●2011年11月25日(金)
かめさんカブ復興計画に、かなり大幅な変更がでました〜〜〜〜〜@ タイトル写真の通りです。ぼわわっぷですよんv 遂に悪魔の囁きに負けてしまったのです・・・・・。 ずーっと「手間暇掛けて、その結果が普通のカブか?」と自問自答して来ましたからねぇ。 ただし、「速くしたい」なんてつもりはありません。 実用性能向上を図ると、やはり排気量があった方が有利なんです。 運転だって楽ですからねぇ。 ここだけはお間違いのなきよう。
採用した製品は、タケガワのeステージ81ccです。 ノーマルヘッド流用するタイプで、スチールシリンダーですねぇ。 ちなみにお値段は、\10,290-でございますです。 デイトナのアルミ88ccキットも有力候補でした。 なんかモデルチェンジして随分と値下げしましたからねぇ。 こちらの定価は\12,075-なのですが、デイトナは掛け率が(以下自粛) つまりお買い得なんです。 でも、デイトナのキットは品薄で納期が掛かるとのコトでしたのでパスです。 まぁ以前のキットの作りの酷さから、ちょっと採用するのに抵抗があったのも関係してますけど。 実はキタコも対抗して、定価\11,550-のアルミ85ccキットを発売してます。 これは最初イイ!と思いましたけど、何故か仕切値が???(定価とほぼ同じ)だったのでパス。 何かの間違いじゃないかと思うんですけどねぇ。 もっともキタコの掛け率は(以下自粛) まぁ高級品ってコトですな。 モンキーちゃんの方はキタコだから、まぁいいや。 で、タケガワeステージ81ccキットに話を戻しますが、なんかこれは地味と言うか存在感が薄いんですよねぇ。 と言うのも、廉価版ってコトもありますし、タケガワでは通常ハイカムとセット販売になってんですが、これは違います。 まぁ一般客からすれば、パッと見のお値段が判断基準となりやすいですから、それに併せたのかも知れませんな。 ちなみに、カム交換は必ず必要であると言っておきます。 そもそも胃袋だけ大きくしても、出入り口が狭いままだとバランスが取れませんからねぇ。 本来ならバルブも大きくする所なのですが、それは省略してんです。 なのでせめて、バルブの開き具合を多くしてあげて欲しいんですよ。 そうしなければ、調子が出ませんからねぇ。 もっともカムってのは、以前コラムで書いた通り結構なお値段がするんですが。 (ちなみに私はストックしてあったのを使います)
箱を開けてみます〜〜〜〜〜〜〜@ 万一、内容物にトラブルとかあるとイケませんので検品なのです。 大手メーカー製だと、初期不良に関してはちゃんと対応してくれますからねぇ。 とても親切なキットですねぇ。 今までの使用実績もありますので、安心して組み込めますです。 ただし12v系しか対応していませんから要注意ですな。 旧型エンジンだとキタコ鉄75ccしか同等の価格帯のはないのです。 ピストンとシリンダの精度も良いですねぇ。 実は台湾製アルミ80ccキットとも迷ったんだけれど、あっちはちょっとこの点に難がある場合が見られます。 問題の無いモノもあれば、問題だらけなのもあるので、一種のバクチですねぇ。 まぁ\6,500-程度で売ってんですから、価格相応ではありますが。 精度が悪いと、何となく力が弱いとか、発熱が多かったり、妙な振動が出たり、回転フィールが悪く、また高回転の伸びが悪いんです。 それしか知らないんなら、こんなモノかで済んじゃいますけれどね。 参考までに作業工数です。 シリンダ・ピストン交換は1.5Hですねぇ。 カム交換をすると、単品では0.6Hだが重複作業があります。 なのでバルブクリアランス調整の分、0.3Hだけ加算ってコトになるかと思いますです。
実は、ボアアップ改造をするに当たって、ただキットだけ組めば良いってモノではありません。 付随する部分をあれこれ見直し(交換、調整)しなければならないんです。 そもそも排気量ってのはエンジンの根本的なモノなので、それを変更するってのはとても大掛かりな仕様変更となるのです。 ただ、ボアアップキットは結構なお値段がしますので、どうしても他の部分までコストを掛けたくないって気持ちが出てくるのは仕方ないでしょう。 ですが、コスト圧縮ってのは「手抜き」をする事とは違うのです。 必要な部分はちゃんと手当てをして、その中で工夫によって費用節約するのが正しいのですねぇ。 エンジン内部の話だと、先ほどのカムシャフト交換の他にはオイルポンプとクラッチがあります。 オイルポンプに関しては、12v系ならばノーマルでも容量がありますので必ずしも交換しなければならない訳ではありません。 ただオールマイティーに使えるようにするならば、ちょっとだけ大きくするのがイイのです。 私のお薦めは、カブ90同等の7.0mm厚ロータのポンプですねぇ。 実は最新のFIカブ/モンキーもこれですし、以前はおばちゃんシャリィにも採用されてました。 駆動するカムチェーンも50cc純正の軽量タイプ(25チェーン)のままでokみたいですし。(ホンダの組み合わせより) お値段は何故かタイカブのよりもちょっと高い、\2,400-位だったかと思います。 かもめさんカブには、これで行きますよん。 新品ストック品がありましたからね。 もちょっと大きくするとカムチェーンも強化(25Hチェーン)したくなりますねぇ。 もっともフライホイール側を完全に外さなきゃなりませんので、手間が余計に掛かりますが。 オイルクーラーを付けたりするんならば、やはりタイカブ100EXポンプとか社外品のは必要でしょう。 クラッチに関しては、遠心クラッチの場合はそのままでも大丈夫です。 但し元々使い込んでいた場合、増大したトルクにより滑り出すコトはありますからOHが必要です。 カブ90仕様や強化品にすればより良い操作感覚が得られますけどね。 クラッチの繋がり始める回転も低く、発進がスムーズなのです。 ちなみに私はたまたまカブ90用の部品が出現してしまったので、これを使いますが。 手動クラッチの場合、クラッチ板が1枚しかありませんので大抵は滑ります。 スプリングだけ強くしてもダメみたいですねぇ。 もっとも多板クラッチも\8,000-位と安くなりましたので、是非これは交換して下さい。 クラッチレリーズレバーも本当は多板クラッチ用のにしなければならないんです。 キタコのパーツとかDax70用のとかを使います。 これにするとクラッチ操作が軽くなりますし、また切れ具合が大変よろしくなります。 意外と知られていない部分ですけどね。 クラッチ部分をメンテする場合、ついでにオイルポンプもやっとくと良いです。 ちなみに作業工数で言うと、0.9Hで違いがありませんし。
それとセッティングですねぇ。 セッティングと言うとまず思い浮かべるのがキャブセッティングでしょう。 もちろんこれはやらなければなりません。 またFI仕様の場合では、FIコントローラを付けないと補正が出来ませんから要注意です。 未だに、FIが万能だと勘違いしてる方が多いようです。 そもそも完全なループ制御をしてる訳ではないので、排気量増大分まで自動補正して合わせてはくれません。 あくまで50cc仕様の前提の燃調・点火時期のマッピングに基づいて噴射してるだけです。 実はセッティングとして、減速比・ギヤ比の設定の見直しもあるのです。 これをやらないと、エンジンに負担を掛けて壊してしまいますよん。 「そんなにスピードは出さないから要らない」なんて考えてる人がいますけど、これまた大きな勘違いです。 変速付きの自転車に置き換えてみれば明白です。 低いギヤのまま固定して走ってれば疲労度合いが凄いですし、無理してればそのうちヒザを壊してしまうでしょう。 なので、エンジンパワーや回転に見合った適正なギヤ比を与えてあげるのが正解なんです。 大抵はドライブ側(エンジン側)のスプロケットでハイギヤード化しますねぇ。 ただし増やした丁数分、チェーンのリンク数が足らなくなりますので要注意です。 かもめさんカブの場合だと、ドライブ側(ホイール側)も替えなければ計算したギヤ比になりませんでした。 そもそもスプロケットやチェーンは消耗品ですから、古くなっていればこの機会に交換をお薦めします。 カブだと特に通常カバーで見えませんので、どうしてもメンテ不足になりやすいですからねぇ。 かもめさんカブは、F15T/R35Tと言うセッティングです。 15Tの方はタケガワ製のですが、これは中古のストック品があります。 35Tの方はちょっと迷いましたが、キタコ製の2千円くらいのを買いました。 実はカブには安い補修用スプロケが出ているんだけれど、丁数は限られます。 C70用の36Tってのがボアアップ車両に使うのに近いですねぇ。 まぁお値段の違いなんて数百円なのですが。 ちなみに検証してみましたが、郵政MD50カブは普通のスーパーカブとスプロケの取り付け部は同じです。 何故か別にラインナップされているので不思議ですけどねぇ。 (もちろんですがMD90の場合はチェーンサイズからして428と異なりますから別物です) 新聞配達用のプレスカブは、リヤブレーキが大型化されてる都合でハブが違いますので、スプロケも専用となります。 チェーンに関しては、私は本来RK派なのです。 RKしか取り扱っていませんでした。 なのでストック在庫品もRKなのです。 「420MS-110L」と言うスタンダード110リンクの商品ですねぇ。 当時の価格は\2,080-だったようですが、今は値上がりして\2,310-になってます。 でも今回はちょっと見直しをしたのです。 と言うのも、カブは標準でも100リンク以下なんですねぇ。 プレスカブとCMカスタム50の13T/42Tの組み合わせで100Lです。 またリトルカブセル付きの14T/41Tでも100Lですねぇ。(当たり前か) つまりF15Tにするならば、ドリブン側が40Tまでなら100Lで大丈夫なのです。 そしてF16Tにするならば、R39Tまでは100Lなのですよん。 となるとかもめさんカブにストック品110Lを使うと、相当余りますねぇ。 なんか勿体無いです。 それと、車体が大柄なので、この際ちょっと強化品を採用しようかと考えました。 なので、江沼チェーンが安く品質も良いので、これを使って見ます。 しかしまたここで不思議な現象が。 スタンダードタイプとヘビーデューティータイプがあるのですが、定価では強化品の方が高いです。 これは当然の事なのですが、しかし仕切値だと何故かその関係が逆転してんですねぇ。 全くもって不可解ですが、まぁ入手価格の安い方ってコトで、ヘビーデューティーの方にしました。 ちなみに定価だと、STD=\1,995-で、強化品=\2,310-です。(共に100L) あれ?RKの420MSと強化品は同価格ですねぇ。 不思議ミラクルワールドなのが、チェーンの世界なのでしょうか。 ちなみに、激安品だと100Lで\300-位のがあります。 これは補修用のモノとして、業界関係者用ルートでごく普通に売られていますねぇ。 確かにチェーンってのは、産業用にも使われている一般的な部品です。 なので、もしかすると「バイク用」と銘打っただけでお値段が上がるのかもしれません。 似たようなのにベアリングとかネジ類がありますからねぇ。 しかし、私はいくつもの粗悪品チェーンを見て来ています。 これらは簡単にキンク(固着)してしまい、さらに部分伸びとかも凄いです。 通常のバイク用チェーンってのは、主にピンが磨耗するのですが、粗悪品はプレートとかローラー偏磨耗とか、妙な減り方をするのですねぇ。 もちろんですが走行中に破断した例もあります。 だからこそ今までは、RK高砂のモノ1本に決めてたのですけどね。 ちなみに、DID大同とか、今回採用した江沼EKに関しては別に悪い訳じゃないけれど、まぁ比較するのがややこしいので避けていただけです。 スペックを調べて、さらに価格と連携させて・・・なんてやってると大変ですし。 しかもそこまで拘らなくて良いと思うんですよ。 ちなみにデイトナが扱ってた外国のレジーナですが、これも使った事がありますけど良い製品ですねぇ。 本来のお値段だと、チェーンスプロケ3点セットで約\5,000-ですねぇ。
つまり、ボアアップキットを1万円位で買って来たとしても、その他のお金が結構掛かるのです。 カムシャフトは必需品ですからねぇ。8千円〜1万円弱ですか。 モンキーちゃんだとクラッチ&オイルポンプで1.2万円ほど。 さらにチェーンスプロケ3点セットで5千円ほど。 それとオイルとか、キャブのジェットとかも入れれば2〜3千円の追加がありそうですな。 つまりパーツ代だけでも合計で4万円ほどは必要なのです。 工数はちょっと複雑な計算となりますが、大体3.0Hほどでしょうか。 するとレートにも寄りますが、2万円前後は見ておかなければなりません。 となると、6万円コースってコトになりますねぇ。 基本的なボアアップ改造だけでコレですが、車体の方とかも少しは手を入れたいものです。 また、キャブやマフラーの交換なんか考えると、もっともっとお金が掛かりますからねぇ。 これがボアアップ改造の真実の姿です〜〜〜〜〜〜@ ちなみに私が今回かもめさんカブのぼわわっぷに使ったのは、キットとドリブン側スプロケとチェーンですね。 チェーンとスプロケットは磨耗著しくてどのみち交換しなければならなかったんですけど。 合計金額は計算が違うので書けませんけれど、まぁ結構な出費ではあります。 手持ちのストックパーツがなければ、到底こんなコトにはなりませんでした。 以前悩まされたのは、ストックパーツの出現があったからなのです。
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