●2010年05月22日(土)
ちょっとコラム更新アップロードと、記事の執筆タイミングがズレちゃってますv なので内容を読んでいくと、時系列の点で不可思議な部分もありますけど、ドラエモンの仕業だと思ってご容赦を。 今日も引き続き、「かもめカブ修復計画」の続編です〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@ 昨日までのあらすじは・・・・ ドレンボルト修理が済み、徐々に実用性能を取り戻しつつあるかもめカブ。 マフラー穴あき修復は失敗したが、それよりも深刻なフロント周りのガタガタ修復計画を立てるのであったv ハンドルのラバーマウントシートはとりあえず部品番号確定して、注文待ち。 後はステアリングステムベアリングなんだけど、そこにはイロイロな誘惑や罠が待ち構えているのだ。 さぁ、どうなる!? かもめカブは果たして元気を取り戻し、地球を守ることが出来るのか!?
と、すごく大風呂敷を広げてしまいましたけれど、ちゃんと真面レに検討した結果「純正流用作戦」に決定し、部品注文しておきました。 でマッハの速さで入荷。 それが写真のモノです〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@ まずは、注文書から。 --------------------------------------------------- 1.シートA,フォークトップブリッジ 品番[ 53232-087-710 ] 価格(税込) \270 × 1 個 = \270 2.シートB,トップブリッジラバー 品番[ 53233-046-750 ] 価格(税込) \340 × 1 個 = \340 3.レース,ステアリングトップコーン 品番[ 53211-030-000 ] 価格(税込) \535 × 1 個 = \535 4ボールASSY,ステアリング 品番[ 53210-GS9-003 ] 価格(税込) \740 × 2 個 =\1,480 5.レース,ステアリングトップボールレース 品番[ 50301-041-010 ] 価格(税込) \470 × 2 個 = \940 6.レース,ステアリングボトムコーンレース 品番[ 53212-030-010 ] 価格(税込) \450 × 1 個 = \450 7.ダストシール,ステアリングヘッド 品番[ 53214-001-010 ] 価格(税込) \145 × 1 個 = \145 ★合計金額 約¥4,200- --------------------------------------------------- と、こんな感じです。 もちろんですけど値段は「参考小売価格」で、5円単位に繰上げしてます。 実際に発注する際は、手数料なども必要な場合もありますのでこれと異なる金額になったりしますのでご了承をお願いします。 で、この注文部品には、ステアリングのマウントラバーも含まれてます。 それを除くと、ステムベアリング部分だけでは約\3,600-位でしょうか。 実は、本来の旧カブの部品ではありません。 新しい目のモデルのモノを流用しているのです。 本当の部品番号だと、次の通りとなります。
レース,ステアリングトップコーン 品番[ 53211-030-000 ]☆ スチールボール#6(3/16") 品番[ 96211-06000 x42] レース,ステアリングトップボールレース 品番[ 50301-041-000 x2 ] レース,ステアリングボトムコーンレース 品番[ 53212-030-000 ] ダストシール,ステアリングヘッド 品番[ 53214-001-010 ]☆ ☆マークは、新カブと同一です。 つまり、ベアリングのボールが21個ずつの、ばらばらなタイプなのです。 モンキーなんかでも同じで、6vの旧い奴だとこれですねぇ。(ちなみに品番も同一です) それが途中で、樹脂の支持器が付いたモノに変わりました。 で、その変更に伴いレース関連も品番末尾部分が000→010に変更されてるのです。 この変更点の詳細は、直接形状を比較してみなければ判んないんですけど・・・・・ ひょっとしたら形状は同一で、焼入れ加工方法とか材質の改良だけなのかも知れません。 (もしも形状が機能的部分で変更となってると、新旧流用する際に混ぜこぜに出来なくなって困ります)
このタマタマの支持器付きってのは、整備性の点ではすごく歓迎されています。 やっぱり、個別のタマタマでの組み付けは大変ですからね。 しかし、この支持器のお陰でタマタマの数が、21個→19個へと少なくなっているのです・・・・・。 もちろんですが、支那製部品みたいに支持器が通常仕様で破損するってコトはほとんど有りません。 なのでこれがトラブル要因とはなり得ないと思いますよん。 ボールの大きさは、旧カブ部品に「#6 (3/16")」と書いてある通り、3/16インチ=4.76mmです。 ノギスで新カブの支持器付きタマタマの大きさを測ってみましたけれど、やはり4.76φで同じですね。 つまりレースが異なるのは・・・この2個ずつ少なくなったタマタマってのがポイントだと思われます。 多分、ベアリングレースの隙間からのタマタマ脱落防止の為に形状が変更されている可能性がありますねぇ。 もしくは、支持器という余計なモノが増えたのでそれの逃げとかかも知れません。 一応、ボールの大きさが同じなので機能的に、新旧大差ないとは思いますけれど、でもこの部分は「一式セット交換」が基本なのです。 で、なんで新型からの流用かと言いますと、まず第一には「安い」コトですね。 タマタマが一体なので、部品点数が大幅に違います。 さらに前述しましたけれど、昔の部品ってのは維持管理コストが年々加算されていくので、どんどん値上がりするんです。 つまり、高いってコトですねぇ。 次には、やっぱり作業の手間が大幅に省力化できるから。 バラバラのタマタマの組み付けってのは、いくら慣れてても結構大変なんです。 実はパーツリストを見ると、このベアリングsetの下には「ワッシャ」が、上には「ナット」が付きます。 しかし、その部分は別に減ったりはしませんので、そこまでの交換は不要だと判断しています。 ただし一番下の所に、ゴムのシール(大きなOリング)がありますけど・・・これは意外と重要なのです。 組み付け時に詰め込んだグリースを逃がさないためと、外部から水分やホコリなどの異物が入り込まないようにガードしてんですな。 例えて言うと、「光子力研究所のバリヤー」並に重要な役割を持ってんです。 ですから、これも必ず交換すべきだと、私は考えます。 まぁお値段はペットボトルドリンク1本ほどしますけどね。 もしも後で交換したくても、その作業は大変なんです・・・・・。
昨日のおさらいをすると・・・・高価な「テーパーローラーB/G」だと、\5,000〜\6,000-。 純正品(新型流用)の場合は、\3,600-位。 そして支那製補修用が、\1,200-位です。 純正パーツだと、ちょっと高いかなと思えますけれど、それはそれだけ支那製がトンデモナク安いんです。 現物は有りませんけれど写真をじっくり観察すると・・・・タマタマは13個しか入っていませんねぇ。 実は工業用タマタマってのは規格品ですんで、大きさは多分同じ#6かと思われます。 少なくとも、それより大きいってのは考えられません。 レース形状とか見てもそう思われるのです。 バラバラのタマタマ=21個,支持器付きのタマタマ=19個,支那製鉄支持器付きタマタマ=13個。 荷重を受けるのはあくまでベアリングのタマタマ1つずつが分担しています。 つまり「バラバラタマタマ21個」を基準に考えると、新型19個は15.8%増し、支那13個なら69.2%増しの負担が掛かる計算です。 もちろんですけど、このカブのベアリングサイズで他車種250アメリカンとかも含まれてるので、耐荷重強度にはある程度余裕があると思われます。 でもさすがに、7割り増し荷重ってのは怖いです・・・・しかも精度や材質硬度の点でも不安がある支那製ですから。 なので、冷静に考えてみると、やっぱり「パス」した方が良さそうですねぇ。 すごく安価な補修部品としては良さそうだったんですけど。 余談ですけど・・・もし一度でも「テーパーローラーB/G化」を旧いモンキー等で検討して断念した時は、やっぱり楽をせずにバラバラのタマタマで交換すべきでしょうな。 やはり、数が多いってのは剛性や高荷重状態での作動性の点で有利なのです。 視点の違いの問題なんだけど、そういう性能重視ならやはり旧い方の構造で。 そして作動性の軽さの点を重視するのなら、新しい方のがピッタリです。 多分、実際にその違いが問題となるコトは無いんじゃないかと思います。 でも、チューンナップっのては、そのような細かい僅かな部分の積み重ね・集大成なのです。 だから「剛性の点で、敢えて旧型のバラバラタマタマで組みました」という拘りは正解だと思うんですよv
そして、実はここからが本題だったりします〜〜〜〜〜@ (今までは一種の前フリだったのさv) 最初からほとんど結論・答えは決まってたんだけど、この機会なので敢えてベアリング関連を改めて調査してみました。 すると色んなコトが見えてきたのです。 まずは、この「ホンダ小排気量用サイズ」なんだけど、社外テーパーローラーB/Gキットなんかで対応車種表示がいい加減なケースが見付かりましたv と言うのも、実は昨日のコラム写真と比較していただければ、一目瞭然なんだけど・・・・・ カブと、その他(モンゴリNSRなど)とは、決定的に「アッパーコーン長さ」が異なります。 その他の部分の寸法は同じですけどね。 ちなみに昨日の写真のモノは全て「その他」の該当品でして、今日のはカブ用でございます。 でも、社外品のベアリングだと、モンキーゴリラダックス等の適合車種に「C50/70」なんて書いてあったりするんです。 アッパーコーンの長さがどの程度異なるかってのは・・・・約6.5mmですねぇ。 これは、かなりの寸法違いです。 とあるメーカーのベアリングキットだと、カブ用には4.0mm厚さのスペーサが付属するってコトになってます。 それでも2.5mm寸法が異なるんですけど、コレくらいならばナットの締め込み量の余裕分があるので問題ないでしょう。 (多分4.0mm厚ってのは材料がなにかの都合だと思われます。 ちなみに、カブ用のベアリング寸法は次の通りです。 内径x外径x厚みmm= (上)22.5x41.0x19.0,(下)24.0x41.0x12.5 これがモンゴリダックスシャリィNSRなどになると・・・・ 内径x外径x厚みmm= (上)22.5x41.0x12.5,(下)24.0x41.0x12.5
外径ってのはようするにフレーム側に収まるレースの寸法ですね。 ですからとにかくフレーム側の都合で決まります〜〜〜〜〜@ スポーティーな車種のゴツいアルミフレームだと必然的に大きくなるんです。 反対に、剛性とか車格の特徴が最も出るのは、内径ですねぇ。 これは三叉(ステアリングアンダーブラケット)の、ステムシャフトの太さです。 この寸法ってのは、上下で同じモノもあるんですけど、基本的には下が太くて上がちょっと細い組み合わせですねぇ。 そして、バイクメーカーの特徴もまたココの寸法に現れてきますv 上が25mmで下が27〜30mmってのが基本みたいです。 つまりホンダの小型系は、22.5/24.0とかなり細い目な寸法になっているのです。 もっとも剛性とか耐荷重性能を判断する目安ってのは、やっぱりタマタマのサイズと数ですねぇ。 特にサイズに関しては重要でして、妙に小さいタマを使ってるバイクもあるのです。 ・・・そういうのは、やっぱりフロント周りの動きがイマイチだったりするコトが多いんですよv とある車種が顕著にそのような状態になっているので、私は必ず「テーパーローラーB/G化」をお奨めしてます。 (チューンナップのノウハウにも関するので、詳細説明はパスですけど)
てなコトで、かもめカブの修復準備は済みましたv 後は交換作業となりますけれど・・・・カブは本当に整備性が悪いんで困ります。 その様子は、やっぱりコラム記事のネタにしようかなv あ、グリス買って来なきゃイケマセン。 写真に、「とりあえずお気づきの点」を列挙してありますが、全てヤルと決めているわけではありません。 とにかく修復コストは抑えたいんです。キリがありませんからね。 でも・・・やはり旧いんで、あっちもこっちも手を入れたい部分が次々に出てくるのです。 例えば、タイヤです。 すっかり硬化してますから、これは走ってれば近い将来交換しなければなりません。 後ろのチューブは最初の段階で裂けてたので、新品に換えてますけどね。 そうすると駆動系とかブレーキとかもヤリたくなります。 普段乗り用途にも使うってんならば、やっぱり大事な部分ですから。 マフラーはやっぱり静かな方がイイですねぇ。 現段階では、けたたましい排気音でなんか改造バイクっぽいんです。 ひょっとしたら、このお陰で速度が出るのかも知れませんけど。 でもちょっと値が張る部分なので、なんとか上手い事調達しなければ。 ・・・・純正「ブリ」に拘らなければお安く修復する事は可能なのです。 巻きメガホンなら純正中古とか、偽補修用のとかがありますからねぇ。 お洒落なキャプトンタイプってのもアリかも知れませんけど・・・やっぱり純ブリがいいなぁ。 電装系に関しては、息も絶え絶えな感じです。 バッテリーへ補水をしたので、キーonにてニュートラルランプがピカッと光ります。 それと、ウインカーの点滅も、少しずつですけど安定方向に行ってますね。 そしてたま〜に、ウインカーホーンが「ビーッ、ビーッ、・・・・」と鳴る時があるのです。 さすがにヘッドライト他は暗いですねぇ。 でも夜でも走っちゃいますけどv まぁこの部分ってのは、どうしようもないんで、これもまた風流だと考えるのがベストです。 それと、眼力を鍛えておくのも重要ですね。 「明るくしてほしい」と言う要望はよく頂いてますけど、キッチリ解決するのならば他のバイクへ乗り換えです。 ここはラテン系のノリで、「電気は点けばok」でしょうね。 そして、現在ちゃんと点いてんですv エンジンの調子は良いです。 クラッチの切れ具合も調整により、何とか大丈夫です。(当然、経たりは大いにあります) キャブも含めて、もう少しメンテをしてあげる予定ではありますが・・・・欲望としては、オーバーホールしたいです。 素性としては、いわゆる「魂(たましい)入っちゃってる?以前のオーナーさん誰か死んでて宿ってるでしょ」感が薄っすら感じられます。 なんか根性アリ〜みたいな感覚で、予想以上に走ります。 騙し騙しレベルで稼動させちゃってるので申し訳ないです・・・・・。 ちなみに、オイルアップダウンは兆候すらありません。 始動性も意外と良好ですねぇ。チョーク不要なんです。 チョークワイヤーですけど、これは壊れてるのを「見てくれだけ」直してあります。 ツマミがビヨョ〜ンって伸びててみっともなかったから。 交換しようとすると部品手配が問題となるんですが・・・・一応部品番号は調査済みです。 後は在庫(というか供給可否)とお値段ですねぇ。 ●チョークケーブルASSY [品番:17950-086-721] これも数日中には回答が来るでしょう。 で・・・純正品コピーの補修部品で御馴染みNTB(日本単車ボディ)から、なんとこのツマミ付きチョークワイヤーASSYが登場してます。 適合を見ると・・・・シャリィ用ってなってますねぇ。 アウターワイヤー長は750mm位と800mm位って説があります。(現物が無いので確認できません) もっともキャブが特殊なので、インナー長が他の車種より随分と長めになってます。 流用加工ベースとして考えれば、長いのを短くする方がやりやすいので大歓迎ですが。 このお値段は、仕切りしか判んないんで「参考小売価格」は表記できません。 実はツマミ付きタイプのチョークワイヤーっのては、色んな車種にも採用されているのです。 6vダックス(590mm)はもちろんの事、マグナ50(380mm)、CBR250RとかXLR250R[MD16](735mm)とか。 ちなみに、新しい方のカブの左手チョークワイヤーは、745mmです〜〜〜〜@ センターチョークだともっと短いはずなんですよねぇ。 6vダックスかマグナ50流用か・・・なんだけど、とりあえずは純正品が入手可能ならそちらを使うのが良いと思います。 ちなみに私がちょくちょく流用に使っていたのは、ダックス用ですけどね。 長さの点で丁度良い具合だったからってのがその理由です。 大体\1,200〜\1,500-程度で昔は買えたんですけど。 ヤフオクなんかに解体屋さんが、この手のワイヤーを常時出品してんです。 特に旧いバイクだとそのモデル近辺専用で、新型になると廃止されてたりするし、さらに経年劣化で固着したり破損しやすい部分でもあるから、 こういうのて゛も出品しておくと需要ってのは有るのでしょう。 しかし、どれもこれも皆高い!です。 ほとんどボッタクリ状態ですねぇ。 ほとんど新品と変わんないですし、そもそも痛みやすい部品を「当時モノ」の中古品で買うってのは厳しいです。 だって、その購入した中古品もまたやっぱり、同じような運命を辿ったりしますからねぇ。 どうしてもその方法しかない、という以外はその手の出品物に手を出したくはありません。 例のDead or alive.ってトコですよんv とりあえず中身をタイラップで締めて固定してあるので、見てくれでは直っています。 まぁこれは後々の宿題ってコトにしておきましょう。
やっばり、お気づきの点ってのはあんまり考えない方が良かったかも知れませんねぇ。 段々と憂鬱になってきます。 まぁ転売前提品なので、とりあえず修復作業が難しい所からやっつけて行こうとは考えてんです。 反対に、お金さえ掛ければって部分は後回しです〜〜〜〜〜〜@ 勿論ですけど、買いたいって方はツバ付けといてもokですよん。 (希望価格を提示して下されば、考慮する可能性があります。価格提示がない場合はとりあえずの10万円v) この手のレトロな車両ってのは、販売するにしても相手を選ばなければダメですから難しいんです。 自分でちゃんと面倒が見られる人、そのバイクが大好きになってくれる人に譲らないと、後々とんでもないトラブルになったりするのです。 とか言いつつも、やっぱりお気に入り度合いがどんどん高くなって来てますねぇ。
|