2008年09月のコラム
[過去のコラム一覧] [管理者モード]
●2008年09月27日(土)

本日は、工場で使っていたパソコンのLCDディスプレイを自宅基地に持って来ましたv
ちょっと古い、NECの18インチディスプレイでして、上下の高さが調整できたり、
画面を90度回転させて縦型表示にも対応しています。

もっともパネル自体が昔の物なので、表示性能はそれほどでもないのですが、
画像信号ケーブルを、一般的なD-SUBではなくBNCで接続すると結構クッキリとしますね。
(ちなみに工場ではBNC接続はしていませんでした)
ビデオカード自体も、往年の暴れ馬(?)「SPECTRA5400PE」を使っていますんで、
大きい画面の表示は得意なんですv

近年、大画面薄型TVへとテレビが移行しつつありますが、そういうのを見慣れない私のようなのとしては
確かに画質は良いのだけど、あまりにも精細な表示をされすぎて、番組内容により違和感は拭えませんね。
たとえばベテラン(?)の元アイドルとかがバラエティに出ていると、肌のあれ具合が凄まじかったりして幻滅します。
それと、テロップ文字がクッキリと見え過ぎて、ちょっと目が痛いですね。

こういうのは慣れてしまえば、やはり新型の方が絶対に良くなる物なんですが
残念なことに私はいわゆる一般的なテレビってのはほとんど見ず、PCが主流なので
今回持ってきた位の写り具合がちょうどハイビジョンっぽくてとても具合が良いです。

私のお部屋にはPCが現在2台おります。
ずーっとメインで使用しているDos-V3と、その予備機で製作した物です。
本当は予備機の方は部品だけストックしてあったんですが、気が付いたら一台分組み立てられるのが判り、
予備機はビデオ動画視聴用として活躍しています。
もっとも、そういうのもメイン機でやりゃ良いんですけどね。

ちょっと落ち着いたら、この18インチLCDはメイン機の方で使おうと思っています。

●2008年09月18日(木)

今回は、通称「縦ジョグ」と呼ばれる旧いヤマハ・ジョグです。

ジョグのシリーズは現在まで続いていますが、その始まりは1983年にデビューした、
形式名「CE50E」/モデル名「27V」です。
カタチはこの写真のと同じで、とても軽量コンパクトな車体です。
スペックは、4.5PS / 7,000rpm・0.54kgm / 5,500rpmでしてパワーは少ないけれど
意外と元気良く走ります。
もちろん、セルもキックも付いているのですがヘルメットの入る場所はありません。
デビューした年は、ヘルメット装着義務も速度リミッターも無かったのですが、
その後これらの規制が入りました。
(本当の初期型のメーターは70km/hまで数字があります)

私の縦ジョグ君は、ちょっと後の「1RN」というモデルでして、1985年頃のです。
パワーは4.5PSなのですが実はハイスピードプーリーを入れてあり、
トップスピードは80km/h近くにまで達するというシロモノですv
なぜそんな改造がしてあるかというと、実はこのモデルの速度リミッターはギヤ比でやってるから。
つまり、駆動系をいじれば必然的にリミッターカットされるという事でCDIユニットの交換は不要なんです。
さらにオートチョークも装備されているし、私の大好きな速度警告灯も付いてます。
もちょっと後のモデルになると5.2PSエンジンになっているんですが・・・・・。

ただし。ブレーキが難点ですね。
実はパッソル等と同じなんです。よって、早め早めのブレーキングが必要となりますから
スピードが出るからって調子付くと、とっさの時に空恐ろしいコトとなりますです〜〜〜〜@
なにせ、停止するまでかなり距離が必要ですからね。(感覚的に、2倍位だと思って運転すれば良いです)

で。
実は、コーナーリングに付いてはとても良いです。
とにかく車体が軽い軽いv
タイヤは前後2.75-10インチと細くて、ベタ〜っと曲がるのには向きませんが、
一瞬で「サッ!」と向きを変える乗り方だととてもキビキビ走るのです。
元々、私はカーブであまりバイクを倒さないのですが、この癖が身に付いたのは
最初に乗った縦ジョグ27Vのおかげだと思っています。
(バンク角を控え目に乗ると、スリップダウンしにくいし、速度も落ちないのですよv)

・・・ズークも良かったけれど、やはり私はこの縦ジョグ(1RN)ですね。
でも最近めっきり見なくなりましたよねぇ。

もちろん、このジョグは売り物ですv
お値段は、2万円。

※10/2ヤフオクに出品しましたので、上の金額での販売はしていません。※


●2008年09月10日(水)

まず最初に、先日upしたズークですが売れてしまいましたv

で、今日のお題は「セパハン」です。

昔々バイクの改造の3種の神器と言えば「セパハン」「バックステップ」「アンコ抜き」でした。
(マフラーという説もありますが、とりあえずポジション関連でという事で。)
アンコ抜きすると前傾姿勢が取り辛くなるんじゃないかと思いますが、マシンにへばり付くような感じの「ヤル気」ポジションって事なんでしょう。
レーサー風味を加えて、よりスポーティーにするのが目的だったんですね。
その中で、「セパハン」なのですが・・・・・

実は、セパハンというのは「セパレートハンドル」、つまり左右が分離しているタイプのハンドルの事です。
フォークのパイプに取り付ける姿から、クリップオンハンドルとも言います。
しかし勘違いしているムキも多いようなのですが、必ずしも「低いハンドル」という意味ではありません。
反対語としては「アップハン」ではなく、「パイプハン」の方が正解です。

でも、理屈ではなく所謂「通称」では「セパハンに改造する=低いクリップオンハンドルにしてレーサー風味にする」という意味になっています。
まぁ理屈ばかり通すのも野暮なので、意味を承知した上で↑こういう事で良いでしょうv

メーカー純正のツアラーバイクにも、高いポジションのセパレートハンドルが付いていたりします。
スズキのカタナ750(初期)なんかは「耕運機ハンドル」なんて呼ばれていましたし、
カワサキのGPZ900Rニンジャもこのタイプです。

さらに・・・ちょっと変わりダネですが、モンキーもセパレートハンドルだったりします。
もっともこれは折り畳みが可能な機構上ゆえなんですけどね。
ハンドル付け根の黒いノブを回して緩めるとハンドルがフリーとなり、下側に向いた部分でも固定が可能です。

ここで、こんなのを作ってみましたv
ずーっと前に一度製作した事があったのですが、再度のご依頼です。
実は、すごく手間が掛かるのでコスト計算が不可能ですし、やりたくは無かったのですが
クライアントよりのたっての御希望ってことで、がんばってみましたv

これは、純正ノーマルのハンドルパイプからの加工品です。
まず根元から2番目の曲がり部分を切って取り除き、内部に18φの丸鋼を入れてヘソ溶接し真っ直ぐにつなぎます。
(実は、ハンドル内部に配線を通す予定なので、その丸鋼中心に8φの穴をあらかじめ開けてあります)
つなぎ目部分を周溶接する方法では歪が出ますので、この方法です。(しかもメッキですので)

これを左右それぞれ製作します。
溶接でメッキが損傷した部分は、タッチアップにて修復しますけどその前にバフをかけて滑らかにしました。
当然ながら溶接部分は完成後に下の部分になる位置で、目立たないようにします。

で、ハンドルホルダー部分ですが、これは本来折り畳んだ「格納位置」の溝を足掛かりにすると
垂れ角が丁度良くなりますから、しっかり奥まで締め込んだ状態で完全に固定されるよう、溝を拡大します。
・・・と書いてしまえば一言なんですが、実は加工作業はとても大変でして、気を使います。
なぜならば、少しでもガタが出たり、片チンバになると普段目に付く所&触る部分なので駄目なんです。
様子を見ながら少しずつ削り、調整して仕上げなければなりません。
もちろん、削りすぎて失敗すればハンドルホルダーは使い物にならなくなります。
(しかも今回は貴重な4gモンキー用のホルダーなんです・・・・)
しかも、削る部分はアルミ製ですが内周に鉄が鋳込んであるので均一に削る事が難しいです。

なので、溝の形状合わせの冶具としてハンドルパイプをもう一つ使い、この凸部分を片側飛ばした物を用意します。
そして、8割方形状が決まったら後は少しずつ調整しながら仕上げて行くのです。

で。
この写真ではハンドル幅がとても広いです。
これは、現車に合わせてからハンドル幅を切り詰めて調整する為ですv
長い物を短くは出来るけど、その反対は難しいからなんですね。

右側に社外品のスロットルを仮付けしてありますが、多分接合部分はこんな感じで隠れると思います。
こうすれば再メッキというプロセスを踏まずに、キレイなハンドルが出来るのです。

正直、たわいもない物だとは思いますが、製作する上では結構イロイロ考えなければ駄目なんですね。
自分で何もしない・出来ないのに評論する「知ったか君」が私はとても苦手なのは、こういう苦労を判ってもらえないからなんですよ

実は、ニトロヘッズミニ(旧ウエストイーグル)からも、この様なハンドルが販売されています。
こちらはパイプが一本物でホルダ側は加工せずそのまま取り付けが出来るのですが、
残念ながら「左右共通」の設計のため、「垂れ角」がありません。
つまり、前方から見ての微妙なハの字にならず、真横一直線になるのです。

この垂れ角ってのはとても重要でして、見た目だけではなく運転する時に違いが出て来ます。
そもそもモンキーをセパハン/カフェレーサースタイルにすると、まるでポケバイの様になりますから
小さ過ぎてとても乗りにくくなると想像されますね。
でも、ハンドルに垂れ角を与えると、実はそれほど乗りにくくないんですよ。
フロント周りの抑えも効くし、脇も二の腕も意外と余裕が有ったりします。
さすがに路面が近いので速度が出てくると恐怖感はありますが・・・。


WebDiary CGI-LAND