2010年12月のコラム
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●2010年12月32日(土)

とうとう今年もおしまいでございます。

残り三時間位で新しい年がまたやって参ります・・・・・・。

ゆく年があれば来る年もあり、別れがあれば出会いもまたあるのですねぇ。


では、皆々様には良いお年を。


                 by ぶいぶいEg共和国 A*ima

●2010年12月31日(金)

今年もいよいよ押し迫ってまいりました。
相変わらずのバイクネタです〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

今年最後のパーツが入荷しましたv
と言ってもセコい物ばかりですけどね。
ちなみに先日のウインカー関連部品も一緒だったりするんですけど。


部品入荷時は、検品をキッチリとやりますがいつでもワクワクしますです。
やっぱり新しいパーツってのは気持ち良い物ですねぇ。

今回のお題としては、まずホース関連です。
オイルキャッチタンクの話は以前書いた通りですが、そこにブリーザーホースを配管しなければなりません。
いつもここで悩むんです。
一般的なモノは、写真の通りの「テトロン補強入りホース」です。
スペシャルパーツのキットに付いてくる物と同じですねぇ。

実は、このホースの正体ってのは単なるPVC製の耐圧ホースです。
耐油性とか耐熱性に特化しているワケではありません。
使用温度なんて50〜60度まで位ですからねぇ。
・・・つまりエンジンに接触している部分だと、耐熱温度を超えちゃうんです。
何故このホースが使われているのかと言うと、多分曲げても潰れないからってのと、見た目でしょう。
本当ならば耐油性のあるゴム製のブレードホース(保護層のあるホース)を使うべきなんだと思います。
バイク用品としても、ステンレスメッシュのブレードホースを使っているものもありますが。

もっともこういう部品ってのは、バイクパーツの物だと割高になってる場合が殆どです。
タイトル写真のはキジマの商品ですが、9×15×1mで\840-もするんですねぇ。
これが産業用のルートで調達すると、1mあたり\120-位の単価になったりするのです。
もちろん沢山買えば、それだけ単価は低くなります。(大体3m位からあります)
また製造メーカーも仕様も沢山種類があります。
もっとも、それを選別する手間と知識が必要なのですけど。

ネジやベアリングなんかも、同様のコトが言えますねぇ。
もっともネジの場合、表面の仕上げとかを言い出せば難しい面があるんですけど。

つまり本来ならば、私はバイクパーツメーカーの商品では買わないんです。
しかし今回はたまたま他のパーツが必要でしたので、そのついでに注文を入れといたという事情です。
1つ2つ程度だと個別に調達してもコスト的に割が合わなくなるんです。
しかし困った事に、この手のパーツってのはとかく1つ2つレベルでチマチマと突然必要になるんですねぇ。


てなワケでして、本命のパーツはその下に写っている「アクスルシャフト」です。
実はモンキーちゃんの足回りを修復していて気が付いたんですが、その時に付けていたシャフトが微妙に短いんです。
でも、こんな状態で走行していたはずはありませんので思い出してみると・・・・
そう言えば以前、お客さんのモンキーの修理の時に、このアクスルシャフト(とホイールハブベアリング)に不具合が見つかったんでしたねぇ。
もちろん、この部分の修復依頼ではありません。電気系かエンジン関連の修理だったと思います。
そして走行テスト、いわゆる試し乗りをする段になって「おや?何か変だ」と私が気が付いてしまったのですねぇ。

こういう時は実に困った事となります。
最初に費用の見積もりを出してありますが、修理依頼した部分以外の不具合は当然ですがその時点では判りません。
実際に走行させて見て初めて症状が出るんですからねぇ。
(もちろん不具合が存在すると判ってて、その部分を分解チェックすりゃ発見は出来ますけど)
すると、「そのまま未対処では、バイクを走らせられない」「でも対処には別途費用が掛かってしまう」と言う状況になるのです。
もちろん修復をすれば、依頼したお客さんがお金を出すのは当然なことですが・・・思わぬクレームが付いたりするんですねぇ。

特に、ノリノリで改造したバイクってのは、あちこちにやっつけ仕事がしてあったり、故障や不具合が隠れていたりするモノです。
中には修復するのが非常に困難なモノもあります。(技術的に、と言うよりかコスト的な問題になる場合が多いですな)

そんなワケで、その時も困ってしまったのは・・・お客さんの予算に余裕が全く無かったってコトです。
なので仕方なく、私の手持ちのこのシャフトをお出しして何とかしのいだんですねぇ。
いくら自己責任だからって、事故になるのを判ってて見過ごせませんから。
・・・仕事の請け方にはもっと気を付けなければならない、という教訓にもなりましたけどね。

で、そのままだとホイールが付かないので、問題のシャフトを仮に突っ込んどいたんです〜〜〜〜@
実は寸法的には、約10mmほど長さが不足してんです。
ナットは掛かるんだけれど、半分ほどしか喰ってないんですよねぇ。
当然Uナット(ロック付きナット)なんだけど、ロック爪は効いていないんです。
こんな状態でお客さんは乗っていた可能性が高いんです。
たまたまホイールハブベアリングの不具合(ガタ)を見つけたので、その暴挙に気が付いたんですけど。
(当然、他の部分も総点検するコトになってしまいました・・・が、点検代貰えていません)
置いとく分にはこんなタワケた状態でも構わないんですが。

ノリノリ改造車ってのは、とかくこんなモノばかりなんです。
なので、見ているだけなら楽しいんですが、メンテナンスなどで関わるのはちょっと慎重にならざるをえませんねぇ
不具合が生じるのは仕方ないコトですし、その対処にお金が掛かってしまうのもまた仕方の無い事なんです。


で、このアクスルシャフトはちゃんとした寸法のモノを買って来なければなりません。
中古品にて調達って作戦も考えられますが、実はそんなに高い部品でもないのです。
せいぜい千円ちょっと程度ですからねぇ。

そう言えば、このシャフトを寸切りボルトで代用してあった事例がありましたねぇ。
あれも、なんか妙にフロントが振れているな〜と思ってじっくり見たら、気が付いてしまったのです。

その他の事例だと、最初の頃の支那バイクでここの寸法が無茶苦茶なのが多かったです。
モンキーは12φというサイズのシャフトを使ってて、当然シャフトを受ける部分も同じ寸法ですよねぇ。
これが支那バイクだと、12φの受けの穴に、10φのシャフトが突っ込んであってナットで締め付けてんです。
スイングアームの開口部だって、2〜3cmの寸法の違いなんて余裕でして、アクスル&ナット締めこんで済ませてたりするのです・・・・。
やっつけなんてレベルじゃないです。
見つけると何故か怒りがフツフツと沸いて来ますねぇ。

話がどんどんそれちゃいますが、支那バイクの酷さ・凄まじさってのはこういう無茶苦茶なレベルなのです。
当然ですが正規の製品ではなくてバッタモノとして流通してる「明らかなる粗悪品」なんですけど。
こういう事情を知らずに、したり顔して支那バイクを庇護する発言をする無責任な人がたま〜にいますが、呆れちゃいますねぇ。


でも、イザこの部品を調達しようって思うと、ちょっと難しかったりするんです。
と言うのも大抵はパーツリストに寸法が書いてないんです。
必要なのはボルト径と首下長さなんですが・・・部品番号にも一般ネジみたいな手がかりはありません。
モンキーちゃんの場合だと、前と後ろとシャフトが付いてんですが、長さは異なります。(後ろはとても長い)
長ければ切断してしまえってワケにも行きませんからねぇ。
ネジの部分がありますし、そもそもボルトのネジってのは転造されてるのと切削加工とでは強度が全然違うんです。
とても大きな荷重が加わる部分なので、あんまり手を加えたくないんですよねぇ。
ですから、純正流用部品の中から丁度良いモノを探し出さなくてはなりません。

私のモンキーちゃんの場合は、足回りと同じくNSR50/80のアクスルシャフトを使っております。
シャフト径は12φ、首下長さが220mm(ネジ部長さ21mm)です。
部品番号は、44301-KR1-600ですねぇ。

調べてみると、NSR50/80、NS-1、Ape,XRモタは全て一緒の部品です。
Jazzやマグ50はちょっと違いますねぇ。
もちろんモンキーちゃんの前後とも違うんです。


もちろんですが、当初はヤフオクで中古品を漁ってみました。
しかしこの手の部品を出しているのは大抵が解体屋さんでして、発送のお金が別途沢山掛かります。
利益を確保するためにどうしても数を捌かなくてはならないし、送料にもちょっとのせてたりしますので仕方ないんですが。
すると・・・中古品を買うメリットがなくなってしまうんですねぇ。
また、正真正銘品かどうかって問題や、曲がりなどの瑕疵の有無とかでリスクを背負う分だけ、損なんです。

次の作戦は、ちょっと贅沢して「レース仕様パーツ」をチョイスする作戦です。
転倒対策として「アクスルスライダー」って部品があるんですけれど、これを付けようかと。
もっとも、モンキーちゃんで転倒する予定はありませんが。(そういう使い方はしないって前提です)
最も安いモノでも\2,980-しますねぇ。(送料は別)
・・・冷静になって考えてみると、1点だけセコくレース仕様部品が付いててもミスマッチですな。
よって、ボツです。


そういうワケで、新品にて純正部品を調達することと相成った次第です。
当然、取り寄せコストが掛かるので、「ついでに注文」する部品たちが出てきちゃうんですv

そこで、これまた先日のコラム記事でも書いた、ステップゴムですねぇ。
モンキーちゃんの純正品っのてはカブと同じモノで、1個\500-ちょいほどするんです。
防振性能とかで機能を考えればベストチョイスでしょう。
しかし、それでは面白くないのです。

実は、4Lモンキーのステップは外観こそ前述のカブステップと同じなのですが、実は芯の部分が違うのです。
カブ等では丸棒形状なんだけど、4Lモンキーの当時モノは四角い形状なんですねぇ。
つまり、現時点で既にオリジナル性は失われているので、別に純正形状にこだわる必要が無いのです。

で、ちょいとお洒落をしたいなーと思いました。
そうすると社外のアルミステップへ交換となるんですが、これも散々やったので飽きています。
なので、ここはちょいとレトロ志向にて行きます。
そして選んだのが、旧カブの通称「カマボコ」ステップですv

見るからに旧いですねぇ。HM(ホンダモータース)の刻印が泣かせます。
でも実は現在でも入手は簡単だったりするのです。
部品品番は、95011-21000でして、お値段はなんと2個で\500-程度と安いんですv
これは意外ですねぇ。
・・・ひょっとして、と思ってヤフオクを調べてみたら、やっぱりありました。
「早く買わないと無くなっちゃうよ商法」でも売られてますねぇ。
結構ボッてる売り手もあります。
まぁこういうのもアリってのがネットオークションの運命ですから、それをどうこう批判するつもりはありませんが。

で、流用するに於いての問題点はもちろんあります。
差込がかなりキツイって点と、ストッパー部分の位置が180度逆ってのですな。
なのでちょっとした加工と、組み込み時の工夫が必要となります。
切れ込みを新たに入れるんですよねぇ。
それと組み込む時に、予めお湯に入れて暖めて柔らかくしておくって工夫です。
もちろん温度が高すぎると溶けたり変形するので注意です。

「油(CRC)をさす」なんてテクニックを披露してる方が見えますが・・・ちょっと強引過ぎますねぇ。
グリップなども含めてゴム製品に油や溶剤成分は、基本的に禁物です。
CRC5-56なんかをさせば、確実にひび割れ劣化の原因になりますから。
組み付けの時は良いけど、後で困るんです。
油分は浸透してしまいますので、パーツクリーナーとか後でいくら掛けても手遅れですからねぇ。
ちょくちょく『バイクに詳しい先輩の話』として出てくるネタです。

この手の情報は、とりあえず集めておいてから自分で収捨選択しなければなりません。
もちろんぶいぶい情報だって、中には使い道が無かったり、もっと他に良い方法があったりするコトがあると思います。
もっとも情報は金銭にも密接な関係がありますんで、やたら出す訳にも行かないんですけど・・・・


とにかく、大雑把に言えばこれで必要な部品ってのは揃ったと思います。

後はキャブレターの取り付けで、ひょっとしたら4Lタンクとの相性が出てしまうかもしれませんが。
そうなると非常に困ったコトになるんですよねぇ。
実は、4Lモンキー用のビッグキャブのマニホールドってのは、昔からある一般的なボアアップ用のモノなのです。
現在でも市販されているのは、キタコの製品ですけどね。
もしくは、自由に向きが変えられるような製品も、ちょっと高いけれど各社から出ています。
Gクラフトやシフトアップなんかのがメジャーでしょうか。

しかし、いずれも内径がでかい(22〜24φ)モノばかりなのです。
今回のエンジン仕様ってのが基本的に12vモンキーがベースですし、ヘッドのポート径も細い目なのです。
インマニの内径が大きいと段差が生じるので、連結部での対策が大変になりますねぇ。
やはりここは、12vモンキー用に出ているテーパーマニホを使いたい所なのです。
しかしそうすると、ラッキョタンクまたはせいぜいゴリラタンクを想定しているので、4Lタンクだと燃料コック部分が厳しかったりするんです。
これは取り付けをしてみれば判明するコトなのですが、タンク固定ゴムもようやく入手したばかりでまだ試していないのです。
(ちなみに先日からの写真ではインマニが付いてますけど、これはその辺にあったモノをフタ代わりに付けているだけです。多分Jazzのだと思いますが)

まぁ、試してみてダメでしたって結果になる予感は、ビンビンしてますけどねぇ。
いつかはやらなければならないんだけど・・・今年中には、やっておきたいなとは思ってます。
もし残念な悲しい結果が出ても、新年になれば心機一転して気持ちが切り替わる可能性が高いですから。

●2010年12月30日(木)

一昨日の続きっぽい、灯火類のネタでございます。

一つまだ取り付けを考えなきゃならない宿題ってのがあると書きました。
それは、ニュートラルランプなのですv

モンキーちゃんに搭載するエンジンは、4速リターンミッションですから1速と2速の間にニュートラルがある普通のモノですね。
この手のモノだとニュートラルのインジケーターは必需品です。
信号待ちなんかでクラッチを離して良いかどうかってのを判断するのに役立ちます。

ちなみに本来のモンキーでニュートラルランプが付いたのは5Lタンクになってからなのですけど。
それまではボトムニュートラルだったので、とりあえず限界までガシガシとチェンジペダルを踏ん付けとけば済んだのです。
そもそも遠心クラッチなので、別に何処にギヤが入っていてもアクセル開けなきゃバイクは前進しませんし。


で、この手のインジケーター類ってののレイアウトは、正直いつも悩みます。
ライダーが常時見るモノなので、それなりに収まっていなければみっともないですからねぇ。
だからと言って、実はバイクのステアリング周辺ってのは意外にスペースが不足気味なんです。

普通に考えると、一番無難にコンパクトに収まるのはやはりメーターの中でしょうな。
色んなバイクでもこのようなレイアウトになってるのは良く見かけますし、合理的です。
モンキーちゃんへ応用するのならば、流用作戦でメーターを選ぶしかありませんねぇ。
オフロードバイク用のだと、メータースケールもせいぜい140km/h程度で小さめなので具合の良い物が見つかりやすいです。
セローのモノはお気に入りでしたけれど、なかなか出物が無いんですよねぇ。
FTR223やTWのなら改造して、純正メータが不要になるのでちょくちょく出回ってたのですけど。

もう一つ、良く使う手としてインジケータ部分が独立してる車種の、その部分をそっくり流用するのです。
私が常用するのはヤマハの小さいバイク(TZR50とか)やビラーゴ250が多かったです。
埋め込み用のソケット&レンズのセットだと、ホンダのJAZZのがピッタリですねぇ。
これは各色揃ってますし、文字盤までありますんで。

反対に、イタダケナイのが汎用ランプです。
カー用品コーナーなんかにもありますけど、LED入りパイロットランプですな。
大抵は室内用のインジケータとして使う前提で作られていますので、定格の12vを掛けてもそんなに明るくありません。
むしろクルマの室内で、夜間にそんなに明るかったら困りますけれどね。
しかし・・・バイク用で屋外に使うとなると、暗くてダメなのです。
日中だと完全に光ってるかどうか判りませんからねぇ。
それを考えると純正のインジケータのレンズってのは上手い具合に設計されてるなと感心します。
直射日光に当たってるレベルでも光ってるかどうか判るようになってますからねぇ。


純正のモノを観察してみると、いずれもある程度のレンズ面積を持っているコトに気が付きます。
やっぱり光モノってのの視認性は、発光部分の面積がモノを言うんですねぇ。


しかし、ステアリング廻りの貴重なスペースをあまり割けない事情があります。
ヘッドライトケースに仕込む場合でも奥行きの都合で、電球を使うタイプでは位置なんかが制約を受けやすいですし。

そこで逆転の発想です。
光モノの視認性を向上させるもう一つの要素は、W数です。
つまり発光体のパワーってコトでして、ちょっと考え方として乱暴ですけどそっちも理に叶ってます。
小さくても明るい発光源、さらに発光色もそれ自体で持ってるモノならばLEDがドンピシャですねぇ。
樹脂なんかでモールドしてしまえば防水性だって簡単に確保できますし、あまり発熱の心配もありません。

なので、超高輝度のグリーンLEDを仕込んできたのですv

これは自動車用のではなくて、汎用の電子部品屋さんの方で調達しました。
と言うのも希望する仕様ってのがクルマ用のだとなかなか見つからないのです。
あっちは大抵、外部へのイルミネーション目的が中心ですからねぇ。
こちらはインジケータが目的ですから。

電子部品屋さんならば、★秋月電子通商★とか、★千石通商★とかが有名ですな。
私は秋月電子を昔から愛用していたりするんだけど、特に理由ってのはありません。
品揃えがなかなか良いですし、必要な情報もちゃんと記述されててわかりやすいからでしょうか。

ちなみに、超高輝度LEDの価格は随分と下がっています。
やはり需要が増えると値段は下がるんですよねぇ。
昔は1つ5百円とかしてたんです。
・・・そう言えば青色LEDブームも一段落したみたいですねぇ。
発明された直後はとにかくブルー一色であっちこっちピカピカしてましたから。

それとLEDを納めるブラケットも売られています。
よく見るとどこかで見かけたようなカタチのもありますねぇ。
基本的に室内機器用で、防錆とかはあまり考えられていないのも多いですからバイク用として使うには一工夫必要になりそうです。
もっとも私の場合は、対象物に小さな穴を開けてエポキシ樹脂で直接LEDを貼り付け&モールドしてしまう場合が多いんです、
これだとLEDの交換が難しくなりますけれど、そもそも壊れないような工夫をしますんでこれで良いんです。


で、便利なコト尽くめなLEDですけれど、世の中そんなイイコトばかりではありません。
実はLEDには、安定した直流の電源が必要であるというウィークポイントがあるのです。
LEDのドライブは、電圧ではなく定電流駆動です。
さらに極性もありますし、逆方向電圧に弱いんです。
それと応答性が非常に良いので、パルス駆動するとチラツキ点灯となって現れます。
バイクの場合だと、この点がとても困ってしまうコトになります。

バイクの電源ってのは、とにかく不安定ですし、また直流じゃない場合だって多いんです。
一般的なミニバイククラスですと、直流電源はバッテリー回路から来ているラインとなりますねぇ。
ウインカーとホーン、それとニュートラルランプ、ブレーキランプですか。
実はヘッドライトやスモールライト(テール)、ポジションライトなんかは交流の場合が結構多いのです。

ここで一つ疑問が生じます。
「市販のLED電球はその辺どうなってるのかな?」

池上彰氏風に言うと「良い質問ですねェ〜」となりますv

良心的に考えれば、内部に安定化電源の駆動回路が入っていても良さそうですねぇ。
原理から考えればそうなっていてしかるべきなのですが。
さらに過電圧に対しても丈夫じゃなきゃ困ります。
しかし実際の製品は、そんな豪華なモノではなかったりします。
CRDと言う定電流素子一発で解決してるのが殆どですねぇ。
逆電流保護のダイオードすら内蔵していない場合もあります。
もっとシンプルなのだと、オーソドックスな抵抗器で電流制限してるだけってのがありますし。

つまり・・・「光るんだから、細けぇこたぁイイんだよ」みたいに適当な使い方がされている事例が物凄く多かったりします。
基本的には、バッテリー電源回路で使うんでウインカーなんかはLED化がしやすいと言えます。
しかし、問題はテールランプとメーター照明ですねぇ。
これらはヘッドライト回路と一緒なので、ミニバイクでは大抵が交流なのです。
そのまま突っ込めば、交流サイクルの半分は未点灯となります。(極性が反転するので)
全波整流してあれば脈動でチラツキますが、多少効率が上がります。
平滑までしてあれば良いのですが、回路部分が大きくなってしまいますねぇ。

だから、「点くんだからイイじゃん」となりやすいんです。


最近、やたらエコブームゆえか照明の分野にもLEDが登場して来ています。
でも実はこれってナンセンスなんですよねぇ。
そもそも家庭用の電源はAC100v(公称)でして、正式名称で「電灯線」とまで言われているのですが、本来電球での照明が主体でした。
他の便利な電気機器でも使えるんですけどね。
これは外国に行くと電圧は200vとかになったり様々です。
そもそも日本国内ですら周波数が50/60Hzの2種類混在している位ですからねぇ。

しかいずれにしても、基本的に電球を点灯させるのに都合良い電気なのです。
交流のままってのはトランスでの電圧変換が容易ですから、遠距離はロスの少ない高電圧で送電し、家庭内では安全性から低い電圧にして配電するんです。

しかし、巷では「電球はもう時代遅れ」「みんなLED照明になる」と喧伝されてたりするのですが、それはあまりにも焦り過ぎですな。
既に各メーカーからLED電球なる製品が売られてますし、照明器具だって元からLED内臓で設計されてるのまで登場してます。
しかし、LEDの分野はまだまだ発展途上でして、現在の技術では到底大パワーと寿命を両立できていなかったりするんです。
さらに、電源変換回路のレベルが製品によって様々でして、カー用品のそれと対して違いの無いほどイイ加減なモノが多いんです・・・・・。
(もちろんLED電球の中には、キッチリとスイッチング電源回路までも組み込んでいる真面目なのもあるんですが)

確かに発光原理からすれば、効率的なポテンシャルは相当高いと思いますが、肝心の発光部分の技術開発はまだまだ発展途上です。
さらに、本来LEDを駆動するのに不向きな電源から、器具ごとそれぞれに変換回路(安定化電源回路)を持たせてるのでそこで生じる損失はバカになりません。
つまり、エコってのはあくまでセールストークの範疇でして、本当に良い物なのかと言うと必ずしもそうだと言えないのです。
ちゃんとエコとか効率とかを追求するならば、発光素子の改良は勿論、家庭内での配電の考え方自体を根本的に変える必要がありますね。
クルマみたいにDC12Vでも良いし、そうするとPC関連機器とかとの親和性も高くなりますから。
LED照明用安定化電源ユニットを家の中に一つ置き、そこから各部屋へと配電する方式が合理的なんですね。
そうすると照明器具自体が現状のAC100Vに縛られた大きさ・構造である必要が無くなり、より薄型になったり小型化されたりのメリットが出てきます。
場合によっては、天井のバネルそのものが発光するような照明になっても不思議じゃありませんからねぇ。
むしろ未来の照明ってのはこうであるべきです。


かなりお話が飛躍しましたけれど、LEDの我侭な性格ってのを知ってもらうのがテーマですからねぇ。


端的な結論からすれば、バイク電装にはLEDは向いていないと言う事です。
特に私の今回のモンキーちゃんの仕様は、完全バッテリーレス・全AC電源ですからLEDを拒否してる感すらあります。

でも、いくらそんな汚い電気しかなくてもちゃんと電源回路を作ってあげれば大丈夫。
ちなみにLEDを駆動する安定化電源ユニットは自作しなくても、バイクメーカーがちゃんと部品として用意してあるのです。
それは・・・・「速度警告灯ユニット」ですねぇ。
モンキーちゃんなんかでは、「ウザい」と敬遠される速度警告灯は昔からLED(赤色の高輝度)が使われてんです。
これが優秀なのは、6vのもあるんです。
さらに、このユニットはとても丈夫でして、故障した話を聞いた事がありません。
バッテリーがすっ空かんで、各電球が過電圧によってポコポコ飛んでるような状態でも、平気な顔してピッカピカと速度警告し続けてますし。
さらに、ウザいってコトで外されて捨てられちゃうコトがとても多いのですねぇ。
新品で買うとなると、名称:ワーニングユニット,スピード[37565-181-921]で、\2,500-位するユニットなんですが。

ただこのユニットは万能ではありません。
使えるのはあくまで直流電源で、なのです。
それを証拠に、全AC電源のエイプ50の速度警告灯はLEDじゃなくシンプルな電球になってますからねぇ。
(モンキーR/RTとBajaはバッテリーレスですが、インジケータ用DC電源回路が付いているので完全バッテリーレスではないのです)

と言う事でして、私が採用するに当たっては「交流対応化」の追加回路を設けてあります。
大げさな書き方をしてますが、単なる整流ブリッジですけどね。ダイオード4つで作りました。
このおかげで極性関係ナシで、ある程度無茶な電圧を加えても大丈夫なハズなのです。
平滑回路は付けていません。
付けろと言われればケミコン1発で済みますけれど、必要性が無いのと、ランプの消灯のレスポンスが悪くなりますからねぇ。
電荷が残ってる間はすーっと尾を引くようにしばらく光り続けますから。

でLEDは対象物へ直接モールド埋め込みが前提なので、配線は細い物〜太い物へと順次変わって行くようにしてあります。
もう一つ課題としては・・・現在「フルパワー点灯」ですから、正直眩しいんです。
直視するととても目に対して悪いんじゃないかと思うほど刺激的ですな。

タイトル写真の右半分で実際に点灯させてますけれど、デジカメが絞ってますので感覚的に1/2〜1/3位の写り具合なのです。
それほど強烈なパワーなんですよねぇ。
実は市販製品のLEDではもっと強烈なパワーを持つモノもあるんですけどv

基本的には、直射日光に負けないパワーがあれば、あとは必要に応じて電流(=光量)を絞って使えばokって作戦なのです。
もし光量が控え目なのだと、もっと明るくしたいってのは無理ですからねぇ。
電球には無いメリットは、この電流絞りで安定した減光が可能なんです。
ちなみに駆動回路から出た部分ですから、CRDとかではなく単純な抵抗器で充分なのですv


もっとも光軸の関係とかもありますから、バイクへちゃんとセットしてからじゃないと適正な光量が判んないんです。
LEDへの配線の途中にギボシを付けてますから、ここに抵抗器を割り込ませれば対策可能なので最終調整時にそうやって減光するつもりですよん。

さて、どこにLEDを仕込もうかな?
計画ではヘッドライトの上面なんですけどね。
他のバイクだとステアリングステムナットに仕込んだり、折りたたみハンドルのモンキーにはハンドルブラケットに細工して取り付けたりしたモノです。
眩しい位の設定にしとけば、むしろ小さく目立たず設置が出来るんです。
光ってしまえば眩しい=超目立ち、視認性が良いってコトですから。


後は・・・電装系回路設計とハーネス製作。それとキャブレターですねぇ。
まだまだ先は長いのです。


●2010年12月29日(水)

ちょっとバイクネタではありますが、脱線・・・いや息抜きですね。

タイトル写真を見て頂くと、なにやら物騒なモノがあります。
これは一体何なのか。

兵器の一種ですって言われるとそうなのかと思ったりしますねぇ。
形状や大きさ(写真だと判り難いですが全長65mmほど)から銃弾っぽかったりもします。


もっとも、分解してみれば、ごくありふれたパーツだってのが判るんですけどねぇ。
ステンレス製のキャップボルトでサイズはM10です。
ナットは袋ナットで、モンキーちゃんのリヤサスを止めているモノですな。
と言う事は、つまりネジピッチは1.25mmの「細目」なんです〜〜〜〜〜〜〜〜@
ちなみに2つあるカラーは、社外のリヤサス用のモノです。


実は、忘却の彼方へといざなわれつつある「ぶいぶいメカニカ」のサイトですけれど、内容を刷新した方が良いのではと考えています。
あまり特定の車種に偏らないようにってのと、他には無い切り口でと言う事で考えてはいたのですが・・・・
やっぱり見る人の役に立たなければ何にもなりませんからねぇ。

なので、いっそのコト色んな情報を散りばめて、個々のネタへは検索エンジンに任せようかとか思ってたりします。
あまり系統立てるコトに拘って現在も行き詰っていますからねぇ。
「一体、何のサイトなのか」とか、構成はどうなっちゃうのかとか、悩みに悩んでそのまま更新できずです。

で、役に立つ情報でと言えば・・・筆頭はやはり「トラブル対応策」でしょうか。
実はかなり以前から、トラブル事例の写真とかを集めてはあるのです。
事例で追いかけるやり方はあんまり正攻法とは言えませんけれど、でも実用的な方法ではあります。
人の振り見て我が振り直せ、と言いますし、失敗から学ぶコトは多いですし。
さらに・・・ネタとしての面白みってのもあるんですよねぇ。


冒頭の、このしょーもない写真に使ったボルト・ナットでもネタとして使えます。
良くある失敗ってのでは、バイク界特有な「細目ピッチ」のコトですな。
ネジのピッチってのはいくつかの種類がありますが、通常はあんまり意識しないと思います。
なので、ネジの調達なんかでつい近所のホムセンにて・・・とかしちゃいますねぇ。
しかしホムセンに置いてあるネジ類のピッチは、通常ピッチのモノが中心なのです。
ようするに「普通」の基準が、バイクの世界とは違っているんですねぇ。
ネジピッチは細かい方が、より緩みにくくなります。
また旧JIS規格なんてのも過去使われていましたから、旧車相当のマシンをいじる人は要注意です。
(モンキーちゃんだとZ50M/A、カブだとC65などのカムスプロケット取り付け部がM5の旧JISネジが使われています)

で、リヤサスの袋ナットはM10なのですが・・・ここが新品のピカピカのになると気分が良いですな。
さらにネジのステンレス化というドレスアップ手法もありますので、これをしたくなります。
そしてホムセンには、何とM10のステン袋ナットが売られていたりするんです〜〜〜〜〜〜@

しかし、ココで罠が。
ネジのピッチが違うので、答えから言うと使えないんです。
でも同じM10なので、取っ掛かりだけは入っちゃうんですよ。
もちろんすぐに異ピッチゆえ固くなってしまいますが、ここで一発工具を使って力技で締め付けるんです・・・・。
その結果、リヤサスの取り付け部分のネジが破損してしまうんです。
この部分はようするにフレームの一部となってたりしますので、修復はとても困難かつ大掛かりとなります。
具体的には中古品とかを調達してフレーム交換ってのが現実的でしょうか。

つまり、数百円で買えるナットのおかげで、こんな重大な結果になってしまうって例ですな。

似たようなケースでは、ミラーの問題ですねぇ。
ヤマハ(と他に新ドカティなど)の逆ネジ仕様のミラーとの混用での、ネジ山破損トラブルです。
こちらはヘリサートでの修復になりますけれど、受け部分の形状次第だったりします。
M8とかM10とかの大きめなネジ(当然ピッチは細目)での修復となりますから、結構高いですねぇ。
さらに逆ネジ部を修復しようってコトになれば特殊なので、よりコスト増となります。
少なくとも修理代は、\5,000〜からってコトになりますねぇ。
もちろん受け部分を中古部品などで安く調達して来て安く交換する方法も、場合によっては有効です。
もっともその工夫をバイク屋さんとかの他人に要求するのは、完全に間違ってるんですけども。
(場合によっては、新品部品でもそんなに高くなくて、修繕するよりも交換の方が良い場合があります)


まぁ、やっちまった〜ってのは誰しもある(あった)事だと思いますが・・・・
後悔先に立たずってのはまさしくこのコトなんです。

もっとも、こういうのを思い出すと、ついでに嫌な思い出まで出てきちゃうので困りますねぇ。
困難に当たった時にこそ人間の本性が現れると言いますし、現代人の精神は病んでいると言われているけどその真偽のほどもまた明らかになっちゃったりします。
事実は事実として先方さんに告げるしかないんだけれど、そうするとその怒りの矛先がこちらに向いたりするのですよ。
理不尽ですよねぇ〜。
機械と違って人間ってのは理不尽で、非論理的なコトもままあるのです。

とても興味深いコトに、そういう方々ってのは年齢には関係なく幅広く分布してんです。
つまり性格とか人間性の問題なんですよねぇ。
逆ギレと言えば聞こえは良い(らしい)ですが、ダダを捏ねているだけで非常にみっともないですな。

当然ですがある程度まで誠意を尽くしますけれど、あくまである程度までです。

一線を越えてしまったら・・・
「気持ちは判るけれど、すまない。俺はアンタのママンじゃないんだわ」
と、カッコ良くキメられれば良いんですけどね。


一番大切なのは、ヤッチまってどうしようか悩むのではなく、ヤラないように努力するコトです。

行き当たりばったりの出たとこ勝負ではなかなか通用しないんですねぇ。
注意一秒、ケガ一生。

さらに・・・・「明日は我が身」かも!?

●2010年12月28日(火)

本日もバイクネタのシリーズです。
明るい、明るい話題です〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

「ウインカー」に付いての四方山話を。・


モンキーちゃんには現在ウインカーランプが付いておりません。
以前はちゃんと付いていたのですけど、何らかの理由で取り外されてそのままになっています。
純正オリジナル品がスタイル的には良いのですけれど、これは振動に対して非常に脆く、レンズやステー基部が破損しやすいのです。
「ボアアップ車両には使わないで」と言うのがセオリーなんですねぇ。

実は5Lラッキョタンクになった時に大型化されまして、そっちの方だとちょっと丈夫になってます。
なんてったって純正で100ccのバイクに使われている位ですからねぇ。
レンズのところのゴムリングがとても重要な役割をしていて、これは防水だけではなくレンズの緩み止め・固定に大きく役に立っているのです。
ゴムの反発力を利用して、ネジこんだレンズが緩まずピタッと固定されるのです。
つまりゴムの柔軟性が失われてくるとレンズの固定に支障が出てきてしまうってコトですな。
定期交換をした方が良いパーツなんですけど、なかなかこういうチンケな部品だけを取り寄せするってワケには行きませんよねぇ。


で、モンキーちゃんには社外品を使っておりました。
ごくごく一般的なモノでしたが、取り付けステーが実は後ろ側だけそのまま残っていたのです。
なので今回の修復にも、同じタイプのウインカーで補修しようと思ったのですv

実は・・・個人的にお気に入りなのは、オフロード車用の小型ラバーボディのタイプです。
キタヒから「ワレンズ」なんて名称で売られてますねぇ。
2個入りで\3,150-のお値段です。一台分は4個ですので、パッケージ2つが必要です。

もう一つは、グリップエンドに付く「ベスパ形」のですねぇ。
こちらは前後のウインカー兼用となりますので、一台分は2個となるんですな。
もともと保安部品が付いていない前提のカフェレーサースタイルには、これが似合うんです。
もっともバーエンドミラーと一緒には取り付けが出来ないんで、そっちとの兼ね合いも考えなきゃなりません。特殊って言えば、特殊なタイプです。


そして最も良く使うのが、一般的なヤツなんですねぇ。
ヨーロピアンウインカー、通称「ヨーロピ」ってのです。
デザインによって変わりますが、一番小型のモノだと2個入り2千円ちょっとで売られてます。
一台分だと、\4,200-とかですねぇ。
ただし、これには電球や取り付けステーは入っていないんです。
電球が12v10wが2個入り\370-位です。ステーも大体2本で千円ちょい程度しますねぇ。
つまり・・・バイク一台分の交換をしようとすると、安く見積もっても6千円は確実に部品代として必要になるのです。
さらにオシャレなデザインのモノとか、LEDタイプだとかとの贅沢を言い出せば費用はどんどんと上昇してしまいます。
なんかウインカーに関してオマケ程度な扱いをする人が多いんですけれど、意外とお金が掛かるモノなんです。

でも、巷ではもう少し安いウインカーが出回っています。
これは大抵、ボディがプラスチック製ですねぇ。
メッキが掛けてあれば金属製と見分けが付かない所か、むしろ表面が滑らかでキレイだったりします。
しかも軽量ですから、耐震性でちょっと有利な点も出てきたりもします。
もっとも強度的にはオーソドックスな金属(アルミ)製のモノにはかないませんけど。
なので取り付けの際に締め付け過ぎるとヒビが入ってしまいますので、要注意です。

さらに、もっとプラスチック度合いの高いモノが出回ってんです。
これはネットオークションなんかで、すご〜く安売りしてるモノですな。
その安さの秘密は、構造にあるのです。
先ほどでてきたのは、あくまでボディがプラ製ってだけなんだけど、こちらはソケット部分までプラ製なのです。
電球ってのは通電して光らせれば発熱します。
そうすると樹脂は一般的に熱に弱いので変形したり溶けたりするのですよねぇ。
ただしウインカーは通常ランプが点きっ放しではありませんので、不具合が生じるまで熱くならないだろうって考え方で作られてんですな。

電球で「ウエッジ球」と言う口金が無いタイプのが良く使われてます。
あれはソケットはゴムで出来ている位なので、それ位の耐熱性があれば充分なんでしょう。

しかし・・・問題はソケットの物理的な点の設計です。
キチンと電球を保持して、接点はちゃんと電気を安定して伝えられるようになっていれば問題は無いのです。
が、残念な事にこの手のモノは粗悪品でしかないんですねぇ。
使っていると緩んでくるのです。
先ほどの熱の問題も絡んできて半年もしないうちに接触不良が頻発するのです。
つまり、新しいのを買って来て、取り付けた直後だけ何とかなってりゃok、その後は知らんという訳でしょう。
接点だって省略されてて、電線が剥いてあってはさんでるだけってのも多いです。

まさしく、玩具程度の製品ですねぇ。
使い物にならないトコまでチャチなのは困ります。ゴミでしかありません。

こういうガラクタ詐欺商品ってのは、作り手のコンセプト・考え方やモラルの問題です。
モラルの低い連中には関わりたくありませんねぇ。
時間と金、そして労力が無駄になりますので。


でも今回は予算の問題がとても厳しい中でですから、ある程度使い物になればヨシとしますです。
なので選んだのは、キジマのビンテージ・スモールウィンカー[219-5003/2個入り\1,890-]です。

実はカタログ表記に誤りがあるのです。
様々なのが並んでて、それぞれ「プラボディ」「アルミダイキャスト」「アルミボディ」と記述があるのですけれど、
この品番のはアルミボディのトコにあるんですよねぇ。
しかし実物は、プラスチックボディ製です。
さらにラベルにもちゃんと「軽量樹脂製クロームメッキ仕上げ」と書いてあります。
現物を見ないで注文すると混乱は必至ですねぇ。


で、モノとしては一般的に昔からある「ヨーロピ」とほぼ同じです。
ちなみにキタコとかでも扱っているんだけど、老舗メーカーとしてCGC(千代田)があります。

★ウインカーで御馴染みCGCのサイト★

これで言う、180型ってのが丸い小型の「いつものヤツ」ですな。
またステー一体型の160型ってのも、私は使う事が多いです。
実は別売りのステーってのも結構金額的にバカになりません。
シンプルな物大体2個入り千円ほどですが、チリも積もると万札が飛んでいってしまいます。
車種によっては専用のステーが必要だったり、また別のアダプタ的な物が必要だったりしますからね。
例えば・・・カブのウインカー交換ってのになると、実はアレは一般のバイクとはちょっと違って、スクーター的にイヤらしい部分があるのです。
フロントはハンドルと一体になってますので一目瞭然なんですが、リヤの方は普通のバイクと同じに見えますね。
でもその取り付け基部ってのは、カブの車種専用品じゃないとスッキリ・キレイに仕上がりません。

事情や都合に応じてある程度の妥協策が必要な場合もあるでしょうけれど、でも「付いてりゃ何でもok」とまではなかなか割り切れませんねぇ。
そこそこのレベルで良いので、ちゃんとしてないと困ります。
つまり、車種によっては必要に応じてこのような専用ステーを買わざるを得ないんですな。


実は、ウィンカーの取り付け方法一つにしても拘り出すとキリがありません。
以前5Lモンキーやゴリラで、どうしてもノーマル純正っぽくタイトな取り付けに凝ったコトがありました。
一般的に社外のウインカーに交換すると、どうしても車体幅から広がって付いてしまいますねぇ。
これを出来る限りスマートに、内側へ追い込んでの取り付けを試みたのです。
それには・・・取り付け部の大幅な作り直しをして、溶接・塗装作業まで行うと言ったとても大掛かりなモノになりました。
が、出来上がりはあまりの自然さにより、むしろそんな苦労は全く判り難いのです・・・・。

通常ウインカーの交換の工数は純正品で0.2〜h程度ですねぇ。(前か後ろいずれか)
社外品なので、小加工程度までなら0.4h位でしょうか。\3,200-前後ってトコです。
それ以上の加工が必要な場合はレートなりが別計算となると思いますが。
しかし、溶接・塗装作業を駆使してのスペシャル加工だと、数千円レベルの話ではなくなって来ますね。
正直言ってどんな計算をしてよいのやら困ってしまうんです・・・・。

コダワリってのは、つまりこういうコトなので金銭に換算するのが違っていると思われます。
やはりマニアさんになって、自分でやるのが正統派なんでしょう。


でも今回のモンキーちゃんはそこまで凝ったりはしません。
元々、走行機能優先でやって来たおかげでF10インチ/R8インチという変則的なスタイルとなっています。
ただこれを今更変更するつもりはありません。
なので、外観デザイン的にはちょっと難しい点ができてしまっているんですねぇ。
どうしてもフロントが大きくなってますので・・・「まるで宇宙戦艦ヤマトのポスターみたいだ」なんて思ってました。
そう言えばヤマトのプラモデルも、リアルな寸法バランスだと最大のチャームポイントである波動砲がチンマリしてしまいます。
(波動砲の口径はアニメを見る限り5m程度です。内部に人が居る描写がありました)
なのでデフォルメ版ってので、フロントを大きくして全体の見た目イメージを改善したプラモもありましたねぇ。
丁度私のモンキーちゃんも、そんな感じですv

でも、多少は気になっていましたのでタイヤサイズで辻褄をちょっと合わせてます。
問題はヘッドライトです。
ヘッドライトってのは、口径が大きいほど明るさの点で有利です。
電球のW数でも明るさは変わりますけど、レンズの大きさの方が何倍の効果的なんですよねぇ。
ただミラーやウインカーにも言えますが機能を追求すればどうしてもでかくなり、スタイリング的には不利となりやすいんです。
もっともスタイルってのは全体的なバランスで成立するので、一概にでかい=カッコ悪い、とは限らないのですが。

しかし私のモンキーちゃんは夜でも走っていたので(通勤に使ってた)、その名残で大き目のライトが装着されていました。
ヤマハRX50の流用品だったと思います。
さらにスピードメーターがホンダCB350Fourの予備品で持ってたモノを使っていて、これはそのまま残ってます。
つまり・・・・180km/hスケールのメーターなんですけど、トリップ計が付いているのでとても便利なんですよねぇ。
(4Lモンキーの燃料タンクにはリザーブがありませんからガス欠の対策にトリップ計は必需品なんです)
よってメーター外観もまた結構な大きさがありますので、ライトは大き目を踏襲しようって作戦でした。


なので、写真のメッキライトなのです〜〜〜〜〜〜〜@
レンズ径が160φ近くありますので、250ccのバリオス辺りに使っても良い位ですねぇ。
もっとも使用電球がPH7です。これ重要です。
例えばH4のをミニバイク用に選んでしまうと、小さいW数のがなくて困ります。(35Wが多分最小のはず)
PH7ならば15〜18Wクラスからありますし、6Vの球ですらありますから。
まぁガタイがここまで大きくてPH7電球ってのはちょっと不思議な組み合わせなのですけどね。

オールメッキゆえ、見た目的にはちょっと小さく見える効果が期待できます。
これに、ブラックのライトステーを組み合わせて、ウインカーは耳付けにてメッキ&橙レンズ。
このセットで随分と縮こまって見えるはずです。
(キラキラする部分ってのは繋がって一体化して見えるんです〜〜〜〜@)
ライトステーはアルミ切削のを最初考えていたのですが、ゴテゴテとするとその分重ったるくなるのでパス。
ホワイトレンズ仕様は個人的に好きですが、これは後でも簡単に変更可能なのでとりあえずオーソドックスな橙にしました。

プランBとして、もっと小さなヘッドライトで行く計画もありました。
しかしコレってのがなかなかないのですよねぇ。
東南アジア製品だと、小さいライトは押しなべてレンズカットが無茶苦茶なんです・・・・・。
ベーツライト以外でちゃんとした配光の製品にめぐり合ったことがありません。
光学的設計がされているモノじゃないと、眩しい割りに暗いライトとなってしまいます。
どうやら小さいライト=小排気量車用=あまり速度が出ないだろう=イイ加減で済ませちゃえ、的な思考パターンになってるみたいですねぇ。
なのでパス。
もしやるんならば純正流用しか考えられません。


で、取り付けの感じを出してみようってので、ちょっと仮組みしてみました。
実はいつもこうやってるのは遊んでいるのではなくて、都度確認しながら方法を模索しているのです。
これはとても重要なコトでして、いきなりパーツを買って来て開封して取り付けるってのは危険なんです。
取り付けが出来ないなんて事件も珍しくありませんからねぇ。
それに何らかの下準備や加工が必要だったりするコトは日常茶飯事です。

で・・・良い感じですな。
一つまだ取り付けを考えなきゃならない部分が残っているんですが、それは後のお楽しみってコトにしときます。

もしもライトが付けば、外観の見た感じはほぼ完成となります〜〜〜〜〜〜〜@
その前に、細かい部分の磨き入れをしなきゃなりませんねぇ。
年末のドタバタしてる最中にでも、現実逃避してヤリますかv

●2010年12月26日(日)

バイクネタだらけで、年の瀬を迎えようとしていますねぇ。
よく考えてみると何故今まで放置してあったのかが不思議なんです。
部品集めもある程度はしてありましたし、エンジンも既に準備済みでしたし。

多分、理由としては「その気にならなかったから」でしょうねぇ。
とこぞのお姉チャンの言い分みたいですな。


で、一つ気が付いてしまいました。
(実は気が付いてしまってばかりなんですけど)

フレームがかなりサビが出ていて汚いんです。
そもそも1974年製なので、36年経過してるんだからしようがないんですけれど。
で、今回あちこちの部分が新しくなったりするので、より劣化度合いが目立ってチグハグになる恐れがあります。
これは修復せねばなりませんねぇ。


修復作業ってのは、サビ取りと塗装です。
ただどの程度のレベルで実行するかってのは悩みます。

完全なるフルレストアの場合だと・・・粉体塗装がベストでしょうな。
まさしく新車クオリティで仕上がりますからねぇ。
その代わり、費用や手間もまた膨大に掛かります。
もしフレームが部品供給されているんなら、フレーム交換した方が安上がりだったりしますので要注意。

趣味性やスペシャル度合いが高いのは、メッキでしょう。
こちらも、コスト度外視で望まなきゃならない内容です。
でもモンキーちゃんの場合、フレームはあんまり外から見えないんですよねぇ。
タンクも含めた、キラキラ仕様ってんならばアリかも知れませんけども。

後は・・・通常の塗装です。
スプレーかハケ塗りかで悩みますけど、私の場合はこのモンゴリの骨は両方の組み合わせで行います。
そもそもフレームってのは形状から、剥離や塗装がやり難いんです・・・・。
どうしても塗料や手が届かない部分ってのが出てきてしまいます。

下地でサンドブラストを使っても同様に、届かない部分が必ず残ります。
ですから剥離剤の使用ってのも、できれば避けたいですねぇ。
アレは用済みになって除去しようと思って、残っちゃった場合にとても厄介なシロモノとなりますんで。


今回の作戦では、ちょっとレベルを落として「修復程度」にしようと思います。
なので、下地プライマーとして★染めQテクノロジィ/必殺錆封じ★を使います〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

社名が変わったんですねぇ。
以前はテロソンって名前でしたけど。
実はシート染めQって製品もこの会社だったんですが、社名変更で判りやすくなりましたねぇ。

この錆封じってのは、強力なプライマーなんです。
製品の名称から能書きまで、かな〜りイイコトばかり羅列してありますけれどねぇ。
他のメーカーの製品で、サビ転換剤は色々ありますけど、それぞれ一長一短がありますよん。

錆封じを使うコツってのは、乾燥度合いの見極めでしょう。
完全にプライマーが硬化してしまうと、上塗りの塗料のノリが悪くなるんです。
ですから微妙なナマ乾き状態で上塗りするんですよねぇ。(ちゃんと説明書に書いてあります)
そうすると・・・なんとラッカースプレーですら強靭な塗膜に変化してしまうんです。
このナマ乾きのタイミングは、塗布後2〜3時間位だと言われてます。


ただ難点は、この錆封じはとても高いのと、量が多いんですよねぇ。
以前買ったのは0.9Lのボトルでしたが、今では0.3Lのが発売されたようです。
もっとも0.3L入りでも3千円します・・・・・。
背に腹は代えられませんので、買うしかないんですが。


あと、使用する塗料はラッカーのスプレーですけれど、車屋さんでは御馴染み(なはず)のシャーシブラックです。
でも最近は車検だからって、特に要望が無ければ下回り塗装をいちいちしないって話ですけどね。

シャーシブラックだと塗料のキメ細かく浸透力も密着性も高くてフレーム補修には具合が良いんですねぇ。

ちなみに、こういう塗料の使い分けってのは実は私は詳しくありませんv
なのでいつも、塗料は専門店で購入するのです。
そしてお店の方と相談しながら、どれにしようか決めるんですねぇ。
専門店で買うとさすがに安売り店よりも値段が高いんですが、その反面こうやって色んなアドバイスとか受けられますんでメリットが大きいんです。


で、作業が終わって仮組み立てをしてのがタイトル写真です〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@
ほとんど完成イメージですねぇ。(写真の上半分)
ステップブラケットなんかも揃いましたので、くっ付けてますからちゃんと自立してます。

ヘッドライトのステーやウインカーはまだ部品待ち中なのです。
でもどんな感じにヘッドライトが付くのかってので、ちょっと針金でライトをくっ付けてみましたv
これで随分とバイクって感じが出てきますねぇ。

車体ディメンジョンに関しては、従来仕様で既に決まってます。
なのでスタイルの方をのその枠の中で色々と考えてきたのですが・・・・・。
見た感じ、なんか古〜いと言うか懐かしい雰囲気ですな。
もう少しフロントが下がると良いんですけれど、それは最終調整でヤリます。


ちなみに、スピードメーターとブレーキ、それとFフェンダの取り付けを進めたのが下の写真です。
意外とこのような細かい部分の取り付けってのが、手間が掛かったりします。
マフラーはトグロですよんv
実はあんまり高回転まで伸びないと思いますが、とりあえずこれです。
車高が上がってエンジンのロードクリアランスが多いので、スタイル的には良い感じです。
もっともココは後で変更するかも知れません。

久し振りにシートにまたがってみましたが、イイですねぇ。
昔々、命を掛けていた時に見てた景色のまんまですv
足回りもストロークさせてみましたが、しっとりした動きでウットリしちゃいます。
もっとも今回の仕様はそんな魂を削って走るんじゃなくて、普段着のバイクってのなんですけどね。

思いの他、地味に渋くなりそうですv

●2010年12月25日(土)

まだまだ、バイクネタですv
実は作業の方はどんどん進んでいたりするのですけれど、なかなか記事化が追いつかない状態です。
今まではネタが無くて困っていたコトはありましたけれど、反対にネタがあり過ぎて困るってのも珍しいですねぇ。


で、本日のお題は「オイルキャッチタンク」です〜〜〜〜〜〜〜〜@


これは4mini改造エンジンには付き物と言えるパーツですねぇ。
特にモンキーちゃん・ゴリラさんの改造車で、ダウンマフラーにしてある場合に車体右サイドが開いてしまいます。
そこにちょうどこのキャッチタンクが収まる訳です。
色んな形状の製品があちこちから売られていますけれど、三角形なのがやっぱり車体デザインとのマッチングでベストだと思います。
でも、私はこのタイトル写真にある昔ながらの円筒形のモノが好きだったりするのです。
理由はこれと言ってあるワケではないんだけど、一種の「刷り込み」みたいなモノですかねぇ。
一番最初に見たモノが脳裏に刻まれてしまう現象のコトです。


昔はこんなパーツでも、ン万円のキットとして売られていたのです。
ボッタクリとまでは言いませんけれど(少量生産品はコスト効率が悪いので)、でも内容に割には高いな〜と思ってました。

しかし、インチキ上等な支那製品が出回って来る時代となり、状況が一変しました。
(この写真のは台湾製だかタイ製だかと言われてますけど・・・)
さすがにインチキ製品ってのは、重要な部分には使えません。
でもこのようなアクセサリー的な部品ならば、多少品質に難があっても全然困らないんです。
そうすると文字通りの適正価格での供給が受けられますので、買う側はとても助かります。

これはヤフオクの、とある業者さんが常時出品してるモノを購入したのですv
即決価格で\1,880-の送料一律\500-ですんで、振り込み手数料とか入れても\2,600-ほどなんです。
(ちなみにタンクのみです。取り出し口が付いてる奴だともちょっとします。約4千円前後)


この手のオク品ってのは、インチキだらけなんです。
キャッチタンクみたいな簡単な構造物でもご多分に漏れず、手抜き・インチキをしてあるのが普通です。

今まで見た中での事例ですと・・・・
一般的なのが、アルマイト処理を「カラークリア塗装」で代用してあるパターン。
アルミ製なので当然表面処理と言えばアルマイトのはずなんです。
アルマイトってのは、陽極酸化処理と言って表面に酸化皮膜を作りますので、鉄で言うと黒サビみたいなモノなのです。
これにより耐食性も表面硬度も良くなるんですねぇ。
色んな方法があるのですが、そのプロセス中で染料にて着色するコトも可能です。
また塗装前提の下地処理としてのアルマイト処理の方法もあったりしますです。
ちなみにこの技術は日本人の発明なんです〜〜〜〜〜〜〜〜@

実はアルマイト処理ってのはごく一般的に使われているんです。
お鍋とか、やかんとか、弁当箱とかのアルミ製品の表面がそうなんですよねぇ。
ちなみに一円玉もアルミ製ですけれど、これはアルマイト処理はされていません。(なので錆びて白くなりやすい)

で、バイクのスペシャルパーツではアルミ及びアルミ合金性部品が良く使われますので、そこには派手なカラーアルマイト処理がされてるんですよねぇ。
赤/青でとても目立つようになっていますので、如何にも「変えてある」感じをアピールしてんです。

そしてインチキチャンコロ連中ってのはとにかく思考が浅はかなので、物事の意味なんか考えずに「見た目」だけ真似るんですな。
カラーアルマイトに関しても、単純に「派手な色が付いている」程度の認識なんでしょう。
・・・で、お手軽に「塗装」で誤魔化しちゃうんです。
そのまま普通の塗料で塗ると感じが違いすぎますので、色が付いてるクリヤー(カラークリヤ)で塗るんです。
確かにこうすれば、アルマイト処理したのと似たような仕上がりになりますねぇ。
でもアルミってのは塗料の密着が悪いのですぐに剥がれてきやすいんです。
(ちゃんとした方法で下地を作って塗装しなきゃならないんです。ちゃんとしてあれば大丈夫ですよん)
つまり耐久性が非常に悪いんです。
大抵のインチキアルマイト製品には、「POSH」「YOSHIMURA」「JAPAN」の文字がスタンプされてるのがお約束ですな。


その他のインチキ具合で最も驚いたのが・・・キャッチタンクに付いてるニップルが内部でふさがってた事件。
と言うか穴を開けずにくっ付けてあったんですねぇ。
「お前は穴を開ける工程すら手間が惜しいのか」と言いたくなりますけど、ひょっとしてワザとやってんですかねぇ。
容器の中の状態もちゃんと確認しないと、異物だらけだったなんてコトもありましたし。

なのでこの手の製品を購入した場合、必ず事前に隅々までチェックして不具合部分は手直ししなければならないんです。
本来の機構・構造を熟知していなければ扱えないブツなんですねぇ。
まるで「トーシロはすっこんでいろ!」とでも言いたげなパーツです。


しかし。
このタイトル写真のキャッチタンクは様子が異なりますねぇ。
なんと驚きなんですが、正真正銘なカラーアルマイト処理がされているのです。
これはホース接続部の内側とかを確認すると判りますよん。
しかも、溶接加工部分も含めてなかなかの仕上がりなんです。

安物のくせに、ちゃんとしてますねぇ。
時代と共に、オク品に関しても進化しているみたいですな。


で、私の個人的なコダワリってのが、このキャッチタンク部分に何らかのエンブレムやステッカーを貼り付けるコトです。
のっぺりとした面ですから、やはり何か付いてると良い具合なんですよねぇ。
今回は手持ちのステッカーの中で、銀ピカのホンダマークのが1枚余ってましたのでそれを使いました。
確かこれはエイプの改造車を色々やった際に取り寄せしたモノの残りですな。
残念な事にも車体右サイドに使うんですけど、ステッカーのウイングマークの向きは逆の左サイド用なんです。
でも所詮残り物ですから、妥協します。
実は写真にも写っていますがタケガワステッカーもあるのです。
以前はこれを貼っていた覚えがありますけど・・・でも今回のキャッチタンクは武川製じゃないので、貼るのは抵抗がありますねぇ。
そもそも私のモンキーちゃんには、今回の仕様だとタケガワ製品の採用率が低いんです・・・・。
ハンドル、スイングアーム、リアサスのバネ位なものでしょうか。
エンジン部品はキタコ製品が多いですからねぇ。Fホイールもキタコです。
従来仕様のだと結構タケガワ製品ばかりだったんですが。
いつのまにか「高っけぇ〜ガワ」とか言いつつ、違うのを探すような習慣がついたようですねぇ。

てなワケでして、ステッカーを貼り付けると・・・かなり立派な外観になりました。
ついでにタブついて余り溢れているぶいぶいステッカーも一枚貼っておきます。
これはタンク上面後方に付いてるのが、ちょっとだけ見えますねぇ。


キャッチタンクの色は、この青色の他に、赤・茶・金・銀なんかがありました。
結構何色にしようか悩む所ですが、今回はタンクの色に合わせたのです。
ちなみに同じ色でまとめると地味な方向に行くんですけどね。
コーディネート的に、ちょっと難しいんです。
むしろ金色とか茶色とかでアクセントを付ける方が無難なんですよん。


そもそも、オイルキャッチタンクって何?
こんな質問は実に多いです。
あまりバイクに詳しくない人が良く聞くんですよねぇ。「コレ何?」って。

これはクランクケース内部の圧力変化を、ブリーザーホースってので逃がしてんですが、その通路をより拡大してあげるんです。
するとそれだけピストン上下運動を妨げる要素が減るので、レスポンスが向上する効果が期待できます。

・・・実際は高回転まで回れば圧力変化が「振動・脈動」レベルになり、ホース通路内で吸収されちゃうんですが。
ブローバイガスを噴きやすいエンジンのオイル消費量を抑制する効果はありますねぇ。
特にストロークアップ仕様には、私は推奨パーツとしていますです。
クランクケース内部はギヤなどが回転し、オイルを攪拌していますのでオイルが「飛沫」となってブローバイガスに混じってます。
キャッチタンクは、まずこの中でブローバイガスを解放してオイルミストを分離・回収してから、大気へ放出してんです。
タンク内に噴出したオイルミストは壁で冷却され結露して、また液体のオイルに戻りますからねぇ。


実はレース用の場合は、転倒した際にこのキャッチタンクで漏出した油を受けて、コースにぶちまけないような役目もあります。
ですからレースのレギュレーションでは必ず装備していなければならない部品でもありますねぇ。
私の想像だと、こちらの事情から「レースイメージ商品」として、チューンナップ用のお約束部品になったんじゃないかとも思います。


必要か、そうじゃないか、むしろ不要なのか・・・それはエンジン仕様に応じて変わりますねぇ。
チューンナップ全般に言えるんですが、「〜なほど良いor悪い」なんて二元性では語れない部分があるのです。
もっともモンキーちゃんやゴリラさんの場合は、冒頭に述べたようなアクセサリー的意味もまたありますから、お約束部品になっているのです。

なので私は大抵、この質問には「お約束パーツだから」って答えてますねぇ。


実は、取り出し口は既にエンジンに装着されてます。
あと必要なのはホースと、ホースクランプですねぇ。

このホースをステンメッシュにしてあるのがありますが、あんまり意味は無いみたいです。
確かに圧力変動に晒される部分なんだけど、でも耐圧ホースにしなきゃならないほどではないですし。
むしろ取り回しが困難なデメリットの方が出やすいですねぇ。
見た目のイメージとして、強靭でメカっぽい雰囲気があるからでしょうか。
もしくはオイルラインっぽさの演出かも知れません。

普通はテトロンメッシュの耐油ホースを使う場合が多いです。
もっとも、硬化しやすいって難点もまたあるんですけどねぇ。
黒っぽくて目立たない色のテトロンホースがあれば良いんですが、大抵は白いか青いかですよねぇ。
今回は・・・あまり青々しててもクドいですから、素直に白いので行こうかと思います。
クランプに関しても大きさをちゃんと合わせないと取り付けがしにくくなるんです。

作業を進めて行くうちに出てくるであろう、追加調達パーツの「お買い物リスト」に入れとかなきゃ。


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