハイカムとセット販売になってんですが、これは違います。
まぁ一般客からすれば、パッと見のお値段が判断基準となりやすいですから、それに併せたのかも知れませんな。
ちなみに、カム交換は必ず必要であると言っておきます。
そもそも胃袋だけ大きくしても、出入り口が狭いままだとバランスが取れませんからねぇ。
本来ならバルブも大きくする所なのですが、それは省略してんです。
なのでせめて、バルブの開き具合を多くしてあげて欲しいんですよ。
そうしなければ、調子が出ませんからねぇ。
もっともカムってのは、以前コラムで書いた通り結構なお値段がするんですが。
(ちなみに私はストックしてあったのを使います)


箱を開けてみます〜〜〜〜〜〜〜@
万一、内容物にトラブルとかあるとイケませんので検品なのです。
大手メーカー製だと、初期不良に関してはちゃんと対応してくれますからねぇ。

とても親切なキットですねぇ。
今までの使用実績もありますので、安心して組み込めますです。
ただし12v系しか対応していませんから要注意ですな。
旧型エンジンだとキタコ鉄75ccしか同等の価格帯のはないのです。


ピストンとシリンダの精度も良いですねぇ。
実は台湾製アルミ80ccキットとも迷ったんだけれど、あっちはちょっとこの点に難がある場合が見られます。
問題の無いモノもあれば、問題だらけなのもあるので、一種のバクチですねぇ。
まぁ\6,500-程度で売ってんですから、価格相応ではありますが。
精度が悪いと、何となく力が弱いとか、発熱が多かったり、妙な振動が出たり、回転フィールが悪く、また高回転の伸びが悪いんです。
それしか知らないんなら、こんなモノかで済んじゃいますけれどね。

参考までに作業工数です。
シリンダ・ピストン交換は1.5Hですねぇ。
カム交換をすると、単品では0.6Hだが重複作業があります。
なのでバルブクリアランス調整の分、0.3Hだけ加算ってコトになるかと思いますです。


実は、ボアアップ改造をするに当たって、ただキットだけ組めば良いってモノではありません。
付随する部分をあれこれ見直し(交換、調整)しなければならないんです。
そもそも排気量ってのはエンジンの根本的なモノなので、それを変更するってのはとても大掛かりな仕様変更となるのです。

ただ、ボアアップキットは結構なお値段がしますので、どうしても他の部分までコストを掛けたくないって気持ちが出てくるのは仕方ないでしょう。
ですが、コスト圧縮ってのは「手抜き」をする事とは違うのです。
必要な部分はちゃんと手当てをして、その中で工夫によって費用節約するのが正しいのですねぇ。


エンジン内部の話だと、先ほどのカムシャフト交換の他にはオイルポンプとクラッチがあります。
オイルポンプに関しては、12v系ならばノーマルでも容量がありますので必ずしも交換しなければならない訳ではありません。
ただオールマイティーに使えるようにするならば、ちょっとだけ大きくするのがイイのです。
私のお薦めは、カブ90同等の7.0mm厚ロータのポンプですねぇ。
実は最新のFIカブ/モンキーもこれですし、以前はおばちゃんシャリィにも採用されてました。
駆動するカムチェーンも50cc純正の軽量タイプ(25チェーン)のままでokみたいですし。(ホンダの組み合わせより)
お値段は何故かタイカブのよりもちょっと高い、\2,400-位だったかと思います。
かもめさんカブには、これで行きますよん。
新品ストック品がありましたからね。

もちょっと大きくするとカムチェーンも強化(25Hチェーン)したくなりますねぇ。
もっともフライホイール側を完全に外さなきゃなりませんので、手間が余計に掛かりますが。
オイルクーラーを付けたりするんならば、やはりタイカブ100EXポンプとか社外品のは必要でしょう。


クラッチに関しては、遠心クラッチの場合はそのままでも大丈夫です。
但し元々使い込んでいた場合、増大したトルクにより滑り出すコトはありますからOHが必要です。
カブ90仕様や強化品にすればより良い操作感覚が得られますけどね。
クラッチの繋がり始める回転も低く、発進がスムーズなのです。
ちなみに私はたまたまカブ90用の部品が出現してしまったので、これを使いますが。

手動クラッチの場合、クラッチ板が1枚しかありませんので大抵は滑ります。
スプリングだけ強くしてもダメみたいですねぇ。
もっとも多板クラッチも\8,000-位と安くなりましたので、是非これは交換して下さい。
クラッチレリーズレバーも本当は多板クラッチ用のにしなければならないんです。
キタコのパーツとかDax70用のとかを使います。
これにするとクラッチ操作が軽くなりますし、また切れ具合が大変よろしくなります。
意外と知られていない部分ですけどね。

クラッチ部分をメンテする場合、ついでにオイルポンプもやっとくと良いです。
ちなみに作業工数で言うと、0.9Hで違いがありませんし。


それとセッティングですねぇ。
セッティングと言うとまず思い浮かべるのがキャブセッティングでしょう。
もちろんこれはやらなければなりません。
またFI仕様の場合では、FIコントローラを付けないと補正が出来ませんから要注意です。
未だに、FIが万能だと勘違いしてる方が多いようです。
そもそも完全なループ制御をしてる訳ではないので、排気量増大分まで自動補正して合わせてはくれません。
あくまで50cc仕様の前提の燃調・点火時期のマッピングに基づいて噴射してるだけです。


実はセッティングとして、減速比・ギヤ比の設定の見直しもあるのです。
これをやらないと、エンジンに負担を掛けて壊してしまいますよん。

「そんなにスピードは出さないから要らない」なんて考えてる人がいますけど、これまた大きな勘違いです。
変速付きの自転車に置き換えてみれば明白です。
低いギヤのまま固定して走ってれば疲労度合いが凄いですし、無理してればそのうちヒザを壊してしまうでしょう。
なので、エンジンパワーや回転に見合った適正なギヤ比を与えてあげるのが正解なんです。

大抵はドライブ側(エンジン側)のスプロケットでハイギヤード化しますねぇ。
ただし増やした丁数分、チェーンのリンク数が足らなくなりますので要注意です。
かもめさんカブの場合だと、ドライブ側(ホイール側)も替えなければ計算したギヤ比になりませんでした。
そもそもスプロケットやチェーンは消耗品ですから、古くなっていればこの機会に交換をお薦めします。
カブだと特に通常カバーで見えませんので、どうしてもメンテ不足になりやすいですからねぇ。

かもめさんカブは、F15T/R35Tと言うセッティングです。
15Tの方はタケガワ製のですが、これは中古のストック品があります。
35Tの方はちょっと迷いましたが、キタコ製の2千円くらいのを買いました。
実はカブには安い補修用スプロケが出ているんだけれど、丁数は限られます。
C70用の36Tってのがボアアップ車両に使うのに近いですねぇ。
まぁお値段の違いなんて数百円なのですが。

ちなみに検証してみましたが、郵政MD50カブは普通のスーパーカブとスプロケの取り付け部は同じです。
何故か別にラインナップされているので不思議ですけどねぇ。
(もちろんですがMD90の場合はチェーンサイズからして428と異なりますから別物です)
新聞配達用のプレスカブは、リヤブレーキが大型化されてる都合でハブが違いますので、スプロケも専用となります。


チェーンに関しては、私は本来RK派なのです。
RKしか取り扱っていませんでした。
なのでストック在庫品もRKなのです。
「420MS-110L」と言うスタンダード110リンクの商品ですねぇ。
当時の価格は\2,080-だったようですが、今は値上がりして\2,310-になってます。

でも今回はちょっと見直しをしたのです。
と言うのも、カブは標準でも100リンク以下なんですねぇ。
プレスカブとCMカスタム50の13T/42Tの組み合わせで100Lです。
またリトルカブセル付きの14T/41Tでも100Lですねぇ。(当たり前か)

つまりF15Tにするならば、ドリブン側が40Tまでなら100Lで大丈夫なのです。
そしてF16Tにするならば、R39Tまでは100Lなのですよん。

となるとかもめさんカブにストック品110Lを使うと、相当余りますねぇ。
なんか勿体無いです。
それと、車体が大柄なので、この際ちょっと強化品を採用しようかと考えました。
なので、江沼チェーンが安く品質も良いので、これを使って見ます。
しかしまたここで不思議な現象が。
スタンダードタイプとヘビーデューティータイプがあるのですが、定価では強化品の方が高いです。
これは当然の事なのですが、しかし仕切値だと何故かその関係が逆転してんですねぇ。
全くもって不可解ですが、まぁ入手価格の安い方ってコトで、ヘビーデューティーの方にしました。

ちなみに定価だと、STD=\1,995-で、強化品=\2,310-です。(共に100L)

あれ?RKの420MSと強化品は同価格ですねぇ。
不思議ミラクルワールドなのが、チェーンの世界なのでしょうか。
ちなみに、激安品だと100Lで\300-位のがあります。
これは補修用のモノとして、業界関係者用ルートでごく普通に売られていますねぇ。

確かにチェーンってのは、産業用にも使われている一般的な部品です。
なので、もしかすると「バイク用」と銘打っただけでお値段が上がるのかもしれません。
似たようなのにベアリングとかネジ類がありますからねぇ。

しかし、私はいくつもの粗悪品チェーンを見て来ています。
これらは簡単にキンク(固着)してしまい、さらに部分伸びとかも凄いです。
通常のバイク用チェーンってのは、主にピンが磨耗するのですが、粗悪品はプレートとかローラー偏磨耗とか、妙な減り方をするのですねぇ。
もちろんですが走行中に破断した例もあります。

だからこそ今までは、RK高砂のモノ1本に決めてたのですけどね。
ちなみに、DID大同とか、今回採用した江沼EKに関しては別に悪い訳じゃないけれど、まぁ比較するのがややこしいので避けていただけです。
スペックを調べて、さらに価格と連携させて・・・なんてやってると大変ですし。
しかもそこまで拘らなくて良いと思うんですよ。
ちなみにデイトナが扱ってた外国のレジーナですが、これも使った事がありますけど良い製品ですねぇ。

本来のお値段だと、チェーンスプロケ3点セットで約\5,000-ですねぇ。


つまり、ボアアップキットを1万円位で買って来たとしても、その他のお金が結構掛かるのです。
カムシャフトは必需品ですからねぇ。8千円〜1万円弱ですか。
モンキーちゃんだとクラッチ&オイルポンプで1.2万円ほど。
さらにチェーンスプロケ3点セットで5千円ほど。
それとオイルとか、キャブのジェットとかも入れれば2〜3千円の追加がありそうですな。
つまりパーツ代だけでも合計で4万円ほどは必要なのです。

工数はちょっと複雑な計算となりますが、大体3.0Hほどでしょうか。
するとレートにも寄りますが、2万円前後は見ておかなければなりません。

となると、6万円コースってコトになりますねぇ。

基本的なボアアップ改造だけでコレですが、車体の方とかも少しは手を入れたいものです。
また、キャブやマフラーの交換なんか考えると、もっともっとお金が掛かりますからねぇ。
これがボアアップ改造の真実の姿です〜〜〜〜〜〜@


ちなみに私が今回かもめさんカブのぼわわっぷに使ったのは、キットとドリブン側スプロケとチェーンですね。
チェーンとスプロケットは磨耗著しくてどのみち交換しなければならなかったんですけど。

合計金額は計算が違うので書けませんけれど、まぁ結構な出費ではあります。
手持ちのストックパーツがなければ、到底こんなコトにはなりませんでした。
以前悩まされたのは、ストックパーツの出現があったからなのです。

●2011年11月23日(水)

エンジン物のネタです〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

何やら色んなのが舞い込んできますねぇ。
今回は修理品ではありません。
この間の豊田スタジアムにてフリーマーケットがあったのですが、そこで見つけたのです。
もちろんですが研究用・オブジェとして¥800−で買ってまいりました。

雑貨やバイク部品を色々売ってたオジサンから買ったのですが、なんかエラく調子が良過ぎるんですねぇ。
「これ、ちょっと欠けてるだけなのにさ。直せばエンジン掛かるよ〜」なんて言ってました。
クランクケースの部分が破損しているんですけど、多分このオジサンはエンジンの仕組みをよくご存じないんでしょう。
まぁふっかけて売っているワケではありませんでしたから、「詐欺師」とまで呼ぶのは可哀相ですから、「インチキオジサン」程度にしておきます。
中古品の売買には言動に気を付けないと、ついつい力が入り過ぎで余計なコトを言ってしまい、それによりトラブルになりがちです。
もっともフリマみたいにその場限りならば、後は野となれ山となれ、の主義でも通っちゃいますけどね。
かく言う私も何度か、フリマで騙されて変な物を掴まされた事がありますが。


「TAMIYA」って書いてあるので、どうやらラジコンのエンジンですねぇ。
調べてみますと、15って番号がこのエンジンの大きさで、15クラスと言うんだそうな。
2.4ccの排気量がある、2サイクルのクランクケースバルブ方式です。
グロープラグによる焼玉エンジンですので、点火系はありません。
燃料も専用のグロー燃料ってのですが、なんか高いらしいですねぇ。


私の記憶が確かならば・・・昔、タミヤにはエンジンのラジコンカーはなかったような。
それにラジコンは私の子供時代にちょっと流行りましたけれど、とても高価なので手に入れる機会がありませんでした。
電動RCはあったんだけれど、兄貴に独占されて触れることすらかないませんでしたから。
(でも何故か名目上は、兄弟で共用ってコトで買ってもらったコトになってた)
そんなこんなで、正直思い出すだけで気分が悪いからずーっと関わり合わなかったのです。
それに、ラジコンよりもトイガンの方のが好きでしたからねぇ。

でも、エンジン物ってコトだと、超小型な製品がどのような作りになっているのか、とっても興味があります。
今までは50ccの原付バイクのエンジンが一番小さいモノだったんだけど、草刈機の25ccとかも見てると興味深いですからねぇ。
ラジコンのエンジンは、15クラスだと2.5ccしかありません。

どうやら15ってのは、立方インチから来ているようですねぇ。
1立方インチ=16.387ccですから、0.15ci=2.458ccとなります。
ラジコンは競技がありますので、レギュレーションの関係上クラス分けがしっかりしてんですねぇ。


丁度手元に、原付スクーターのシリンダーがあったので並べてみました。
どちらもクランクケース(リード)バルブ方式の、空冷2サイクルなんですねぇ。

でかっ!!原付き、でかい。

もちろん人を乗せて動く、交通機関の一環としてですからやはり50cc位の排気量は必要なのでしょう。
ただ、今までバイクを基準にしていたので、どうしても50ccは「小さな排気量」と決めて掛かってたようです。
20倍も排気量があるんですからねぇ。

もし原付きのエンジンを20倍すると、1,000ccとなります。
普通自動車クラスのエンジンですねぇ。
割合で比べると、それ位違うんだから確かにバカでかいなーと感じます。


ラジコンエンジンには、キャブレターも付いてますねぇ。
斜め上方へ延びている黒いパーツがそれです。
スロットルバルブはロータリー式と言う、円筒形のバルブを回転させる方式です。
サーボモーターがスロットルを動かすようになってます。
いくつかの調整ネジが見えます。
一番調整で使うのは、ニードルの調整ネジですねぇ。
写真左下にて、見えているのがそれです。
原理としては簡単で、ジェットニードルを出し入れしているだけです。

排気ポートからシリンダ内部を覗いてみると、掃気ポートが3つ見えます。
かなり緻密な設計ですねぇ。
ピストンリングは1本です。

写真では判りにくいんですが、本体の四角い方にリコイルスターターが付くのです。
リコイルスターター側から見て、時計回りにエンジンが回るみたいですな。
クランクケース内部にワンウェイクラッチが内蔵されていて、リコイル側>クランクシャフトの回転の時だけ駆動するようになってます。

反対側の、真鍮のテーパー状カラーが付いてる方がアウトプットシャフトです。
ここにフライホイール・遠心クラッチ、それとギヤが付くんですねぇ。
なんか2速の自動変速ミッションもあるらしいですな。
自動変速の方法は、ATシャリィなんかと同様で遠心クラッチとの組み合わせで切り替えているとのコト。
小さなスペースに、精密なメカが組み込まれてるので面白そうです。


今回ラジコンエンジンを調べていると、世の中にはもっともっと小型のエンジンに魅入られた方ってのがいるんですねぇ。
その中でも秀逸なのが、★わんぱく工作室★という可愛い名前のサイトです。
なんかネーミングには「ぶいぶい」に通じる部分も感じられますね。
単列星型多気筒エンジンとかジェットエンジンとかのコーナーもありますが、私が最も興味を持ったのが「マイクロ2stエンジンの切削加工」のコーナーです。
気の遠くなるほど緻密な加工が繰り広げられてんですねぇ。

4サイクルの超小型エンジンもありますな。(市販もしていた様子)
さすがにメカニカルロスが大きいので、実用性能を出す為にクランクケース圧縮を利用してるとのこと。
感動モノですな。

●2011年11月21日(月)

本日は、ぶいぶいEgらしく「エンジン物」のネタです〜〜〜〜〜〜@

先月は刈払機(草刈機)のメンテナンスをしましたねぇ。
今回は、発電機でございます。

モノはホンダのEM-30Gというマシ〜ン。
4サイクルSV(サイドバルブ)、55ccの排気量を持つガソリンエンジンでして、発電機出力は300wです。
詳細は、★こちら★を見ると判りますが、相当の年代モノですねぇ。
なんてったって、1973年の発売なんですから。
(実は、コレが後で大きなポイントとなるのですが)


修理依頼品ですが、コンディションは「劣悪」クラスですな。
燃料タンクの中は錆び錆びでボロボロですし、キャブの中も相当腐ってます。
また、点火系も故障しているらしくて火花が飛びません。
ただしクランキングしてみると、圧縮などはちゃんとあるようです。

もしかしたら、修理不能となるかもしれないと覚悟を決めつつ、取り掛かりました。


まずは、手を入れなければならない箇所の特定と、ケミカル品などの手配です。
また予算的な問題もありますから、それも考えつつ総合的に見て行かなければなりませんねぇ。

まずは燃料タンク。
とってもおぞましい状態ですので、錆び取りの作業が必要です。
スペックを見ると、2L入るらしいのでそれほど大きい容量じゃないのが救いですねぇ。
使用するケミカル品も少なくて済みそうですし。
これは最大の難点ではありますが、とりあえず最後にします。
タンクが復活しても、肝心のエンジンやジェネレータ部分が壊れていたら何にもなりませんからね。

次に、点火系ですな。
ここはかなり難物でして、どうみても火花が飛んでいません。
技術資料なんて全然ありませんので、現物を解析するしかないのです。
どうやらこのマシンは、燃料コックを操作すると同時にキルスイッチが働いて、点火をカットするみたいですねぇ。
もっと後のモデルでは燃料をカットするだけだったんですが、昔のモノは丁寧な構造になってたんですな。
IGコイルは結構大きいのが付いてました。
ただし、エキサイターコイルらしき物に関しては、ジェネレータ部に入ってるのか外からは見えませんねぇ。
黒い線が点火系のラインだと思われますけど、なぜかジェネレータ部から2本出ているのが気になります。
そこからまた、IGコイルとキルswへと2本配線が延びているのです。

テスターで、その部分の発生電圧と、コイルの導通をチェックしてみました。
発生電圧は多少弱めですが、針がピクピクと触れていますので出てはいる様子。
コイル導通のチェックは、数Ωほどありますねぇ。
これをCDIの回路に当てはめて見ると、発生電圧が弱い?気はするんだが、断線とかはないみたい。
本来ならばCDIユニットなどを仮設でもいいから取り替えてみたい所ですねぇ。
完全にアウト!とは言い切れない、もどかしさがあります。


ここから、数日の間があいてます〜〜〜〜〜〜〜〜@
一応オーナーさんには、「もしかしたらダメかも知れないけど、もちょっと頑張ってみるわ」と伝えてあります。
これは厳しそうですねぇ。


そして、もう一度気を取り直して再チャレンジ。
まずは頭をリセットして、故障診断の邪魔になる既成概念を払拭してとりかかります。
何てったって、'73年製なんですから、私のもんきーちゃん(Z50J/'74年製)とどっこいどっこいの旧さなのです。
そんな簡単に直ってしまってはむしろ変ですからねぇ。

と考えてたら、ふっと閃きました。
丁度かもめさんカブも修復してるので、ピン!と来たのです。
それは・・・その時代のホンダの小さなマシンは、ポイント点火が圧倒的主流だったってコトです。

もう一度上のホンダサイトとかみると、「ギヤ音、ポイント音、タペット音など」と書いてありますねぇ。
ジェネレータから出ている配線が2本なのもうなづけます。
今までCDIだと思っていたのが、実はポイント点火だったのです〜〜〜〜@

テスターでの導通チェックで数Ωってコトは、つまりポイントの接触不良ですな。
これはごく普通のトラブルですので、接点の研磨をすれば直ってしまいます。
またエキサイタコイル(?)の発生電圧が低いのも納得です。
そして、配線を辿っていくと・・・軸端のファンの根元に、なにやらそれらしいケースがありますねぇ。
ファンを取り外そうと思いましたが、さすがに固くて困難です。
でも隙間から分解ができたので、そのケースのフタを外すと・・・あった。ありました!

ごく普通の、カブなどで使われているのと似たようなポイントが出て来ました。
作りは少し簡単になってますねぇ。
そして接点は、荒れてはいないけれどねずみ色に酸化しております。
隙間からの分解はちょっと大変ですが、何とか頑張ってポイントの取り出しに成功しました。

ポイント接点をオイルストーンで研ぎ、平面を出しておきます。
それから接点部分の脱脂をします。
これをやんないと、スパークした火花で炭化して焼けてしまいますからねぇ。
そして、軸部とカムヒール部分にうっすらとグリスアップをします。
これはエンジンが回ってる間、常時動いて擦れてるので、磨耗防止です。
うっすらって感覚が無いと、グリスが飛び散ってまたトラブルの原因になりますからねぇ。

そして、点火時期合わせです。
と言っても全然難しくありません。
大抵どこかにちゃんと合わせマークがあるんで探します。
するとファン外周にそれらしきのを見つけましたので、テスターの導通ブザーモードを使って合わせました。
回路的に完全にポイント接点だけになりますから合わせやすいですねぇ。
カブとかだとコイルと並列に付いた状態で合わせなきゃならないんで微妙なのです。

そして組み立てて、いざ。
リコイルスタータを引くと、プラグから「バチバチ」っと火花が飛んでます〜〜〜〜〜〜@
これで何とか、復活できる見通しが一つ立ちました。


その次は、キャブレターの修復です。
これもド腐ってましたねぇ。
特にフロートバルブ部分の動きは相当固かったのです。
どうしても発電機ってのは使用頻度が低い場合が多いので、こうなっちゃうんですな。
使い終わったならば必ず、キャブのガソリンを完全に抜いてもらうのを徹底しなければなりません。

あまりにも悪い状態の絵はおぞましくて、グロ画像となっちゃいますからパス。
キレイにした写真ヲアップロードしておきます。

ちなみにキャブの形式は、固定ベンチュリータイプの、フロートバルブ式。
ホンダで言うと旧シャリィがこんな構造のキャブを使っていましたねぇ。
スロットルバルブはバタフライ式でして、いわゆるピストンではありません。
まぁ運転時の回転域が狭いのでこれで充分なのです。

但し発電機のキャブとしては珍しく、プライマリー系が存在するんです。
そしてエアスリューみたいなのもあるんですねぇ。
これはキャブ上面にめくら栓みたいなネジがあり、その中にエアジェットがあります。
なんか自動車のキャブを元に、縮小したような感じですな。
ベスパなんかに使われているデロルトの小排気量車用のキャブの構造がまんまこんな感じです。

基本的には、通路をすべてキレイに通すってので修復が完了です。
ちなみにフロートは真鍮製でしたが、腐食や穴開きの兆候もなく、なんとかなりそうでした。
フロートバルブ先端がちょっとふやけ気味で心配でしたけど、オーバーフローはしてないようです。
もっともカブ系の部品と寸法的に近いので、もしかしたら流用が可能かも知れませんねぇ。
ちなみにキャブの製造メーカーは、ケーヒン製なのです。


キャブをケミカルに漬け込んでる間、燃焼室を開けてみました。
発電機としては大き目なピストンです。
サイドバルブ式ってのは最も単純なシステムの4サイクルエンジンですけど、あまり見慣れていないので違和感を持つ方も多いでしょう。

写真の下に2つバルブが並んでいます。
右側が吸気バルブで、左側が排気バルブですねぇ。
燃焼室の形状は「バスタブ型」と言いまして、風呂桶みたいな形なのです。
このおかげで圧縮比があまり高く出来ないので、エンジン出力は限られちゃいます。
メリットは、構造のシンプルさですねぇ。
2サイクルエンジン並みの構造のシンプルさなのです。

燃焼室には煤汚れが溜まっていました。
あんまり質の良い燃料を使っていたワケじゃなさそうですね。
使用頻度が低いので、どうしても燃料を入れっ放しにしてたんでしょうか。
この後、キレイに煤は取り除きましたよん。
ちなみにガスケットは再利用です。まぁ漏れてこなければヨシですからねぇ。
でもヘッドボルトが6本もあるなんて随分しつかりした造りです。
旧い製品ってのは、クラフトマンシップを随所に感じるので、触ってるのと感激する所がままあります。


これでどうやら、「良い混合気」「良い圧縮」「良い点火」の3拍子が揃ったようです。
そして、エンジンを始動してみます〜〜〜〜〜〜〜〜@

文字通り「ぶるるん〜」っと掛かりましたよん。
デジカメのモードを設定して、ちゃんとエンジンが回っている状態の写真を撮りました。

調子はそこそこでして、ちょっとガバナの作動が不安定ですねぇ。
実はクランクの回転数により自動でスロットルを開閉する機構が付いてんです。
これで一定の運転回転を維持するようになってんですねぇ。
発電機ですから、交流の周波数にも絡んできますし。

運転回転数ってどの位なのでしょうか。
発電機コイルの極数にもよるんですが、簡単に計算してみます。
商用電源の周波数は、60/50Hzとありますねぇ。
これらは一秒間に、60ないし50回極性が入れ替わるってコトです。
それに対してエンジン回転数は、一分間での回転数で表しますから、60を掛ければ良さそうです。
すると、3600/3000って答えが出てきます。

単極のコイルだと、3600〜3000rpmってコトになりますねぇ。
なんかちょっと高過ぎるような気もしますけれど、常識的な範囲内ではあります。
コイルを倍に増やせば、半分の1800〜1500rpmになりますねぇ。
多分こっちの方が実際の状態に近いのではないかと思います。


で、ついでに発電系の方もチェックをしてみました。
外装パネルが無い状態なので、ちょっと仮設置になりますが、作業灯を繋いで回してみました。
結果は、合格です〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@
ちゃんと蛍光灯が燈りましたねぇ。
300wの容量ですからあんまり大きな負荷が掛けられないんだけど、電灯がつけばokでしょう。

エンジンを回している状態で、キャブの調整などを試みましたけれど、なかなか気ままな性格のようです。
チョークを全部戻すと、どうしても不安定になり易いですからねぇ。
こんなものだろうかって所は見付かったんだけれど、またエンジンが冷えている状態では変わってしまうかもしれません。
回転域が違っているのか、それともキャブの内部通路がまだ掃除不足なのか。
もしかしたら点火時期が少し早めにズレてるのか。
草刈機の時と同様に、またもう一度メンテして調子を出さなきゃならないかも知れませんねぇ。


で、折角エンジンが暖まったので、古いオイルを排出しておきました。
意外と劣化は認められませんでしたねぇ。
やっぱり稼働時間が短かったようです。

後は、タンクの修復です。
ケミカル品を注文して、到着を待ちます。


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