●2010年10月30日(土)
台風が、何故かやってきております。 去年はこの台風で大きな被害があちこちに生じましたねぇ。 我が家のベランダの屋根もぶっ飛んで壊れてしまいましたし・・・・・。 記録を見ると、2009年10月8日の台風18号となっております。 朝にビデオ撮影したのが、まだYouTubeにアップロードしてありましたので再度貼り付けますね。
今現在来ている台風は14号ですんで、今年はすごく台風が少なかったってコトが良く判ります。 あんまり風雨はたいしたことがありませんが、一応警戒をゆるめずに注意しましょう。 大自然の驚異ってのは、人智の及ぶ範囲を往々にして超えますんで、気をつけるに越したことはありませんから。
台風=ハリケーンってコトで、無理矢理ここからバイクネタに持って行くのですv この「ハリケーン」をペットネームに持つのは、ホンダCBR250R(MC17)でございます。 現在では排気ガス規制のおかげで、クウォーターマルチ(250cc4気筒)のジャンルは壊滅していますけれども、以前はとても元気の良いクラスでした。 ホンダに関しては、250cc4気筒のバイクには次のような経緯があります。
 (1)CBR250Four/MC14 1986年にデビューしたモデルで、ハーフカウルのバイクです。 ブレーキが前Wディスクなんだけど、後ろがドラムってのが時代を感じさせますねぇ。 ホンダのサイト内での紹介記事は★こちら★から。 エンジン出力は、45ps/14,500rpm-(レッドゾーンは17,000rpm〜)。 ちなみにエンジンは以降ずっと同じ機構のモノを改良・進化させて使っています。
 (2)CBR250R/MC17 ※ハリケーン 1987年にデビューしたモデルで、フルカウルになりました。 ブレーキが後ろもディスクになり、かなりスポーティーになったのです。 ヘッドライトは前モデルと同様の、異型の四角(台形)のモノです。 ホンダのサイト内での紹介記事は★こちら★から。 エンジン出力は、45ps/15,000rpm-(レッドゾーンは18,000rpm〜)
 (3)CBR250R/MC19 ※ハリケーンU、と呼ばれていました。 1988年にデビューしたモデルで、フルカウル・丸目2灯ヘッドライトのバイクです。 ココ辺りからが、レーサーレプリカと呼ばれるジャンルになって来ます。 ブレーキは前が大径のシングルディスクとなりました。 エンジンと吸気系の改良により寝大幅に実用トルク域が拡大されてて、加速も良くなっています。 (スペック上では、自主規制の都合もあり判りづらいですけど) ホンダのサイト内での紹介記事は★こちら★から。 エンジン出力は、45ps/15,000rpm-(レッドゾーンは18,000rpm〜) 翌1989年にはカラーリング変更マイナーチェンジがされています。
 (4)CBR250RR/MC22 1990年にデビューしたモデルで、フルカウル・丸目2灯ヘッドライトのバイクです。 完全なレーサーレプリカで、不評だったシングルディスクブレーキも穴開きWディスクになっています。 またフレームシャーシも大きく変更を受けてあり、低重心LCGフレームを採用、スイングアームもガルアームへと進化しています。 ホンダのサイト内での紹介記事は★こちら★から。 エンジン出力は、45ps/15,000rpm-(レッドゾーンは18,000rpm〜) 1992年には、カラーリング変更。 そして、1994年には「新・パワー規制」により40ps/14,500rpm-へと中低速域トルク型に仕様変更されてシリーズ最終までこのモデルでした。 そして、2000年をもってCBR250R/RRシリーズは一旦終焉を迎えることとなります。 そして、ネイキッドモデルです。 1991年に、ジェイドCB250F(MC23)がデビューしました。 エンジンこそMC22と同じタイプですが、特性変更により40ps/14,000rpmというスペックです。 1996年には、ホーネット250(MC31)にフルモデルチェンジして、これがシリーズ最終まで続きます。 エンジン出力は40ps/13,000rpmとちょっと高回転の伸びが弱くなってますが、多分これは排気管長のおかげかと思われます。 で、2007年をもって排気ガス規制のおかげで、ホンダ250cc4気筒バイクは消滅しました・・・・・・。
私は個人的に、250cc4気筒バイクは大好きです。 もっとも乗り回す上では4発に関してはもっと排気量が大きくないと、実用性能の点で不利です。 もちろん使えない事はないんだけれど、どうしてもシフトワークはシビアなものとなりますからね。 このクラスの最大の魅力は、メカとしての面白さですv 実用性能で不利なのは、シリンダー1つあたり62ccしか排気量がありませんので当然です。 底力ではなく回転馬力でパワーを出す志向ですんで、常時回して使うんです。 スピードは排気量を考慮すれば、かなり出る方だと思います。 あんまり山道でも登り勾配のキツイ所じゃないなら、充分に遊べます。 250cc4気筒のバイクは、速いんです。 ・・・「速い」「遅い」でバイクマニア同士で不毛な論争が生じてるのを、あちこちで見かけます。 これは内輪で与太話として楽しんでる分には好きに言えば良いんですが、真面目な話の時にやられると不愉快ですねぇ。 そもそも基準をどこに置くか、ですから。 基準の設定を、自己の気位の高さと混ぜこぜにするおかしな人が物を言うと、周囲はシラけてしまいます。 「だれもアンタの自慢とか聞きたくないよ」って心の中とかで突っ込みが入るんですねぇ。 排気量クラスの概念を無視すれば、たかが250ccの小さな排気量はダメ出しするしかなくなります。 また、同排気量でも2サイクル車を比較対象に持ってくると、もう詭弁の領域にどっぷり漬かってますんで、ついて行けません。 結論としては、「まぁアンタの好きなようにすれば?」ってトコですねぇ。 バイク乗りってのは常識が薄かったり、自己主張が強く自意識過剰だったりな方が結構多いんで困ります。 マニアになればなるほどこの傾向が強くなるようです・・・・・。 夢は大きく理想は高く持つのは良い事ではありますが、それがあまりにも大きくなりすぎれば弊害も出てきます。 バイク業界が衰退して行った要因の一つが、ココにあるんじゃないかなって思うんです。 確かに人間の欲望は付きませんので、より高級で高性能なマシンが欲しくなるのは仕方ないです。 情報だって溢れかえっていますのでその手の「夢バイク」が身近になったような感覚に襲われてしまいます・・。 でも、所詮そんなのは特別なバイクですんで、現実的にはおいそれと買う訳にも行きません。 実際に買えるクラスってのは妥協するしか仕方ないのですが、ここで夢ばかりみてると割りきりが出来なくなるんです。 「俺様がこんなショボイバイクに乗るなんて考えられない」的なお話です〜〜〜@ 頭でっかち、とも言いますね。 この夢マシンってのは、例えば外車だったり、ビンテージ物だったり、はたまた改造車だったり、人によっては大排気量車だったり。 そもそもバイクは買って乗ってこそ楽しめる部分が大きいのです。 逆に返せば、どんなのでも実際に買って乗ってれば、結構何かと楽しい思いが出来たりするんです。 ですから、「バイクは実際に買って、所有して、乗って楽しもうよ」って声を大にして言いたいです。 もっとも、上のCBRの経緯でも触れた通り、すでに終焉を迎え消滅してしまったバイク(のジャンル)もありますので、無いものねだりをするワケにも行きません。 まぁ中古車ならば、まだ程度の良好なのが残っているでしょうから、現在がいわば乗るのには最後のチャンスなのかも知れませんね。
とか言ってたら、ホンダのニュースで「CBR250Rが新型となって来年発売予定」だそうです。 これはとっても喜ばしいですんで、早速詳細を見てみました〜〜〜〜〜〜〜〜@ 写真はタイトル画の通り。サイトへは↓のリンクにて。 ホンダ/プレスリリース 2010年10月27日 ん?アジア生産?? と言う事は、タイホンダ製の逆輸入車となりますねぇ。 これも時代の流れでしょうか。 カワサキだってNinja250とかは、タイカワサキ製ですからねぇ。 タイホンダの、★CBR250Rのページはここ★ですんで、英語サイトですが見てください。 すでにタイでは11月発売ですんで、タイ仕様の詳細な情報が載ってます。(日本仕様もほぼ一緒だと思います) エンジンは・・・なんと、単気筒ですぅ・・・・・。 水冷DOHC4バルブで、パワーは26馬力くらいだそうです。 もちろんFIで、セルスーターターで、6速ミッションですよん。 新設計のエンジンで、内部構造はオーソドックスですからタイホンダが設計してるみたいですな。 これは、物議を醸し出しそうです。 確かにスタイリングはフルカウルで、今時のCBR顔を踏襲しています。 しかしメカの内容として、「走り」「スポーツ」意識したとは言えそうも無いです・・・・・・。 なんか何処かで見たようなバイクだなと思ってたんですが、同じくタイホンダの★CBR150R★の兄貴分に相当するようです。 もっともフレームとかは全然作りが違いますから、いわゆる「使い回し」ではありません。 エンジン的には良く似ていますねぇ。 ちなみに弟分のCBR125Rってのもあります。 こちらならば原付2種とクラスが変わりますんで、日本に持ってきても良さそうですが。 タイホンダ製バイクは輸入している業者さんがありますんで、ちょっと割高にはなる物のそういうトコでの購入が可能です。 例えば、エンデュランスとか。あとホンダバイクディーラーでも一部取り扱いしている店もありますよん。 タイホンダのラインナップは、日本に無いモデルが目白押しです。 ですから、★タイホンダ・バイクのサイト★とかをご覧頂くと楽しめるでしょう。(タイ語サイトですが) で、話は新CBR250Rに戻ります〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜@ やっぱり、あちこちで物議を醸してますねぇ。 なんかすご〜くがっかりしたのか、拒否反応を示す方が多いです。 CBR250Rって名前を付けるような内容のバイクじゃない!って意見はごもっともではあります。 どうしてもレーサーレプリカのイメージを引きずってしまうんでしょうねぇ。 でも、全部ひっくるめてこれは新しい時代になった機種ですので、いつまでも旧態依然とした考えは通用しないんです。 バイク乗りの困った特徴のひとつに、「頭が固い」ってのがあるので仕方ないんですが。 この大人しそうなバイクで、タイ国製なのですが、これもまた時代の流れってもんです。 それを踏まえた上で、あえて言います〜〜〜〜〜〜〜@ ちょっと高級感はありませんねぇ。 むしろタンク部分がメットインになっていそうな雰囲気とか出てて、NS-1に近いです。 (CBR250Rはメットインではありません。ちゃんと燃料タンクになってる不通のパッケージングですよ) 待ち乗りマシン、というコンセプトなんでしょうか。 日本人の私には、ちょっとこのコンセプトとか、どんな使い方を想定して良いのかが判りません。 気軽に生活の足としてちょこちょこと普通に乗る、そんなバイクなんでしょうねぇ。 命名すると、「待ち乗り乗用バイク」とでも言いましょうか。 メーター周りのデザインは派手かつお洒落で、良いと思います。 しかしスポーツ走行にはちょっと物足りません。 これはライバル車のタイカワNinja250も同様ですけれど、こちらはツインでパワーもあります。 なんか最高速は頑張ると160km/hに届くとか・・・・。 ですから、ツーリング走行なんかには有利に使えるでしょうな。 タイホンダCBR250Rだとシングルですから、いくらバランサー内臓だからってやっぱり長丁場には不向きでしょう。 車幅がとてもスリムですんで、やはり待ち乗りにはよさげです。 ホンダの230(223)ccシリーズやスズキ・カワサキのレトロ系である、空冷2バルブシングルは軒並み20ps弱ですから、それよりかはパワーがありそうです。 でも、ハイパワーの走り路線だと、ヤマハWR250Xがありますんで、それとは勝負になりません。 だってあちらは31psあるんですから。 往年のハイパワーシングル、GB250クラブマンだって30psです。(私のTT250Rも30ps) もっとも250ccなので25馬力出ていればリッター当たり100psですから充分に優秀なんですけど。 まだ日本仕様の全貌は明らかになっておりません。決まっていないのかも知れませんね。 ですからホンダさんがヤル気を出して、ヤマハWR250Xに対抗してくれるととてもありがたいんです。 しかし、上のタイ仕様のリンクから詳細を見ると、この新エンジンはあんまりパワー志向は強くなくて、むしろ実用性耐久性重視の設計みたいですな。 ローラーロッカーアーム採用してて、バルブ挟み角も立ち気味。 クランクピンが太いぞとか、クランクベアリング3点支持とかが自慢ですんで。 バランサー内臓は良いんだけど、ピストン形状とか材質に変わったトコがなくてとてもオーソドックスなんです。 WR250のエンジンの方ははるかにえげつない形してますから。 ちなみにホンダにもCRF250ってオフロードのコンペモデルがあります。 こちらはシングルカムの4バルブですが、完全にパワー志向のエンジンです。 そもそもホンダは伝統的に、ヘッドのコンパクト化/低重心エンジン設計のためにSOHC4バルブ単気筒を良く採用します。 XLR/XR250シリーズだって空冷ですけどそうでしたからねぇ。 このエンジンをCBR250Rに持って来てくれれば良いのですが・・・・でもそれは多分無理でしょうね。 お値段も高くなっちゃうだろうし、耐久性の点でとても不利です。 あー30馬力シングルってのは貴重になって来るんですねぇ。 しばらくはTT-Rを大事に乗ろうと思いますv あれも古いんですけど、良く走りますからね。 もっともスピードの点で言うと、加速は良いけど最高速は120km/hどまりですんで高速道路は苦手です。 (車体はオフロードだけど改造して18inchモタードになってる) タイ製CBR250Rは40万円台で、来年春に日本でも発売の予定です。 世界戦略車だそうですが、個人的にはなんか「たまたま合ったから、輸入して持って来よう品」じゃないかと思っとります。 先ほど、タイカワサキ製ニンジャ250Rをライバル車と書きましたけど、本当はホンダVTR250と対抗しています。 お値段とかスペックとか2気筒モデルって点とか。 唯一違うのはフルカウルモデルって区分ですね。 ・・・じゃあ、タイCBRは一体どこのを見つめているのだろう。 そういう部分も含めて良く判んないバイクですけれど、それでも貧弱だったラインナップが少しでも充実するのは喜ばしい事ですv
|