2009年04月のコラム
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●2009年04月30日(木)

昨日の話に続きますけど、この写真のが「AB22モンキーR純正キャリパー」です。
このド派手な色は、元からなんですよv
80年代のホンダはとかく遊び心と冒険心に溢れていましたね。

でも、実はこれって同年代のリードssと同じキャリパーなのです。
台座はもちろん違うのですけど、キャリパーボディ自体は全く同じ物。
製造メーカーは、ニッシンですv

で、実はこのようなキャリパーにも「ホンダトラップ(罠)」があるのですよ。
どこに罠があるのかというと、パッドピン(ボルト)の所です。

写真を見ると、パッドピンは2本あるのですが、マイナスネジの溝が付いてるフタみたいなのがありますよね。
これが、古くなると固着してしまってなかなか外れないのです。
そして、苦労して外した後には、本命のパッドピンもしっかりがっちり固着してしまっててどうにもならない。
そんな事例は数限りなくあります。
(私もモンキーRに最初に付いていたキャリパーは、これでダメになりました。あの時はまだ未熟だったな〜)


ブレーキパッドの交換ってのは作業自体難しくはありませんけど、このような事態に遭遇するコトが多いのです。
なので、自分で作業するか、ショップに依頼するか、これは判断が難しいと思いますね。
なんの問題もなくスムーズにネジが外れるのならば自分でやった方が良いでしょう。
しかし、ちょっとでも難しいと思ったんなら無理をせずにショップに依頼した方が絶対に良いんです。

ここで無理をしてしまって、ネジを舐めてしまったら、それこそ大変な出費となってしまいます。
もちろんナメナメズルズルの状態だと、ショップでも無事には外せません。
もっとも色んなやり方をして、とにかくダメージ最小限で外すんですけどね。
(その色んなやり方ってので、工賃は大幅に異なります)

バイク整備ってのは、難しいのです。
機械的な構造ってのはあんまり難しくないコトがほとんどなんですが、実際の作業のコツってのが色々とあります。
正攻法で攻めれば大丈夫って訳ではありません。
私の所だと、30〜40年経ったバイクが入庫して来ますので、ありとあらゆるテクニックを駆使してネジと格闘する事が多いです。
まぁ普通のバイクマニアってのも、大抵は古くてボロいのをいじりますから、やっぱりネジと格闘しなきゃなんないですね。
日曜大工よろしく、「よ〜し、パパが直しちゃうぞ〜」なんて気軽に挑戦して敗退してしまう、そんなケースは沢山あります。

だからこそ、「道具は良い物を使いましょう」と言われているのです。
ちゃんとした精度・材質の工具を使えば、ネジと格闘するのに条件が随分と有利になりますからね。
だからと言って、ブランド崇拝主義の道具オタってのになっちゃダメですよ。
何事も程度問題ですし、そもそもの目的を履き違えちゃいけないんです。

この場合の目的ってのは、あくまで「ネジをやっつける(外す)」こと。
「誰が」とか、「何で」とかなんてコトは、二の次でしょう。
ここで「どのように外せばよいですか」と聞かれても、正直アドバイスに困ります。
まぁCRC5-56を吹くとか、トーチであぶるとか(もちろん炙れる状態にまではしなきゃいけないけど)、
そういう小手先の方法だけ教えてあげれば良いのか、もっと根本的なコトから相談に乗らなきゃならないのか、
これは質問者の環境・レベルによりけりなんですよね。
特に電話口で聞かれても、結局私が自分でやる事を音声コマンドにして伝え、リモコン操縦するのと同義ですから、
作業効率は悪いし、リスクは増大するしで良い結果は望めません。
鉄人28号みたいに賢く動いてくれれば良いんですけど。(アレはレバー2本だけで操縦できる)

現実的なアドバイスとしては、「CRC5-56吹いて置いとく」ことと、無理をせず慎重に様子を見つつ頑張るコト位かな。
そしてダメにする前に、専門家に頼みなさいと。(工賃は作業内容の難易度によりけりと言う事もちゃんと伝えます)
まぁタダで何かしてあげるいわれってのは無いですから、これで充分でしょうな。

とにかく、ネジとの格闘は、大変なのです。


しか〜し。このモンキーRキャリパーは問題の部分は、ちゃんと外れます。
この点がすごく大きいですねぇ。中古での入手ですから、心配でしたし。
あ、ブリーザーボルトが無いです・・・でも確か持ってたからokです。
ブレーキホースまで付いてきましたけど、これはストックしておきましょう。
(他のブレーキシステムにした時に、もしブレーキ効力過剰だったらこれ使います)
パッドもニッシンのマークが入ってたんで、多分純正じゃないかと。
厚みが随分と残ってますので、あんまり走行距離的に少なかった車両のじゃないかな。


フォークへのキャリパー取り付けピッチは、93mmです。
この寸法がイヤらしくて、モンキーRだけなのですよ。
他のバイクのだと、原チャリでは・・・・

ホンダ Dio系:85mm
ヤマハ Jog系:83mm
スズキ新Lets:45mm

と、こんなトコです。
本っ当に、ヤらしいんだから〜〜〜〜〜〜@
(ちなみにブレーキでの兄弟車のリードSSは、ボトムリンクサスですから台座形状は全く異なります)

一応、このキャリパーは万一の保険としてとっといて、Dioので行きたいと思ってますv
従来のはJog/AXISキャリパーだったんですけどとね。
ちなみに対向2ピストンは、入りません。入れない、ではなく入らないんです。
なぜJog/AXISキャリパーじゃないのかって言うと、実は台座の作りの問題です。
モンキーR純正と同様の立体的なアルミ鋳造品だと、当方の設備では加工が出来ません。
しかしDio系だと単純な鉄板形状なので、加工が出来るのですv
パッド形状とか面積だと、Jog/AXIS系の方が有利なんですけどね。
ごく一般的なキャリパーサポートの方式で付くのならば、Jog/AXIS系で行きたいんです。
NSR50/80でおなじみの2ピストンキャリパーも良いんですけど、これは10インチホイールには使いづらいかな。
もともと左側用ですし。


で、昨日のφ190mmディスクローターはNS-1リヤ用って書きましたけど、実はリード50/90も一緒です。
当然派生モデルのジョーカーも同一となってます。
ちなみにNSR50/80のリヤは、Dio系と同じくφ160mmですよん。
もしもこのディスクが使えずお蔵入りとなったならば・・・・
希望としては、NSRフォークの青おにぎり(4Lモンキー)に使いたいですね。
アレは現在φ220mmローターですけど、正直ブレーキ効力過剰気味ですから、もう少し小さくすりゃ気軽にバシバシと
どんな所や状況でも幅広くブレーキが使えるんですv
もちろん、ブレーキホースも、今回のキャリパーに付いてきたゴムのを使おうかなと。
(従来もゴムホースでしたけどね。確かドカティM400純正の長いのを取り回して使ってたと思った)

ブレーキ改造ってのは、大抵「より強く」と頑張るものですけど、実用上はある程度強いがほどほどにしとくのがコツです。
使えないブレーキってのは、ノーマルにも劣りますからねぇ。
なので、色々と検討して実践して行くので、かな〜り出来上がるのは先になりそうです。
他の優先する仕事がまだ沢山ありますし。

●2009年04月29日(水)

ちょっと気を取り直して、今日はディスクブレーキネタですv
写真はいつものデジカメではなく、スキャナーで撮ってます。

ホンダ・NS−1リヤ用の、ウェーブディスクなんですけど、これをどうにかしてモンキーRに使いたいなーと画策中。
寸法データは以下の通りです。

ディスク径:Φ190mm★
中心穴径:Φ58
PCD:Φ80
取付けネジ:M10/3本

モンキーRのフロントディスクは、ホンダ伝統の「原チャリサイズ」で寸法データは次の通り。
ディスク径:Φ160mm
中心穴径:Φ58
PCD:Φ80
取付けネジ:M10/3本

そして、ヤマハのジョグのデータはこちらです。
ディスク径:Φ155mm
中心穴径:Φ41
PCD:Φ66
取付けネジ:M10/3本

で、スズキのはこれですね。
ディスク径:Φ160mm
中心穴径:Φ34
PCD:Φ56
取付けネジ:M10/3本


それぞれバイクメーカーにより、PCDと内径が全く違いますけど、原チャリサイズだと外径は同じ位です。
このPCDと内径ってのがバイクメーカーの特徴みたいなものですね。
で、ホンダの場合は、このPCDと内径を持つディスクは、大きさが色々あるのですよ。
NSR50/80でおなじみのφ220mmが一番大きくて、その次にNS−1リヤ、一番小さいのがDio系です。

もちろんブレーキディスクローターは外径が大きいほど良く効きますけれど、スクーターともなると効き過ぎは
不用意なロック→転倒につながりますから、少々効力を甘くしてセッティングしてあるのです。
これは車体・足回りの構成上の都合ですね。
つまり、ブレーキってのはディスク/キャリパーのみならず、フロント周りの足回りなども含めて考えなきゃなりません。
・・・フロントフォークの見直しで、すごくブレーキの効きが向上することだってあるのです。

働くカウンタックの軽トラですけど、フロントダンパーの強化により最も変わったのが、このブレーキの効き具合です。
とにかくガツンと効く様になり、停止距離も大幅に短くなりました。
ブレーキってのはホイール、つまりタイヤの回転を止めているわけですから、結局の所はタイヤのグリップ次第なのです。
足回りがヘボいのに、立派なブレーキシステムを搭載しても、なかなか効き具合は良くならないんです。
むしろ、タイヤのグリップが負けてロックしやすい、危険な状態となってしまいます・・・・・。

モンキーRは、ちゃんとした油圧ダンパーの正立フロントフォークを持ってます。
ノーマルのままでは、少々ダンパーが弱いですけれど、これは50ccの場合で出る速度からだと思います。
もちろん私のは、リセッティングして出せる速度域に応じた減衰力に変更してあります。
インナーチューブ径はφ30mmありますので、剛性も充分ですね。

ただしタイヤサイズが、3.50-10なので、このグリップ限界を考えなきゃなりません。
同じ構成の青おにぎり(4Lタンク)モンキーの場合では、NSRのブレーキシステムそのままなので、φ220mmディスクです。
もちろんフレームの違いってのが大きいけれど、とにかくブレーキ効力が勝ち過ぎてますね。
タイヤの銘柄・サイズにより、簡単にロックしてしまう怖いブレーキになってしまいます。
過去に、前後のタイヤ径を同じにしようと、フロントタイヤのサイズを落とした事がありましたけど・・・・・
「晴天ドライで、路面フラット・ハンドル真っ直ぐ」の条件が一つでも揃わないとロックしまくってましたから。
これでは折角の強力なブレーキが使えません。
(なのでタイヤサイズは元に戻してます)

その失敗した経験から、今度のモンキーRでは欲張らずに小ぶりなφ190mmにしたのです。
もちろんホイールの作りが我侭なので、キャリパーなんかも選ぶのですけどね。
これ位のサイズならば、多分、入るのではないかと思われます。

従来のブレーキシステムでは、ローターはそのまま使っていましたけれど、握り方では簡単にジャックナイフもできました。
一時停止の取締りをしてるお巡りさんを見つけた時、これ見よがしにやってましたねv
それ位効くんですから、そもそもローター径はφ160mmでも充分なんです。
しかし、もちょっと大きい方がコントロールもしやすいし良いのではないかと。

モンキーR純正でブレーキが弱いのは完全にキャリパー剛性不足ゆえですんで(目で見て判るほど、開きます)、
この部分だけが問題なんですよ。
しかし、このブレーキキャリパーも我侭でして、フォークへの取り付け寸法が完全にモンキーRオリジナルです。
つまり、モンキーRにはこのキャリパーしか付けられないんですね。
しかも狭い所にぎゅぅぎゅぅに押し込んでありますので、サポート類を使っての違うキャリパーに換装がとても困難です。
なので、ちょっとディスクローターを大きくしてあげれば、この問題が解決できるんじゃないか、と思いました。
もっとも、もしノーマルのキャリパーそのまま使う場合ならば、サポートの構造を考えれば、もっと大幅なディスクローター大径化が必要です。
全く違う車種のキャリパーを使おうってので、このような作戦で行くのです。

とは言いつつ、ちゃっかりノーマルのキャリパーも入手しちゃってんですけどね。
ブレーキ関連の改造は、よほどしっかり作らないと危険なので無理ができません。
市販品のキャリパーサポートだって、使い続けててタイヤ交換時にチェックしたら、僅かにクラックが入ってたり歪んでるのを何個も見てます。
(本人は気が付かないのでそのバイクに平気で乗れたんですけど・・・見てしまったら皆、さすがに乗れなくなっちゃってますね)
そんななので、モンキーRのも従来通りのまんまでも一応役割は果たしているのですけど、やっぱりこの際だから見直ししようと。

で、万一上手くいかないようならばとりあえず改造計画は保留して、弱いながらも純正ノーマルの組み合わせでも組める様に
いわば「保険」を掛けてあるのですv
その場合は、折角買ったこのウェーブローターの出番が無くなってムダになりますけど、でもそれを恐れてちゃ改造はできません。


チューンナップは、事前の綿密な計画立案とプラン検討はとても重要です。
さらに、失敗してはいけないながらも、失敗を恐れてては何も出来ません。
そして、出費は覚悟して頂かなきゃなりませんし、その出費がムダになる場合もまた覚悟しておかなければいけないのです。

どうしてもショップ業務でやる場合は、安全策をとらざるを得ませんね。
クライアントはお金を出すだけで、責任を取るのはショップ側ですから。
なので、改造プランに付いても、作業側の意見が優先されてしかるべきです。
「取り付けだけ」という条件ならば・・・とも思うのですが、もし問題が発生した場合でも信頼関係が揺らがないほどじゃなきゃ、
結局の所は「最初からやらない」のが得策じゃないかな。

こんな真面目(?)に考えてしまうのは、やはり過去に色々なケースに遭遇して来てるからです。
どうしても人間ってのは、楽しい事・面白い事に弱いですから、そっちばかり意識が行ってしまいがちなんですね。
改造計画だって、アレコレ考えてる時にはついつい冷静さを欠いて夢を追ってしまうのです。
さらに困った事に、感情ってのもありますから、不本意な結果が出た場合にも感情が先走って冷静な判断が出来なくなるのは自然なコトです。
(それにしても近年の我侭・オコチャマっぷりは目に余ります。ダダを捏ねるのは恥、という概念がなくなっちゃたのかな)
なので、事前にいくら打ち合わせをして条件付けしても、いざ現実として問題が発生すると何もならなくなっちゃうんです。
「紙に書いておけば」なんてPTAのオバチャン的発想もいただけません。
いくら紙に書いてあっても、怒っている人にとっては関係ないのですよ。
どのみち、トラブルになるのです。

この辺りは、原則として「改造は自己責任に於いて」やるのが最も良いんです。
技術がない、金が無い、設備が無い、といろいろな障害を乗り越えなきゃいけませんけど、それは工夫次第です。
根本的に他人任せで自分で責任の取れない人は、改造なんて大それたコトは出来ないと考えた方が良いですね。

しかし世の中バイク改造ブームなので、あらかじめパッケージングされたキットの組み合わせで、
かな〜りリスクの少ないプランを吟味して、それだけをオートバイ工房では請けていました。
心無い方にはヘタレ扱いされてましたけど、それも仕方ないかな〜と思います。
馬力も速度も、もっともっと出せるのですけど・・・そーゆーのは寿命が短いですからねぇ。


まぁ今回のブレーキ改造ってのは、自分のバイクじゃなきゃ安心して出来ませんv
そういえばTT-Rの方もやんなきゃ。
そっちはすでに、ゼファーのキャリパーが調達してあるのですけど、忙しくてなかなか手を付けられないのです。
(現在は、ノーマルのブレーキで、バイク自体は稼動してます。)

●2009年04月28日(火)

久々の、2サイクルエンジン修理ですv
コラム記事の背景色がすげーコトになってますが、理由は読んでけばおのずと判りますよv


今まではほとんどが4サイクル車ばかりだったので、気合入りまくってますけど、実は一般修理です。
しかし2サイクルは組み付け時のほんのちょっとの事でずいぶんと回り方が変わりますから気を抜けません。
写真でこうやって見ると、何なのかが判りにくいと思いますv
実は、普通の原チャリではなくて、三輪車なんです。
丁度2サイクル末期のモデルですから、二次空気系統があったりとかで複雑なのです。


ヘッドの締め付けは、トルクレンチにて行いますけど、私のは好みの問題で「ビーム型」のトルクレンチを愛用してます。
「プレート型」って言った方が一般的かも知れませんね。
ほとんどの型はプリセット型のでやっているのではないでしょうか。
メモリをセットしておいて、締めこむと「カチッ!」っと言うアレですね。
もちろん私も持っていますけど、やっぱりこっちの方がしっくり来るのです。

実は、私の持っているトルクレンチは、プレート型もプリセット型も同じ中村製作所(ブランド名:カノン)の製品です。
このメーカーで拘っている訳ではありませんけど、最も馴染みのある所だと言うのが理由ですね。
それと、昨日のコラムの記事内で、Tレンチの所で私の持ってるのは「コーケン」のでした。
KTCを買おうと思ったけど同社製品にネプロスがあるし、でも高くて買えず諦めて、KTC以外ってコトで決めたんでしたv

実は、ネプロスブランドの工具は一つだけ持っているのです。
8mmのショートコンビレンチ(スパナ/メガネ)ですけど、これが結構華奢なので、実用性能としては????が付きます。
確かに表面仕上げは美しくてメッキも強靭なんですけど・・・・デザイン重視で使いにくいですね。
同じく10mmのモノはスナップオンなんですが、これは非常に使いやすくて手放せませんv
12mmのはマックツールだったんですが、盗難されました。
ゴツゴツと角ばってましたけど、これもまた使いやすかったですね。ちょっと短かったので、次に買う時はミディアムサイズにします。
MACは+の長ドライバーも使ってますけど、これはとてもお気に入りなので手放せないです。
まぁ、一番馴染みがあるのが、月並みですがスナップオンですねぇ。
多少はヒネりを加えたい所ですけど、使いやすくて慣れているから仕方ないです。

工具の良し悪しってのは、これは完全に個人の好み・使用状況で色々です。
昨日の御寿司の話じゃないけれど、やたらブランド志向に走るのはどうかと思います。
が、ブランド工具が良い物であるのは確かな事実です。
なので欲しければどんどん買えば良いと思います。
そして、一流のプランド工具に負けないように、自分の腕も一流を目指せば宜しいかと。

もっともイタイのが、やたら工具のせいにしたり、まず工具ありきで物事を考える事ですね。
いろんな方をお話してて気が付いたのは、↑のような人で、整備技術の優秀な人はまず居ないってコトです。
「スナップオンのさえあれば出来るんだけど・・・」「スナップオン以外はクズ」「でも高くて買えない」なんて言ってる人ってのはダメですよん。
作業を進めるのを重視して考えりゃ、いくら工具が高くても買うでしょうね。
もし買えないならば、代替えプランを何がしか立ててるはずです。
だって、工具が目的ではなくて、あくまで作業を進める(ネジを外すとか)が目的だからです。

とは言う物の、男のロマンみたいな点があるのは否めません。
だから折角買ったんなら「宝物」として大事にして愛でて楽しむと言うジャンルも否定しません。
もっとも私の場合はスナツプオンのレンチはポンポンと平気で工具箱に投げ入れてますけどねv
(でも、ちょくちょくと掃除したりしてますよ。先っちょが汚れてると滑って作業に支障をきたしますので)
それと工具との信頼関係ってのが大事なので、道具のせいにしてはいけないけれど、もし不安がどうしてもあるのならば、
買い換えして納得の行く物を使うべきでしょう。

でもって、三輪車の整備はとにかくネジの数がやたらと多いので、工具の活躍っぷりはすごいです。
こういう時にこそ、早回しレンチがあると良いのですね。
なので、工具は一品豪華主義ではなくて、色々とバリエーションがあった方が絶対に助かります。
ブレーカーバーもホイール外す時に大活躍でしたv
(最初、これが見当たらずに他の方法でナット外しを試みましたけどダメでしたし。結局外したカバーの下にありました)

で、写真のはシリンダー&ピストン交換なんですけど、予定ではサクサクッと済ませて組み立てて持ち帰り、
火曜日に事務所の方の地元で慣らし運転をして納車のはずだったんです。
しかし・・・なかなかEgに火が入りません。
さらに、クランキングがすげー重たくなって来てしまったのです・・・・。
セルモーターも回んなくなっちゃってるから、分解して軽くOHしてみたり。

げっ!?腰下か??

そんなはずはないです。だって最初の診断時にはしつこくチェックしましたから。
しかしスクーター構造ゆえ完全にクランクシャフトをフリーにするには駆動系を分解取り外ししなきゃなりません。
ここで三輪車のデメリットが。
つまり、普通の原チャリなら即効でカバー外すんだけど、三輪車だと駆動系に到達するまでの作業が多いんです。
しかも半年位前にこの部分は完全に修理していますし。

でも、あまりにもクランキングが重いんで、このシリンダ&ピストンを一度取り外して再チェック。
しかし相変わらずクランク回転に違和感が感じられたので、思い切って駆動系までバラしました。
そうしたら・・・・ドライブベルトがぶっちぎれてグチャグチャになってました〜〜〜〜@


ここで、なぜこうなったのかの検証です。
余り考えたくないけど、ドライブベルトがまず切れたと仮定します。
すると急激に負荷が軽くなったエンジンが吹け切ってオーバーレブ、ピストン棚落ちに至ったと。
・・・・この場合だと、ピストンサイドにダメージがまず現れますね。
しかも三輪車ってのは意外と大人しい味付けでして、オーバーレブする前に吸排気系でリミットが掛かります。

では、ピストンが最初に壊れたと仮定します。
排気ポート側のトップ・セカンドリング間が欠けてましたから、ここでリングがポート開口部に噛み込み、
エンジンがロックします。
すると、加速中だった駆動系が瞬間的に反対側への駆動トルクが掛かってしまいます。
ベルトの上側の方を引っ張って駆動してたのが、下側の方を引っ張る逆方向に瞬間的に反転するのです。
遠心クラッチが付いてるのですけど、これはあくまで「駆動トルク」ではなく「回転力」でクラッチをつないでいますので、
慣性のおかげでエンジンがロックしてもクラッチはすぐに切れません。
そして急激なトルクの反転によりベルトの引っ張り強度を超えてしまって、破断したと。
・・・この場合だと、リングが引っかかった痕跡がシリンダーにあるはずです。
で、よ〜くじっくり観察すると・・・・ありました。
排気ポートの上側の縁に、クッキリとリングが噛んだ痕がありましたよ。

というコトで、駆動系は道連れにされちゃったという結論です。
でも、これは最初のお見積もりの段階で見落としてしまったと私はそう思うので、お代は頂けませんね。
あぁぁぁ〜
ガックリと落ち込んでしまいました・・・・。
本当ならばすごく絵になる、凄まじい光景だったんでカメラに収めるべきでしたけど・・・気力が萎えてて撮影はできませんでした。
以前アドレスV100もベルト切れしましたが、それよりもはるかに悲惨な状態です。
完全にベルトが、「糸と綿とゴム片」に分解されケース内に拡散してましたからね。
例えて言うと、電車への飛び込み自殺した死体(通称:マグロ)のようです。御寿司ネタがまた出てきましたけどv


でも、嘆いてても始まらないので、やるべきコトをヤります。
まずは時間を見てお客様に納車予定延期のお詫びの連絡を入れて、部品手配です。
まぁこのベルトはすぐに調達できるルートがありますから、2〜3日位で完了するでしょう。
今度は念の為に、強化品を付けとくかな。長持ちしますし。
(つーか、もうしばらくはコレ触りたくない)

で、気が付きましたよ。
実はこれらの作業は、軽トラの荷台の上で行っていたのです。
かがまなくて良いですし、いわばバイクリフトに乗せてある状態ですから。(それでも結構、腰にキますよ)
つまり、このままの状態だとお家に帰る事ができません。
なので、とりあえず仮組み立てしてバイクを引き回せるようにしなければなりませんね。
あぁぁぁ〜〜〜疲れがドッと出て来てます。
もーやだーやりたくなぁいー、なんて弱音をつい吐きそうになっちゃいますです。
こういう時にはタバコ休憩ですね。気分転換が大いに有効です。

で、ぽけーっとタバコ吸いながら思い付いたんですけど、
駆動系の一部部品を組み込んで、ちょうど「汎用エンジン」状態にすれば、とりあえずEg始動チェックだけはできると。
少しでもエンジンを掛けて回しておけば、慣らし運転も進みますし。
よし!Egだけは掛けてやる!それまでは帰らん!

そこからの作業ペースは怒涛の勢いですv
パパパパッと組み上げてEg掛けてみたら、すぐに掛かって安定しています。
もちろん組み付けオイルを沢山使ってますから、最初は煙モクモクでしたけどね。
むしろ後片付けの方が時間掛かりました〜〜〜〜〜@


救われたのが、ガックリ来て落ち込んだそのタイミングで、お客さんなり、連れなりから入れ替わり立ち代りで電話が掛かって来て
強制的に気分転向させられたコトです。
このような外的要因があると、パッと気持ちが切り替わりますから、とても助かりましたv
やっぱり、心身共に穏やかじゃなきゃスムーズな作業ってのは見込めませんからね。
・・・ひょっとしてどこかから見てたのかな?

まぁ火曜日はお休みですので、しっかり休養したいと思いますv

●2009年04月27日(月)

ここんとこ天候が荒れ気味でして、強風とかですごい事になってます。
地元はお祭りだったんですけど、運営側は大変苦労されてました。


で、昨日到着した、部品注文第一便なんですけどようやく整理がつきましたです。
何せ細かい物がワラワラと、総品目数で50ほどありましたので、頭がウニになってます。
もっとも、これが来たので修理車が片付く訳ではないんですが。
(注文してから後で別に判明した所があるので、追加分がまだ来てない)
もっともそんなに注文日にタイムラグがある訳じゃないので、そのうち来ると思いますけどね。

なので、とりあえず到着した物でネタにしますv

まず写真の上半分です。
モンキーちゃんのキックシャフトのオイルシールです。
今年FI化してモデルチェンジしたので、早い内にパーツリスト(だけ)入手して、変わった部分とか見てました。
このキックシャフトシールは、ホンダ・カブ系の宿題みたいなものです。
古くはOHV時代に、このシャフトが折れたり、中のリターンスプリングが折れたりなんかのトラブルが頻発しました。
なのでOHCエンジンになった時点で、かなり新しく設計された部分なんですけど・・・・
でも、いまだにここからのオイル漏れの弱点が残っています。

そもそも、キックシャフトが細すぎるのが一番の原因でしょう。
上手く回転方向にだけ力を加えて使うってのが現実問題として無理ですから、こじる力が加わります。
さらに、熱源から遠くてスラッジが析出・堆積しやすいので、どうしてもシールから漏れやすいんですね。
なので、この部分のオイルシールは変更が色々と過去にもありました。


そして新型FIモンキーなんですけど、部品品番が以前のと異なります。

旧型:91202-302-010 ( 91202-KFL-841 で代替品が来ます)
新型:91202-KRS-971


オイルシールはネジやベアリングと同じ規格品で、 13.8X24X5ってモノですので互換性はあります。
さて、どこがどう変わっているのか。

じっと見比べて見ても、違いはありませんね。
過去にこのシールがシングルリップになってた事がありましたけど、これらは標準的なダブルリップです。
製造は、Made in Thailand、つまりタイ製で一緒です。(タイホンダで作ってるのかな)
しかし決定的に番うのが・・・・新型は、ちゃんとグリスが塗布済みになっているのです。
つまり、そのまんまポン付けすりゃokなんですよね。
(シール類は組み込む時にシリコングリスを塗るのがお約束)
それなのに、お値段が一緒ってのはうれしい限りですv
これからは、こっちで注文しようっと。


前述の通り、このシール部分は弱点の一つなので、まずストックしている部品です。
もちろん多少オイルが漏れてても減ってしまうほどじゃないので、そのままでも別に構わないのですが。
パッケージにお値段が書いてありますけど、これは送料コスト分も含めた「当店価格」ですので、
お店によって値段は違いますよ。
私のお店だと、部品ルートの都合で納期が不安定ですから、基本的にパーツの注文ってのは請けていません。
まぁトラブルも多いですし、現在では一般ユーザーでも通販なんかで購入も出来ますからね。
もしどこかで部品注文するにしても、部品番号にての方が良いでしょう。
ウチでも、部品名で注文を受けた場合にお調べすると、その分値段が高くなりますからv (マジ)
・・・だから、コラムでちょくちょく部品番号が出てくるのです。サービスですよ。当たり障りの無いモノだけですが。


写真の下側のごちゃごちゃしてんのも、全てモンキーちゃんの部品です。
左上のが、「多板クラッチ用レリーズ・関連セット」です。
クラッチレリーズレバーと、Oリング、バネがセットになってて、今回は固定ピンも一緒にしてます。
4点セットで、\2,280-ですね。
1つは私が使う予定ですけど、後の1つはストック品です。
キタコの強化クラッチキットだとこれは入ってんですけど、他社のでは付いてないです。
キレが確実に良くなるので、是非使っていただきたいですね。(単板では要らないですよ)


真ん中のは、手クラッチのオイルスルー関連です。
オイルスルーとバネ、その受けの3点セットです。
ベアリングは・・・あまり悪くならないんで入れてません。
6000って汎用のでokですからホムセンで買えばokでしょうな。(熱が掛かるのでゴムシールのはダメですよ。)
このオイルスルーってのは長く使ったEgだと結構磨耗してます。
OH時には交換してあげると良いと思いますね。
もちろんケース側の、オイルスルーがあたる部品も要点検ですけど。
3点セットで、\770-です。
これまた1つは私が使う予定ですけど、後の1つはストック品です。


右側のが、旧6v系カムのスプロケットワッシャと、カムスプロケ取り付けネジ。
この薄いワッシャってのは、元から付いてるのと付いていないのがあるのです。
しかし、オイルラインのチョーク弁の役割も持っていますので、ハイカム使用時なんかは付けた方が良いでしょう。
カム山側への供給油圧が増してロッカーアームの保護にもなります。

ネジなんですけど、旧型だと頭が何故か9mmなんですよね。
新型のは8mmフランジ付きボルトなので、こっちを使った方が良いのです。
なので幾つか買ってあります。
ここは汎用ボルトでも良いんだけど、低頭じゃなきゃカムカバー(Eg左側の丸いフタ)内側に干渉しますんでご注意。


そして下側のが、「強化カムチェーン」です。
DID製25H/82Lで、強化カムチェーンなら私はいつもコレ使いますv
社外品だと\2,500-はするんですけど、同じ物でもこっちはもっと安いのです。
とは言いつつ、かな〜り値上がりしててびっくりしましたけど。
オイルポンプ強化時/リフト量の多いカム使用時にオススメなんですけど、ちょっとレスポンス等が犠牲になります。
ようするに純正50cc版は、このチェーンを軽量化して純正チューンされてるってコトですね。
なので、使うかどうかの判断がちょっと難しいパーツでしょう。
不思議な事に「メーカー在庫残り僅か」になってました。なので2つストックしてます。

実は写真に写っていないだけで、まだまだ沢山あるのです。
ジェネレータカバーも新品で取りました。
これまたずいぶんと値上がりしたものです。5千円弱ですよ・・・。
で、取り付けのネジ3本も一緒にセットで購入してます。


このネジが、実はホンダトラップ(罠)になっているのですv
M6で頭8mmのフランジ付きボルトなんですけど、長さが35mmが2本、28mmが1本です。
この「28mm」ってのが罠なんですね。(スプロケ下の所です)
汎用ボルトってのは一般的に5mm刻みで長さがあるのですけど、30mmだと長いのです。
そして25mmだと短い。
ここは長さの許容範囲がありません。
長いのを無理にねじ込むと、何とクランクケースにヒビが入ったり穴が開くのです!
(ちょうどキックアームシャフト受け部すぐ下なので、ヒビは成長しますよ〜)
するとオイルが漏れて来てどうしようもなくなっちゃうのです。
クランクケースを交換するか、溶接(またはロウ付け)で補修しなきゃなりませんけど、どのみちEgは完全分解です。

そして短いネジで締めると、噛み込みが浅くて大抵はネジ山がナメますね。
もしくは走行中に緩んで落ちてしまうとか。
なので、どうしても汎用品を使うんならば、30mmのを2mm長さを短くして使うとか、ワッシャ&スプリングワッシャ入れるとか。
そのような工夫ってのが必ず必要となるのです。
汎用のボルトは安くて良いんですけど、使う場合にはそれなりに工夫しなきゃならないのです。
(よくアマチュアが得意気にこれ↑覚えて自慢してますけど・・・本当に判ってるかどうか心配です)

なので、ちょっと単価は高いけど、そんなに沢山じゃなきゃ純正部品で買うのが良いでしょう。
ホンダの部品番号では、頭8mmのフランジ付き6角ボルトは、次の品番のルールがあります。
28mmならば、96001-06028-00
35mmならば、96001-06035-00
つまり下線の部分が長さなんです。大抵は2mm刻みで出てますね。
気になるお値段は、長さによりますけど大体1本\60〜80位です。
ホンダはこの頭8mmの六角フランジ付きボルトが好きなようでして、私は「ホンダボルト」って呼んでます。
ちなみにヤマハは、キャップボルトが好きなようです。「ヤマハボルト」ですね。

ホンダ車を良くいじるのならば、8mmソケットのT字型レンチが1本あるととても都合が良いです。
カバーの盛り上がりの谷間とかでソケットが入りにくい部分がありますので、普通のソケットならディープが良いです。
私はTKCのTレンチを使ってます。小売価格だと\1,500〜\1,600-位ですね。
本当はネプロスのが欲しかったんですが・・・\7,500-ほどするのでパスですv
※頭が薄く小さくないと使い物になりませんのでホムセン等での調達時は注意。
ヤマハ車に付いては、あまり仕事の量的には多くは無いので、Tレンチは組み立て型ので済ませてます。
工賃は時間単位ってことからもスピードが要求されますので、早回しレンチってのが役に立ちます。
まぁ最近はエアラチェットを新調したので、それも良く使いますけどv

ようするに、1つ12vCDI系でモンキーのエンジンを作ってしまおうと。
手持ちのストックしてたパーツを整理してたら、ほぼ揃ってたんで足らない部品を注文しといたのです。
出来上がったならば、4Lモンキーの電装系をやりたいので、それに使おうかなと考えてます。
とは言いつつ、多分GW中で今やってる仕事が済んでからだと思いますけどね。
仕様は88ccライトボアアップですね。なのでそこそこ走る仕様ってコトです。
(なんか最近、そこそこのが多いんですけどね)
オイルポンプはカブ90用、クラッチとカムはモンキーRに使ってたので行きます。
ヘッドは、お客さん用としてストックしておいたポート加工済みが1つありますから、それ使います。
バルブスプリングとかは追加注文分に入ってるので後ですけどv
ジェネレータは多分どこかに1つはあったはずなので、探しとかなきゃなりませんねぇ。
鍵が無かったな。何処に付けるかも決まっていないんで、そのうち決めなきゃ。
とにかくあまり欲張ってても始りませんので、少しずつ進行させて動くようにしとく作戦です。

もちろん他にも修理車用に注文した細かいバネ・ネジなんかのパーツがわさわさと来てます。
これが冒頭に書いた通り、まだ追加注文したのもあるので、とりあえず揃うまで事務所保管なんです。
つまり、しばらくの間は経済的にすごく苦しいってのか確定してますね。
完成し納車して初めて、お金になりますんで。(もちろん前金で貰った仕事の方は最優先でやってます)
優先順位は、「前金で頂いてる分」>「通常の抱えてる仕事」>>>「在庫車分」>>>>>>「自分の」
つまりモンキーRは奇跡的に時間が空かない限りは作業が出来ないってコトなんですv

昨日、念願(?)のかっぱ寿司に逝ってまいりました。
4月は2回ほど、100円回転寿司に行った事になります。
スシローとかっぱ寿司は、どちらも似たような物ですけど大盛況でしたね。
待ち時間が30分位でしたでしょうか。

で、その間道路を挟んで向かい側のジーンズショップに行ってジーパンのズボンを買って来ましたv
・・・太ってしまったのでサイズが大きくないと履けないのです。整理ダンス中のは全滅。
しかし近年ずーっと作業着で済ませてましたので、いわゆる普段着ってのは要らなかったのですね。
なので気が付いたら、履けるズボンが無いという状況に陥ってたのであります。

安売りジーンズってのは、実はサイズが限られててでかいのが無いのです。
ユニクロでもダメダメ。
なので、専門店に行くのが最も確実ですから、丁度出かけた先だったので買って来ましたv
・・・・1本1万円超えてますねぇ。予算オーバーですからベルトは買えませんでした。
もっとも、一目見て気に入ったのが2万5千円してたので、それ買うよりも安かったけど。


で、買い物を済ませたら丁度かっぱ寿司の順番が来て呼ばれたので食して参りましたv
しかし今日はずーっとお腹の具合が悪く、さらにお昼に食べた焼き魚が怪しくて気持ち悪かったんです。
あれはかなり古い魚だったな。塩加減もキツク振ってあったし、食べてから胸焼けが酷く、最悪でした。
なので、全く食欲がなくて、さらに6時台に夕食ってトンデモナイ時間だったから最悪のコンディションでした。

しか〜し。
食べ始めたら止まりませんね。パクパク、パクパクとv
スシローと違ってかっぱ寿司は、「寿司とはいえない」ような寿司が色々あるので楽しいですし、口直しも出来ます。
ハンバーク寿司とか、えび天寿司とか、さらにはトンカツ寿司とかも。
これらの、アウトサイダー系寿司(←言い方がカッコイイ)こそが、かっぱ寿司の真骨頂なんです。
トンカツ寿司はかなり食べにくいし、寿司飯とのマッチングが全くバラバラなんですけど・・・・美味かったな。
お寿司を食べている感じがしないってのがミソです。
エビ天寿司ってのは他の所でも見た事あるのですが・・・・マンガの「将太の寿司」に似たようなネタが出てますね。
たしかアレは、エビの天婦羅にしてから衣を剥がして、握り寿司としてましたけど。
確か子供に食べさせる話だったような?

まぁあの手のグルメマンガってのは、演出上無茶してますんで突っ込まなくても良いんです。
お寿司ってのはとかくグルメネタとしてよく使われるんで、コンビニコミックにも現在多数出てます。
私の所にあるのは・・・・「将太の寿司」「江戸前の旬」「寿司職人・音やん」の3本立てですv
この中で将太の寿司ってのは、グルメマンガって言うよりもむしろパフォーマンス・格闘系寄り。
設定上ありえない失敗しでかしますからねぇ。新人なのに「長年の経験で培った包丁技」とか出て来て楽しいです。
他二本はまともな話ですので、安心して楽しく読む事が出来ます。

お寿司屋さんってのは昔入り浸ってた時がありましたけど・・・どこの寿司屋にも薀蓄野郎ってのが必ず居るのですね。
バイク屋にも居るんですけど、ぶいぶいでは生半可なレベルの知ったか君は全て撃墜してたので見当たらなかったと。
ようするに、迷惑なんですよ。
もちろん自分の言葉に責任持ってりゃ構わないけど、迷惑なのは実際やってもないのに語る人達。
上手く行っても失敗してもいいから、とらかく実体験に基づいたノウハウじゃなきゃ、クソ以下なんです。
・・・撃墜ってのはそんなに酷い事を言う訳ではなく、ちょっとだけ突っ込むだけですv
そして言い訳をし出したら畳み掛ける。「でも、やってないんでしょ?」「やったなら見せて」と。

大抵は「知り合いの整備士」が登場するんですけど、無様です。
寿司職人でも一緒ですけど、整備士の資格ってのは最低限の常識的な知識がありますよという証明だけで、
実際に使い物になるのは「実務経験」と「どれだけの修羅場をくぐって来たか」で決まります。
さらに自動車とバイクってのは似ている部分もありますが、全く違う所の方が多かったりするのです。
もちろん一言でもそんな言葉を発したら、ずーっと覚えてますので、後々損する事が確実ですね。
大抵は、ちょっと割に合わない仕事なんかだと断っちゃいますから。
※これは他に、よりお得に出来る手段を持ってるお客さんなら、お断りしても困らないだろうと思ってです。
当店が請けなきゃお客さんが困るようでしたら、割に合わなくてもちゃんと請けてますよ。
むしろずーっとこんなのばかりですけどねv 
(当店は異常なほど、エンジン整備依頼が多いです・・・・いつも何かEgバラしてありますし)
まぁ他の人を引き合いに出した時点で、致命的にミスってるんですから仕方ないです。
一応は自分の仕事にプライド持ってんで、喧嘩売られてまでやりませんし。(もしくは相応の対価のお支払いがあれば・・・)


で、お寿司屋さんの薀蓄野郎の話でしたね。
これも「江戸前の旬」にはそんな客が登場してます。準レギュラーキャラとして。
まぁ薀蓄ってのも楽しみの一つなんですけど、場合によりけりで迷惑・毒になりかねません。
さすがに100円回転寿司には居ないだろうな〜と思ってたら、・・・・・・居ましたよ。
私の座った所のお隣の家族連れでして、その子供が薀蓄をずーっとがなり立ててて煩いのなんのって。
ぉぃぉぃぉぃ。ここはかっぱ寿司だぞ。オメーは何処の寿司屋で食べてるつもりだよ。
マグロがどーのこーのとか、これは邪道だとか、サビが利いていないだとか、喰う順番がどーのとか・・・・
まぁ煩わしいので内容は聞いていないんですけど、中二病全開でしたねぇ。
(丁度、その子供も中学生位だったけど)
しかし大声でがなり立ててますから、自然に耳に入って来るのです。
とにかく笑えてしまって、油断すると鼻からプッと出てきそうで食べるのに苦労してました。
まぁ中学生が中二病ってのはある意味健全ですから、ほほえましい光景だったんですけどね。
(同じ事をいい年こいたオッサンがやってたら、顰蹙モノですけど)
「いいから、黙って喰いなさい」と心の中で何回つぶやいた事やら。

聞くともなしに聞いてると、どうやらネタ元は「将太の寿司」のようですねぇ。
マグロの筋切りがどーとか、腰の部分のわずか5mmの所がウマいとか言ってたし。
時期的なタイミングで、アレはコンビニで仕込んだと思われます。
(丁度、全国大会編で、マグロ尽くしのトコが出てたばかりですし)
・・・判ってしまう自分もまた怖いんですがv


先回は私の身内がちょろっと薀蓄並べそうになったんですが。
グルメなんてのは軽く楽しんでりゃ良いんですけど、根本的に食べてみて味で判らなきゃ無縁な代物です。
海原雄山が尊大で偉大なのは、彼はちゃんと食って判るから。
産地に関しても気にするのならば、最低限食べてはっきり判って断言できなければならないと思います。
そして間違いがあれば堂々と「店主(あるじ)を呼べぃッ!!」とやんなきゃね。
そこまで行かなくても、まずかったら店の人に「マズイ」とはっきり言えるだけの度胸と自信がなければグルメは語れません。
・・・そこまでしてグルメなんて語るものじゃないと思いますね。
せいぜい、こうやってブログなりにちょろちょろ書く程度にして、気軽に楽しんだら良いと思いますv


かっぱ寿司はあくまで気軽にファーストフード感覚で食べるのが良いんですよ。
スシローの方が御寿司らしさでは上ですけど、バラエティー豊富って訳じゃないので食べてると飽きます。
あ、タコ焼きも美味かったですねぇ。3個でかいのが乗ってましたし。
今回は食べませんでしたけど、ケーキなんかのデサートも充実してますです。
スイカも回ってましたv
見た目でも、安さってのがアリアリと出てますので、お気軽に食べるのが正解です。
そこで半可通を披露してしまう人ってのは、考え方自体がおかしいです。「可笑しい」の字面がピッタリ。
しかしどんな御寿司でも、ある程度庶民の夢、つまり「高級食」願望をくすぐるみたいですから、
この辺りも激安回転寿司店側は、ある程度計算に入れているのかも知れません。
「トロ」「イクラ」「ウニ」の御三家はどこでも人気ですからね。
マジで拘るのなら、貝とか、マグロでも赤身の方が美味しさがり堪能出来るんですけど。
以前ワインの話で出した、「ボルドー・赤」と同じ、いわゆるパターンです。
・・・若い女の子が言うのなら許してあげますけど。

時と場所を弁えて、グルメを堪能しなきゃ。
まぁさすがにマクドで牛肉の産地とか語る人は居ないだろうな〜
でも、世の中広いですし、100円回転寿司でも居たくらいだから、判りません。
今回の食事は、これが一番の収穫でしたv


あ、食欲の無い最悪なコンディションだったけど、結局26皿食べましたねぇ。
満腹になったら体調も戻ったし。それと先日のは私の金だったけど、今回は違うのでより美味しく頂きましたv

おっと、気が付いた。
こんなに沢山食べてたらまた太って、折角大枚はたいて買ったジーパンが履けなくなっちゃうんじゃなかろうか。
あぁぁぁぁしまった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
買うんならば、もちょっとして太ってからにしとけば良かったな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@
後悔先に立たず、ですね。場当たり的にヤルと失敗します。


●2009年04月26日(日)

もうすぐ、ゴールデンウィークがやって参ります。
昨今の大不況の折、なんかお休みが長い方もいるそうですけど、暦を見ると5/3(日)〜5/6(水)と4日が続いてて、
前半は飛び飛び石連休なカタチなんですね。
私は・・・・どうなるのかは未定。
忙しいお客さんが複数みえるので、この連休中に仕事をするコトになるんじゃないかと思います。

でも、雰囲気をバッチリ盛り上げるために「鯉のぼり」を買って来ましたv
コンビニのレジんトコで見掛けての衝動買いですけどね。
うーん、突っ込み所が沢山あります。

まず、頭頂部のドラえもん。
こいつってアンドロイドじゃなかった、ロボット何だけど猫ですよねぇ。
鯉を喰っちまうんじゃないかと。

それと、鯉なんですけど、さすがにこのサイズだとフナにしか見えませんv
お父さんとお母さんの鯉が同じ大きさなんです。
あれ?昔はお父さん鯉の方が大きかったような・・・と思って調べてみました。


これは、お父さん鯉がでかいのが多いですけど、両方同じ大きさのもあるみたいです。
まぁ団地サイズのモノとか、時代のニーズに合わせて少しずつ変わったのも出てますし。

昔からある物で一般的なのは・・・(上から)
1.吹流し。五色の物で、この色も意味があるそうで。
2.お父さん真鯉。色は黒。
3.お母さん緋鯉。色は赤。
4.子供の緋鯉。色は青。
で、竿の先っぽには、トイレの換気扇を球にしたような金色の回転球と、その下に1対の矢車が付きます。

もちろんこれは地方や時代と共にかなり違いがあるのですけどね。
このミニ鯉のぼりのカタチだと、2匹しかいませんので、明治初期の頃の形態に近いです。
子供がいないんです・・・・・。
もしくは、大きな子供(息子)と母親の母子家庭なのかも。
あぁぁ・・・お父さん居ないんだ・・・・会社で仕事してるのか、もしくはバイク屋などでたむろってるのかな?
おっと、子供のお祭りなのに、こんなヒネくれた言い方はありませんね。
そうだ。新婚さんなんですよ。若い夫婦の。
なのでいまいち「お父さん」「パパ」ってイメージではないから、若い男性=青色、なんでしょうな。
うん。最初から余計なコト言わずに、こっちだけ書いとけばお行儀も良くまとまったんですけどね。

ちなみに吹流しが一番大事なんだそうで。
なので、このミニ鯉のぼりは一見吹流しが無く、主役不在に見えますけど、
実はちゃんと「ラムネ」が入った、まさに主役・キングの存在があるのですv
・・・こんなコト書いちゃったんで、気軽に食べられなくなりました〜〜〜〜〜〜〜〜〜@


ちなみに、「コイノボリ」の歌だと、お父さん・お母さん両方とも「大きい〜鯉」です。
大きい真鯉(マゴイ)はお父さん、大きい緋鯉(ヒゴイ)はお母さん。
どちらがでかいとは言っていないのです。真鯉、緋鯉の違いのみ。
ちなみにお母さん鯉が出てくるのは2コーラス目なんですけどね。(あまり有名ではないです)
そして小さい緋鯉は子供たち、なんですよ。
これも古い歌ゆえ、ちょっと諸説交々・混乱があるようですけど。
現在一般的には・・・・

♪屋根より高い 鯉のぼり
♪大きい真鯉は お父さん
♪小さい緋鯉は 子供たち
♪面白そうに 泳いでる


この1コーラスのみです。
お母さんが出てくる2番のあるのは、ずいぶん昔に小学生の音楽の教科書に載ってたと記憶してます。
たしか私の現役時ではなくて、中学〜高校生位の時に親戚の子供のを見て「あ、2番があった」と。
ちなみにその歌詞は、「大きい」のが緋鯉でお母さん、「小さい」のが真鯉で子供たち。
前後は一緒です。
・・・安直なので替え歌なのかなーとも思いましたんで、薄っすらとですけど覚えているのです。
(このような、どうでも良いコトってのは色々と覚えているんです。肝心なコトは大抵忘れてますけど)


もちろん、鯉のぼりの歌ってのは同名で他のもありますね。
♪甍の波と雲の波〜 、って歌い出しのちょっと難しいヤツです。
尋常小学校唱歌なんで古臭くて、微妙に軍歌っぽい感じなんですけど、実は私はこっちの方が先に覚えたので
上に出てきたこいのぼりの歌ってのは、パチモノとは言わないまでも格下であると思っとりました。

で、早速パソコンのディスプレイに飾って見たのですけど・・・・

ご覧の通り、一目瞭然。邪魔ですv

画面が隠れちゃって、業務に差し障ってます。
しばらく開いた窓を右側へと追いやって使ってたんですが・・・・断念しました。
なので、今は違う所(部屋の窓)にペタッとくっ付けてあります。
この吸盤は不透明で白色なので、クルマの窓に付けても火事になりませんから良いですね。

で、お菓子の製造メーカーは「潟nート」となってます。所在は東京墨田区。
お客様相談室は、愛媛県松山市になってます。
お菓子の品質表示枠の外にも発売元の表記があるのですが、それは玩具メーカーのエポック社です。
対象年齢3才以上、か。私の精神年齢ですね。
お菓子は日本製で、鯉のぼりは中国製と、かなりグローバルな製品です。
ちゃんと販売地域:日本限定、と書いてあります。
これは多分、ドラえもんの絡みじゃないかと。
賞味期限はかな〜り長寿で、2010年1月31日だそうです。
もっとも、鯉のぼりは季節商品なので、来年の1月末では売れ残っても使い回しが不可能なんでありがたくないんですけどね。

正式名称は、「ドラえもんマスコットプチ鯉」だそうで。
猫だろとかフナじゃねーかって突っ込まれるのはちゃんと想定済みだったようですv

以前、テレビニュースか新聞で見たんですけど、男女平等(共同参画)運動、つまりジェンダーフリー運動で、
この鯉のぼりもヤリ玉に挙げられてましたね。
このような特定思想に凝り固まった連中ってのは、一種のキチガイなんで始末に終えずタチが悪いです。
確か、「男が上で女が下ってのは良くないから、鯉のぼりは横に向けて飾るべきだ」とか主張してました。
期せずして私もPCに飾ったのが、このジェンダーフリー式になっちゃってますけどv
これは画面に収まるようにしただけで、気が狂った人達とは関係ありません。
その手の人達の言う事なんてのは何も意味が無くて、実は他の意図の為に言葉を弄んでるだけなんですよ。
「愛」「平和」「人権」「人道」なんて耳障りの良い言葉を発射する団体には、まず要注意です。
私も散々言葉をおもちゃにしてますけど、他意はありません。ただのお楽しみ目的だけですv


さてさて、部品注文第2便が来たのでちょっと忙しくなって来ました。
(実は、現在では第5便まであるんだが・・・・)
受け入れチェックと値付けは済んだのですけど、ちょっと細かいのが多くて面倒です。
第3便ももうすぐ来るので、そしたらお仕事が結構片付きますv
なので、ちょい在庫の為に仕分け分類をしてて、ふと嫌になり現実逃避としてこのコラム書いてます。


あ、モンキーRも進行中ですよ。
先日、エンジン周辺は一応済んだので、タンクもシートも無い状態でちょろっと動かしてみました。
そこそこトルクがありますけど、そんなに速いEg仕様じゃないですね。
まぁボチボチと乗るバイクなので、それで良いんです。
掘り出し物のキタコKRPマフラーですけど、意外と音量が少なくて良かったです。
紳士の乗り物を標榜してますので、爆音騒音は困りますから。
何でこんなに静かなのにJMCAが付いていないのかってのは、実はJMCA発足以前からの商品ゆえです。

でも困ったことに、フロントブレーキ関連に重大な問題が発覚してしまいました。
なので思い切って作り直す必要があるのです。
色んなプランが考えられるんですけど、現実問題として「ノーマルでは使い物にならない」。
実はリードssと共通のキャリパーで、ピストン径も小さくて絶望的に剛性がありません。
メッシュブレーキホースにしただけで、ブレーキレバー握るとキャリパーが開きますからね。
よって、効きはそんなに良くないのです。速度が上がるとプアなのがより顕著に現れてしまいます。
もっと後の時代のDioになってからだと、そこそこ良いんですが。

それで、以前の仕様はジョグZのキャリパーをくっ付けて使ってました。
もっとも正式なキャリパーサポートを製作してた訳じゃないんですけど、やっぱりこれが歪が出ててもう使えません。
もともとローター径に付いてもホンダは160φと小さ目です。
(NSR50/80のリアもこれと同じ)
同じPCDなどを持つローターで、ちょっと大きいのが、NS-1リヤとかLEAD50/90・ジョーカの190φですけど、
これはもし使えそうならば、これで行きたいと思います。
キャリパーに付いては、今まで使ってたヤマハJog/AXISとホンダDIoのを持ってます。
どちらも標準的なシングルポッドの物なんですけど、実はモンキーRのホイールには対向2ピストンキャリパーが入りません。
ホイールハブ&スポーク⇔ディスクローター⇔フォークアウターチューブのそれぞれの間隔が狭いのです。
もっとも、以前の仕様ですら、しっかりジャックナイフを簡単にかます事は可能だったので、良いんですけどね。

もちろん、もっともっと豪華な仕様ならば、一般的な方法となっているNチビ足への換装があります。
前後12インチで両方ともディスクブレーキになるのです。
これはちょっとだけ覚悟しましたv
フォークは何本か確かあったはずですし、ブレーキシステムもほぼ全部揃ってます。
(左側キャリパーなのでモンキーRノーマル足には使えないの)
でも、車体があまり勝っちゃうと運転が面白くなくなるし、パワー不足がより顕著になるのでパス。
これはあくまで、最終手段としてとっときます。
もちろん実行する時は、モンキーRが完全にオシャレバイクになる時ですね。

とか言いつつ、実は、完全ノーマル状態に戻せるように部品を色々と物色してたりもするのです。
ようするに、ちょっと難しい計画を立てるのならば、何通りかのケースを想定して、場合によっては並行して進めるのが
より現実的だと言う事です。
失敗とかロスとかを恐れてちゃ、本来チューンナップやカスタムなんて出来ません。

TT-Rといい、モンキーRといい、レア車改造ってのは色々と苦労が伴いますね。
あ、私のじゃないですけどシャリィもそうでした。
もっとも、苦労すればその後に待っているお楽しみもまた大きいんですv

・・・GWには間に合いそうも無いな〜@
焦っても仕方ないけどね。
でもお仕事の合間の隙間を使って、少しずつですけど前の方に進んでます。
お客さん優先でやってるし、定休日はやらないし。
実はもう一個、他にヤル事があるのですよ。部品注文だけ済んでます。

●2009年04月25日(土)

すっごい強風と雨です。
こんな天候の時は・・・Jog80転倒事件を思い出します。
駐車しといたら風にあおられて倒れてしまったんですよ・・・結構重症。
昨日の「外装パーツは高価」ってのを、つくづく感じますね。

で、原チャリ繋がりで、スズキのレッツ2でございます。
これは2スト最後の方のモデルでして、見た感じ「ホンダ・ライブDio」っぽくて、顔が「ヤマハ・JogZR」っぽい、
つまりオイシイ所取りのスクーターなんですv
スズキってのは昔から、「後出しじゃんけんのスズキ」とか言われてましたけど、まんまその通りです。

通常ならば、このようなバイクの写真ってのは右側から撮影するのです。
なんか知らないけど、それが一応「表」って習慣となっているようでして。
ちなみに、右側・左側ってのは運転する人から見てを示します。これも慣習です。

この、表側とか裏側ってのは、料理でお魚なんかでもちゃんとありますね。
「海腹・川背」と言いまして、頭を食べる人から見て左側に置き、海の魚は腹を手前に、川魚は背中を手前に盛り付ける様式があります。
もっとも、最近はあんまりこれには拘っていないようですが。
(川魚の盛り付け方に違和感を持つ方が多いので)
もちろけんこれにはちゃんとした理由というか由来があって、海の魚は大海をゆうゆうと泳ぐ様を表現しており、
川魚は急流をさかのぼって泳ぐ様子を表現しているのだそうで。
イキの良さ=美味しいぞ、というコトなんでしょう。

バイクの場合は何ででしょうか。
サイドスタンドを掛けた時に良く見える方向だからなのかも知れません。
乗る人から見れば、左側から乗車してミラーをあわせ、キーをひねりギヤを確認してEg始動し・・・
という順番で行いますので、バイクの右側なんてほとんど見ませんよ。
基本的に左寄りヲバイクは走りますので、クルマからは見える面なんですけどね。


というコトで、ちょっとひねくれて上空から撮影してみましたv
う〜ん・・・車種すら判りませんな。
ちょっと画面からしっぽが外れてしまったのもご愛嬌です。
やっぱり、お約束ってのはそれなりに大事なんですね。

ちなみに私は高い所が苦手なので、この撮影時もちょっとだけハラハラドキドキしてしまいました。
こんな私でも昔はアンテナ工事とかしてた時代もあったんだけど・・・今考えると良くやれたもんだと思います。


●2009年04月24日(金)

ちょっと更新で間があきましたv
今日は、これが中華品質だ!と題してお送りいたします。

写真をご覧頂くと、この通りです。
スクーターのフロントカウルなんですが、補修用としてコストが厳しい場合のみたま〜に使います。
シールドレッグフロント(ブラック)/SUZUKI品番[48111-43EK0-Y7L] 相当品なんですけど・・・・
とにかく安いのですね。
メーカー純正部品だと\8,000-弱なのですが、この中華皮だと品物代\1,600-で運送料を入れても\3,200-程度で入手可能です。
(外観が大きいので、すごく軽いんだけど送料が結構掛かります)

ただし成型がとっても甘いので、組み付けにはかなり苦労する事が多いです。
一旦取り付けたら恒久的にそのままって部分以外には使いたくないですね。
今回のは、なんと、3つある取り付け穴が1つあいていませんv
さらにその部分の塗装がのっておりませんです。
なので、取り付け時には10mmのドリルで穴あけして、タッチペンで補修する必要がありました〜〜〜〜〜@
それとオリジナル部品は材質レベルで色が付いてますが、この中華品は上から軽く塗装してあるだけです。
しかも裏側はともかく、端面なんかは塗装がのっていなかったり。

でも、これで済むのならば全然問題が無いレベルなのです。
取り付け穴の部分「だけ」が良くないのではなく、全体的にこのような感じですし、材質もちょっと怪しいですね。
プラスチックもお菓子のおまけ的な材質でして、油断するとすぐにポッキリ逝ってしまわれます。
外装部品レベルでこうですから、エンジンや車体足回りなんかでは文字通り致命的な弱点となりかねません。

で、カウルに付き物のエンブレムですが、実は意外とこれが高いのです。
写真でチラッと見えているこの車種だと、\2,500-もするのですね。
モノによっては\3,000-を超えてしまうのもあります。
これがいわゆるステッカーだと、大きさによりけりですがもう少し安いのです。
もちろん大きくなればなるほど高くなるんですね。
レーサーレプリカのカウル部分なんてのは、\5,000〜\8,000-位するのはザラですんで。

これは、何で高いのかって言いますと、車種専用というかモデル・そいつのカラー専用部品だからです。
メーカーは大量生産によってコストを低くしているんですけど、カラー毎に違うんで仕方ないのです。
外装関連部品ってのはどうしても高価にならざるを得ません。

外装部品を交換しなければならないハメになるのは、いわゆる事故の時です。
いわゆる交通事故ではなくて、ちょっと倒してしまった的なアクシデントの場合に厄介です。

バイクを倒す、という行為は、「良くある・些細な事」と思われてます。
確かにそれはその通りなんだけど、だからって修復するのが「簡単・安価」だと勘違いして貰うと大いに困ったことになるのです。
外装部品は高いですから、部品代でかなりの出費となっちゃうんですよ。
ちなみに工賃ってのは部位にもよりますけど、そんなにしません。
このスクーターのフロントカバーだと、工賃は0.2hですから\1,500-程度です。
しかし、このフロントカバー&エンブレム類とクリップ類などの部品代が\12,000-しますので、合計金額は\13,500-となります。
「これ位のちょっとした事でイチマンエン以上とるのか!」とびっくりされる人がとても多いですよ。

でも問題の本質は、このちょっとした事でいちいち交換しようって所にあるのです。
外装の傷や割れ、へこみってのは、それ自体はバイクの走行に影響することがほとんどありません。
見てくれはもちろん悪くなりますが、それを我慢さえすればそのまま乗り続ける事だって出来る場合がほとんどです。
しかし、やっちまったと後悔して、それを何とか無かった事にしようとすると交換なり何なりするしかないのですね。
押しの強い方だと「安く直せ」とお店に迫って困らせるんですけど、何ともなりません・・・・。


ようは、倒さなきゃ良いんですよ。
もちろんアクシデントですから、完全に防ぐ事は出来ませんが、それでもやれる事ってのは沢山あるのです。
保管中の場合なら、ちょっと置き場所とか置き方を工夫する、スタンド接地部が土のまんまならコンクリの板か何か埋める。
走行中の転倒が多いのなら、タイヤなどのメンテナンスをより念入りにすればかな〜り効果があるのです。
原チャリは手軽に乗れるメリットがありますけど、その反面とにかく軽く扱われる傾向があります。
タイヤが完全に磨り減っててもお構いなしでそのまま使っているとか。
私はちょっと位タイヤが滑っても怖くも何ともないし転ぶってコトもないんですけど、それでも乗るのが怖くなるような状態で平気で走ってたりするんですね。
まぁ普段日常的に使っていれば、少しずつ減ってってオーナーさんには判り難い部分ではありますけど。
なので、お客さんのは機会があるたびに軽く点検してあげるようにしてます。

この写真の部品を交換したスクーターも、思い切ってタイヤ前後を新品に換えてます。
やっぱり新しいタイヤってのは良いですね。絶大な安心感があります。
不整地をフルスロットルで走り回ってしまいましたv

まだレバー両方とか、レンズ類が部品注文中で来ていないんだけどね。
それと下取り代わりの、前オーナーさんのタイヤも来ていないです・・・・・。
部品が入荷したら、さすがに忙しくなりますよ。4台分ですから。
まぁコラムのネタには困らなくなりそうです。


WebDiary CGI-LAND