2010年03月のコラム
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●2010年03月31日(水)

いよいよ、3月も最終日となってしまいました〜〜〜〜〜@
新年からずーっと食い物一辺倒だったぶいぶいも、ここんとこは三輪車プロジェクト等のおかげで
すっかり元通り、バイクのネタになりましたね。

実は、会う人々のほぼ全員に「喰ってばかりいるから、太るんだ!」と非難ごうごうだったのです・・・・。
本当は、食べ物ネタは確かに多かったんだけど、アレは作るのが主目的だったんですけどね。
(ちなみにお料理はずーっと継続中ですが、結構パターンに嵌まってるし、写真写りの良いレシピってのはなかなか大変なのでネタ収集が困難なのです)

そして、今日もまた三輪車プロジェクト関連の話題です〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@


エンジンの修理を、ただいま取り掛かっております。
まぁこの手の作業はここ最近多いんで、すっかりゲンナリしながらやっておりますが。

とにかく、エンジン整備ってのはまず第一に「洗浄」ですな。
油とスラッジでぐちゃぐちゃのデロデロに汚れた機械部品を、真心込めて丁寧に洗ってお掃除するのです。
この時、汚れの状態とかをつぶさに観察すると、なんとなくこのマシンの使われ方とかが想像できたりします。
例えば圧倒的にオイル管理が悪かった場合だと、オイルの洗浄作用が期待できないので、オイル中に分散したスラッジが満遍なくエンジン内部に付着します。
丁度、墨とか黒い塗料を吹いて塗装したように、一面黒い皮膜が付いてんです。
こうなってると、中に入ってた部品は磨耗が著しくてあまり良いコンディションではない場合が殆どですな。
例えばクランクシャフトみたいにコンディションの把握が難しい部品は、このような手かがリがとても重要なのです。
他には、チョイノリを繰り返したモノだと、水分を取り込んでしまってサビや腐食が出てたりします。
スラッジが沈殿して固まってる汚れが多く付く傾向もありますねぇ。
もっとも距離を走ってる場合も同じような状態になりますけど。
反対に、一度でも徹底的にメンテナンスなりしたエンジンは、そう簡単に内部が汚れずピカピカのまんまだったりします。

後は、エンジン内部の汚れで特に金属粉の具合はとても大事なので、きっちり見ておかなくてはなりません。
金属粉がアルミなのか鉄なのかを観察して、さらに出所をある程度予想しないと思いがけないトラブルの元です。
エンジンブローをしたモノの場合はさすがにそうも言ってられないほど、内部はジョリジョリですけどね。
まぁ故障しなければそもそもこんなにエンジンをバラバラに分解するコトは無いので、あまり過敏に神経質にならなくても良いんですが。

はっきり言うと、洗浄の作業はかったるいコトこの上ないので、ついでにやれる事として隅々まで現状の観察をするんです。


第二は、「ガスケットはがし」です〜〜〜〜〜@
実際にやってみるとすぐに実感できるんですが、金属とガスケットって不思議と仲が良いんですよねぇ。
ようするにしっかり一体化してしまってて、なかなか剥がれないのです。

ガスケットリムーバなるケミカル用品も出てたりしますねぇ。
私も昔使ってみた事があります。
塗装の剥離剤みたいな感じで、塗布してしばらく置いとくと異物がふやけて浮いてくるって寸法ですな。
「おおっ!これは楽でイイぞ!」と喜んだのは最初のごく一瞬だけ。
実は、この手のケミカルで剥がせるガスケットカスってのは、実はそんなの使わずとも簡単に剥がせる性質のモノだけなのです。
最も剥がれて欲しい、ガンコにコビリ付いたガスケットカスには薬剤が浸透せず、跳ね返されちゃうんですよv
カチンコチンになってる部分には、何者の侵入も許さないと言いたげな強い意志を感じるのです〜〜〜〜@

さらに、ケミカルってのは後始末を考慮しなければなりません。
つまり用が済んだならばキチンとその成分を落としておかないと、後々で思いがけない悪影響が出ちゃったりするかも知れないのです。
さらに・・・剥離剤相当の成分ってのはプラスチックやゴムに対しての攻撃性がありますので、予め取り外しておいてその影響を受けないようにしないと困ります。
クランクケースの場合だと・・・ニュートラルスイッチとかも外さなきゃトラブルの元ですねぇ。
もっとも脱着をすればしたで、不幸な事故が起きるリスクもありますし、密着・勘合してる部分はゆるみますし、不必要な所は触んないで済めばその方が良いって場合もあります。

それと、塗装してある部分には使えません。使うと塗装が剥がれ損傷しますから。
この写真で言うと、クラッチ側のケースカバーが実は塗装品なんです。(あんまりキレイじゃないけど)
最新のFIカブだと保温効果の為か、黒い塗装仕上げですんで剥げると目立ちます・・・・。
もっと大きいエンジンだと、一般的に塗装仕上げになってるのが多いんです。

と言うコトで、あんまり万能じゃないし、確かに多少の省力化は出来るんだけど、元々が「すさまじく面倒臭い」中のちょっとだけ楽が出来るのみなんですね。
もちろん工夫次第で使い道の幅は広がるかも知れませんけど・・・・・まぁ高い金を払ってまでのご利益は無いんじゃないかと思いました。
よって、ぶいぶいではガスケットリムーバはあんまり使う事が無かったのです。
(でも工房には置いてありましたけどね。ようするに手札は多ければ多い方がイロイロと有利なのです)


で、実際に私のトコの作業風景を見た事がある人は判っていると思いますが、スクレーパーという道具には凝ってますv
このツールは色んなメーカーから、様々なタイプの物が販売されています。
代表的なのだと、カッターナイフで有名な刃物メーカーのOLFAから出てるスクレーパは安価で使いやすいと評判です。
その他には、工具メーカーのKTCとかのスクレーパーなんかも愛好者が多いみたいですねぇ。
とにかくスクレーパーは使っている時間がすごく長いし、使い勝手次第でこの七面倒なガスケットはがしの労力が大幅に変わります。
しかし、私の流儀ってのがちょっと変わってて、爺ィ臭いと言うか貧乏臭いんですよねぇ。
使うスクレーパに関しては、手作り品なんです。
材料は金ノコの刃で、折れたり減って切れなくなったりしたのを削ってます。
丁度ノコ刃のギサギサが指先を引っ掛けて滑り止めになるよう向きを考えて作りますv
グラインダーで大まかにガーッと削って形を決めて、それからちょっと焼き戻したりしてからオイルストーンで仕上げるのです。
そして使ってる最中にもこまめにオイルストーンで刃先を当てて、鋭くキープするんです。
どのみちガスケット合わせ面はオイルストーンであらかた面出しをしますからね。

でも使ってると結構細かい部分にも合う大きさだし、もし必要とあらば好きなように刃の形や大きさを変更することが可能です。
対象物の材質や部位により、刃の角度を変えて切れ味を調整することも簡単です。
こういう細かな加減ってのは、繊細な合わせ面のコンディション管理にとても役立ちます。
刃先に掛かる面圧の加減で、コンパクトだと意外と力も入れられてガンコなこびり付きカスもやっつけられますv
さらにとても軽いので、手先の疲労も少ないんです。
ずーっと工具持ってシコシコとやってるんで、立派な作りのだと重さで疲れるのですよ。

と言うコトで、私の場合はすっかりスクレーパ=金ノコ刃の手作り品、と決まってしまったのです。
むしろどんな高価な一流ブランドのスクレーパ工具よりも、金ノコ刃の方を選ぶでしょうな。
・・・・でも最初に見る人はほぼ全員、笑うんですv
もっとも、騙されたと思って使ってみなよってオススメして、試してみた人は皆気に入るんですけどね。

あとガスケットはがし作業で手元に置いとくのが、CRC5-56です〜〜〜〜〜〜〜〜〜@
これをシューっと吹いてからスクレーパでシコシコ〜っとこそげてやると、スムーズにカスが剥がれるのです。
丁度ヒゲ剃りの時のシェービングクリームみたいな物ですな。
さらにオイルストーン掛けの時にもシューっと吹くと、他のどのオイルよりもキレイにサクサクっと研げますし。
もちろんこのCRC5-56は安売りしてる方でokです。
安いのと高いのがあるんだけど、その違いはテフロンの配合量なんですが潤滑が主目的じゃないんで。


もっとも、根気と忍耐が必要な地味な作業ですので、じっと我慢してひたすら手を動かし続けるしかありません。
エンジン部品も40年モノとかになると、このこびり付き具合ってのは凄まじい限りです。
だからって乱暴にやっちゃ台無しになりますから、古いエンジンならより慎重さが要求されます。


洗浄とガスケット剥がし。
この2つの作業こそが、エンジン整備のメインなんですねぇ。
これらがもし無ければ、どれだけ楽なんだろうっていつも思います。
さらに・・・・パーツリストなんかに載ってる「標準工数」に関して理不尽だなーと感じるのもまた、これら2つの作業ですな。
まだ機械が新しい時のと、さんざんコキ使って古くなった状態の時との、程度の差の乖離は物凄いですからねぇ。
作業加算ってのは認められてますけど、実はあんまりそれで金額修正したコトはありません・・・・・。
まぁ面倒臭いのには慣れちゃってるからってのもありますけどね。


で写真のエンジンは、おおまかな洗浄は済ませてありますし、さらにガスケット剥がしもすでに完了済みです。
そうじゃないとお部屋には持ち込めませんからねぇ。
ここまでの洗浄・ガスケット剥がしは怒涛の勢いでこなして2時間ほどです。
通常だとその倍位の時間は掛かります〜〜〜〜〜@

デジカメ効果で現物よりキレイに写っていますねぇ。
油に付いては、お部屋が汚染されるといけませんので、キッチリ落としてあります。
最初はデロデロだったんですよん。
ミッションのカウンター軸受けが破損した修理ですので、これをどうにかしなければなりません。
一つだけベアリングがありませんけど、ここに嵌まってたのが不良なのです。
おかげでミッションはちょっと変な磨耗をしてる箇所がある様子ですし、傾いたギヤでケース内壁が一部削られてます。
そのおかげで盛大にアルミ粉が出ちゃってるんで、よりしっかりと追加洗浄しなきゃイケマセンねぇ。
ただし、12v電装だけど規制前タイプのちょっと古いカブEgなので、ケースの肉厚や材質がしっかりしてて好感触です。

まぁ長く走ってたカブのなので、あちこちにガタとか磨耗とかがありますねぇ。
これがモンキーとかゴリラ、ダックスなんかの「遊びバイク」だと随分と趣が違ってくるのです。
さすがに、働くバイクだなーって感じです〜〜〜〜〜〜〜@


さらに勢い余って、クラッチのメンテナンスは既に済ませてしまいましたv
クラッチ仕様に関しては、強化タイプは止めて、ノーマル50仕様に戻しました。
まぁ強化タイプはとっといて、また何かの時にでも使おうかと思います。
クラッチプレートに関しては・・・・思い切って新品に交換しましたよん。
(以前のコラム記事で写真に撮ったヤツ、その物です)
さすがにオイル塗布はしてないんで、後で組み込む前にヌリヌリしますけど。
・・・ガスケットとかシールとかも当然交換するので、そういうのを計算すると、工賃というか手間賃が出ませんねぇ。
ま、いっかv


トランスミッションの修理に関しては、ちょっと作戦を立て直さなきゃなりません。
思ったよりも状態が良くないのです・・・・・。
カブ90用の3速ミッションが一式セットでありますから、もし寸法的に大丈夫ならこっちを使いたいな。
なんかギヤとかが強化されてて耐久性が高いんです〜〜〜〜@
これは要確認ですけどね。

クランクシャフトに付いては、実は現在2本あります。
さらに嬉しい事に、両者はそれぞれ同じRタイプなんだけど細かい仕様が異なるんです〜〜〜〜〜〜〜〜@
これは後日のネタにしますのでお楽しみにv

腰上に関しては、やって来た通りですけどとりあえず後回しになってます。
だって腰下が出来なきゃ取り付けられませんからねぇ。
もちろん材料はちゃんと用意してありますよん。

ACジェネレータに関しては、これまた考え中です・・・・・。
元々、6v電装のゴリラさんをレギュレター変更して12v化してますので、車体側はそのまま使います。
点火系はポイント→CDIへ変更するんだけど、サブハーネス追加でやる予定です。
ですから、ジェネコイルの配線カプラーは関係無いので何用のでもokです。
ただし手持ちのモノを活用しようと思ってるんだけど、イマイチどんなのをストックしてあるのか不明です。
そもそも、そんなに沢山ACGは持っていた訳ではないですんで。
しかも支那エンジン流行のおかげで、中古品入手もちょっと困難になってます。
(中国製のACGはよく故障してしまうので、ホンダ純正品に付け替える人が多い)
フラホはあるんですよ。しかもND製の小さい方のが。
ステーターコイルがあったかどうかが怪しいんですねぇ。
ミツバ製のコイルならばあるのです。
CDIユニットも探さなきゃなんないし(多分どこかに持ってるはず)、まだまだ大変だ・・・・。
もっともこれらの問題は、全て「金で買う」と言う方法でなら解決可能ですけどv


ブレーキホースの長さに付いては、同型車のある所にメジャーを持参して行って計ってきましたv
85cm+50cm+αってトコで、140〜150cm位ですねぇ。
最近、妙に安いメッシュブレーキホースが出回ってるんですが・・・どうしましょうか。
本音を言うとさすがにこの部分は、ちゃんとしたモノが使いたいんです。
個人的には、グッドリッジ製のブレーキホースが好きなんですけどねぇ。


着々と作戦を進めてまいります〜〜〜〜@

●2010年03月30日(火)

先日は、トライクの法規関連でちょっとした大作となってしまいましたねぇ。
本当ならば図解も交えて説明しないと判りにくいんじゃないかと思います。
登録や税金・保険での車両区分と、運転するに当たっての法的区分がバイク⇔クルマをオーバーラップしてますので。
変な乗り物のおかげで、法的整備が追い付かない状態ってのが延々と続いてんです〜〜〜〜@

もっとも、それを逆手にとってお巡りさんをからかって遊ぶ、みたいな楽しみ方もあるのですけど。
それだけに、無用なトラブルに巻き込まれる恐れが多分にあるとも言えますねぇ。


で、今回はこのトライクキットの中で「タイヤ」に注目してみます。
ホイールの寸法規格はちょっと未測定な所もあるんですが、ホイールサイズとリム幅は実測で、10インチ/8.75Jです。
PCDは110mm(4H)ですから、ダイハツの軽自動車用が使えるかも?
旧ハイゼットとかだと、10インチホイールのがありましたねぇ。3.5Jか4.0J位のリム幅の。
タイヤのサイズは・・・225/40-10って書いてます。
タイヤ外径は、457.2mmになりますねぇ。

写真上の左側にて、「INNOVA」って書いてありますが、これはイノーバというメーカーだそうです。
他に「RACER」って書いてあるんだけど・・・まぁ雰囲気とか言葉の響きってのだと思いますよ。
当然の如く、このタイヤは中国製でございます〜〜〜〜@
実は先日の写真で、スイングアーム先端を支えるのに「ファブリーズ(本当はリセッシュだけど)」のボトルを使ってましたけれど、これは必需品なのです。
支那製タイヤってのは異常にゴム臭くてたまりません。
なんと言うか、「ホームセンターの臭い」ですかねぇ。
部屋全体がこうなっちゃうとさすがにマズいので、ファブリーズ散布して消臭してますです。

でサイズには「18x10.00-10」という表記もあるのですけど、ちょっと馴染みがないのですがバギー用のタイヤは大抵こっちで寸法を表しています。
LT表記と言ってアメリカ車なんかによく見られます〜〜〜〜@
タイヤ外径x幅x内径、というルールになってます。(最後のxが-に置き換わることもあるようです)
これだと一発で、タイヤ外径が判りますので慣れると非常に便利なのです。
その代わり、扁平率の具合ってのが直感的には判り難いのですが。
でも実際には、取り付けの時に問題となるのはタイヤ外径の方ですからね。

数値を出してみますと、外径18インチ=457.2mm、幅10.00インチ=254mm、内径10インチ=254mmです。
扁平率を計算すると・・・タイヤハイトが、18inch−10inch÷2=4inch。
高さ÷幅=4inch÷10inchってことで、40扁平です。

概ね合ってますけど、何故か幅に関しては誤差なのか、ミスなのか、数値が違いますねぇ。
225mmだったら、8.86inchですから少なくとも8-3/4"とか8.75"って書いてないとおかしいのですよ。
キットに付属して来たものなのですが、いわゆるATV用ってのです。
すげー太いな〜と思います。
真後ろから見た感じの写真も撮ってみましたが・・・・太いですねぇ。


ヤフオクとか見ていると、他にもイロイロと出ているのです〜〜〜〜〜〜@
なるべく細くて小さい物を探してみましたが、205/50-10(10インチ8J)ってのがありました。
でも幅はちょいと細いっぽいが、タイヤ径が459mmとほぼ同じです。

もう少し見て行くと、16x8-7ってバギー用の7インチタイヤ・ホイールのセットもありますねぇ。
フロントが3.50-8のモンゴリサイズで行くのならば、むしろこれ位のがバランス的に良さそうに思うんです。
3.50-8をLT表記にすると、15x3.50x8となるので、外径15inch/381mmとなります。
もっとも、バギー用のパターンなので、舗装路面だとゴツゴツ言うかも知れませんv


ATVとかトライクってのは、なんか後ろのタイヤが太いのがお約束なんでしょうか。

オートバイ工房では、以前ホンダのストリームという三輪スクーターを売った覚えがあります。
ジャイロとかと仲間でして、ちゃんと両輪駆動の豪華な駆動系です。
ニックネームが確か・・・・コロコロイスだったと思うのですが。
そして、そのタイヤサイズは3輪とも3.00-8だったはずです。
この細いタイヤのおかげで結構軽快に走りましたね。
もっともコーナーで無理をすると、ズルズルズル〜って簡単に滑りましたが。

タイヤが太いと、もちろん転がり抵抗も大きくなります。
50ccの限られたパワーから考えると、その負担はちょっぴり心配です。
しかし、トレッド幅が結構広いので、あんまり細いタイヤにしてしま、と変ですねぇ。
ブレーキだって下側にぶら下がってんで、ある程度のタイヤ径がないと地面に当たってしまいますし。
キャリパーの取り付け位置を測ってみると、最低直径が280mm(11inch)以上は必要です。

ジャイロのリヤタイヤだと130/90-6ですが、386.4mmなのでまぁなんとかセーフです。
モンゴリのノーマル8インチタイヤも前述の通り、381mmなので、これまたセーフです〜〜〜〜〜@
もしもモンゴリ純正のホイールを使おうってんならば、PCDは91mmなのでこれを110mmへ変換しなければなりません。
ホイールのセンターサークル径が50φ以上あいてれば、加工で取り付けられそうです。
まぁこの辺りは、将来へのお楽しみとしてとっといて、まずはキット状態で完成させます。


で、エンジンはノーマル準拠のカブ50(12v規制前)で、ミッションは自動遠心クラッチ3速です。
一次減速比=4.058,二次減速比=3.076(13/40),ミッションギヤ比=3.272/1.764/1.190

使用諸元ではエンジン最高出力は4.5ps/7,000rpm-になっているんだけど、実際にはもう少し回って8,500rpm-位まで伸びます。
この時点でのトップスピードはちょうど60km/hです。(1速22km/h,2速40km/h)


でスプロケットギヤの選択ですが・・・
トライクキットに付いてる、ドリブンスプロケットは変更が出来ません。
丁数を数えたら、ノーマルのカブ50と同じ40Tでした〜〜〜〜〜〜〜〜@
というコトで、もし純正と同じ二次減速比(13/40)で行くとなると、タイヤサイズが違いますのでトップスピードは46.8km/hとなります。
まぁドライブスプロケットは総当りで計算しても知れてますから、列挙しますと・・・・

13T=46.8km/h
14T=50.4km/h
15T=54.0km/h
16T=57.6km/h

となります。
ちなみにこれらの比較基準は、すべて「カブ」です。2.50-17のタイヤですよん。
2輪ならば、ある程度エンジンのポテンシャルからどれ位の最高速に設定するのかの見当は付けられますけど、トライクになると正直判んないです。
もちろん負荷が大きくなる=最高速設定は低くしなければならないんだけど、それがどの程度なのかなんですねぇ。
以前試し乗りしたATC70は、元々公道仕様ではなかったので速度計が付いておらず、どの位スピードが出ていたのか不明だったし。
噂によると、50ccカブEgトライクの最高速はだいたい50km/hほどだよってことなんですが・・・・
するってぇと、ドライブスプロケットは、14Tないし15Tってとこですねぇ。

まぁ、バイクの時から15%割り引きと考えて、14Tで行くのが良いでしょうな。
多分これでもハイギヤード気味で、トップギヤで吹けきらないような気がするのです。
でも遠心クラッチのバイクってのはちょっぴりハイギヤ気味の方が運転しやすいんですねぇ。
あんまりブンブンブンブンとエンジンを回しちゃうと、ギクシャクしますから。
1速でスタートし、引っ張って2速に入れると丁度トルクバンドのピーク回転域に入るので良いのです。

もし、もっと排気量があれば・・・・16Tで決まりですな。それ以上大きいの入らないし。
でもこれでも、3速8,500rpm時の速度は、57.6km/hでしかありません。
ぶいぶいスペシャルEg仕様で10,000rpm回したとしても、63.5km/hですからねぇ。
こういう時にこそ、旧6vタイプのハイギヤード遠心クラッチを使うしか無いんです。
これなら24%ギヤ比が向上し、まともな設定になります。
まぁ法的区分が変わり、管轄も違っちゃうんで非現実的なんですが。


キャブレターもちょっと考え中です。
エンジンがカブ50純正相当なので、キャブだって50ccのが良いんです。
一応手持ちとしてモンキー用のが一つありますけどね。
(ただしマニホとかエアクリはあるかどうか不明です・・・・)
しかし、現車には今PB16と言う、カブ70/90やApe100なんかに標準で付いてるキャブが装着されてます。
これだと、少し大きいけれどそれでも50ccのエンジンでも使えると思うんです。
マフラーに関しては、支那製のプチ太い、ノーマルルックなアップマフラーなので、プチでかいキャブと合わせればバランスも良さそうです。
で、カブの吸気系に関してですけど、じつはインマニ長はある程度あった方が良い結果が得られます。
モンゴリだけはさすがにスペースの問題があって短いマニホが付いてますけど、他の車種はみんな長いんです。
手持ちでとっておきのマニホというと、カブ用の他にJazz用のがあります〜〜〜〜〜〜@
思いっきり左側へ振ってあるので、モンゴリにひょっとしたら使えるのではないか、セル付きEgにもイケるんじゃないかと思ってストックしてあります。
さらに写真にもありますが、マニホの向き変更アダプタもパチ物だけど、1つこっそりストックしてるんですv
ちなみに、キャブが大きくなると悪化する燃費に付いては・・・ベースがゴリラなので、タンクがでかいから考えなくても良いでしょう。


ブレーキに関しては、ちょっとした目論見があるのです。
本来、このキットのリヤブレーキは、ディスク化されてて純正のペタルからマスターシリンダーを駆動する変換アダプタが付属しているのです。
しかし、ベースのゴリラさんはすでにフロントブレーキはディスク化されてますので、前後共に油圧作動となります。
ここで・・・・前後連動にしてしまえ、という作戦です〜〜〜〜〜〜〜〜@

実は、クルマ(四輪ね)のブレーキシステムってのは、ちょっとばかり複雑なんです。
最近はトヨタのプリウスの、ブレーキ関連制御のバグ(?)で大騒ぎになってましたけれど、ああいうハイブリッド車の場合は、更に輪を掛けて複雑なシステムなんです。
回生ブレーキと言って、モーター部を発電ブレーキとして使い、減速時に電力を回収・省エネに寄与させてるのですな。
普通の油圧ブレーキと巧みに作動を切り替えて、ブレーキング制御をしているのですが・・・特定の条件が揃うと、ちょっと反応が???となってビビるって事になっちまいましたv
もっとも、制御プログラムを改修してそういう状況にも対応するようにしたとのコトです。
そんな変なクルマじゃなくて、ごく普通のクルマに関してもイロイロとあるんです。
クルマのブレーキはご存知の通り、1つの入力系統(ペタルです)で、全てのタイヤのブレーキが作動します。
しかし、クルマの中には「四輪ディスクブレーキ」なのもあれば、働くカウンタックのようにショボく「前ディスク/後ろドラムブレーキ」ってのもあるのです。
バイクでは馴染みのない、油圧ドラムブレーキなんですけどね。

この場合、前後のブレーキ効力の配分ってのをしてやんなきゃイケマセン。
これをやってる部品が、「プロポーショナルバルブ」です。(正式名称は確か、プロポーショニング・バイパスバルブって言ったはず)
このおかげで、クルマのブレーキを思いっきり掛けても、簡単にお尻を振ったりしないんですねぇ。

と言うコトで、三輪車トライクのブレーキ1本化をするにもこの機構は、出来れば欲しいんです。
具体的には、前後のブレーキ配分を調整したいなーと思うんですねぇ。
しかし。
ブレーキ油圧回路ってのは、あんまり複雑化したくありません。
プリウスの教訓じゃないですけど、やっぱり重要なセクションなので「単純至高/シンプルisベスト」です〜〜〜@
よって、油圧回路は右手マスターシリンダー1つの入力を、ホース2本に分岐させることにします。
必要なのはWバンジョーボルトと、長い後ろブレーキホースですねぇ。
(ちなみにバンジョーボルトはすでに準備してあるのですv)
長いブレーキホースってのは、ビクスクブームのおかげで現在は比較的容易に調達可能です。
昔は、そんな長いのは特殊品だったのでアメリカンかオフ車用のから探さなくてはならなかったのですけどね。
ビクスク用ならば平気で2500mm(2.5メートル)なんて長いのまであるんです。

で、肝心のブレーキ配分は・・・・これは、ディスクパッドの面積を加減してあげる方法で行こうと思います。
もっとも実走行テストをして、そこから必要に応じて調整なんですけどね。
ひょっとしたらマスターシリンダーの吐出量が足らなくなるかもしれません。その場合は大きいマスターに交換ですv


当初、足ふみペタルと、右手レバーの2つの入力を兼用できないかと考えてました。
手でも足でもどちらでもブレーキが掛けられるってのです。
しかし・・・単純に油圧回路を連結してしまうと、ダメなのですねぇ。
マスターシリンダーってのは押していない時、外部から油圧が掛かるとリザーバータンク側へフルードが流れてしまうんです。
つまり油圧が逃げちゃってブレーキキャリパーを作動させられません。
最近の前後連動ブレーキシステム搭載車は、特殊な設計のキャリパーで内部のブレーキ回路が2系統独立してんです。
さすがに原付きスクーターサイズでそんな便利な設計のキャリパーはありませんので、「どっちでもokブレーキ計画」は断念しました。

その次の計画プランとして、リヤブレーキは左手レバーで行ないたいとも考えました。
ようするにスクーターと同じ操作です。
しかし・・・現車は、マニュアルクラッチで左側に集合スイッチが付いてんですねぇ。
しかもゴリラ純正ハンドルなので、スイッチ部の取り付けスペースは狭くて制約だらけです。
ここに左側マスターシリンダー+新たな集合スイッチ、と改修するには難しい&コスト高となってしまいます。
クラッチワイヤーまではそのまま使い、ワイヤー先端でマスターシリンダーを作動させるって案も検討しました。
確かにそういうメカを組み込めば、見た目からスッキリとブレーキが付けられます。
しかし・・・かな〜り複雑なメカになりそうですねぇ。
ですから、ちょっと断念だけれど、これら全部ボツ。


実は・・・本当の事を言いますと、トライク化をした場合はリヤブレーキのみでも充分なのです。
そもそも荷重の殆どは、リヤ側に掛かってますからねぇ。
もし今回フロント側も改造変更するんならば、多分リヤのみにしたと思います。
ATC70みたいにフロントタイヤも太くすると、すごくバランスが良いカワイイvスタイルになると思うんだけど。
もっとも、このキットのブレーキってのの消耗品はどうすんのさって問題がまたあるのですけどね。
たしかどこぞの業者さんが販売していたと思いますけど・・・・
将来的には、なにかのメジャーな車種用キャリパーに変更した方が良さそうですね。
果たしてそこまで長く乗るのかどうかってコトは置いといて。


後一つ、問題があります。
それは・・・チェンジペチルですねぇ。
実は、12v系のエンジンになってからだと、モンゴリの純正ステップバーには「踏み返し」が付いた純正流用ペタルが使えません。
12v系だとACジェネ部分が出っ張ってるからペタルが車体外側にズレてるってのが原因なんですけどね。
その場合の対策は、ステップバーをカブ用にと交換するコトです。

今回はトライクなのでサイドスタンドは不要ですし、固定ステップで全くokでしょうな。
ただし、ちょっとばかりステップ位置が上になりますから、ちょっとヒザの曲がりがキツくなるかも知れません。
ブレーキペタルのストッパー位置も変わっちゃいますけど、前述の通りペタル自体を廃止する予定ですから関係ないんです。

もしも、トライクじゃ無かったらこの「踏み返しペタル」を使いたくても使えないといった、とても困った事態に陥るのです・・・・・。
「モンキーは本来、遠心クラッチだろ?」という主張を持ってたので、この問題には早くから気が付いてました。
私の理想としては、12v電装の新しいエンジンで、遠心クラッチで乗りたいな〜と思ってましたからね。
シフトダウンの際にはカカトでペタルを踏むんだけど、これが出来ないと凄く運転しにくいんです・・・・。
普通にカブ用のチェンジペタルを付けると、カカト側のアームがステップバーに干渉するんですねぇ。
ですから削ったり、取り付けの位置を変えたりと苦労するのです。
そして結論から言うと、ペタル角度で妥協した使いにくいチェンジペタルで我慢することになります。
リトルカブ用のペタルを使うと、ちょっとだけマシになるんだけど・・・でもカカト側が高くなりすぎて、やっぱり使いにくいんです。

が、ナイトロヘッズミニ(イージーライダース/旧ウェストイーグル)から、すごく良いモノが出てるんですねぇ。
CH0334シーソータイプ・シフトペタルですv
お値段は、¥2,100-(税込)です〜〜〜〜〜〜@
これは、まさに12vカブのエンジンをモンゴリに搭載しようって人の為にあるのです。
ステップバーに干渉する部分が湾曲して逃げてます。
これをもし加工して作ろうと思うと大変ですからね。溶接すりゃメッキが飛んでしまいますし。
なので、これはイイ物である、と認定されました〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

ただ、このようなニッチなパーツってのは今までの事例によると、比較的短期間で生産中止になってしまって入手困難になるんです。
なので私もこのシフトペタルは無くなっちゃうんじゃないかと心配してました・・・・。
ですから、念の為に1個ストックしておいたのですv
もっとも現在でも余裕でこの商品は販売されてますので、全然貴重品ではないのですけどね。
だからって、なくなってしまってから大騒ぎするのじゃ遅いんです・・・・。

ちなみにこのチェンジペタルで行くのか、それともカブ用ステップバーにするのかは未定です。


実は、またしょーもない目論見がありまして・・・・ハンドシフト計画ですねぇ。
つまり、レバーを付けて手でチェンジしてあげようってのです。
カブ系のオシャレカスタム車両にこれがやってあるのを、本で見た事があるのです。
もしもこの仕様になれば、運転操作はすべて「手で行なう」ようになって、下半身不随でも大丈夫になるのですな。
まぁこの三輪車のオーナーさんは、下半身がとっても元気なので必要性ってのはないんだけど・・・・。
もっとも運転操作がし易いかどうかってのは実際のを触ったことが無いので判んないです。

ちなみに、ジョッキーシフトと言ってる人がいますけれど、厳密に言うとチェンジレバーの位置がちゃんと決まってて後ろの方に無ければ正解では無いんですv
つまり、お馬さんにムチを当てて走らせてる感じ=ジョッキー、という由来があるからなんですねぇ。
キャプトンマフラーの、サイレンサーの形がちゃんと前後共に半球状になってないとダメってのと一緒です。
(前部分がすらっとしたトライアンプタイプマフラーもごっちゃ混ぜにしてる、間違った例があるのです)
細かいようですが、マニアックな分野の薀蓄なのでこれは重要なのです〜〜〜@

でカブEgのシフトに話は戻りますけど、やっぱり奇をてらった改造プランはとりあえず「先の楽しみ」とした方がよさげですね。
私の理想から言うと、ベスパみたいな左手シフトが良いと思いますが、あまりにも大掛かりな改造になりそうなので夢の中だけにしますv
社外品のスロットルホルダーの2本ワイヤーの奴を流用して・・・なんて野望はあるんですが。

●2010年03月28日(日)

今まで、ずーっとカブのエンジンのネタで引っ張ってまいりましたが・・・・
実は肝心の部分の紹介がまだでしたねぇ。

というコトで、水面下でちゃくちゃくと進行中のプロジェクトが、これなんです。
題して「三輪車大作戦!」です〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@


とオートバイ工房では、この手の乗り物に付いては「こんな物」扱いだったじゃないか!と苦情が来そうです。
これに関して申し開きをしておきますが、今回のはあくまで玩具として、実用性を期待せずに実験しているだけでございます。
詳細はまた述べますけれど、結論から申しますと「実用性」「耐久性」「信頼性」いづれも期待できません!

記事の中で、かな〜りケチョンケチョンにけなしたりする事があろうかと思いますが、オーナーさんの了解は取ってあります。
事前に念入りに打ち合わせをして、ノークレーム・ノーリターンでやってますv


というコトでして、まず三輪車の概略としてです。
写真のキットは、モンキー/ゴリラの後ろ部分を改造して、三輪のトライクにするキットです。
自称:台湾製、見た感じは中国製の、ちょっぴりおおらか(=イイ加減)な製品です。
中華民国<>中華人民共和国ってコトで、どっちも中国と言っても間違いじゃないかも知れませんけど。

確か以前、オートバイ工房には長期間に渡ってお預かりしてた「ホンダATC70」ってのがありました。
乗り物のジャンルで言うと、三輪バギーです。
構造は至ってシンプルで、前後ともサスペンションはありません。
タイヤが太くてでっかい「バルーンタイヤ」になっており、ここが緩衝装置の役割をするのです。
元々モンキーだって、8インチの3.50タイヤってので同じ思想だったのですが。

で、リヤのアクスルにはデファレンシャルは付いておらず、いわゆる「直結アクスル」なのです。
常時デフロック状態とでも申しましょうか。
つまりカーブで、外輪と内輪の回転差が吸収できませんから、必然的にタイヤをスリップさせて逃がすようになります。
ようするに簡単にドリフト状態になるんですねぇ。
これがオフロードとか雪国での凍結路面だと、むしろちょうど良いのですよ。
低い摩擦(μ)の路面ではグリップ走行よりも、積極的に流して走った方がコントロール性・安定性が良かったりするんです。
さすが、バギーですねぇ。
実際、ATC70で散々試し乗りをしましたけど、オフロード走行は最高に楽しかったです〜〜〜〜@

ただ、これが通常の舗装路面だと話が変わってきます。
履いているタイヤの種類にもよりけりですけど、つまりμが高いとどうしてもタイヤがグリップしてしまって、逃げ所が無くなるんです。
そうするとカーブで曲がろうとする度に失速するなんてコトになるのです。(タイトコーナーブレーキング現象って言います)
ですから曲がるためには、外輪と前輪の2点でグリップさせ、インリフト状態に持って行くしかありません。
内側のタイヤが浮けば、空回りさせて回転差を逃がせますから、スムーズなコーナーリングが可能になります。
でも・・・ほとんど「片輪走行」なんですよねぇ。
車体の姿勢が、もの凄く不安定な状態です。
遠心力に対抗すべく、体を内側へ移動させる事が不可能となりますから。
つまり、バイクとは正反対にコーナーのアウト側へ体重を掛け、曲がり始めたらそれを加減して維持しなくてはならないんです。
ともすればひっくり返ってしまいます。(3輪の乗り物は、昔からあったけどやはりよく交差点とかで転倒してました)
しかし、グリップ走行が適わず、ドリフト走行するまでスピードが乗らずだと、片輪走行で曲がるしか仕方ないんです。


で、ここからが大事ですv
私の所にあったATC70は曲がりなりにも、ホンダの製品です。(公道用ではないけど)
ですから、工業製品としての強度や耐久性は、ちゃんと考えて設計してあります。
もちろん舗装路での走行は想定外の状況ですから、機械に無理と負担が掛かるのは明らかですけどね。

しかし、今回のプロジェクトのように、近年の流行してるトライクの場合では、製造メーカーが怪しい不明品ばかりです。
設計にしても強度検討なんかされていないだろうって雰囲気がプンプンしてます〜〜〜〜@
(大体、各部分の精度は劣悪でして、明らかに傾いてたり、寸法が足らなかったりは平気でしてますから)
もちろん前提が「使い捨てのオモチャ」ではあるんだけど、やっぱりある程度楽しめる位の耐久性は欲しいのです。
ちなみに、公認の公道仕様で実走行させようって計画ですからねぇv
むやみやたらと立ち往生するのは、やっぱり迷惑も掛かるし危ないので、困ります。

そして、怪しいトライクキットですけど、これも色んな種類が出ているのです。
最初の頃からあるのが、ごくシンプルな「直結アクスル」で、ドラムブレーキがついてるタイプ。
お値段的にも一番安いみたいですな。
同じタイプで、ディスクブレーキになってる仕様のもありまして、最近はこっちのが多いです。

ただ、さすがに流行ってくると、直結アクスルのデメリットが知られてきてしまいました。
そもそもカーブではかなり速度を落とすこととなります。50ccエンジンで使っていればその失速具合は実用性にまで響いてきます。
さらに機械的に無理があり、作りの悪さも相まって、アクスルシャフトが折れたなんてトラブル発生事例がちょくちょく聞かれるようになったのです。
(排気量をコッソリ上げて乗ってた人だと、尚更こんなコトになっちまって報いを受けたりするのだそうで)

そして、構造がかな〜り豪華になって、デファレンシャルギヤまで装備されたタイプが現在ではあります。
写真のキットが、これなのです〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@


最初の頃のシンプルな作りのキットには、「直結アクスル」のデメリットだけではなく、アクスルシャフトが足回り(懸架装置)を兼用している故の脆さを抱えてます。
つまりアクスルシャフトは、駆動力が加わり、さらに内輪差の不整合分のヒネリも加わりつつ、荷重に耐えて車体を支えなければならないんです。
インリフトの片輪コーナーリング走行なんてしてる時点で、その負担の凄まじさは想像付くでしょう。
もちろんシャフトは結構ゴツい中空パイプで、(多分)鋼製でしょうけれど・・・さすがに材質加工が怪しくておぼつかない支那製自己責任品だと、
折れるな頑張れというコト自体、無理があるのは明白ですね。
つまり舗装路面でグリップの良いオンロードタイヤで走ってれば、折れて壊れても当然なんです・・・・・。


中には、懸架装置と駆動シャフトが別々になってる構造のトライクもありました。
こっちの方が、やはり機械的強度で有利となります〜〜〜〜〜@
でも、そのおかげで構造が複雑となり、重量も増えてしまうデメリットが出てくるのです。
元々限られたエンジンパワーで走らせようってんで、カーブでのタイトコーナーブレーキング現象を打破する加速力ってのが、重量に喰われてしまうんですな。
これは由々しき問題です・・・・・。
最初のシンプルなキットはデメリットばかりではなく、軽いというメリットがあったんです。


で、私たちが選んだのが、デフ付きのタイプです。
これだと、曲がる動作での構造的な無理が少なくなります。
内外輪の回転差は、デファレンシャルギヤで吸収してくれますからね。
(ちなみにデフギアは駆動力に関して、損失にはなりません。しいて言えば重量がちょっと増えるんですけど)
やっぱり、舗装路面で走らせるには、デファレンシャルは必要だと思うんです。
乗り味にしても、まだ実際デフ付きは試乗していませんが、聞くところによるとかなり乗り易いらしいのです。
だって、カーブで内側に体重をかけ、遠心力に対抗する運転が当たり前に出来るんですからね。

ただし、心配もあります。
怪しい製造メーカーゆえ、このデファレンシャルが壊れないかってコトですな。
どうしてもギヤの歯などピンポイントな部分に力が集中しますから、ちゃんと作られていなければ破損してしまいます。
補修部品の調達はほぼ絶望的ですし。(一部の業者で、販売してるトコはありますが)
とは言う物の、前述のタイプのアクスルシャフトほど大物ではないので、ほぼ常識的な材質選定と加工がされていればそこそこは大丈夫だと思いたいですv
それと、やっぱり複雑かつ豪華な構造ゆえ、重量増加のデメリットが付いてきます・・・・。
でも、駆動力が力学的無理が解消されていれば、ある程度これもokじゃないかなとも思いますね。
カブで言うと、新聞配達中の負荷みたいなものですな。
なんとか実用性能の範囲内でイケてくれるのを願ってます。



公認公道仕様を目指すうえで、乗り物としての区分をまず決めなければなりません。
これがちゃんと考えると、すっごくややこしいんです・・・・・。

まずは、3つ車輪がある乗り物(バイクがベースで)には次の種類があります。


1.原付きバイク(スリーター)
ジャイロとかストリームとかですね。これは原付きバイクと全く同じ扱いです。エンジンは50ccまでという絶対的条件アリ。
車輪の幅寸法とか、キャビンの有無とかで該当するかどうかが決まります。


2.ミニカー(原付きカー)
これが一番メジャーです。排気量は50ccまでという絶対的条件アリ。
車輪の幅寸法とか、キャビンの有無とかで該当するかどうかが決まります。
でも、れっきとした「クルマ」扱いです。
クルマの運転免許が必要、ノーヘルok、制限速度もクルマと同じ60km/h。


3.側車付き二輪車/サイドカー
昔からある本物(?)のサイドカーです。キカイダーとかワイルド7とか戦争モノのドイツ兵が乗ってる奴ですね。
あくまでバイクとしての扱いで、免許もバイク、ヘルメットが必要です。
乗車定員絡みの扱いはちょっと緩いんですけどね。
後述するトライクとの区別ってのは、「カー(側車)を取り外しても、二輪車として成立するもの」です。
昔からあるサイドカーでも両輪駆動だとこの区分に入れてもらえませんので注意です。
※排気量による区分で、ちょっと複雑な特別ルールがあります。
※50cc超〜だと高速道路に入れます。


4.側車付き二輪車/トライク(旧:三輪幌型自動車。1999年7月改定)
これが最もややこしいです。呼び方はこれでも、本物のサイドカーとは区別されてます。
三輪の二輪車、なんて時点で矛盾してますけど仕方ないんです。
排気量が50cc超〜の、トライクが該当します。
昔からあるハーレートライク、ゴールドウィングトライクなんかもこの種別ですよ。
乗り物としても、運転における法的条件としても「クルマ」扱いです。
でも車検の有無とか税金とか保険とかは、バイク扱いだったりするのです。
※高速道路に入れます。クルマなので。



5.三輪バイク
またまたややこしい乗り物が・・・・。
2009年改定で最初は「クルマ」扱いだったのがバイクになったのです。
ピアジオのMP3なんかが該当します。というかこいつのせいで法改正されたんですけど。
どんなバイクかと言うと、ここのサイトなどをどうぞ。
詳しい区分とかはおいといて、ぶっちゃけ51cc〜のジャイロXだと思ってくれればokですな。
(前輪が2つでも、後輪が2つでも、どちらでも該当します。寸法とかの決まりがあります)
運転免許はバイク(自動二輪)が必要だってのがポイントです。(つか最近必要になったんだが)

この乗り物と法改正に付いては、日経BPのコラム記事にもありますので是非ご一読を。
もっともその記事にしても判り難いんですが・・・書いた人が悪いんじゃないと私は思います。
理解するポイントはあくまで、「でっかいジャイロX」です。
ちなみにジャイロXをボアアップ改造すると、以前ははっきり該当する乗り物区分が無かったんですが、現在はこの三輪バイクになるってコトです。


バイクベース以外だと、昔懐かしいオート三輪なんかがありますねぇ。
丁度軽自動車の種類で、四輪のと三輪のがあったりして・・・とイロイロ変遷がありました。
一応現代では、トライクに準ずる扱いとなってます。上の区分では「4」ですな。

サイドカーの排気量区分による特別ルールってのは・・・
50ccまでの「原付きサイドカー」の場合、人はカー側へ乗車できません。荷物(30kgまで)置き場です。
もちろん完璧に原付き一種バイク同様の扱いですから制限速度30km/h、二段階右折、ヘルメット必要は変わりないです。
車体寸法の制限ってのはちゃんとありますが・・・・カー側のタイヤとのトレッド寸法がいくら離れてて(0.5m以上)いてもミニカーにはなりません。
※自分勝手に都合良く法律を解釈して間違えてる方が多いですのでご注意!※

50cc超〜250ccの、軽二輪サイドカーは車検不要ってのは代わんないんですけど、本来なら「原付き二種」のクラスまで含んでいるのがミソですv
つまり、モンキーを軽くボアアップしてサイドカー付けて登録をすると、250ccサイドカーと同じ扱いとなるんです。
つまり高速道路に入れてしまうのです〜〜〜〜〜〜〜〜@(以前雑誌の企画でやってましたね)
もっとも細かい条件がいろいろあってちゃんとクリアしてなければダメなんだそうですが。

250cc超〜の小型二輪サイドカーはもちろん車検が必要です。
とここまでで一区切りです。


で、既存のバイクを改造してトライクにするケースでは・・・ようするに排気量設定が要です。
「ミニカー」ならば、50ccまで。
登録は市役所が管轄なので、原付きと変わらず手軽に出来るメリットがあります。
制約としては・・・・乗車定員が1名のみ。高速道路には入れません。
水色のナンバープレートです。
保険税金など維持費に関しては原付きと同じと考えて良いです。
ただし自動車税は、1年で\2,500-前後と高いですけどね。


で、それ以上(50cc超)の排気量になると前述の通り「側車付き二輪車/トライク」になります。
まぁ実質、50cc超〜250ccの「軽二輪トライク」になると思いますけど。
管轄は、陸運支局(軽自動車協会)となりますので、登録手続きに関してはまずこちらに相談してアドバイスを頂くコトになります。
なんか必要な書類とかデータとかイロイロとありますから、難しいんです・・・・。
その代わりうまく行くと、高速道路を走れるって特典が付いて来ますv
(もっとも動力性能的に、実際走ってみようなんて怖くて出来ないけど)
あ、乗車装置を完備すりゃ二人乗りとかも可能ですねぇ。
ナンバーとか税金とか保険料とかは、軽二輪と同じです。
不思議な事に、自動車税が年間\2,400-と、ミニカーより安かったりするのです。

※それ以上の車検が要るクラスは省略します〜〜〜〜@ まぁ陸運支局に問い合わせるところからスタートですけど。


もう一つの方法として考えられるのが、小型特殊自動車としての登録です。
もっともこれはミニカー登録ブームの時にプランの一つとして出てきてただけなんですけどね。
絶対的な制約が、「15km/hまでしか速度が出ない構造であるコト」です。
もっとも農耕作業用ってのだとこの制限は35km/hになるんですが。
(ちなみに2004年の法改正で、1500ccまでと言う排気量の制限は撤廃されました。つまり排気量制限は無いのです。)
ただし、農耕用だと自賠責保険に加入できないだとか(ようするに不要ってコト)、特殊用途自動車ってのは結構細かく規定されてて、
改造トライクが果たして法的にちゃんと該当させられるのかなど、実現困難な点が沢山あるのです。

法的問題を是非を論議するのに、力技を持って来るのはダメですからね。
そもそも「見付からなければ良い」なんてのは理屈ではありません。
ちゃんとした公認で行くのと、インチキした違法不法のアングラで行くのでは、全然違うんです。
あくまで、公認ってのが大前提とするからこそ価値があるのです〜〜〜〜〜〜〜@


ちなみに、小型特殊自動車ってクラスはその名の通りかなり特殊な部分があります。
というか通常このクラスの存在ってのは忘れられていますけどね。
一例として、高速道路というか自動車専用道路を走って良いかどうかってトコです。
・・・法的には「自動車」として、実は走行してもokなんです〜〜〜〜〜〜@
ただし、最低制限速度がある場合(高速道路だと50km/h)、小型特殊自動車の種別ですでにそれに満たないのでその部分でアウトとなったりするのです。
125ccの俊足スクータとかが入れない道路を、のんびりトラクターは走れるってのがちょっぴり可笑しいというかほほえましい光景ですけど。


まとめますと、ぶっちゃけ三輪車なんてのは変わった乗り物に間違いないです。
二輪(バイク)と四輪(クルマ)の中間に位置する乗り物ですから、扱いに付いて微妙な部分が多いですし、矛盾する所もあったりします。
そもそもあんまりメジャーな種別じゃないですから、ケースバイケースで対応するしか方法は有りません。

この扱いってのは、登録や税金に関する法的な部分、運転運用に関する法的な部分、保険の扱いに関する部分、とそれぞれあるのです。
もっと視点を広げれば、運転技術に関する部分もしかりですし、周囲との交通社会適合への問題も、メンテナンス整備やアクシデント対応の問題もまたしかりでしょう。
とにもかくにも、「変な乗り物」「変わってる乗り物」なので苦労する部分もあって当然なのです。

ミニカー乗りなんかに自覚を促したい、とつくづく思うんだけど、アンタらはクルマ運転してんだぞって判っとるんかい!?ってコトですな。
ノーヘルokで喜んでちゃダメなんですよ。むしろクルマなんだから当然だと認識してなければ間違いです。
交通取締りや事故に遭っても、やっぱりクルマの扱いだから、それ考えるとそれほど美味しくないんです・・・・・。
少なくとも交通量の多い道路ってのは走行しないほうが良いと思うのですよねぇ。
(周囲から見落とされやすい、動きや速度感が間違えられる、運動性能が総合的に低い、など)

この判りづらさにより仕方ない面はありますが、※自分勝手に都合良く法律を解釈して間違えてる方が多いですのでご注意!※としか言えません。
この「方」ってのの中にはれっきとしたショップや、役人や、警察官まで含んでるっても問題なんですけどね。
中にはうっかりとか、知らず知らずとかの人もいるでしょうけど、そうじゃなく意図的に誤魔化してたりするケースもあるのです。
そもそも根拠としてる法律だって、前述の通り2009年9月なんて最近変わったばかりなのもある位ですから。
古い知識に基づいて判断すると、現在では間違いになるコトだってあるのです〜〜〜〜〜〜〜@
(ちなみに私自身もコラム記事を書いてる時点で、全て調べ直して確認してますv)

とにかくオーナーさんには、ちゃんと手続きして登録して、公明正大に公認車両で乗って頂きたいと切に願っています。





というコトは・・・
わざわざそんな判りづらくて面倒臭い乗り物に乗らなくても、実用性を考えるなら普通のにすりゃ良いじゃないか、というコトになるのですね。
もっとも、その変わってる所を楽しむ事自体が三輪マシンの醍醐味だとも思います。
ちゃんと知識を仕入れて、無知な人々を煙に巻くってのがイイんですよv


★オマケ★
というコトで重ね重ね言いますが、ぶいぶいEg共和国では三輪マシンを全く推奨しておりません。
今回はちょっとした興味だけで実験してるだけでして、一般のお客さんに向けて対応もしてないし、扱ってすらないです。
もしも修理などをのご依頼・ご相談などされても無理ですから、すみませんが専門店の方へお願いいたします〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

●2010年03月27日(土)

いよいよもって、エンジン部分の妄想シリーズも終わりに近づいてきました。

細かいパーツを引っ張り出してまいりました〜〜〜〜〜@
仕様から言えば、ごくノーマルなカブ準拠の、普通の部品です。
ただしコンディションの良い物を選んでいます。

シリンダヘッドは、前にも写真にのせた規制前カブの物で行きます。
以前は燃焼室とか汚いままだったんですが、それはキレイにしましたv
下の日付のコラム記事と比較していただけると判り易いでしょう。同じモノです。
ただし外観に関しては、そこそこ汚れを落としたのみです。
ブラストでビシバシにキレイにしたいところですが、残念ながら設備は放棄してしまってありませんので適いません。
もっとも、一部分だけ超キレイにすると、結局ネジ1本に至るまでピカピカじゃないとバランスが取れなくなるのです。
更に、外観が新品同様ならば、中身もあちこち新しくしたいなーなんて誘惑が出てきて、収拾がつかなくなります。
一応、このEgの予定売却価格ってのは最初から決まってて、原価を無駄に高くするワケには行かないのです。

ちなみに、ウェストバルブ云々はいまだに迷ってますです。
ずーっとヤフオクに出品しているんですが、売れ残って回転寿司状態です〜〜〜〜〜〜@
さらにすさまじいことに、このコラム書いてる時点でアクセス総数24、ウォッチリスト登録数0ですからねぇ。
ゼロですよ、ゼロ。
今まで結構下らないモノまで出品した事がありましたけれど、ここまで徹底的にシカトされたのって初めてです。
まぁ、欲しがる人が出てくるとは最初から思ってませんでしたけど。
ちなみに、製作するのはちょっと大変なんですv


暫定計画としては、加工していない普通のバルブってコトにしてあって、写真のヘッドに刺さってるのがそれです。
この小さなバルブの純正ヘッドってのは、何種類かの仕様があるのです。
どれがどうなのかってのは体系付けての分類は出来ませんけれど、真円っぽいポートのと、楕円っぽいのがあるのです。
今回使うカブのヘッドは、真円っぽいポートのタイプです。
通路形状がL字型にはっきり曲がってて、比較的オーソドックスなものですね。
排気側も、素直な形です。

これがもちょっと新しくなってくると、楕円っぽい断面形状になるし、バルブステムガイト付近にポート内壁が盛り上がってて湾曲部のRが大きいんです。
ちょうど吸気・排気バルブの真ん中ではなく、縁から垂らし込むような感じのポート形状なんですね。
もっともこのタイプだと、吸排気系との兼ね合い・バランスがちょっぴり神経質な傾向があります。
いい加減な吸気系やマフラーだと、まるっきり力が出なくなるのです・・・・・。
その代わり、ドンピシャに決まるとすごく良いフィールが得られます。

このポート部分ってのを覗くのが好きなんですが、写真に撮ろうと思うと結構難しいですね。
光の当て方とかを工夫してみて、イロイロとやって、結構良く撮れているのがこの写真です。
ちなみに吸気側は、例のウェストバルブを突っ込んで見てます。(光ってますでしょ?)
排気側は・・・バルブが入ってないと、ポート形状が判りにくいんで仮にその辺のバルブを突っ込んでます。
バルブステムシャフトだって、立派にポート形状の一部ですからねv


さらに、ロッカーアームも程度の良いのが出てきたので、これ使いますv
新しいタイプってのは、カム山の辺り幅が約7mmしかないので、ロッカーアームの先端も細いんです。
このおかげでちょっぴり軽量だったりするのです。
新型FI仕様車だと、ここはローラーロッカーなんですよねぇ。
滑り摩擦よりもやっぱり転がりの方が、フリクションが少なくなるからでしょう。
もっとも、長期間の使用でどうなるのかってのは・・・機構が単純な方が良さそうではあります。


あと細かい部品がまだ用意してありません。多分揃っていると思うんですけど・・・・。
もっとも、まずは腰下部分を修理しなければなりませんので、まずはそれからです。
ただ、最近は日が落ちると結構冷え込みますから、夜中の作業が難しいですね。

●2010年03月26日(金)

いやいやいや。ついついエンジン構想を練り出すと長くなってしまいますねぇ。
もっとも最近主流の「つぶやき」みたいな物ですから、内容はたいしたこと言ってませんけど。

というコトで、スーパーカブ★良い子仕様Egへの修復作戦の続きです〜〜〜〜@

てなことで、カムも無事に決まりました。
ひょっとしたらこのカムは1本しか持っていない可能性がありますが、でも良いんです。
だって、あくまで価値が高いってのは「ノーマルカム同士の比較」であって、そんな特殊な状況なんてほとんどありません。
つーか、今まで全くありませんでしたよん。
とは言う物の、このEgの次オーナーさん候補の人には、ちゃんとありがたいカムが入ってる事を言っておかなきゃイケマセン。
一応、セールスポイントですからねぇ。
(本当はAC09ジャズのカムがどこかにあったはずなんだけど・・・・多分あっちの方がよりありがたいかも。探し出してまた比較検討し、コラム記事のネタにしようかな??)


でもって、ヘッドもまぁこいつ使おうかって候補のを引っ張り出してきました。
ここで、写真左側になんか見覚えのある、バルブが光ってますよねぇ。
実はこれは、以前製作して、このコラム記事にも書いた「純正ウェスト加工バルブ」なのです〜〜〜〜@
つまり、純正バルブのステムを研削して細くし、通気路形状を改善するスペシャルなパーツです。
もちろんボアアップヘッドなどのでかいバルブにこのようなのはありますけど、実は純正の新型の小さなバルブには出ていません。

そもそも、12v系ヘッドと呼ばれる、この小さなバルブとコンパクトな燃焼室を持ったヘッドはとにかく人気が無いんです。
というか、嫌われてさえいます・・・・。
この間のフリマでも見かけたのですが、このヘッドを手にとってバルブが小さいのだと判ると「ちぇっ!」と露骨にガッカリして戻す人が多いんですよねぇ。
オートバイ工房にも並べておくと、やっぱり同様の光景が見られました。(売ってたワケじゃないですよ)
このヘッドを使う限り、どんな改造をしてもスピードは絶対に出ない!!と公言してる人だって、1人2人じゃないんです。
でも私としては、とにかく小さい物が好きなのでこのヘッドで何とかしたいと昔から思っとりました。
なので、ぶいぶいsplのボアアップ仕様を開発して、ユーザーさまには喜んでいただいております。
ある程度楽しめるだけのパワーとスピードを、信頼性耐久性を確保して保証を付けて製作するコンセプトです。
ですから私自身はこの小さなバルブのヘッドに対する愛着ってのが結構あるのです〜〜〜〜@


で、ウェストバルブでしたねぇ。
これば困難なポート加工をする代わりに、これで何とかならないかと思って試作してみた中の1本です。
もちろんすでに、ポート加工その他との組み合わせでならばウェストバルブは使った事があります。
でも、果たしてこのパーツのみでどこまで行けるのかってのはやっていないので判りません。

まぁ作ってみました、でokですけどね。
と言いつつも、ずーっとヤフオクに出品してて、グルグルと再出品で回っていますv
アクセス数はそれなりに増えるんだけど、ウォッチリストの数は「ゼロ」のまんまなんですよねぇ。
出品無料分ですから経費は掛かっていません。
で、純正部品の「バルブステムシール」が2つ付属させてあります。
この部品は1つ\310-します。

しかし、今回のカブEgメンテナンスにおいて、バルブステムシールは交換したいんです。
ともするとオイル下がりを起こしてるカブってのはちょくちょく見かけますからね。
オイル管理が悪いと、このシールはすごく痛んでカチカチになっているのです。
というコトは、このステムシールを使っちゃうと、ヤフオク出品中商品もボツ規格になるのですな。


・・・・というコトは、良い子仕様だと言ってる今回のカブEgに、ひょっとしたらこのウェストバルブが投入されるのかもしれません。
なんかちょっとだけ悪い子になりそうなヤバさが出てきましたよん。
ちなみに、このウェストバルブは値引きしてまで売ろうとは思ってません。
価値を認めて下さった方が買っていただければ、それで良いのです。
むしろ組み込んで使ってみることに意義と、この部品の価値があると思います。

なんか特性的には、ちょっと期待できますよん。
もっとも、折損のリスクはありますから、そこはちょっと怖いですけどね。
あくまで、もしも実験するのならばという前提です。


とバルブついでに、もう一つ欲しいな〜と思っているのがキタコのライトバルブスプリングです。
これも以前、このコラム記事で紹介したと思いますし、88ccボアアップEgコンプリートにすでに組み込んでます。
確か\1,260-と安かったような・・・・。(品番:303-1083300です)
ごく僅かな効果しか期待できないけれど、でもそういうのの地道な積み重ねってのが良いんですよねぇ。
イマイチ細かい仕組みってのは判んないけれど、弱目でしなやかなバネにすることにより、追従性をあげつつレスポンスを良くするのを目指してるんだそうです。
・スプリング圧縮時に生じる負荷を10%軽減し摩擦抵抗を軽減。
・バルブ閉鎖時の気密性を保持(ノーマル比10%アップ)
と書いてはあるんだけど、正直何のこっちゃ、なんですけどね。

私の想像だと、バネ鋼材自身の改良で、よりしなやかに、熱に対しても安定してて、限界近くまで低スプリングレート化が出来たんじゃないかと。
巻き線の太さも押さえて重量も低減し、さらに不等ピッチのおかげでサージングも発生しにくくして、それらで得られた分もまた低レート化へ貢献しているとか。
もしもそうだったならば、是非ともノーマル50ccでも使いたいなーと思います。
ちなみに、純正のバネは1つ\235-ですから、2つ入りだと\470-ですねぇ。
キタコのは2倍になりますけど金額的には僅かです。
そもそもこれは、ウェストバルブを使う際に折損対策として見付けたんです。
確かに組み込み時にも、スプリングは柔らかかったですねぇ。
特に、レスポンス向上ってのが良いです。

後にも先にも、\1,260-だけの追加出費ってんならイッてしまうんだけど、実際そんな甘くは無いんです。
誘惑はまだまだ他にもあるのです・・・・・・。


さらなる誘惑、ですねぇ。
今度はエンジン外観の、カバー類のオシャレですv
私が良く使ったのは、モンキーRのカムカバーと、タイカブのでかフィンカバーです。
ちょっとした放熱効果もありますし、エンジンがでかくなってエラそうに見えるのです。
その代わり、ちょっと地味なんです・・・・・。

で、派手な装飾カバーをというコトでヤフオクを見ていたら、写真後半のようなのを見つけました。
いやいやいや。キてますねぇ。金ピカ金ピカです〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@
なんとこの6点セットで、意外と安かったんです。この手のパーツってのはもちょっとするんですけどね。
4mini激安パーツで御馴染みの「テクニカル」さんってショップが出品してます〜〜〜〜〜@
通販もしてますから、上のリンクから飛んでって見て頂くとイロイロと楽しいかもしれません。

色はこれしかないのか、アルマイトなのか塗装(カラークリヤ)なのか、と疑問はいろいろありますけどとにかく飾り立てるにはうってつけだと思うんです。
まぁオイル漏れとか起こさなければ良いんですけど。
カバー類に付いても、実際はキレイにしようと思うと大変なんです。大抵はフィンがありますから。
なにかと理由があって新品に出来るのならそれが一番楽なのですけどね。

確か・・・武川のメッキタペットキャップがまだ1つストックしてあったような??
こっちの方が、普通に使うんならばデザイン的には無難かもしれません。
もし不特定多数の第三者へこのエンジンを販売する場合だと、普通の状態の方がよいですからねぇ。

とにかく、外観はそこそこ程度にはキレイにしたいんで、少しずつ手仕事でシコシコとやるしかないかな?



●2010年03月25日(木)

えー、次は昨日の予告通りにエンジン内部部品に進みます〜〜〜〜@

主旨から言いますと、手持ちのカブ50エンジンを修理・整備して使おう作戦です。
ベースの仕様は、今の所腰下部分のみ、ジェネレータ関連はありません。
ミッション軸(カウンターシャフト)のベアリングが壊れております。
3速自動遠心クラッチで、キックスタートのみの、ごくありふれた仕様なんです。
ちなみに、ベアリングやシール類は新品があります。


とりあえず、腰下部分はそのまんま修復する予定です〜〜〜〜@
確か遠心クラッチの仕様がスペシャルだったと思いますけど、これはノーマル仕様へ戻します。
最初にこのカブを引き上げた時にクラッチ滑りの故障が出てたので、修復がてら改造したんだっけな。
オイルポンプはどうだったか、ちょっと覚えていません。

ボアアップキツトは確かに私の手で組み込みましたが、ぶいぶいではない以前の店での話です。
あれから軽く10年は経っていますが、確かeステージキット組み込みのみで、キャブ他の変更はしておりませんでしたからね。
ひょっとしたら先ほどの、クラッチ修理の際に対策したのかもしれないです・・・・この時はぶいぶい工房でしたから、パーツのストックは幾つもありましたので。
もし容量upしてあっても、そのまんまで行きますけどね。

最近の純正Eg仕様ってのは、オイルポンプ大き目が流行ってます。
先進的だったのが、12vシャリィでした。アレはカブ90相当品がノーマル50で付いてましたし。
それとFIモンキー(Z50J9)に付いても同様でして、やっぱりカブ90相当品なんです。
ちょっとパワー的に不利なのかも知れないんですね。ポンプの駆動ロスってので。
けど、でも油圧が高いとフリクションロスが低減される部分も出てきますから相殺されるのかも知れないんです。
もしくは対した損失になっていないのかも知れないし。
ちなみに、負荷が高くて走行速度が低い目の使い方をするのならば、大容量オイルポンプは有効でしょうな。
このエンジンの使用目的の詳細は、後日晒すとして、まさにそんな感じの使い方を想定してるのです。
でも、もしノーマルだった場合はそのままですよん。
いちいち改造するのはキリがないし、むやみやたらとコスト投入すると、後々困りますからね。


とか言いつつも、夢が膨らみます・・・・・。
余分なコスト投入をしない原則を守りつつも、手持ちのパーツを使って組み付けて行くんです。
その手持ちパーツの中には、やはり色んなコンディションや、細かい仕様の違いとかがあるのですね。
そうなると、限られた範囲内の中でも、豪華仕様と廉価版と出てくるのです・・・・・。

ピストン/シリンダー関連は、前述の美品を使う予定ですので、ようするに豪華版ですねぇ。
クラッチ板に付いては、プレート部分はこの間引っ張り出してきた新品を使ってやろうかとか思っとります。
・・・実は、この時点で、ガスケットも含めればコストは1万円相当に到達してしまうんですけど。
ヘッド関連なんですが、2〜3個は持ってますのでその中からよさげなのを選ぼうと思ってます。
内部パーツは別なんですけどね。

で、写真の「カムシャフト」が登場です〜〜〜〜〜〜〜@
スーパーカブの、新し目なカムシャフトってのは両端にボールベアリングが付いてる、細い軸のタイプですね。
しかし、このタイプってのは細かく見て行くと、確認できているだけで4つの種類があるのです。
モンキーRとか、70/90の太いのとかは含まずにです。

まず特殊なモノから。
AB26と言う形式の、復刻版12vダックスのカムです。
こいつはドイツ仕様で継続して輸出されてたダックスを、限定企画により日本に持ってきた経緯があります。
ですから、パワーは2.6ps/7,000rpm、最大トルク 0.29kg・m/4,500rpmとかなーり特殊な仕様なんです。
まぁギャチェンジもカブと反対に「かき上げてシフトup」と言う、なじみの無いパターンですし。
で、この非力仕様ってのはどこから来ているかと言いますと、カムシャフトにて大幅に抑制してんです。
比べてみるとAB26ダックスのカムってのは、リフト量がモンキーの2/3位しかなくてパワーが出ません。
ヘッドのポート形状や、キャブ・マフラーの造りは決して悪くないし、CDIだってスパカブのと何ら変わんないんです。
つまり、モンキー純正やCD/カブの純正カムに取り替えるだけで、本来の49ccパワーを出す事が可能となるのですな。
・・・・でも燃費がちょいと低下しますねぇ。タンク容量の小さなダックスには気になりますけど、でもシャリィだって同じでフルパワーですし、
そもそも50ccノーマルクラスでそんな心配する方が野暮ってモノですよね。
この忌まわしきAB26カムの秘密は、たまたまお客さんののEg改造で取り外したのから見つけたのです。
新車で買って、そんなに走行距離も乗ってないのに、最初見たときは「何でこんなにカム山が減ってるんだ?」と不思議に思いました。
もしオイル切れ等での異常磨耗だった場合、必ず他の部分にもその影響があるはずですし、そもそもEg内部壁面とか見ればすぐに判ります。
が、全く持ってそんな痕跡は微塵も無かったので妙だな〜と感じたのです。
後から調査して、こういうコトだったってのが判明したんですv
(ちなみにネットではCDIが悪いとか適当なコト言ってる人が多かったと思います)

次のは、ちょっと美味しい方です〜〜〜〜〜@
ホンダのカブ系50ccエンジンってのは色んな仕様があるのですけど、その中でもスポーティーな方のが知りたいですよねぇ。
一番人気が、AB22モンキーRです。
これはレーサーレプリカブームの落とし子、というコトでバイク自体がスポーティー路線ですから容易に連想できます。
でもこれはヘッドやカムシャフトまで違うんで、とりあえず除外です。
その他の車種で、意外かと思われるでしょうが・・・ジャズが、パイパワー路線なんです〜〜〜〜〜〜@
こちらは、バルブやポートは普通なんだけど、ちょいとキャブの口径がでかかったりします。
そしてあまり知られていないんですが、カムシャフトもまた微妙なハイリフトタイプです。
多分私も持ってましたから、どこかにしまってあるんだろうと思いますが・・・ちょっと判りませんv
以前測定したときは、確かバルブリフトが4.4mm位だったと思います。
つまりスーパーカブのカムに比べて、カム山が0.5mm高い=ハイリフトなんですな。
車体がでかいと言いつつもカタログスペック上だとカブより僅かに軽いんで、やはりスポーティー路線狙いだろうと思います。
ちなみに、ジャズの公称Egスペックは、4.0ps/7,500rpm,0.43kg・m/6,000rpmです。


で、後の2種類。
これは平成10年度の排気ガス規制が影響してて、それ以前とそれ以降ので分かれてます。
モンキーちゃんだと、Z50JとAB27。スパカブだとC50とAA01と形式も変わってますねぇ。
もちろんおおよその目安でして、排ガス規制に省燃費化を先取りして進めてたので、厳密な区分ってのはわかりにくいんです。
特にカブの場合は明確にカタログスペックが変わりましたので、「フルパワー」と呼んでる昔の仕様がこの数値です。
最高出力=4.5ps/7,000rpm,最大トルク=0.52kg・m/4,500rpm ('96のカブです)
もちろんホンダの常として、スペック数値はあくまで「参考程度」に留めておかなくてはダメですよん。
昔から平気でインチキしますからね。
でも、何となくパワーがあるんだなぁと思ってくれれば大丈夫です。

その後のAA01だと、このスペックです。
最高出力=4.0ps/7,000rpm,最大トルク=0.48kg・m/4,500rpm ('02のカブです)
もちろん数値は参考程度に・・・と何度も念押ししときます。


写真で2本並んでいるのが、まさにこの新旧(と言ってもどちらも新しいので、規制前・後の方が良いかも?)のカブの違いです〜〜〜〜@
手前のカム山は、排気側。奥の方が吸気側なのですよん。
ようするに、排気側のリフト量を抑制して希薄燃焼セッティングにして、排気ガス規制をクリヤしたってことです。


つまり排気ガス規制によるEgスペックや仕様の違いってのは、主にマフラーの影響が相変わらずでかいんです。
新旧を比較すると、大抵はまず第一にマフラーに手が入っているのです。
多分これは、騒音とか排気ガスの公害規制をする目的ってのが多いからなんでしょうな。
つまり旧型のマフラーに替えてしまえってのが、フルパワー化への第一歩です。
もしくは社外マフラーですねぇ。

その次は、キャブレターです。
実の所、キャブっのてはあんまりパワーには関係しないんです・・・・・。
エンジンの始動性、安定性には大幅に寄与するのですけどね。
あとはせいぜい、口径の大きさで加速力が向上する余地が、あるかも知れないってコトでしょうか。
でも実際には、最初から付いてる口径で必要充分だったりすると、そこから大きくしても良くはならないんです。
エンジン回転の上限が、キャブで決まるってコトも実際ほとんどありません。
というコトで、新型だと確かに希薄燃焼をさせるために燃調は絞り気味になっています。
けど、キャブの構造はその状態でも安定動作するような新設計にはなってますが、馬力を抑制する方向にはなっていません。
(むしろキャブとして古い物より性能が高い場合が多いです。私は旧型Egに新型キャブの組み合わせはよく使ってました)
つまりキャブを旧型に交換しても、残念ながらフルパワー化への方向とは違うんです。

エアクリーナーボックスに付いて。
スーパーカブだと、エアインテークダクトが4つのうち1つふさがってたりします。
でも、この部分で混合気量を抑制しているワケではありませんv
ただ単に、希薄燃焼仕様にあわせたキャブ設定との兼ね合いでバランスをとってるだけです。
つまり吸気入り口を絞り、その効果で流速を増やして、負圧の安定化を目論んでるんですな。
もちろんこの部分を旧型のように増やしてやれば、エンジン特性は変化すると思います。
だからって、決して良くなるワケではないんです。つまりバランスですからね。
(むやみに通り道を広げるのは、ホイールのバランスウェイトを外して軽量化になったと喜ぶのと同じレベルですよ)
まぁ全体的にフルパワー化をする上でのバランスで、旧型の仕様にするかどうかは最後に調整するってのが良いですね。


てなコトでして、もしフルパワー化を目指すのならば、希薄燃焼より過渡特性重視な燃調セッティングにして、ある程度抜け抜け志向の排気系で仕上げるってのが良さそうです。
もちろん過ぎたるは及ばざるが如しの言葉の通り、やり過ぎや極端なのはダメですよん。

で、今回のカブエンジン「良い子バージョン」なんですが、これを造るにあたっては排気ガス規制なんて知ったこっちゃねぇぞ方針で行きますv
・・・なんてコトを書くと脊髄反射で抗議メール送りつけてくる人がまた出てきそうですが、ちゃんとした理由があるので落ち着いて下さいね。
つまり、現時点で排気ガス規制を厳密に適合させようとすると、すでにキャブ仕様車のカブ(モンキーも)は捨て去らなければなりません。
つまり、全車両をFI仕様の新型に買い換えるべしって乱暴な事を言ってるのと同じなのです。
ここでは補修用のエンジン修理ですから、排気ガス規制をあえて意識する必要性がありません。
そもそも、その時代時代でちゃんと存在がokだった仕様なので、全く法的問題は無いんです。
・・・・同義的責任とか人情に基づいてとか言われちゃうと、さすがに答えようがありませんけど。

あ、ブローバイ関連からしてもベースのエンジンは前の型だったので、素直に4.5psフルパワー仕様で良いですわ。
というコトでして、今回の作戦で使うカムは、排ガス規制前のモノってことに決まりました〜〜〜〜〜@

ぶっちゃけ、実際にはどちらでも大した違いなんて無いんですけどね。
強いてあげれば、マフラー交換したりの+αの時にちょっと効果的になる可能性があがるって位です。
全部ノーマルだったならば、ほとんど実車での性能の優劣なんてないんですから。
その証拠に、各構成部品の仕様が豪華なジャズと、'96C50カブのスペック対比で逆転してますよねぇ。
どちらも同じ時代のバイクです。
つまり各部分だけ豪華でも所詮性能は全体の組み合わせとバランスで決まりますし、特性だって全然違えばそれが優劣の区別にはならないんです。


で、ピストンは決まりました。
腰下もほぼ決まりましたねぇ。
カムもヘッドもまぁ決まってます。

あとは何だっけ??

もっとも今まで決まった部分は、ノーマル仕様のまんまです。
ただ手持ちの部品の中でもコンディションが優秀なのを使うって位ですな。
ヘッドに関しても、実はフルパワー時代のカブ50のを使う予定でいます。
ただし・・・・ちょっと外観が汚いんで、キレイにするにはどうしようかと悩み中。


そして、ここで誘惑がv

やっぱり、スペシャルパーツを入れたくなるのですよ。
まず第一には、やはりピストン関連でしょう。

排気量を増やすことに付いては、まぁ検討してはいるんです。
折角の美品だからってムリに使わなくても良いですからねぇ。
しかも、どんなチューニング方法よりも、排気量upが一番有効なんですから。
今回は、馬力の要求ではなく低中速域での絶対的なトルクが必要なのです。
ですから、胃袋だけでかくなった仕様でも別にokだったりするのですね。
(その場合、あんまり排気量が大きいとバランスが取れなくなるので、ちょっとだけが良いです)

ボアアップの排気量種類ってのは、ほぼピストン径の種類となります。
ノーマルが39mm、ストローク41.4mmですから、排気量は49.45・・・つまり49ccなのですね。
この排気量表記の数値の丸め方は、小数点以下1桁なのか、それとも整数部分だけなのか、混沌としてますです。
まぁそんな細かく拘らなくても別に構わないんですけどね。
昔の人は競技でレギュレーションギリギリの数値を追求されてた事情により、より細かく言いたくなる様子ですけど。
(50ccレースだと、49.99ccって所まで排気量を近づけたりしたようです。現在では考えられないんですけどね)

で、ボアアップですけど、売られている(いた)モノのピストン径は大体次の通りで、その排気量も書いときます。

72cc・・・・ピストン47mm、71.8cc(ホンダ純正70ってのがコレと同じ)
75cc・・・・ピストン48mm、74.9cc(私の好きなキタコの鉄とか、他社もアルミシリンダーのを出してます)
80cc・・・ピストン49.5mm、79.9cc(台湾系の一部がこれ。大抵はその次の寸法だけど)
81cc・・・・ピストン50mm、81.3cc(但しこの寸法なのに、80ccキットと銘打ってるのもアリ)
85cc・・・・ピストン51mm、84.6cc(これはどういう流儀か、84.5ccなんて言ってる人がいます。84.5727なのに)
88cc・・・・ピストン52mm、87.9cc(腰上だけでの排気量upでは、この寸法まで)

つまり、ピストン径が47mm〜51mmへと、1ミリずつ大きくなって行くんですな。
49.5mmってのはちょっと特殊なんだけど、通称50mmと言ってたりで実際あやふやなんです・・・・・。
そもそも80ccキットってのが後から出てきましたので、6v車にはあんまり無いんですけど。

でぶいぶい流としては、小数点以下ってのは必要が無いので通常言いません。
だって、いちいちそういう言い方をする人はノーマル排気量になると、途端に流儀を変えますからねぇ。
ちゃんと49.5ccと言えよ、とイジめたくなりますv

それと80cc/81ccですが、これは80ccで良いと思います。キリも良いんで。
純正70だって72ccなんだから、それ位大雑把で何も不都合はないでしょう。たかが呼び方です。
しかも、本当の排気量と言うかピストン寸法なんてのは、測定しなければ判らないみたいな怪しい海外製のが流通してますからねぇ。
ちなみにそういう粗悪品のピストンは、0.3〜0.4mm位の誤差なんてへっちゃらなんです・・・・・。
もちろんですけど、場合によっては細かく呼び分けないとダメなコトもあるのですが。

お値段重視で考えると、海外製の80ccキットでしょうね。
ヤフーショッピングで探すと、\6,500-なんてのがありました。(\5,000-以上送料サービスなのでこのお値段で買えますよ)
これがヤフオクだと、鉄シリンダー81ccで\6,000-(送料無料)なんてのもあります。

耐久性信頼性を考えると、実績のあるキタコの鉄75ccキットがオススメです。
お値段は\10,290-です。
本当はこれ位が妥当なんですけれど、80ccのは安すぎですよねぇ。
もっとも、これでもホンダ純正部品よりかは随分とお安く、お買い得だと思いますです。

まぁ欲張ってもキリが無いんですけど、悩みどころです・・・・。


その次ですけど、排気量は変えない、50cc堅持するってやり方です。
しかしキタコから「50ccハイコンプピストン」なる物が出てるんですねぇ。
商品番号 : 350-1133950 定価 : \10,500(税込) だそうです。
この製品は、排気量は50ccのままで、圧縮比だけノーマル10.0:1から12.0:1に高くするんです。
必然的にハイオクガソリン使用が前提となりますけどね。
さらに、ピストンリングは2本リングとなり、鍛造ピストンは軽量設計でノーマル40gから35gへと軽くなるのです。
実はキタコはこのピストンを使ったキット「パワーパック50」なんてのも出しているのです。
このピストンの他にハイカムとビッグキャブキットが同梱されてて、\31,500-です〜〜〜〜〜@

どのみち、こいつを採用するとなると75ccキットと同じ額の出費が・・・・・じゃないのです。
パワーパックが出ているって事から判る通り、少なくともハイカムに変えないと効果が望めないんですね。
純正流用ハイカムと言うとカブ90だけど、ロッカーアームも違うんで全部買うと、\7,500ちょい位かな。
(カムが\5,000-ちょっとで、ロッカーアームが1本\1,200-位だと思う)
キタコのノーマルヘッド用ハイカム(パワーパック同梱のと同じかどうか不明)は、\7,560-で私も良く使いました。
タケガワのだと、\9,000-ですねぇ。安さ重視ならクリッピングポイントので、\6,000-位です。
というコトは、どのハイカム入れてもお値段的には似たり寄ったりなのです。
でも、入れないと多分お話にならないと思います・・・・・。

ということで、50ccハイコンプ仕様は面白そうだし大変興味深いのですが、今回の目的に合致しておりません。
なんか人に聞いた話だけど、ヤマハのタウンメイト(4stメイト)のピストンを流用してハイコンプ化をしたとかしないとか。
この情報の真偽も解明したいんですけど、なかなかタウンメイトの中身を開ける機会がやってきません。


まだまだあるので、次回のお楽しみとしときますv

●2010年03月24日(水)

さてさて、じつは久々に注文部品が入荷しましたのですv

しかし。
ヤキが回ったと言いましょうか・・・・痛恨のミステイクをやっちまいました・・・・・。
写真、上の「スロットルワイヤ」。
これはカスタム車両に使った物なんだけど、その補修交換ってコトだったのですが、どの車種用だったのかとかの詳細がサッパリ判りません。
キャブレターまで換装してあって、ケーヒンPCキャブなので専用ワイヤーだったのかも知れないんです。
そして、確か困った事にマニホ関連とキャブは別々の供給メーカーのを組み合わせたんだっけな。

ようするに、そのような凝った組み合わせのおかげで、恥ずかしながら補修部品がどれにして良いのやら判んなくなったってコトです。


でも、一応キャブ側のメーカーさんから出てるスロットルワイヤーを注文しておきました。
その前に、手持ちの、「多分スーパーカブの純正ワイヤであろう」ってのをくっ付けてみたんだけど・・・ちょっと寸法違いでしたねぇ。
それに最初付いてたワイヤーで良いんですが、欲を言うともうちょっとだけ長めの方が取り回し的に余裕が出て良さそうだなとも思っとりました。
その点、冒頭のその社外キャブ用のワイヤーはピッタリなのですv

で、しばらく前に到着したのです。
そしていよいよ取り替えようと、念のためにチェックしてみました。
今回はバッチリだと何か確信していたのですっかり油断してましたよ。

・・・ありゃ??インナーの寸法が合わないぞ???? ガーン!!

失敗です・・・。ちょっと長いので短縮加工してあげれば使えますけどね。
でもわざわざそんな大変な加工をしなくても大丈夫なように、高価なのを承知の上選んだのですが。
確かに以前、このようなミステイクはたま〜にありましたけど、久々に喰らうとショックです・・・・。


ここで、見本品のワイヤーをじっくり観察してみると、なにやら文字があります。
「OGTO GB4-770」「TSK」「MADE IN JAPAN」などなど。判別不可のもありますけど。

日本製のTSKって言うと、本当ならば「但馬TSK」という純正ワイヤーを造ってる会社のコトですね。
つまり、このワイヤーはホンダ純正品である可能製がとっても高いってコトになります。
次の、「GB4-770」は・・・スーパーカブの、ちょい古90年代モデルに適合するスロットルケーブルの純正部品品番が「17910-GB4-770」です。

でも、最初に試したのもカブ用のじゃないかと思ったんだけど・・・訳が判りませんねぇ。
こうなれば仕方ないので、やっぱり短縮加工して見本品とあわせるのが一番確実だと思われます。
取り回しも改善されるんで、スロットルワークも軽くなると期待できますし。
(以前のはちょっと無理してたので、耐久性の点での弱点となったようです)

こういう痛恨のミステイクは、本当に困ります・・・・。書いてないけど実はもう一つヤッてますし。
こうなったら、せめてこのコラムのネタにするしかないと思います。
そうじゃなきゃ浮かばれません。

一言。ワイヤーを間違っちゃって、わー、イヤ〜んv



気を取り直して、寒の戻りが厳しく体調を崩しやすい天候です。
しかし、もうすぐそこまで春がやって来ています〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

本格的なバイクシーズン到来ってのですな。
これは乗る方だけではなくて、売り手側の方にも言えるのです。
季節商品ってコトじゃないんだけど、やっぱり寒いとバイクに乗ろうという発想すら出てこないらしいんで、バイクの売れ行きは悪いです。
それが春になって暖かくなると、活性化されるんですな。

というコトで引っ張り出したのが、このピストンとシリンダーです。
モノとしてはホンダ・スーパーカブの物、というか本当の適合はモンキーなんですけどね。
排気量49cc、ボア39.0mmの純正ピストンとその周辺、そしてシリンダーでございます。
実は新車の時点ですぐにエンジンをチューンナップしてしまったので、なんと使用距離は「ゼロ」です。
未走行なんですよ。
もっとも、新車整備時点で30分間ほどエンジンを掛けておいてますので、それだけは回ってんですけどね。

ここまで厳密に言うと、やはり「中古品」には違いないんだけれど、それでも新品に近い、かなり使えるモノであるのは間違い有りません。
実際、49ccのピストン/リング/シリンダーってのは、走行距離がかさんだり、オイル管理のトラブルとかを経験すると結構イカれる部分です。
特にピストンの排気側(装着時は下側)にキズが入りやすいんです・・・・・。

一応、部品番号とか羅列しときますね。
---------------------------------
適合:ホンダ・モンキー(Z50J7-2J)
●シリンダ [12101-GS3-000] \7,650-
●ピストン [13101-GBZ-701] \1,750-
◎リングセット[13011-GBZ-701]\1,760-
◎ピストンピン[13111-GB2-000] \ 350-
---------------------------------
合計金額 \11,510-

というコトで、純正部品だと意外と高いんです・・・・。
このお値段を出せば、キタコの鉄シリンダー75ccキットが買えちゃうし、そっちはガスケット類まで付いてますからね。
(もちろん免許の問題とか、それと他の部分との兼ね合いとかの問題かがあるんだけど)
どうしても、正真正銘49ccで、純正ノーマル仕様以外は認めないって場合にしか使わないのが、この純正シリンダ・ピストンセットです。
とは言う物の、前述の通り補修用目的で使う機会ってのはあるんですけど。
特に、配達業務に使う車両だと、改造部品っのては信頼性耐久性の点でペケですからね。

でから後生大事に持っていたのだけど、さすがに使う機会がありません。
というのは、実は中古品での補修用ってのは、他にもまだ使えるのが沢山あるんです。
これは文句なしの特上クラス・極上品ですから、普通の補修用には勿体無くてなかなか使えません。
もし買っていただけるのならば・・・新品の半額+αってコトで、\6,000-が妥当な金額でしょうな。

ちなみに、補修用の他のシリンダ/ピストンは\3,000-位で計算してました。
もちろんこっちはある程度使ってはいるんだけれど、実は状態が良い物だとほとんど消耗しておりません。
(やっぱり配達業務に使うと、磨耗消耗は激しくなります。重たい荷物で負荷が掛かりますからね)

作業工賃は、ピストン交換までやると1.5h=約\1.2万円です。
もっともヘッド周りにも手を入れるのでもちょっと増しますけどね。
大体、トータルで3万円くらいってのが、カブEg腰上のオーバーホール代金です。
そん時使うのが、補修用の普通の中古品なんです〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@


しかし、使わなければ折角の美品も宝の持ち腐れです。
というコトで、ヤフオクに出してやろうって考えて引っ張り出してきました。

ホコリを取り除き、「よそ行きモード」で照明をあちこちから当てて、とにかく写真映りに拘りましたねぇ。
(本当はもっとサイズがでかいですけれど、コラム記事用に縮小して、他のとくっつけ編集してあります)

と期待に燃えてたのはココまで。
と言いますのも、まずヤフオクに出品するには、いくら位が相場かを調べなければなりません。
つまり、損してまで売ることは出来ませんからね。
だからと言って、あまりにも高ければ入札してもらえませんし。
ようするに、買っていただける範囲内で、最大限高く売るってのがポイントなのです。

で、調べました。
結構長期間に渡って見てましたけれど・・・・そもそも純正ノーマルシリンダ/ピストンってのは、程度状態が千差万別なんです。
もちろんボアアップ改造すると外されて、そして処分される部品ですから出物は結構沢山あります。
安いのは\100とか\500位から。大体良さそうなのだと\2,000〜\3,000-位ですねぇ。
(もちろん新車外しって書いてあるのも、いくつかあります。\5,000-とかのもありますよん)
で、もちろんですけど入札が入ってるのを見たことすらありませんので、ほとんどがグルグルと回転すし状態だと思われます。
もっとも補修用にと欲する人は、どれか良さそうなのを選んで入札すりゃ、大抵その価格で買えるんです。
というコトは、いくら美品だからって正当に評価されるとは思えないんですな。
それと解体屋さんの出品物もまた多いんです・・・・彼らはバラして売る、が基本ですからねぇ。
そうなっちゃうと、もはやコンディションとかは無茶苦茶なんです〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

程度の善し悪しでの判断がどっかに行っちゃって、値段のみの評価が横行して市場が荒れるのですわ。
ウチにもその手のお客さんがちょくちょく押し寄せてきましたけれど、あんまりにも買い叩きの姿勢が強い方との対応はこちらも辛いです。
一応、その他の方には解体屋さんとかネットオークションの方に行っていただくようお願いはしましたけれど。


てなワケで、この美品シリンダ/ピストンは、やっぱりとっておきの時に使うってコトにしました。
基本的には、私の工賃が発生する場合に投入しようかと。
つまり部品単体での販売は、しないってコトです〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@

よって、写真はパチパチと撮ったんだけど、無駄になっちゃいましたねぇ。
まぁデジカメで良かったとも思いますけど。


てなコトで、色んなのの動向をヤフオクで見てました。
すると、意外と高く売れるものってのがあるんです。(てか買うと高いもの)
その筆頭は、エンジン。

実働の、新しい目のエンジンってのは、いくらノーマル排気量だっとしても意外と値段が付きますね。
ようするにこれらは補修用としての需要があるってんでしょうな。
確かに、エンジンがイカれちまってる車両ってのは結構多いんだけど、そのエンジンさえ中古で入手できれば生き返りますからねぇ。
特にモンゴリなんかだと、改造がどうしてもメインとなりがちですが、スーパーカブだとやはり業務用として使われることが多くてノーマルの人気があります。

で、丁度私の所に、ごく普通の仕様ではありますが12vCDIのカブEgベースが1つあるんです。
もちろんですけど、他のお客さんの為に自分の手持ち補修用を使って、壊れたのを引き取りましたから修理しなければなりません。
でも、部品交換のみで修理が出来る状態なので、1台ちゃんとしたのが出来上がるのです〜〜〜〜@
しかもうれしい事に、スペシャル設定な遠心クラッチシステムが確か入ってるはず。
もっともそれはあくまでボアアップ用でして、前オーナーさんも武川81ccのeステージキット組み込み状態で使ってました。
自動遠心クラッチシステムの何たるかはちょぃ前に長々と書きましたけれど、これはウェイトの数を確か6枚x4の24個だったかへ増やしてます。
丁度、50ccと90ccの中間位の特性にして、じんわりとクラッチインしてカブ初心者にも優しく運転できるようにしたんだっけな。
クラッチスプリングは確かカブ90用にしたような気がしますけど・・・・現物を解剖して見なきゃわかんないです。
とにかくこの特別仕様クラッチは取り外して、ノーマル仕様にて組み替えようと思います。
やはり50cc仕様なら、ノーマルの設定が一番良いんです。

ちょっとカバー類がキレイじゃないのが難点ですねぇ。
塗装とかの仕上げにコストが掛けられれば良いけれど、さすがにカブのエンジンだからうまり値段が高くなっちゃ意味なくなります。
それとACGがあったかどうか。確かいくつかまだ持ってたと思うんですけど。
カブ用はコネクターの所ですぐに判別できるので簡単ですが、このACGは買おうと思うと意外と高いんです。
つまり、突き詰める所はやはりコストの壁ですねぇ・・・・・。

ちなみに、点火系の電子部品はすでに入手確定しております。
もっともついでに別の分のもゲットしたのですけどね。


次は、いよいよエンジン部品のほかの部分がぽちぽち出てきます〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@


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