2007年10月のコラム
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●2007年10月31日(水)

今月もお終いです・・・・・。
なので、最後にもう一つだけコラム書きますね。

誰もいないはずの事務所で夜中に仕事していたのですが、何かばたっ!とか音がしています。
で、探したらコレですよ、コレコレ。

う〜ん、ネェチャン、イイケツしてんな〜へへへっv


●2007年10月19日(金)

まだ少々風邪引きの影響が残ってて気分が優れないです・・・。
気分が優れないついでに、ちょっとやさぐれてみましたv

今まで数多くのクルマやバイクパーツを見てきましたが、中にはとんでもない代物が平気で売られていたりします。
大抵はターゲットの無知と虚栄心に付け込んでぼったくる「商品」なのですが
そういうやり方ってのはどうかと、ずーっと心を痛めておりました。

もちろん、ぶいぶいメカニカの方でも取り上げようかと何度も思いましたが
そういう粗悪品に付いてドロドロした世界があり、その信者の方からのはねっ返りが鬱陶しかったのと、
それで生活している人もいるだろうし、結局顧客満足度ってのは心の問題で科学的根拠はさして重要でもないかも知れないし、
理解しようという気持ちのない人に幾ら説明しても何もならないので、取り上げる事はありませんでした。

でも、今日はちょっと特別にチラホラとトンデモ科学を紹介し、こき下ろしてしまおうと思います。


まずは、身近な所でモンキーパーツ。
この写真は、ピストンを3つほど並べてみた物です。
左からホンダC70純正、某甲社75cc、某乙社88cc。
ここで問題なのは、真中の品物です。作りがシンプルなのは置いといて、ピストンの形は無茶苦茶。
ピストンってのは円筒形に見えますが、実際は樽型をしています。
スムーズに上下運動が出来るようにと、熱の掛かり方を考慮して設計されているはずなのですが・・・・
完全に樽型。
内燃機関の基礎すら知らず、適当にコストを安く作った、やっつけ商品ですね。
こういうのは性能も耐久性も良くありません。
※ちなみにこのメーカーはDOHCヘッドとかも出しています。途中から設計者が変わった様子もありますが
 過去にこんなしょーもない物を平気で売り出していた恥かしい事実は消せる物ではありませんv
 設計技術力に乏しいメーカーの製品は、やはり選ぶべきではないと思うのですが。

と、社外部品メーカーを攻撃した所でぬわんとっ!!
れっきとした自動車メーカーの公的なサイトで、とんでもない物を見つけてしまいました
全く、同じピストンの話ですが・・・・唖然。

おいおいおい。この記事からだと、1996年になってようやく内燃機の基礎知識を習得したと。
そしてそれからまだ10年経っていないってのはいくら何でも凄すぎます。
私は、このサイトの記事を書いた人がちゃんと技術の方の人と打ち合わせをしていないのではと思いますね。
素人向けに端折って書いたにしては余りにも自社の技術者をバカにし過ぎだとも思います。


過去に私はぶいぶい丸と名づけた、このメーカーのクルマに乗っていてとても性能などが高くて気に入っていたのに。
組織として腐っているんでしょうかね。少なくとも広報担当はもっとしっかりして欲しいものです。
別のページでは、ミスリードをしているのもありますね。
水平対抗エンジンの優位性をアピールしたいが為に、直列/V型を貶めるような記述はまさに「宗教活動」としか呼べません。
相当、イタイ人が作ったんでしょうね、コレ。


で、話を戻しますと・・・
最近のパーツでとても安くなったものがありますが、コストダウンの方法を間違っている物も沢山あります。
削り出しで加工するのに、刃物の消耗やアルマイトの載りを重視する余り、とんでもない素材を使ってみたり、
海外製のなんか、熱処理とかの工程すら省いている恐ろしいものまであります。
まぁ一般人向けの商品とは多少方向の異なる製品分野なので、知らないのが悪い、と片付けてしまえばそれまでですが。
ただ、多少なりともどのような事情になっているのかを知ろうとする姿勢がなくては
絶対に良い結果は得られないのが機械の現実です。

なんか、ますます気分が優れなくなって来た。寝よ。


●2007年10月18日(木)

で、ずーっとオートバイ工房にいたJimmy君ことモンキー改は、目出度く新しいオーナーさんの所に行きましたv
完成形は殆ど人の目に触れる機会が無かったのですが・・・
オーナー様のご要望により、ホイールをマットプラツク化したのですごくカッコイイです。
燻し銀の如く、渋いですよ〜〜〜〜〜〜〜〜@

お届けして、ついついお別れが惜しくなってしまった位です。
新オーナー様の物となったので、肖像権を尊重して小さい写真で載せますね。
(実は完成形をデジカメで撮影するの忘れたv なので携帯で)


乗り味は、まさしく野獣のようです。
2速へのシフトアップは油断するとサオ立ちになりますから要注意。
しっかりアクセルを戻してからチェンジすれば大丈夫。
もしくはスタート時に早めに2速へ入れてしまうとか。
・・・・多分、新オーナーさんはバイクに乗り慣れている方なので大丈夫でしょう。
最高速度はナイショですv
3速遠心クラッチとは思えないほどのスピードで、完全に車体のポテンシャル超えていますね。

本当はデチューンする予定だったんですよ。でもキャブで抑えるのは止めにしたので
10,500rpmまで吹け上がりつつ中間レスポンスがとてもシャープな良いエンジンとなりました。
???モンキーRカムってこんなに回るはずないんだけどね。
圧縮比を少し落とし気味にし、スキッシュの作りをレギュラーガソリン対応仕様にしたのが裏目に出たかな。
そして中低速主体のポート設計にしたので、そのバランスが良過ぎたようです。(もっと高回転仕様で作ればデチューンとなったのに)

一応、出るスピードのヒントとして、2速吹け切りで60`って所です。
3速トップで丁度メーターの目盛り上限のギヤ比設定なんだけど、さすがにそこまで試す度胸は私にはありませんでした。



★反省点★
遠心クラッチでパワーが出ると、凶暴なバイクになる。
だって機械が勝手にクラッチミートしますからね。手クラッチならどんだけパワー出しても操作でクリア可能。
確か、たまごちゃんモンキーもこんな感じだったな。

でも遠心クラッチは、良いですよ。
ギヤ比その他の設定にコツがありまして、出来る限りトップギアの守備範囲を広げてセッティングする事です。
ようするにシフトダウンをサボって運転するのがデフォルトなんで。



つい先日、商売としてはやっていない、本格派パワーのでかいバルブ仕様のをリセッティングしましたが
たまにはこれも良いですね。とても加速が良いし速度が簡単に出ます。
でも、こういうのって耐久性と信頼性がどうしても低くなるんです・・・・・。

そのうち、ロングストローク&ビッグボアの強力トルクなのを売り出しますよ。
ちょっぴりお値段は高いですけど、それ相応以上の仕上がりが期待できますので
貯金しつつお待ち下さいね。30〜位かな。
但し、私が自信持ってok出せるまでの性能が出なければ何度でも作り直しますから納期未定です。
ベース車両は、Z50J/4gモンキーですよv
(但し電装系は完全な12v仕様です。)

その前に、ハイテクゴリラを作らなきゃ。
Jimmy君2号です。オーナーさん待ってるし。

しかし。モンキーの部品って色々揃えていくとどうしても結構な金額になりますね。
新品部品買い過ぎなのかな?でも中古パーツは何がしか手を加えたり、ボツにしたりするから結局コストが掛かります。
そっちだけじゃなく、こっちもしっかりお金払ってんですよ!
世の中、バイク屋さんだとパーツが自然と沸いて出てくるって思ってる人が居るようで。とんでもないです。

●2007年10月17日(水)

風邪引きました・・・・熱出てます。
なんとか気力で動いています。

で、突然ホンダのストリームです。
今ではすっかりメジャーな3輪バイクですが、ホンダで一番最初に出たのがコレ。

ホンダ・ストリーム三輪バイク

なんと、新車で19万8千円もしたんです。まさに高級車。
スリーターの順番はこんな感じ。
[1981]ストリーム発売
[1982]ジャイロX,ジョイ発売
[1983]ジャスト発売
[1984]ロードフォックス発売
[1985]ジャイロup発売
[1989]ジャイロXモデルチェンジ
[1990]ジャイロキャノピー発売

この中で、ジョイ・ジャスト・ロードフォックスが片輪駆動の簡略版で、お値段を抑えてます。
ストリームは高級車。両輪駆動でLSDまで入ってますよ!
ただし砂利道でがんばってもパワーが少ないのでドリフトごっこは出来ません。
最高速度は大体50`位です。まず転ばないという絶対的な安心感はとても心強く、
コンパクトで定住真の車体は、三輪になれていない人にも乗りやすいです。
(ジャイロキャノピーとかは最初、ちょっとコツが掴めないのでフラフラしたりする)

ジャイロシリーズは、ついこの間の8月をもって生産終了となりました。排ガス規制のためです。
次回作は4スト化をしての登場となるはずなんですが・・・・・。



巷ではジャイロシリーズは後輪のトレッド幅を拡大し、ミニカー登録して乗り回すのが流行ってます。
もっとも、0.50mものトレッド幅は、大きい車体のジャイロだからこそ成せるワザでして
このストリームに付いては無理っぽいですv

ミニカー登録ってのは、50ccでトレッド幅(タイヤセンター間で)が0.50mを超える物が該当します。
その他、車室がある物もたしか該当したはず。
古くはミツオカ自動車などから出ていた超小型のクルマで、デビュー当時はなんと
「原付免許で運転できる」のがウリだったんですが、すぐに法改正されてしまって
今では「普通自動車運転免許」がないと乗れません。
一応クルマって扱いなので、法定速度は60`、ヘルメット着用義務も二段階右折もシートベルト着用義務もありません。
車庫証明も不要で、乗車定員は1名。
自賠責保険は、なぜか原付の扱いです。
税金は、¥2500-。交通違反をするとクルマの扱いなので要注意です。
ちなみに排気量を増やしてしまうと違う乗り物の扱いとなりますのでちょっと難しいです。

ミニカー登録ってのは元々、ノーヘルで派出所の周りをウロウロしつつ、
お巡りさんにそれを咎められた時「へへーん、なーんにも知らないんだ〜♪」とからかうのに使われていましたが
今ではそれほどのメリットがある訳ではありません。
ちゃんとデメリットもありますんで、差し引きして考えるとそういうことです。



で、とりあえずストリームはこのまま、原付として乗っていただくとしてですね
気になるお値段なんですが・・・・・ヤケクソの4万円。
もちろん部品供給はすでにされていないので、アフター保証はナシの現状販売のみです。
もちろん現在は私の足として活用していますのでちゃんと走ります。
(ちょっとバッテリーが弱いかな??)

乗ってみた感想は・・・
レース仕様のセニアカーってトコですねv
すごく乗りやすいのでお年寄りにもお奨めできるバイクです。

ちなみに、ニックネームはクルクルイスです。


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