●2011年04月28日(木)
ようやく、バイクサイトらしくタイヤの話でございます。 最近はあんまり重整備はやっておらず、この手の軽い目なの専門です。 写真は・・・ホンダのエイプのタイヤですねぇ。 そもそも純正装着品は、マキシス(MAXXIS)製のM6036「TORTUGA」ってのが付いていますね。 これが泣かせどころでして、私はこのメーカー製品の入手ルートがなくて問屋さんに聞いたりして調べたものです。 ちなみに、タイヤのお値段ってのは文字通りの価格破壊が進んでいて、小売値はかなりの幅がありますねぇ。 希望小売価格に関しては、120/80-12のサイズは一応\14,190-ってコトにはなっているのですが。 少し前までは、\12,900-だったんですが、値上がりでもしたのでしょうか 。 オープンプライス化のおかげで、値段設定が非常に面倒かつやり難いです。 計算はどうするかで、いつも困るんです・・・・・。 基本的には、タイヤ定価(メーカー希望小売価格)分で、交換および処分料を含めるってのが多かったんですが、 それでも値段が滅茶苦茶な状況ゆえ、請求額の妥当性があやしくなっちゃって来たんですな。 なので、市場相場価格に、メーカー標準の工数で作業工賃を出して、処分料とエアバルブ口金をオマケする方式に改めました。 こちらならば、タイヤ持ち込みされても大丈夫ですからねぇ。 (ちなみにタイヤお買い上げの場合は、さらに工賃割引で計算します)
しかし、ここで大きな問題が一つ。 タイヤ選定には、オートバイ工房のこだわりってのがあるのです。 どれでも一緒だろって声はサクッと切り捨てて、あーだこーだと薀蓄をひけらかし、キチンとした銘柄を選んでいただくんです。 バイクが転倒する大きな要因として、タイヤ性能がありますからねぇ。 四輪でもタイヤの銘柄はとても重要なんだれど、バイクの場合はさらに「転ぶ」という特性がありますのでより慎重さが要求されるはずです。 で、ホンダ標準装着のこのタイヤ。 マキシス製なのですが・・・私の中でのこのメーカー製品ってのは、どうしても「原付きスクーター用安売り銘柄」でしかありません。 同様なのにチェンシンタイヤ、ビーラバーなどがありますねぇ。 かなり多くのバイク店がこれらのタイヤを取り扱っています。 理由は、原付きオーナーさん達はあまりメンテナンス意識が高くない方が多く、お値段第一の考え方をされる人ばかりだから。 なので思いっきり磨り減っていても、なかなか新品タイヤへの交換を決意してくれません。 それなので、少しでもタイヤ交換費用を安く上げるために、これらの安売り銘柄は必要となってくるのです。 でも、オートバイ工房ではこれらの銘柄はダメである、と店主が判断しています。 耐久性に乏しく、さらにグリップ力やグリップ特性が著しく低いから。 ぶつちゃけすぐに減ってしまうし、滑る時の挙動が急激過ぎてシビア、さらにそこに至る限界が低いから、これらの特徴が合わさると転びやすいんですね。 思いっきり古くて減ったタイヤをそのまま使い続けるよりかはマシ、なのですが。 そのおかげで、工賃分からタイヤ商品代へ少し転嫁して、常時「ダンロップ製」の銘柄を同価格にて供給しておりました。 小売価格ではIRC製の方が安い感じなんですが、供給安定性からDUNLOP製にした方が結果的にコストダウンが上手く行きましたからね。 そしてお客さんには、「二輪のタイヤは、迷ったらダンロップから選ぶのがコツ」と教育(洗脳)していたのです。 これは間違っていないと自負していますよん。
てなワケですが、ホンダApeってバイクは生い立ちからコンセプトから不明確な部分が多く、一体どんなバイクなんだって言いたくなります。 オンロードなのかオフロードなのか、ジャンルは何なのかが判んないんです。 どこを走っていればしっくりくるのだろうか。 ただし、今回のタイヤ交換したマシンはApeそのものではなく、その足回りを流用したバイクなので、あまり標準装着品に拘らなくても良いのですけどね。 オンロードパターンならば、たとえばビクスク用銘柄なんかにもこのサイズは沢山あるのです。 でも車体フレームの剛性が強くない車種ですから、オフロード用の凸凹パターンの方が力が上手く逃げて都合良いと思われます。 やたら、高い剛性一本槍で突き進むやり方ってのは、最初のうちに陥り安い間違いですからねぇ。 てなコトまで、そのマシンのオーナーさんは考えていただいた様子です。 そして決まったのが、ダンロップ・K180です〜〜〜〜〜〜〜@ これはダートトラック用としての銘柄ですねぇ。 ホンダFTR250/223やスズキ・グラストラッカーなどで御馴染みです。
 ※このラインナップデータはダンロップのサイトより引用しております。 かなり特殊なパターンのタイヤなのに、結構色んなサイズをラインナップしてんですねぇ。 その中で小さなバイク用はと言いますと、10インチでは120/90と130/90があります。 そして12インチでは、100/90と120/80がラインナップされています。 いずれもかなり太くてでかいので、使える車種ってのは一般的ではなさそうです。 パターンを正面から見てると溝が右下がりになっています。 これはダートトラック競技のコースが、左回りの周回路だからなんだそうで。 しかし実際にこのタイヤを履いたからって、右回りと左回りに明確な特性の違いってのはありません。 ちゃんと直進性も問題ありません。 (やたら心配する人が少数ですがいたみたいですけど) 何がこのタイヤで良いのかって言うと、スライド中の過渡特性が良好なのです。 そもそもスライドさせながらコントロールするのが、ダートトラックの乗り方ですからねぇ。 滑り出しが穏やかで、かつ滑ってる最中の幅がとても広いのです。 とここまで持ち上げといて、記事が長くなりつつありますので〆に入るのですが・・・・ 私は昔からずーっと言いたかったコトが、このタイヤ銘柄にあります。 「K180」って名前の由来はどこからなのか? 1、8→「一」、「八」、→「一八(かずや)」・・・カズヤは◎。 おおっ!!これは、『木村一八』(注:横山やすしのご子息)に違いない!! Kは木村のKなのでした。 なんか未成年なのに暴力事件を起こし実名報道されて問題になってましたねぇ。 ちょうど役者として売り出し中で、はぐれ刑事とかにも出てたのに降板させられちゃってました。 確かその後大人しくしてて、再デビューして立ち直る途中にまた暴力事件起こして干されたんだっけな。 そして忘れられた頃に、クルマにポン刀を隠し持ってて捕まって、あぁまだいたんだと判明。 とにかくチンピラみたいな人って印象が強いです〜〜〜〜〜〜〜〜〜@ ブログを検索したら、アメーバーブログにありました。 しかし1回こっきり書き込んだだけ(2009/7/8)で放置プレーですねぇ。 でも、タイヤの方は優秀なんですよ。 つぶつぶパターンなのに走行音や振動は低く、転がり具合も良いのです。 ダートラ用というよりもむしろ、レーシングレインタイヤみたいなんですねぇ。 交換作業の難易度は高くありません。 そのヒミツは・・・・また後日のネタに出てまいりますので、お楽しみにv
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