2009年03月のコラム
[過去のコラム一覧] [管理者モード]
●2009年03月31日(火)

昨日・今日と二日連続でお家の廊下の壁塗りをしてましたv

私が幼児の頃に建てた家なので、あちこちに老朽化が進んでいます。
壁に付いては、現在では珍しくなってしまった土壁なんです。
物の本によると、自然に湿気を調節してくれて快適なんだそうですが、経年変化とか扱いのラフさで所々剥がれてます。
(つまり、階段とかスイッチ部分周辺に触れた所がダメになってるのさ)

で、それだけならまだマシなんですが、残念な事に素人が部分修正したので、非常に見苦しい状態になっていたと。
バイクの整備でも何でも良くある事なんですが、自信または情熱がない人が安直に、この手の補修作業には
手を出すべきでないとつくづく思うのです。
物事を自分の都合の良い方に考える癖のある方は特に要注意ですね。
この場合だと、補修作業を簡単に考えて、お金をケチる目的のみで安直にやっちまったワケです。

・・・バイクでも良くあるのですよ。
私の店に持って来て、「自分でやったんだけど調子が悪い」と説明してくれるのですが、こちらとしてはその話の仕方で
バイクの何がどうなってしまってるのかってのが想像付いてしまいます。
聞きもしないのに回りくどくクドクドと状態の説明(または自分でやった作業の説明)を延々と続けるが、核心はボカす。
まるで自分は悪くない、機械が悪いんだとでも言いたげな調子で、すごく必死。
(話の内容は参考にもならないんですけど、一応ちゃんと聞いてはいます。商売なんで。ツライですけどね)


こういう場合の方は自己愛の固まりなんで、そもそも意識が機械の方ではなく自分のプライドの方に向いてしまってます。
なので作業が、「なすべきことをしていない」「重大な見落とし・勘違いがある」と見て間違いありません。
つまり、トンデモナイ事になってるのが普通で、触ったと思われる部分は全て再度チェックしなければなりません。
そして、本来の故障状況から原因を追求していくのです。
たまに「何故だ!」と議論吹っ掛けられる事もありますけど、そういう場合は突き放して、修理をお断りしてます。
何でかって言うと、そういう人はバイクが修理完了しても納得しない(出来ない)と思われるからです。
満足していただいて初めて気持ち良く代金を頂戴できるのですよ。
(そもそも議論したいのならば、ネット掲示板とかでやった方が良いと思うのです。私は付き合う義理はありません)


ちなみに、ちゃんとしてる人だと、「最初のバイクの状態はこうだった」「どこそこを触った」「このようになった」と、
実に簡潔明瞭に説明してくれるのです。
作業した部分に付いても、どんな状態だったのか等を具体的に見てて、それをちゃんと伝えてくれます。
(判らない部分は「判らない」って言うんです)
これなら、話は早いです。
まぁ本来の故障原因に辿り着けるかどうかはありますけど、大体の目安はすぐ付けられたりします。
その後修理完了して、結果的には「あともちょっと頑張れば、出来たかも知れない」なんて事も多いですね。


この、作業する人の「意識」と言う問題は、あまり精神論に走りたくはありませんが、とても重要な物です。
つまり、「調子が悪い機械を元気にしてあげよう」と思って作業するのと、「俺はこんな物も直せるんだ、エッヘン」と
自慢したいが為に作業するのでは、結果が明確に分かれます。
実際私はバイク修理を生業としているのですけど、バイクの修理が出来れば便利ですけどただそれだけのコト。
全然偉くもなんともないんですよ。(まぁ直れば嬉しいってのは未だにありますけど)
そもそも本当に身分の高い人ってのは、自分でやるんじゃなくて人を使う立場をとりますからね。


で、あまりにもせっかちな性格の方ってのも、実際修理には向いていないのです。
どうしても人間、自分の都合の良い方向に行って仕舞いがちですから、故障原因かな?と疑いのある部分を
本当ならばじっくり調べなきゃならないんですけど、つい焦って「ここが悪いに違いない」と勝手に決めちゃうんです。
すると、現実を見失っちゃうんですね。

自己愛と、焦り。もちろんこれらは誰しも持っている部分です。
なのでいわゆるそういう気持ちを制御・抑制できるかどうかの問題です。

で、話は元に戻しますけど、やっちまったもんは仕方ないんです。
嘆いて後悔しててもなんともなりません。責任追求しても不毛です。

なので、壁の塗り替えってのをどう進めるかを考えました。
専門家にお任せするのが一番良い結果になるのは明白ですけど、今回はDIYに挑戦してみようと。
まぁ古い家なので、仕上がりが良くなくてもそんなに気にしなくて良いってのがありましたし。
それと、DIYってのは楽しんでやる物ですから、楽しく塗り塗りしようってコトになりました。

材料をホムセンで調達して来て準備万端調えでいたのですが・・・・・

なかなか、晴天が続く時が来ないのですねぇ。
壁塗りは乾燥するのに3日ほど掛かるとの事なので、作業日数を含め晴れの日が最低4日続かなければなりません。
なので、ここんとこ毎日天気予報サイトとにらめっこしてました。
さらに、私の場合は自分の仕事もありますので、そちらとの都合をあわせなければなりません。

で、きれいさっぱりピーカンに晴れる訳では無いですけど、3/30(月)〜取り掛かることになりました。
ただ私は前日に、かなり無理のあるライディングポジションのバイクのセッティング作業をしてましたので、
その影響によりその日は腰から首から肩からエラい事になっちゃってましたv
なので、お昼過ぎからの作業となりました。

で。実際に作業に取り掛かってみると、意外と時間が掛かるのです。
もちろん私自身壁塗りなんてのは初めてやるので、なかなか要領を得ないからってのもありますけど、
ペンキを塗るよりもはるかに時間が掛かりますね。
2uの面積を仕上げるのに3.5〜4時間も掛かってしまいましたv
塗り方にもよりますが材料も結構な量が必要です。

二日目になると要領も随分判ってきて、作業もスムーズに運びます。
でも結局朝から夜まで掛かりましたけどね。
一階の廊下〜階段〜2階踊り場の、全部で約10uちょっとです。
(玄関部分は、親父がやったんで除外してます)
・・・さすがに腕とか肩や膝には来ましたけど、これはバイク整備してても一緒なので気にならないです。

仕上がりは、70点位かな〜〜〜@
かなり難しい物ですね。
下地も良くなかったのですが、まずはこれをじっくり処理をしなきゃいけなかったと思います。
もっとも最初の状態があまりにも悲惨でしたので、それを思えば遥かに良いかな。
(しっかり乾燥すると、かなり見た目の状態が変化するらしいです。まだ判んないけどね)

で、ついでにやろうと思ってた、電気スイッチの交換もしました。
こっちは元々本職ですから、お手の物ですv

築40年近くともなると、良く使う電気スイッチもガタガタになって来ます。
今年に入ってからですが、とうとう一箇所完全に壊れてしまいましたv
「カチッ」とクリック感がせずに、電気が点かなくなってしまったのです。
即日交換したのですが、ついでにお家全体の点検をした所、あっちもこっちも手応えが怪しくなってますね。
(いつもはそんなに注意してないので、判んなかったんです)


なので、今回の壁塗りの所にスイッチが4箇所ありますから、これを交換する事にしました。
こういうのは大抵マスキングをして塗るらしいのですけど、私の場合は固定枠プレートまで外して浮かせてます。
まぁこれは塗装なんかでも同じなんですが。
「外せる物は外しておく」方がキレイに出来上がりますね。

壁塗りが出来たら、スイッチを交換しておいて軽〜くスイッチの固定枠プレートを仮止めしておきます。
それが写真の状態ですv
コレならば乾燥待ちの間でも、スイッチ操作は可能ですからね。
(シビれそうに見えますけど・・・・実は、大丈夫です)

もっとも禁断の「活線工事」でしたけど。
まぁ100Vに誤まって触れてしまっても、よほど運が悪くない限り死ぬことはないですし、
そもそも電灯スイッチ回路ですから、短絡の危険はありませんし。(片側のラインしか来ていないから)
でも、シビれるのは嫌なので、ちゃんと回路的なことを考慮しつつササッとやっちまいましたけどね。

電気工事士の資格が必要な作業なんですが、それはちゃんと持ってたりしますv
※なので良い子はマネしないように。
現在は、甲/乙に分かれたそうですけど、私が取得した時は一緒くたでしたね。
学生の時だったので、免許証の写真はすごく若いです。(顔は全然変わってないけど)

正直、壁塗りだけじゃなく電気スイッチまで交換して良かったな〜と思います。
だって、スイッチ廻りだけ見れば、まるで新築ですからv

このスイッチ選びってのも、ちょっとだけ悩みました。
モダンなデザインの物とか、操作部分がでかい物とかイロイロあるのですけど・・・・・
やっぱり、長く使う物ですし、さらにトラブルが発生すると物凄く困る部分でもありますから、
オーソドックスでシンプルな物に決めました。
(私の性格だと、ちょっとしたヒネリが欲しい所なんです。でもじっと我慢です。)
予算的にもこの方が良いですからね。

ただ、以前は付いていなかった「ホタル付き」のスイッチを2箇所に採用しましたv
玄関の中の電灯と、トイレです。
真っ暗な中でスイッチの場所を探すのは難儀しますし、そもそもそれが壁損傷の原因ですからね。
階段の3路スイッチもホタル付きの方が良いのかもしれないけど、今回は見送りです。
ブランドは、「松下電工」です。今はパナソニックって言うのかな。
古いのも松下でしたね。やっぱり信頼性第一ですから、トップメーカーので間違いないです。

写真の補足です〜〜〜@
何で上半分、塗り直ししていないのかって言うと、ここは階段のトコなんですよ。
つまり、上の方だと手が届かないのです。
脚立使うにしても階段部分なので不可。
そういう専門の脚立は売られてますけど、持ってないし、足場組んで・・・とか。
もっともそういうのは危険が伴うので無理をせずに、コレで済ませました。
境目がどうしても気になるようならば、木材で桟を作ってあげようかなと思ってます。
たいした追加出費ではないけど、まぁこのままでも良いのかもしれないけどね。

●2009年03月30日(月)

3月もそろそろ終わりですので、怒涛の更新かけてますv
って言うか、実はコラム原稿は空いた時間でちまちま書き溜めてあるのですが、なかなかupできなかったのです。
丁度、夜半頃ってのは何かと忙しくて時間がすぐに過ぎてしまいますから。
楽しみにしてご覧下さっていただいてる方々には申し訳ないですv、

最近は、バイク以外ではパソコンのcgiプログラムを作っている時が多いですね。
丁度この時期はサーバーとドメインの更新なので、それを済ませたついでに色々やってたりします。

実はこのコラムもcgiで動いています。
管理画面からパスワード入力すると書込み画面になって、そこでチマチマと文章を打つのです。
ただ、その入力エリアってのが結構狭いのと、推敲の都合とか、書いている途中で消しちゃわないように、
普段はテキストエディタで書いてから、この書込み画面でコピーペーストして入力してました。

でも、それもだんだんと面倒になってきたので思い切ってcgiを改造して、入力枠を大きく取り直ししましたv
表示レイアウトに近い状態で打てば、変な所で改行されることもなくなりますし。
もっとも、1280*1024の大きさじゃなきゃ入力しにくいのですが・・・・私しか使いませんからね。
かなり、イイ感じになってますv

cgiはPerlで書いてます。
でも、大抵はイチから作るのではなく、他の方が作ったのを改造したり、モジュール毎組み合わせしたりで済ませてます。
もっとも、あまりにも機能が大幅に変える場合だと、かえって裏目に出ることも多いですけどね。
・・・さらに動作確認・デバックは、本来ならローカルなPCにサーバープログラムをインストールしておいて、
その上で試験するんですけど、ここはサボっていきなりウェプサーバー上でやっちゃってたりしますv
過去にはサーバーを止めてしまったことがありましたけど、今は性能が良くなったからか元気ですね。
もっとも、単純なスペル間違いとか表記ミスでも「動かない」以外の情報が得られないので、
このやり方は良くないと思ってます。
(ちゃんとデバッガ機能が付いた仮想サーバープログラムはあるんですよ)

いつか、もちょっと本格的にプログラミングをする事になったら入れようと決めてはいるのですけどね。
例によって、その状態ですでに10年近く経過してしまいました〜〜〜〜@

で、話は変わります。
バイクの話ですv

写真の製品は、昨日やっと入荷した「モンキーR用」のマニホールドです。
もともとボアアップ関連キットはキャブとか全部付いたのを買ったのでマニホもあったんですけどね。
(鋳造ではなく、溶接組み立てマニホですよ)
でも、残念ながら現在では非主流となってしまったモンキーRで使う場合、フレームが邪魔して具合が悪いのです。
モンキーは車体真ん中にフレームの「背骨」が走っている、バックボーンタイプなのですが、
モンキーRの場合は、一丁前にツインチューブフレームですから、両脇に骨が走っているのです。
なのでモンキー用マニホってのは、大抵右か左のどちらかに振ってキャブを付けているのです。

ちなみに、左振りが主流ですが、タンクの幅/コック位置の違いで、4Lおにぎりタンクと5Lらっきょタンクでは、
マニホの振り角が変えてありますので、特に4Lおにぎりタンクの場合はそれ用じゃないと使えない事があります。
(もちろん燃料コックに干渉しなければ使うことは可能ですが、それは製品によりけり。)
まぁ小さいタンク=狭いってコトでスペース的に厳しいのですけどね。
4Lおにぎりタンクのユーザーは、キタコのマニホが現在容易確実に入手できますので、それを買っておきましょう。

で、カブに関しては基本的に吸気口が前方を向くカタチですから、実はちょっとマニホ選びは難しい部類に入ります。
以前モンキー用のを流用して左後方から吸う様にした事がありましたけど、そもそも他車種流用ってのは、
失敗するリスクが付き物ですので、商売としての仕事で受けることは殆どありません。
(リスク相応のギャラが貰えるケースならばやりますけど。例えば大幅な改造とか)
カブのセル付きエンジンともなると完全に後方はセルモーターが邪魔しますので、更に難しくなります。
マグナなんかもコレに当りますね。

ダックスやベンリィ、ジャズに関しては、この辺りのスペースに余裕が有りますから比較的楽ですv
もっとも、全て何でもokってコトではありませんよ。
後方にフレームとかがありますので、エアフィルターの取り付けで苦しくなる事があるのです。
(ダックスだと燃料コックの設置も考えなきゃならないし)

で、車種や仕様によってはキャブが真っ直ぐ後方に向けたいって場合がありますね。
これは、シャリィとモンキーR用を使うと実現可能です。
もっともキャブレターの物理的外寸が大きいPCキャブなんかだとキャブが入らなくなってしまいます。
ちょっとEg仕様が大人しめにしてPB16(Ape100とかCD90純正とか)とかにすればokです。
もっともシャリィ用の社外品ってのも、やはりキタコから販売されてる位です。
キタコってのは昔から、メジャーなパーツメーカーな割りにマニアツクな製品が多いのですよ。

モンキーR用ってのはちょっと微妙でして、真っ直ぐ後方に向いているのもあれば、
ほんの僅かにちょっとだけ左に振ってあるのもあります。
外からは見えないのでその辺りはどれがどんな感じなのかってのは判りにくいです。
ミニバイクレース4ストクラスで常用されたマシンですから、結構でかいキャブ(PE28とか)のが主流みたいですね。
私の場合は、排気量こそ大きい仕様ですが、あまり際どいのにする予定はありませんので、キャブは小さめで良いです。

で、色々検討した結果、今回はタケガワのモンキーR/PD22用に決めましたv
バイクもレアならば使うキャブもまたレアなんですv
もっともPD22キャブは同じくケーヒンのPC20キャブと取り付けピッチに互換性がありますので、使い回しが効きます。
でもPC用→PD用の流用はほぼ絶望的ですよ。
なぜかと言うとPD22キャブってのはとにかく外形寸法が巨大なんです!
特に上下方向が大きいので、PC用だと大抵エンジンにフロートボウルが干渉して取り付けが出来ません。

ちなみにPD22キャブってのは、私の使うのはホンダXR100(競技用)純正/改です。
どこを改してあるかと言うと、上ワイヤーが付く上ののフタのトコですね。
XR100のはパイプが付いてて、スロットルワイヤーのインナー長さがかなり長くなくてはいけませんし、
車体側への取り回しも制限されてしまうのです。
なので、これはタケガワのPD22キャブの補修用部品を使って変えてありますv

以前、XL80s@96で使ってみた事はあったのですけど・・・・
結果的にはPC20仕様に比べてみて、そんなにアドバンテージはありませんでした。
ツキとレスポンス自体はさすがに良いのですけど、通常の乗り方ではカチ回して走ってますので。
本来の「オフ車」っぽく乗るんならば良いと思います。

まぁ珍しいキャブですから、宝物としてとってあるのですv
でもいつかは何かに使おうと思ってましたので、今度はモンキーRに一度やってみようかなと。
吸気側の大きさが40φと、すごく中途半端ゆえ、私としては珍しくパワフィル仕様になると思います。
多分大丈夫だと思いますけど、タンクや他部分とのスペース的なコトを確認しながら、フィルターは選ぼうかな。

もちろんキットに付属してきたPC20は、イザという時のためにとっときますv
まぁこれは良く使うキャブなので、ちゃんとした状態で置いとけばいつかは使う時が来るでしょうね。

という事で、とってもゴキゲンな状態なのですが・・・・

実は、もっとイイコトがありました。

何となくヤフオクでマフラーの所を眺めてて(出品しようかなとか思いつつ)、ふと見ると、現在では廃盤商品の、
キタコのスリップオンマフラー(モンキーR用)を見付けてしまいました。
しかも程度としてはかな〜り良いですv
でも出品者の方は何用なのかが判らなかったらしく、「モンキー用??ですか?んんんん?」なんてタイトルでしたね。
そして数時間で終了にも関わらず値段は開始価格近くで安く、入札者も少ないです。
このスリップオンタイプはかなり昔からあった商品で、私がモンキーRを入手した時点で既に購入検討してました。
でもノーマルサイレンサーの容量が比較的大きかったので、いつかは買おうと思いつつそのまま。
そして今回大幅にEg仕様が変わったので、この商品を買おうと思ったら・・・・廃盤でした・・・・・・。
なので、フリマに行く度とかヤフオクとかでずーっと探していたのです。
まあ、あったとしても高いしへこんでいるしで買えなかったんですけどね。

それが、こんな状況でポロっと出てきたのですよ。
あ・・・あ・・・・あぁ・・・・・と声にならない状態です。
そして夜になって見てみると、まだその値段・入札件数のまんまです。
あぅ・・・あぅぅ・・・・・・と呻きつつ、思い切って大金をはたく所存で入札しました。
残り時間7分の時点で、プレッシャーに負けて見ていられません。
丁度、クライアントから電話があったので納車に行っちゃっいましたです。

こういう場合、アツくなるのは禁物です。
自分が出しても良いと最初に思った金額を超えたならば諦めが肝心です。
もちろん、多分買えるだろうと思っても、「ダメでもともと」と冷静にならなくてはなりません。
しかし今回みたいなのだと、いくら冷静になろうとしても、イケそうなのでワクワクドキドキしてしまうのです。
なので、一発どかーんと入札しておいて放置プレーかましましたv
(ラスト1分なんて失神しそうで見てられないし)


結果は、そのまま開始価格+1ステップのお値段で落札出来てしまいましたv
出品者の方には申し訳ないようなお値段です。だって\2,100-ですから。
元払い送料一覧も記載されてましたので、連絡メッセージを確認後速攻で振り込み手続きを済ませましたです。
「へっへっへ〜だって買っちゃったもんね〜 もうボクんだからねぇ〜」作戦ですよ。
そして、私からの連絡メッセージを、お礼と感謝の言葉を添えて書き込みました。
(モンキーR用でずーっと探してたと)
さっきお返事が来てましたね。モンキー「R」用だったとは想定外だったと。
やっぱりモンキーRはレアバイクの仲間だからな・・・・・。(不人気車、とも言うけど)

久し振りにヤフオクで、ワクワク・ドキドキ・ハラハラしましたよ。
本当に、心臓に悪いです。
あぁぁぁ早く来ないかな〜と言いつつ、この待っている状況自体もすごく楽しいんですけどね。

マフラーがなかなか決まらなかったけれど、これで解決ですv
問題はマニホとの相性だな。それとパワフィル選び。
キャッチタンクの取り付け位置も再検討ですよ。
あぁぁ忙しい・・・・ウフフv

ヤフオクで文字通り掘り出し物をゲットした訳ですが、いつもこううまく行く訳ではありません。
本当に偶然が重なった時だけなんです。私もこういうのは数年に1回だけです。
なので安直にヤフオクで買おうって考えるのはダメですよんv
写真とかをパッと見て「!」と来るだけの眼力(鑑定眼)を常日頃養っておかなければチャンスはモノに出来ません。

一応、早合点してチャレンジし失敗、悲しい思いをする人がいるといけないので書いときました。
後始末をこっちに依頼されても良いけれど、大抵は費用がかさんで本来の「安くゲット」という意義が失われるんです。
これはお互いに不幸ですからね・・・・私もお客さん一人失う覚悟で話を聞かなきゃなりませんし。
(なので、買う前に相談してくれるようにオネガイしてます。まぁ役に立つかどうかは不明なんですけど)



●2009年03月29日(日)

ちょっと、前傾ポジションのキツいバイクのセットアップをしてましたので、
かな〜り腰が痛いです・・・・(昨日、今日の2日間)

ここんとこちょくちょくネタにしている、カブ系の純正72cc準拠の仕様なんですが、
吸排気が独自な物のためにその調整を取らなければなりません。
タイヤサイズも異なりますので、ギア比も同時にセッティングすることとなります。

もちろんギヤ比に関しては、事前にエクセルで計算シートが作ってありますので
概ねの丁数はあらかじめ見当が付くのですけれど、それもエンジン特性次第な部分がありますから
その確認の意味でいくつかのパターンで実験してます。

まずは、ハイカム仕様を目標としてセットアップに掛かります。
キャブの燃調は、買って来たまんまってコトなのでMJが大き過ぎです。
レスポンスが悪くて吹けません。
なので、これを小さいMJに落してあげて試し乗りですv
・・・これを数回繰り返します。
結局、かなりMJを絞った所で良いフィールとなりました。
ただ高回転の伸びは素晴らしい物の、肝心の中低トルクが薄いので走行抵抗に負けてしまい、
高いギヤでは加速しません。

なので、当初の予定のギア比(カブ70準拠)に戻して試し乗りです。
さすがにハイギヤードの時よりも使える感がありますけど、楽しく加速するのは2速まで。
3速はかなり我慢です。4速は必死です。
どういう事かと言いますと、アクセルを全開状態にしたままEgが吹け上がるのをひたすら待つ状態なんですね。
つまり、「全体的にトルク不足」ってコトです。
たしかに高回転キープすれば、良い走りが期待できるでしょうけど、
その為にはもっともっとローギヤードにせねばなりません。
つまり運転操作がシビアになるのと、バイクの走行状態がシビアに限定されてしまうので
燃費は悪いし、実用性能では△を付けざるを得ませんね。
とにかく加速する=シフトダウンを必らずする、という乗り方が要求されます。

で、仕方なく、最初のC65カムに戻して再チャレンジです。
こっちは中低速と言うか、中速域に明確なトルクバンドが存在します。
回転の頭打ちはちょっと早いです。「あら?もう終わっちゃったの?」みたいな。
でも、速度が出ていない状態でもアクセルを開ければ加速に反応しますし、
レスポンスも良いです。
で、振動やアイドリングの安定性が少々悪いですね。
(暖まるまでがとても不安定です)
ハイカムの時の方がむしろ安定していたような・・・。
走行中の使い勝手は良くて、向かい風の状況でも僅かずつですが加速して行こうとがんばってます。

さて、クライアントに納める場合にどちらをとるか。
そもそも問題としては、エンジンに底力が少ないんですね。
純正72cc仕様ってのは圧縮比が低めですからこの点は仕方ないんです。
特にボアアップ改造Egはどれも圧縮比は高めなので、これと比較すると非力感は払拭できません。

走り・最高速度はともかく、EGフィールの楽しさを重視するならばハイカム仕様です。
その反面、「使い物にならない」に近いレベルの実用性能です。
パワーバンドは狭くてかなり上にあるし、燃費は悪いし。
走行抵抗の少ない、真っ直ぐ道でのフル加速中のみ、という状況以外での実用性能は低いです。

実用性能を多少なりとも意識するのならば、ノーマルカム仕様に軍配が上がります。
もちろん「速い」感はとても弱いです。(速い感じがしない)
その代わり、1-2-3-4速どのギアも使えます。
楽しさ的には、腹八分目と言った具合でしょうか。
まぁ72ccだからこんなもんでしょ〜って感じ。

結局、ハイカムは私の貸し出し品だったという事もありますから、
ノーマルカムでまとめました。
そもそも車体側のEgマウント剛性と、マフラー性能の2点にも問題がありますから
あまり馬力が出ても困るのです。
まずはこの状態で納めて、ちょっと乗っていただいてからまた再度見直しするという事になりましたv
根本的にはパワー志向のマフラーではないのが速度が伸びない原因なんですけどね。
純正72/85ccってのはパワーに着目して考えると、すごくマフラーを選びます。
反面、マフラーだけ換えて良い結果になるコトが多いですよ。

もっともマフラー選びのポイントってのはその部分以外の好みが多いので、オーナーさん次第だという方針です。
ただ、パワーが出ないといくら先に忠告しても、買っちゃってからダダ捏ねられる事が多いので
あまりタッチしたくない、と思っているのが真実です。
マフラーに拘るのならば高価な物でもとっ換えひっ換えして色々試してみる、位の気概が必要ですから。
安くて音質が良くてパワーが出て材質が凝ってて・・・なんて我侭を聞くのはもう嫌気さしてます。
(自分のじゃないんで、ぶっちゃけどうでも良いと思ったりする)



で、写真はビールとおつまみです。
最近、安いビール(発泡酒、リキュール扱いビール)のブームは過ぎて、
今ではプレミアムビールと言う、ちょっと高くておいしいビールが売り上げを伸ばしているようですね。
でも、私は元々この発泡酒ってのは合わないのです。
深刻な事に体が受け付けません・・・・・。
(飲むと必ず悪酔いし、翌日二日酔いになります)
まぁ焼酎の香りと味がする点でビール飲んだ感覚にはならないんですけど。
なので、昔からヱビスビールばかり飲んでましたv

良く他人から「ヱビス?あれ高いじゃん」と言われましたが、私は全然気になりませんでしたね。
元々、酒=ワインなので、ワインに比べればすごく安いのです。
さらに、今ではたとえ少量でも満足できるのでこれで良いのです。

で、おつまみの方です。
関西では「アテ」と言いますね。私はこっちの方が馴染みがあるのですが。
以前はおつまみってのは無く、飲む時はただひたすら汁のみ飲む。
食う時はひたすら食う、と分けてました。
でも最近歳を取ったせいか、何か食べつつ飲みつつってスタイルに変わって来ましたね。

で、一番のお気に入りはチーズです。
今回買って来たのは、コンピニでしたから雪印のカマンベールチーズ。
(ホントは輸入食材の店に言って、世界の色んなチーズを楽しみたいのですが、田舎なのでそういうわけには行きません)
そもそもワインの場合にチーズなんですが、まぁ何でも良いやってコトです。
ビールだと、ビーフジャーキーとかも好きなんですけどちょっと値段が高いのです。

一番のお気に入りは、ビール&チョコレートなんですけどね。
苦いビールと甘いチョコのコントラストが明確で、お互いに引き立て合うのです。
もっとも飲み屋さんてやってたら、「変態」と言われましたが。

う〜ん。美味しいなv

●2009年03月27日(金)

ちょっと前にも出ましたけど、またまたカムシャフトのネタですv

これは、モンキー・ダックスなどカブ系エンジンの古いタイプのヘッドに使うカムでして、
写真に映っているのは全て「純正品」です。
C65のカムだけはお客様からの預かりでして、他の5本は私のコレクション品。

ぶっちゃけ、何の変哲も無いごくごく普通のカムです。
特にハイリフトになってる訳でもないし、オーバーラップだって控えめなんですよ。
ただ一点だけ、共通する明らかな特徴があります。
それはカムのお尻(スプロケと反対側の端面)に「41」という刻印があるのです。

この41刻印が何を意味するのかは不明ですが、ヤフオクで通称「41カム」なんて言われてますね。
最初の頃のモンキーZ50Jとかダックス50/70なんかに使われています。
ただ、70cc系でもちょっとキツいのがあるのですが、それにも41の刻印があるのです・・・・。
つまり、この刻印でカムの種別を判断する事は不可能なんですよ。

もう少し後の時代のになると軸部に「JK」と型で文字が入っているのもあります。
これは製造メーカーの印で、カムシャフト製造メーカーならミシンで有名なJUKI(ジューキ)かなと思います。
確認が取れている訳ではないのですけどね。
カムシャフト製造には色んなノウハウが必要なのですが、ミシン工業で発展しましたので
ジューキとかブラザーでこれらの部品は良く作っているのです。
トップシェアは蛇の目ミシンですけどね。何か世界最大らしい。


つまり、カムシャフトを区別して呼ぶのに、これってのが無いんですよ。
強いて言えば、「普通の」と「70用」と、「SS50準拠」、「もっとエグイの」とか。

YカムはSS50準拠に当るのですが、これまた諸説交々あるようです。
これはコピー相当品が各社からハイカムとして出てますので、入手は比較的容易ですね。
武川ストリート、キタコSTD(LIGHT)などです。

70用ってのは、ちょっとカムが開いている時間が長い物でして、よーく見比べてみないと判んないです。
一時期のカブ70・ダックス70に付いてた物で、これも41刻印があるのです・・・・。

もっとエグイの、の代表格は武川スーパーストリートUカム。
キタコもULTRAハイカムシャフト、ってのがありますね。
あと昔のレーシングカムも色々あったのですが、現在はあまりラインナップされていないようです。
確か私の所に武川レーシングBカムが1本持ってたはずです。

色々種類はある物の、どれを使って良いのやら。
これはとっ換えひっ換えして実験して行くしかありません。
もちろんより作用角の大きなハイカムだと、高回転よりの特性となりますから
それに使うEgはトルクが大きい仕様じゃないと実用性能が低下してしまいます。
クロスミッションも欲しくなりますね。
「ギュ〜〜〜ンッ!」と伸びてってパワーがグワーッと盛り上がって吹け切った時、
ギヤを一段上げたら「ボヘ〜〜」っと失速してしまっては興ざめですし。

それと「速さ」の質がちょっと変わるんです。
大人しい目のカムは中間加速が良いので、速くスピードが載ります。
エグいカムは、最高速の伸びが良い反面、中間加速がもたつくのがあるのです。
山道の勾配がキツイとこを走る場合は、あまり欲張らずに全域のトルク・加速力を確保しとかなければ
とにかく乗り難い・使いづらい仕様になりがちですね。

もっとも、平坦で真っ直ぐな路面の良い所での最高速ってのが一番判りやすい「性能の指標」ではあるので
友達と一緒にやってる場合は、どうしてもエグイ仕様に目が行きがちなんです。
(私も反省する点はおおいにあります・・・・・)

今回は何でズラーっとカムを並べてみたかと言いますと、純正旧70(72cc)仕様で、
プチ楽しいEg仕様を作る事と相成りましたので、その比較検討しようってコトです。
イメージとして「ぱひゅーーーーーーーーーーーんッ!!」と吹ける感じですv
ヘッドのベースはC65なので、こんなレアなカムを預かってまいりました。
(他のカムは全てネジは新JIS規格ですが、C65は旧JISです)

で、現在そのマシンには私の手持ちの、多分キタコのハイカムが入れてあるのです。

ココで訂正。先日タケガワじゃないかと書きましたが、
その後の検証の結果、各部の特徴からキタコSTDハイカムだと判明しました。
同様にハイカムのSS50準拠としてのカムで武川のスーパーストリートUをこの仲間に入れましたけど、
これまたSSよりちょっとエグいプロフィールだった事が判明しましたv
こんな感じで色々な説(ガセネタ?)が出回ってますので、ご注意下さいね。
カムの比較は、あくまでリフト量/カムプロフィール(作用角)などのデータに基づいて行うのが正解です。


一応イメージ的にはこのカムで良いと思うんですけど、キャブのセッティングをちらほらしなきゃなりません。
それとギア比も要検討なので、これからポチポチと計算します。
・・・キャブセッティングしても、どうしてもトルクが薄すぎたならば、カムをC65に戻そうかと思います。
(ハイカムで行くのならば、このカムか新品のをお買い上げいただかなくてはなりません)

どのみち、カム交換すりゃ必然的にキャブ他のセッティングを取り直さなきゃいけませんので
何度も何度も分解作業を繰り返すこととなります。

あ、もしキャブ(現在PC18)がネックになってて、もう一回りでかいPC20にしなきゃならない場合は
今、仮付けでモンキーRにPC20がありますので、そっちを貸してあげることになってますです。


つまり、仕様を色々比較検討しようってんならば、色々部品の手持ちが必要なんですね。
目的のパーツ1つだけ買って来て済まそうとすれば、どうしても妥協する部分がかなり出てくるのです。
なので無難に行くとかしかないですよ。
(例えばボアアップ88ccとかで確実にパワーが出る方法を取ります)

C65のカムってのは今では殆ど見かけなくなりましたけど、ちょっと端々の作りを見比べてみると大変興味深いですね。
カム山のプロフィールは、Z50Jのカムと一緒です。
つまり、ハイカム度合いを期待してもムダなんですね。(気分はちょっとイイけど)
スプロケ取り付けネジは、先ほど書いた通り旧JIS規格ですのでネジも揃えなければなりません。
スプロケの付く面が、フライスでシコシコ加工された跡があります。
後の物は旋盤で挽いてありますね。
違う部分として、カム山へのオイル供給穴の位置が異なります。(写真左上)
昔のC65のは、丁寧に排気側までもカムの上り坂手前の位置に空けてあります。
後のは吸気側に揃えて並行して空けてあるのです。
これは加工の都合での省力化だと思われますね。
「手作りの味」がするC65カム。
やっぱり初期型って感じです〜〜〜〜@

41の刻印はC65にはありませんv
ここに5本刻みが付いているのですが、これはカム軸へのオイル供給を睨んだ一種の「羽根」ですね。
Yカムなんかだとこれが4本のもあります。
社外品ではこれは省略されてます。

実は、「41カムだぞ〜〜〜@」と茶化して、お店で見せびらかしてたコレクションです。
こういう通っぽい名称で呼ぶと、なんかありがたい感じがするんですよ。
事実、ヤフオクで売ると、5千円ほどまで値段が釣り上がってた事がありました。
・・・ごく普通のノーマルカムなんですけどね。
私も一儲けしようかなと考えてましたけど、良心が咎めてそのまま持ってます。
まぁそのうちポロっと出すかもしれませんね。強気のお値段でv
(手持ちの6vヘッドの数の分だけは取っときますけど)

自分で使うなら、41刻印よりもむしろ痛みの少ない程度の良い物を残したいなと思います。
ボアアップならハイカム入れるのでノーマルカムは必要じゃないんですが。
でも昔の部品ってのは程度の良い物が段々と少なくなってきますので、
大事に仕舞っておいて将来の楽しみに取っといた方が良いかもしれないです。
(そう言うパーツは沢山あるんです〜〜〜〜@)


●2009年03月26日(木)

写真は、私の密かなお気に入りパーツです。

デイトナ製オイルクーラー取り出し口 12vモンキー用 [33241] 希望小売価格\6,825-


この取り出し口には2種類あって、カムシャフトの納まる穴の大きさが大きいのが旧型用、小さいのが新型用となってます。
旧型用は [33822] で値段は同じ。
もっとも、この部分では旧型用のだとカムの軸方向位置決めの役割がありますが、
新型の方でベアリング付きのカムなら、ベアリングの収まる部分で固定されていますので、
実は平面形状でも構わないとされてます。
もっとも油圧が掛かる部分なので、しっかりシールしといた方が漏れなくて良いんですけどね。

で、私のお気に入りポイントはホースの取り出し口がバンジョーボルトになってて、
さらにそのネジ山部分の寸法に余裕が有りしっかりしている所なんです。
オイルクーラーのホースってのは、結構振動でプルプル振れる部分ですので、
この辺りがいい加減だと長期の使用でクラックが入ったりする事は良くあるのです。

ワイヤーでも配線でも、そしてホースでも「取り回し」ってのはかなり重要でして、
この大事さってのは結構知られていないコトが多い様子ですね。
取り回しに無理があると、配線だと被服内部で断線・ショートしたり、
ワイヤーだと操作感が重く渋くなったり、切れやすくなったりしてしまいます。
ホースの場合は、潰れて中の通路が狭くなったり、破れたりのトラブル要因となります。
・・・前触れもなく突然トラブルになるので困ります。

特にオイルホースに、ステンメッシュ被服の固いのを使う場合は注意が必要です。
そもそもオイルホースには圧力が掛かっているのである程度の剛性は必要ですし、
大事なオイルラインですから保護性能も必要でしょう。
まぁ、小排気量のバイクで金属メッシュまで必要にはならないと思うんですけどね。
個人的には、コットンメッシュのタイプが純正にも良く使われているので良いと思います。

何はともあれ、オイルホースはプルプルしたり引っ張られてたりするとマズいので、
ホースへストレスが掛からないような取り回しをさせるのに、このデイトナの取り出し口はすごく都合が良いのです。
向きが自由に変えられますからね。
90度ターンさらた角度でホースが出ますので、車体横からのハミ出しも少ないってのも美点です。


で、この取り出し口の接続部分はホースを突っ込んでクランプで止めるタイプなんですけど
小排気量車なら掛かる油圧も少ないのでこれで良いと思います。
でも、口を交換すれば、ちゃんとしたホースにも使えますv

もっともオイルホースってのは結構なお値段がしますよ。
サイズにもよりけりですが内径8mm程度のプランだと、相場では1m\6,000-位ですし、アダプタも1つ\4,000-位します。
2万円ちょっとの予算は必要でしょう。
もっと細い物だとお値段は低くなりますけど、それでも安い!ってコトはないと思います。
キットになってる物のだと結構お買い得だったりするのですが、自分の希望する仕様のを
ひたすら探さなければなりません。あれば良いですけど。
(私のは丁度出来合いのでマッチするのがないので、バラで買うこととなります)

パーツチョイスってのは度々言ってますけど、チューンナップ計画の中で50%以上のウェイトを占める、重要事項なのです。
この辺はうまくまとめてぶいメカに書こうと思ってますけど・・・・
実際問題として、「やってみなければ判らない」物を「やる前に決めなきゃならない」ので難しいのですね。
まぁやってみてダメならそのパーツなりは廃棄して、他のにすりゃ良いんですけど、
その「無駄」ってのを嫌う方が多いです。
私も無駄にするのは嫌ですが、それなら失敗防止策を事前に一生懸命に考えるしかないです。


これで多少は、モンキーRの整備が進みそうです。
これは随分前に仕入れておいたんだけど(適用違いのを引き取ってあげて持ってた)
どこかに仕舞っちゃってて行方不明になってました。
実際は、事務所に置いてある書類棚の引き出しの中に入ってたんですけどねv
確か非常に迷惑なお客さんに襲われた時に隠したんだっけな。
(商品や他の人のバイクとか、やたらと触りたがる困った人ね)

この間、妙な電話掛かって来た時にふと以前の出来事を思い出しまして、
その繋がりで「あ、そういえば仕舞ったんだった!」と発見に繋がったのですv
掘り出し物ですけど新品なんですよ。
(箱や説明書なんかも全部ありますし、引き出し保管だったのでキレイですv)

確か、中国製のタイカブっぽい形状のヤツもどこかにあったはずなんですけどね・・・・
それと旧型用のも1つは存在してたはず。
オイルクーラーコアは、4L用に使ってたのも、偽キタコも存在確認済みですv
キャッチタンクは、小さいのも含め複数あったはずなんですけどね・・・・探しとかなきゃ。
まぁ大体これらはガレージの方だから、一旦整頓しよう。

何か失われたモノが出てくると、嬉しいものですねv
そもそも無くさないようにすりゃ良いのですけど。

●2009年03月25日(水)

昨日、クルマのクラッチ関連部品がヤフオクで売れたので発送してきましたv
この写真に映ってる、フラホ/クラッチカバー/クラツチディスクの3点セットですが、
300馬力クラスのクルマ用だけあって、なかなかゴツいですv

で、宅配便の営業所に持込したのですけど、ちょっと燃料代節約も兼ねて、これらをまとめて梱包したのを
リュックに入れて背負ってバイクにて持って行きましたですv

・・・重〜い!

寸法的にはコンパクトな梱包したので大したことはないのです。
そもそも、リュックに入るくらいですからね。
しかしクルマのフラホを舐めてました。(フラホは6.5kgあります。体重計で測ったよ)
3点セットでは約15kgもあるのです〜〜〜〜@
まるで水子・・・じゃなく子泣き爺に憑かれたような気がしました。
リュックが裂けそうになってます。

でも、バイクはTT-Rなので、ちょっと仰け反り気味に乗ればちょうどシートの後に重量を載せられて
運転中はそんなに肩には来なかったですね。
おかげで、超殿様乗りしてましたけどv
途中白バイとすれ違ったけれど、多分こっちの方が姿勢が良かったと思います。

月曜日は月曜日で、色々なお荷物を梱包・発送して来たのです。
特にスクーターのエンジン(と言うか車体後半全部)の出荷は大変苦労しました。
パレットに載せてPPバンドで固定し、それも固定箇所をより多くして荷崩れしないよう対策したりで
とにかく手間が掛かりましたです。
(まぁもっと良い梱材はあるんだが、そういうトコに金使えない都合があるのですよ)

オークションでの売りってのは楽しい物ですけど、この発送の仕事がなければ・・・といつも思います。
まぁ、梱包の手間が掛かりそうな大きいブツを出品するからイケナイんですけどね。

あ、そういえばまだドカのエンジンがあったんだった。
こりゃ売れるのかな?
スクーターの後半部は、ちゃんと安定して置ける状態だったので良かったんですけど、
ドカのEgはまさに「庭石」みたいですからね。
木枠でしっかり固定しなきゃ、どうにもならないです。
という事は、ある程度の金額じゃなければ割に合いませんね。
400ssのだから、あまり高く売れないだろうな・・・・・。
いっそのこと分解して遊ぶかな・・・・・。

ここんとこ、バイクの方でクラッチの修理が続いていたのですが、やっぱりクルマのクラッチの方がシンプルで判り安いですね。
基本的にノーマルは乾式単板ですし。

バイクの場合、物理的な大きさの制約があったり、回転幅が広すぎたり、手で操作しなきゃならなかったりで、
まだまだ進化途中のメカでもあります。
バイク修理の際に気を付けなきゃいけないのは、このクラッチ部分ってのは同じ車種でも年式モデルが異なると、
部品構成まで違うってコトがザラにあるのです。
クラッチ板の厚さや枚数、さらには材質まで異なってたり。
なので、しっかりバイクの車体番号に基づいて部品発注しなきゃなりません。

これはスズキ車に多いのですが、車種によっては厚さを現物合わせで組まなきゃならないのもありますよ。
つまり、同じモデルでも、個体差により入ってるプレートの厚さの組み合わせが違うのです・・・・。

また、1枚だけ向きが違ってたりとか、途中にちょっとしたスプリングが入れてあったりとか、
スチールプレートの表面の処理を変えてたり、オイル穴が開いてたりとかのを複数種類組み合わせてあったりとか、
とにかく、「試行錯誤の結果により」としか思えないようなのが多いのです。
それだけに、いい加減な修理がされているのを発見するコトもまた多いのです。
多分面倒臭がって、適当に「一緒じゃないの?」ってやってんでしょう。
まさに、無知は罪。

それとクラッチ部分ってのは、目視して良否判定が難しいのですね。
もちろん完全にオシャカになってりゃ判りますけど、微妙に滑るとかキレにくいとか、
はたまたジャダーが出るって症状だと、これは難しいんです。
まぁ、出来る限り広い範囲の部品でAssy交換するのがコツですが。
でも250〜400ccバイクだと、大体2.5万ほどの予算が掛かるのです・・・・。
(もちろん車種によりクラッチ枚数が違うので変わります。多い=高い)
中古車で買った時に、不具合が見付かると「やられた〜」感がありますね。
特に、個人売買で買う時は気を付けましょうv

クラッチってのは、運転する人の使い方でかな〜りコンディションが変わるのです。
初心者が乗ってたのは特にクラッチ操作に不慣れで傷めてしまってるのが多いです。
ただ、車種的に初心者が乗りそうなのは、最初からクラッチ容量に余裕を持たせてあるのもありますね。
もっとも、操作感が重くならないような気配りも要求されてるのですけど。
それと、ウィリーやって遊んだのとか、空ぶかしでブンブンやってたのも要注意です。
とにかくクラッチと言うシステムは、バイクにとってウィークポイントとなり得るのです。

そして、良くある勘違いは、「強化クラッチにすると長持ちする」説。
これは、そもそもクラッチがダメになる真の原因ってのを考えなければなりませんね。
どんな強力・高容量なクラッチでも、半クラッチ時には激しく負担が掛かるのです。
特に強化クラッチってのは大抵は操作感が重くなりますから、それによってむしろキチンとした操作がしにくくなったりします。
なので、長持ちさせたければオイル交換をマメにするとか、クラッチ調整をちゃんとしとくってのが大事です。
しっかり繋がってないと加速時に微妙な滑りを生じ、その状態で使い続ければ早く消耗します。
そういう勘違い君に限って、レバー/ワイヤー調整がいい加減なんですよねぇ。

強化クラッチの使用目的は、エンジントルクが増えるチューンをしたとか、
走行状況が特殊な場合(急加速を繰り返すとか)で短期間の使用で滑りを生じてしまう時とか、
とにかく特別な場合のみです。
もっともバイクの車種によっては、元々設計上問題があるのも結構見られますよ。
(こっそり後のモデルで改良されてたりする)

それと、使用するオイルによっては相性が悪く、ジャダーが出たり、滑ったりすることがあります。
先日のホンダS9オイルの時にも書きましたけどね。

乾式クラッチはレースマシンなんかに良く使われてますけど、これは一長一短があるのです。
スパッと切れ・繋がるのがメリット。
それとオイルが介在しないので、油温が上がりにくいってのも。
その代わり・・・貼り付きやすいですね。
特に放熱の為クラッチが露出しているのだと、湿気とかで簡単に張り付いてしまいます。
(駐車時にはクラッチが切れた状態にしとくのがお約束です)
普通に乗るのなら湿式の方が手間が掛かんなくて良いですよ。
でも乾式のクラッチ切った時のシャカシャカ音は風流ですねぇ。

クラッチ交換の際、ワタシの流儀では・・・・
「フリクションプレート」「スチールプレート」「ガスケット」
それに出来れば「クラッチスプリング」も交換します。
昔と違ってバネが経たるって話はあまり聞きませんけど、それでもクラッチスプリングってのは
常に結構過酷な状況で使っているので、お値段次第ですが出来るだけ新品にした方が良いんです。

もちろんクラッチのインナー/アウターの噛み込み部分の段付きなんかも細かくチェックします。
必要に応じて修正や交換ですね。
でレリーズ機構もしっかりチェックです。
ようするに、出来るだけスムーズに断続操作が可能なようにしてあげるのですよ。
(油圧クラッチなら1年に1回はフルード交換しなきゃならないよ。ブレーキより傷みが早い)

で、フリクションプレートは、事前に油に漬け込んでおきます。
これやっとくと、初期馴染みがかなり短縮出来るんです。
ついでにスチールプレートも一緒に漬け込んでおきます。
これは一種のおまじないですね。
手が油だらけになりますけど、クラッチの交換作業は年には念を入れて慎重にするのが良いんですv

そういえばTT-Rも、確か初期型ってのはクラッチが弱いという話を聞きました。
本当かどうかは定かじゃないですし、私のは現在問題はありません。
でも、そのうち機会があればメンテしてあげたいなと思ってます。


「CMPクラッチ」ってのがあるんですよ。

CMPクラッチ:うず潮レーシングのサイト

これはスチールプレートがアルミ製になってて(表面は特殊加工)、軽くて放熱性が良いとのコト。
一度使ってみたいんですよね。
でも約2.8万か・・・純正の約3倍ですな。う〜ん・・・。
「通常の3倍」と言えばガンダムネタの、高性能の証なんですけど、お金の話なのでちょっと考えちゃいます。

おっと、このサイトで「モンキー用クラッチキット」ってのが出てますね。
これまたデイトナのと同様、真ん中のドライブプレートがアルミ製かな・・・??

初めて気が付いたんですが、宅配便ってのは料金区分が寸法だけではなく「重量」もあるんですね。
可能な限りコンパクトな梱包してったんですが、15kgなので120サイズになっちゃいました・・・・・。
それなら、もっと余裕を持って梱包しても良かったな。

さすがに今日だけは、軽量フライホイール&クラッチ軽量化にウルウルしてますv

●2009年03月22日(日)

ちょっと連発して、キャブレターです。

キャブレターを選ぶ時の基準ってのは、意外と良く判らないのですが、
大体このバイクのこう言う仕様ならばコレ、といった感じのセオリーで済ませていると思います。
もっとも、酷い話ですけど口径がでかい=エライ、と決めて掛かってる方も結構多いんです・・・・。
キャブがでかい=高回転まで回る、と思ってるとか。

そもそも、ビッグキャブってのはどんな効果が見込まれるのでしょうか?
まずはそこから考えてみなければいけません。

キャブ口径と言ってますが、詳しくは「ベンチュリー口径」です。
燃料が出てくるメインノズル(メインジェットで流量規制してます)のある部分は、ちょっと形状が絞られてて、
そこを流れる空気の流速を速くしてます。
流速が速ければそれだけ燃料を引き上げ易くなるからです。

一部のキャブ以外は、ここにスロットルバルブが付いてます。
つまり、キャブレター内を通ってくる空気の量自体を、スロットルバルブで変化させてエンジン出力を可変してるんですね。

で、キャブ口径がでかいってコトは、イメージとして「より沢山アクセルを開ける」のと同じです。
ここ見てる方は、バイクなりクルマなりを実際に運転されてる方がほとんどだと思うのですけど、
バイク(クルマ)ってのはアクセルを開ければあけるほど、加速は強くなるし、エンジン回転が高くなり速度が出ますね。
つまり、沢山アクセルを開けるのと等価なビッグキャブ化をすると、高回転まで回るだけではなく加速も良くなるのです。

でも、キャブレターってのはそもそもエンジンが吸い込む勢いの負圧によって燃料を供給しますから、
ベンチュリー口径が大きくなりすぎると流速が低下し負圧が足らなくなり、燃料の供給が滞ってしまいます。
なので、あくまでエンジンの仕様に見合った口径までにしておかなければなりません。

で、口径だけではなくキャブレターには色々な種類があります。
ケーヒンで言うと、PB,PC,PDキャブ、PJ,PWK,PE、CR,FCRなどですね。
ミクニだと、VM,TM,TMRなんかがあります。(他にも沢山ありますよ)

実はこの種類の違いってのは、使用するエンジンに最適化された設計が色々と違ってて、
いわゆる「性格」とか「個性」がはっきり分かれるのですね。
とにかくツキが良く弱い負圧にも対応できるキャブとか、反対に強い負圧の時に安定した燃料供給をするのとか、
はたまた反応がマイルドで気候変化に対しても幅広く対応するのとか、それぞれの設計によってかなり変わるのです。
バイクメーカーさんは、こういう事まで考えてバイクを設計しているのですね。

で、一般的にチューンナップ用キャブを選ぶ場合は、レスポンス向上を狙ってます。
なので弱い負圧で使う2スト用に設計されたキャブをセッティングし直して4スト用に仕様変更して使ったりとか、
根本的な設計で応答性を鋭くしたレースキャブなんかを使います。

またレースキャブは一般的に「全開時のロスが少ない」ようにしてあります。
高回転の伸び、ピークパワー向上には必ずココは重要となります。

で、今はケーヒンFCRとミクニTMRの独壇場ですけど、昔のレースキャブとしてケーヒンのCRスペシャルってのがありました。
徹底的なスムースボアがウリでして、全開だと本当に中が滑らかにツーツーなんです。
その為、キャブレターボディがちょっと大きくて、車種によっては使いづらい事もありました。
ひれと一番口径が小さいのが26φからってのも使える車種を選びましたね。
4ミニクラスだと、むかしのホンダの小さいバイクでスポーツ志向の車種で、特別仕様の小口径CRスペシャルがありました。


で、往年の名器って感じもあるCRですが、先月中旬にキタコから4mini用のが新発売されてましたv
その名も、CR-mini。

キタコ新製品情報〜上から2番目の記事〜

22φですねぇ。
モンキーだとちょっとエグ目な88cc仕様にはピッタリでしょう。
(キャブの取り付けは出来るのかは知らないけど)
\34,650-というお値段はちょっと高いけど、CRスペシャルならこんなもんです。
あ、チャームポイントのはずの赤文字ではないですね。
多分このキャブのオーナーさんは赤ペンキで入れると思いますよ。
性能とか特性とかはさておいて、ノスタルジックな雰囲気にヤラれてお買い求めになる方が多いのでないでしょうか。

かく言う私も興味しんしんです。
元々モンキーRの新エンジンのキャブはどうするかってのが未定なので。
(キット付属のPC20は、インマニを対策しなければモンキーRで使うことが出来ません)
なので、色々とキャブとか見てたのです。

ちなみにキット付属のPC20、手持ちの宝物PD22、以前4Lで使ってたVM26と手持ちは色々あるんです。
モンキーRに使ってたPW16ってXL80s純正のもありましたね。
でもどれを使おうかってのは大いに悩みます。

私としては大人しい目の現仕様ならPD22で行きたいのですけど。
このPDもキャブ全高が大きいので付けるバイクは限られます。
XL80s@96にも付けたのですが、ちょっと大きすぎる感がありました。(悪くはないですよ。元々XR100純正・改ですから)

まぁPD22ってのはあんまり使ってる方はいないんですけどね。
とりあえずマニホ注文中ですv
タケガワからモンキーR用がこっそりと出ているのです。
CRminiも使いたかったけれど、良く考えてみたらモンキーRってのはキャブが外から殆ど見えないんですよね。
フレームに隠れちゃってますから。

てなコトで、とりあえず色んなパーツが出てくるってのは楽しいです。
キタコは昔っからマニアックなパーツを出してくるので目が離せませんv

あ、キャブの口径はほぼ燃費に比例します。
つまりでかければでかいほど、確実に燃費が悪くなるんです。
特に燃料タンクが小さいバイクの方は気を付けなければなりませんね。
航続距離が少なくガソリン残量が気になってしまっては、そのバイクで遊びに行くのも大変ですから。







WebDiary CGI-LAND