●2013年10月31日(木)
まだまだ、おにぎりタンクの4Lモンキーちゃんネタは続きます〜〜〜@ 細かな部分を、重箱の隅つつくようにダメ出ししているのですが、それには「何となく気に入らない」レベルから「問題アリ、是非とも改善しなくては」という物までイロイロとあるのです。 優先順位で考えれば後者の方から取り掛かるのが普通ですが、このバイクの場合はとりあえず手を付けられる所から先にやっている状態です。 納期とかがあるワケではないし、のんびり気楽にやっつけてイクんです。
今回のネタは、比較的深刻さが大きい部分ですねぇ。 フロントタイヤです。 実は、以前の仕様から大きく変わったのがホイール関連です。 確かこのコラムで昔の仕様のモンキーちゃんが30歳になった時に一度ネタにしたような気がします。 その時も重大かつ再起不能なブローをした後の放置期間だったのですが、不動状態での30歳誕生日ってのは可哀想なので旧カブ70のエンジンを暫定的に搭載したんだっけ。 30歳ってコトは1974年モデル+30=2004年の話ですから、9年ほど前ですねぇ。 いかに、このモンキーちゃんが再起不能状態で眠っていた期間が長かったのかが実感できますですv 今回の復活作戦でも、ほとんど全部造り直ししていますから、2台目みたいなモノです。 で、以前の仕様でもフロント10インチ+ディスクブレーキ、リヤ8インチ(ドラム式のまま)という組み合わせでした。 フロントホイールがでかいのは、ミニバイクならではの非安定性が嫌だったから。 それとNSR50のブレーキシステムを流用する場合には最小でも10インチホイールが必要なのです。 (ディスク径が220φなので、10インチではギリギリですけど) この組み合わせはあんまり他の方はやっていないようですけど、乗り味として私は気に入っていたのでこれを踏襲するコトは早くから決定事項でした。 そして新仕様として、前後共にキャストホイールにしてチューブレス化を図りました。 キャストホイールは、純正や社外の合わせホイールよりも重くなるんです。 それを逆手にとって、ジャイロ効果がアップするので安定志向が強くなるのが狙いどころです。 普通の大きなバイクの改造ではバネ下重量は低減するのがセオリーなんだけど、ミニバイクにそれがそのまま当てはまるワケではありません。 そもそもモンキーちゃんのハンドリングは軽快過ぎなので、むしろ反対方向へ振ってあげた方が良いのです。 そらにキャストホイールで、ハブ部とホイールを一体化した方が、耐荷重も良くなります。 どうしてもハードに走ると、分離型のハブってのはよろしくないんですねぇ。 さらに合わせホイールは歪みやすくて、空気圧とかで無理が利きません。 こういう不安感を払拭させるべく、キャストホイールを採用したのです。 まぁ見た目が全然変わってしまうってのがデメリットではありますが。 フロント側は、キタコの10インチアルミホイールです。 既に廃盤になっていると思いますけど、当時は確か\24,800-したと思います。 「うわっ、高っけぇ〜」と思いましたねぇ。 しかし、その当時のディスクブレーキ用ハブってのは確か\18,000-位はしたはずです。 そのディスクハブ+10インチホイールと組み合わせをします。 10インチホイールだって1本一万円近くしました。 すると、合計は\28,000-位ですから、キャストホイールのお値段がそんなに高いワケじゃあないんです。 もっとも私の場合は仕様変更による買い替えなので、単純計算通りのコストにはなりませんが。 もちろんですが、ディスクブレーキ用ハブはRCエンジニアリング製のイイ奴だったのですが、ヤフオクで売却したのです。 確かホイールと合わせて一万円位で捌けたような?? その時点で、キャストホイールにはタイヤをはめてありました。 IRCのスクーター用で、パターンの目が細かいヤツを選んだのです。 銘柄はMB70と言いまして、BSのBT-45と良く似たパターンですねぇ。
 この手の眼の細かいパターンのタイヤは総じてタッチがソフトで、グリップが破綻しにくいのとスリップ過渡領域の挙動が緩やかなのです。 つまり、急激にスルッと滑るのではなくて、ズズズズィッとした感じで滑り出しますから怖くないんですねぇ。 どうしてもモンキーちゃんのフロント側はブレーキ性能が過大なので、コントロール性の良いタイヤじゃなければ困ります。 折角のブレーキ性能が仇となって、ブレーキ掛けたくても掛けられないようじゃ本末転倒なので。 このMB-70は、この点とても良い感触でした。 ちょっとスポーティーなフィールのタイヤでしたねぇ。 だが、時の流れは残酷なモノ。 殆ど使っていないこのタイヤも、古くなって劣化しているのです。 サイドウォール面には細かいヒビが沢山出て来てて、さらにテスト走行をする度にそれが増えるのです。 コンパウンド全般的に固くなってしまってて、しっとりしなやかな感触は皆無。 それなりにグリップはしますけど、ハンドリングでは初期応答性がかなりスポイルされてますねぇ。 喰い付き感が薄いんです。 まぁン年も経過してるんだから仕方ないですな。 溝はバッチリあっても、既に寿命なのです。 なので、これは新品に交換してあげなければなりません。 (やっとココまでが前フリ)
IRCのMB70は、現在ではとっくに廃盤です。 後継モデルとしてMB90(TukTuk/トゥクトゥク)ってのがあります。 このトゥクトゥクもスクーター用タイヤとしては結構良いんですが、パターンは大き目なんですねぇ。 同じくIRCにはMB520(UrbanMaster/アーバンマスター)って銘柄もありまして、これもパターンは良く似てますが、ミゾが深くて長持ちするのです。 どちらも普通のタイヤなのですが。 モンキーちゃんには、やはりちょっとスポーティーな性格のタイヤが欲しいです。 なので今回はIRCではなくて、ピレリ製のSL26にしました。 ミシュラン製S1と迷ったのですが、モンキーにミシュS1の組み合わせはありきたりですので見送り。 ピレリSL26は、ヤマハ・シグナスXのリヤ側にオススメする銘柄です。 欧州ブランドらしく、タイヤ全体がたわんで路面を捉えてグリップしつつも、ケース剛性がしっかりしてて最後まで踏ん張る。 そしてグリップが破綻した時にはニュルニュルニュル〜っと緩やかに滑り出すんです。 ちなみにピレリの小さなタイヤ銘柄は大抵がブラジル・ピレリ製なのですが、そう気にする必要はありません。 ミシュランだってなんだって、タイヤ工場は発展途上国とかにどんどん進出しているのです。 肝心なのは、設計と品質管理ですからねぇ。 たま〜に勘違いしている方を見かけますけど、農業生産物みたいに「生産地」で考えてちゃダメなのです。 支那国製品なんかで、日本メーカーが「中国工場」で製造したモノと、「中国メーカー」が設計・製造したモノとは根本的に事情が異なります。 そもそもメーカーブランドの評価や信頼性ってのは、品質管理と設計に対するモノのはずなんですが。 そんなワケでして、私のイチオシ銘柄であるピレリSL26がやって参りましたv サイズは勿論3.50-10で、チューブレスです。 REINF(リインフォース)と表記があるように、高荷重対応しているタイヤですよん。 通常このサイズだと荷重指数が「51」(195kg)なんですが、ピレリSL26は「59」(243kg)です。 でも、タイヤが固いワケじゃないってのが嬉しいですねぇ。 ちなみにスピードレンジは「J」なので、〜100km/hです。 早速タイヤ交換・・・・と行きたい所ですが、ホイールのリムに少々キズが入っちゃってます。 確か以前タイヤを嵌め換えをした時にキズを付けてしまったようですねぇ。 その補修をしたいのと、ガンメタリックのカラーはちょっと地味なので、シルバーへ色換えしたいと思います。 ホイール塗装は、タイヤ交換時がチャンスですから。 実は、カブ用のミシュラン製M35(2.25-17)がキャンペーンをやってて安かったので3本ストックしてあるのです。 それに加えてピレリSL26ですから、お部屋がゴム臭くて大変です〜〜〜〜〜〜〜@ いわゆる「ホムセンの匂い」がするんですよねぇ。 タイヤは日光で劣化しますので、室内保管が最適なのですが。
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